強い緊張や不安は性格の問題ではない!正しく理解する社会性不安障害の症状

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社会性不安障害 症状

「子供の授業参観の後の懇談会で、みんなの前で発表する時に緊張して何も話せませんでした」と相談にご来店されたのが、30代の女性です。

また

「社員の前の朝礼で話をするのですが、ここ数週間急に緊張してきて動悸、息切れ、めまいが出てしまう」という50代の経営者(男性)もいました。

このように、人前で何かをすると緊張してしまい、ひどく苦痛であるか、それから逃げてしまう、避けてしまう状態(避けてしまうことが必須ではありません)のことを社会性不安障害(2008年より社交性不安障害と病名が変わりましたが社会性不安障害のほうがいまだに一般的なのでこのように記載しています)といいます。

この社会性不安障害は性格の問題と考えられ「人前で緊張するくらいでしょ」と軽く扱われてしまうことがありますが、そんな単純な問題ではありません。社会性不安障害を放置することでパニック障害を発症したという例はたくさんあります。

だからこそ、社会性不安障害とはどんな病気なのかを詳しく知る必要性があります。

 1.社会不安障害の症状と原因

 社会性不安障害の症状は様々な場面に見られます。まずはどのような症状なのかを詳しく説明します。

 1-1.社会性不安障害の症状

社会性不安障害の特徴は、一言で言うと対人恐怖症と言えると思います。

・会議などで発表、意見を言う
・人と話をする
・多くの人の前で話をしたり、歌を歌ったりする

このような場面において、人はある程度の「緊張」「不安」は必ず持ちます。しかし、社会性不安障害の患者さんにおいては、これが「強い緊張」「強い不安」となってしまいます。

その結果、この状況になると

・手足が震える
・息が苦しくなる
・動悸がする
・大量の汗をかく
・恐怖感で動けなくなる

とパニックの症状をも発症する人もいます。

これが社会性不安障害の症状です。人と話をするだけで社会性不安障害の症状を発症する人などは、自然と人目を避けるようになり引きこもりや学生ですと不登校になることもあります。

 ある意味パニック障害と似ていますが、特定なシチュエーションで発作がおこるパニック障害よりも人というトリガーで発症する社会性不安障害のほうが、日常生活はままならなくなります。

1-2.社会性不安障害の原因

社会性不安障害の原因として、「人見知り」「恥ずかしがり屋」といったメンタルの問題だと思っている人が多く、そのため心療内科にかからない人がほとんどだと言われています。

しかし、患者さんとの実体験を考えると、原因としては「脳の栄養不足」と「体調不良」だと確信しています。

・脳の栄養不足

私達の身体は、普段は興奮とリラックスを状況に応じてコントロールしています。仕事や運動をするときは興奮していますが、それが過剰だと身体が判断すれば、それをセーブし、リラックするように脳が調整しています。

このような脳の働きは、私達が食べたものから作られます。その原料は、アミノ酸(タンパク質)・ビタミン、ミネラルが必要です。これらの栄養が十分ならば、脳の働きは正常に動きます。

しかし、脳の栄養状態が満たされないと、栄養不足によりストレスを感じるようになります。

そのストレスに対抗するために、副腎からアドレナリン(怒り・イライラ)、ノルアドレナリン(不安・恐怖・緊張)が放出されます。

脳に対する栄養が長い間続くとこのノルアドレナリン・アドレナリンの放出量は増えていきます。これによって身体は常に緊張するようになり、感情は怒りや不安、恐怖感を感じるようになっていきます。

・体調不良

社会性不安障害の患者さんたちの多くは様々な体調不良をかかえています。そのよくある症状としては

・寝付きが悪い、熟睡感がない
・倦怠感、疲れやすい、慢性疲労
・何故か落ち着かない、ザワザワする
・動悸、めまい、立ちくらみ
・頭重感、頭が締め付けられる

といったものです。

このような症状が人によっては数個、酷い人だとすべての症状で悩む事になります。例えば、寝不足だけでも私たちは相当なストレスを感じます。それが何個もの体調不良があればどれくらいのストレスを感じるでしょうか?

 このストレスに対抗するために、栄養不足の時と同じようにアドレナリン、ノルアドレナリンが放出されます。もちろんストレスが多ければ多いほどアドレナリン、ノルアドレナリンの放出量は増えていきます。

 こうして身体は普段から緊張するようになり、不安感、恐怖感を感じるようになっていきます。

 2.社会不安障害チェック

先ほどもお話しましたが、社会性不安障害は対人恐怖症の面が多いため、ほとんどの人は自分のメンタルの問題だと考えてしまっています。しかし、メンタルは全く関係ありません。

ですから、自分が該当するのかをまずはチェックしていただきたいと思います。

精神障害の診断と統計マニュアルをもとに作成された簡易構造化面接法(M.I.N.I.)によれば、以下のすべての項目に当てはまる場合、社交不安障害の可能性があるとされています。

・人前で、話をしたり食事をしたり文字を書いたりするときに他人から注目されていると思うと、怖くなったり戸惑ったりする
・それは、自分でも怖がりすぎていると思う
・それは、わざわざ避けたり、じっと我慢したりしなければならないほどである
・それによって職業・社会生活が妨げられているか、または著しい苦痛を感じている

社会性不安障害は上記の質問でもわかるように、「自分の気のせいではないのか?」という主観的な部分が多いため、診断はとても困難です。

私は、対人恐怖が強く出ていて日常生活が困難になっているならば、社会性不安障害ではないかと思います。

 3.社会不安障害の改善方法

社会不安障害は脳にノルアドレナリン、アドレナリンといった興奮物質が過剰に作用されて発症していると考えられます。今までの経験上、この興奮を抑えることで不安障害は改善されます。

3-1.体調不良を改善する

社会不安障害の患者さんたちの多くは、先ほどもお話しましたが、

◯寝付きが悪い、熟睡感がない
◯倦怠感、疲れやすい、慢性疲労
◯何故か落ち着かない、ザワザワする
◯動悸、めまい、立ちくらみ
◯頭重感、頭が締め付けられる

といった体調不良をかかえています。

これらの体調不良は病院に受診されても、原因はストレス、自律神経の働きが悪いといった明確な原因がわからないといったものとなります。

寝付きが悪い、熟睡感がないといった症状には睡眠薬や安定剤を服用させます。また、頭痛には痛み止め。といった対処療法は一時的には体調不良は改善されますが、薬の効果がきれてくると再度発症してしまいますのであまり効果はありません。

このような体調不良は根本的に改善する必要があります。私はこの根本的な体調不良改善には漢方薬を使っています。

漢方薬は症状よりも体質に合わせることの方が重要と言われています。例えば胃腸虚弱に効果のある漢方薬といっても様々な種類の漢方薬が存在します。同じ胃腸虚弱でも、むくみの症状がある人と、ない人だけでも漢方薬は変わってきてしまいます。

漢方薬も薬ですので、効能効果が西洋薬と同じようにうたわれていますが、効能効果で服用することにより悪化することもあるのが漢方薬です。

 

私が漢方薬を選ぶためにしていることは、

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る
◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭
◯問診 患者さんの話、訴えを聞く
◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわれないのでご本人にやってもらいます)

の4つです。

上記4つから得られた情報から、その患者さんに最も適した漢方薬を処方しています。

 

「私のこの症状には何という漢方薬が効きますか?」と悪気なく聞いてくる人もいますが、漢方薬は5分や10分で処方を決めることができるほど単純ではありません。そんな単純なものではありません。少なくとも上記の事を踏まえた上で選んでくれる医師、薬剤師等に相談されるのをおすすめします。

3-2.栄養をとる

社会不安障害の患者さんたちの多くは胃腸の働きがあまり良くありません。また、食生活においてもパンやおにぎり、麺といった炭水化物中心の食事で済ませている方がほとんどです。さらに、間食でチョコレートやお菓子といった炭水化物をとっている人もいます

このような炭水化物や糖質は身体の中でエネルギーに変換される時に、ビタミンB群が大量に消費されてしまします。ビタミンB群は脳の感情物質を作る時に使うべきものです。それがこのような食事によって無駄に消費されてしまいます。

40代前半の女性で、社会不安障害の患者さんで、10時、3時のおやつを食べるため、昼と夕食は、食事量が少ない方がいました。そのため、食事の絶対量が不足してしまっていました。

その方への指導は、なるべく朝、昼、夕に和食中心の食事をとる事。家での食事では、味噌汁を出来るだけとるようにお願いしました。

この和食中心、味噌汁を食事の中心にする理由として、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが一番簡単にとれるのが和食です。和食は色々な食材を一緒に調理するものが多いという理由です。旅館の朝食に多い、ご飯に味噌汁、海苔に卵、魚などが理想的です。また、味噌汁は汁物で色々な食材が含まれているので最適だと思っています。

私はお客様にこの食事を続けていただいた上で、さらにサプリメントで栄養を補っていただいています。コップに水を入れても、それが溢れだすまで水はこぼれません。長年にわたる栄養不足の影響は、ある瞬間に不安障害としてあらわれます。私は、そういったことの積み重ねが体に大きなダメージを与えていると考えています。

4.まとめ

社会不安障害は「人見知り」「恥ずかしがり屋」といった心理的なものと考えられています。しかし、対人恐怖が強く出ていて日常生活が困難になっているならば、社会性不安障害ではないかと思います。

社会せ不安障害は改善出来ます。1人で悩むのではなく速やかに自覚することも大事だと思います。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

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