なぜ、SEの退職理由にうつ病(鬱病)が多いのか?

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「SEをしていますが、うつ病で退職を考えています。ふだん、平静を装って仕事をしてきましたが、とにかく集中力がありません。段取りも悪くミスだらけという状態で、納期を守ることができません。あまりにもミスが多いので、チームの同僚からもあまり良く思われていません。また、そんな自分を責めてしまい、会社に行くのが苦しくなります。

チームの先輩からは『責任感なさすぎ!』と、かなりきつく言われてしまうことが度々です。決して責任感がないわけではないのですが、症状が一向に改善しないために仕事をこなすことができません。うつ病であることを伝えていませんでしたが、もう限界で伝えて退職しようと考えるようになりました。

私は仕事の責任を全うしたい。でも、うつ病でそれができないことをチームの皆さんに伝えたいです。言い訳をしているように思われてしまうかもしれません。うつ病を理解してもらえないかもしれません。でも、私は給料泥棒と思われることは辛いですし、私自身はそれで良しと思っているわけではないと伝えたいのです。」

うつ病が大きな社会問題となっていることは周知の事実です。うつ病を苦にした自殺など、うつ病に関するニュースを目にしたり耳にすることが多いのではないでしょうか?

うつ病は軽度なものであっても、放置しておくと後から取り返しがつかなくなる大変恐ろしい精神疾患のひとつです。

実はSEが退職する理由として多いものが「うつ病」です。今回はSEの退職理由についての記事ですが、次の点にうつ病に関連する次の点について詳しくご紹介したいと思います。

  • なぜ、SEの退職理由にうつ病が多いのか?
  • なぜ、SEはうつ病になりやすいのか?
  • SEとうつ病の関係性とは?

冒頭の言葉のように、うつ病で退職を考える人はみな苦しんでいます。いい加減な気持ちで仕事をしているわけではなく、仕事ができないこと。集中できないし、ミスが多いこと、考えることができないことなど、何をどうしたらいいのか?わからかないまま悩み苦しんでいます。

ぜひ、経営者や経営幹部の方々にそういった事実を再確認していただけたら幸いです。

1.なぜSEはうつ病になりやすいのか?その理由とは…

SEにうつ病が多い原因は主にSEの仕事内容や職場にあると言われています。

  • 人手が足りていない
  • 労働時間が長い
  • 納期が決まっていて仕事に追い込まれる
  • 職場での人間関係の難しさ
  • 休養をとることができない

1-1.人手不足と慢性的な長時間労働

SEの仕事はもともと長時間労働がほとんどの上、納期が決まっていますからそれに間に合わせなければいけません。ただでさえ業務量が多いのに、人手が不足しています。したがって、さらに業務量が増えます。

そんな環境で仕事をしていた私のクライアントの一人は次のような話をしてくれました。

「帰るのはいつも0時過ぎ。それから風呂に入りますが、寝るのはいつも2時過ぎです。朝は6時に起きて6時半には家を出ます。仕事中は忙しすぎて昼休みも満足にとれません。そのため、パンをかじりながら業務をこなすことがほとんどです。」

長時間労働による慢性的な寝不足。

慢性的な寝不足では疲れがとれませんし、頭の働きが悪くなることは明らかでしょう。また、それが次のような形でストレスにつながります。

1-2.疲れているとストレスを受けやすくなる!

寝不足の家族は、朝機嫌が悪い。

家族にそんな人がいるのなら、次のような経験は誰にでもあるのではないでしょうか?

「主人を朝起こすと、『まだ6時10分じゃないか!6時20分に起きれば間に合うんだと何回言えばわかるんだ!』と、たった10分早く起こしただけでひどく不機嫌でした!起きてしばらくすれば、それでも優しくなっていたのですが、うつ病になってからうはいつも機嫌が悪くて困っています。」

そう、人は疲れていると知らず知らずのうち不機嫌なふるまいをしてしまいます。つまり、疲れていると本来はストレスに感じないことも、疲れているからこそストレスになってしまいます。

家族には知らず知らず不機嫌にふるまえますが、一方で職場ではそういうわけにはいきません。仕事だからこそガマンをしますが、疲れているからこそそれが強いストレスになります。それが積み重なることで徐々にうつっぽくなり、うつ病になっていきます。

  • 長時間労働及び睡眠不足がきっかけで慢性疲労状態となること
  • 疲れているからこそ、ストレスをよりストレスと感じやすくなること

これが、SEにうつ病が多くなる一番の原因だと言われています。

1-3.うつ病になりやすい人の性格特徴!

うつ病になりやすい方の特徴として「完璧主義」「真面目」「自己犠牲」が挙げられます。もともと、このような特徴や性格を持っている方がSEには多く見られるため、職業柄うつ病になる方が多いとも言われています。

したがって、SEがうつ病にならないようにするには、仕事に完璧を求めすぎずに適度に息抜きをし、全て一人で抱え込まないようにすることが望ましと言えるでしょう。

真面目で完璧主義、自己犠牲を惜しまない性格の人。そんなSEの仕事は1人でこなす物が多いため、なおのこと自分を追い詰めることになります。SEはうつ病になりやすい職業であるからこそ、うつ病になる前に対策を整えておくことがとても重要になります。

2.鬱病とはどんな病気?

うつ病は日本においてかかる方が多い5大疾病として名の知れた病気です。

重要なのは、うつ病がただの気分の落ち込みではないことです。最悪の場合死に至るケースもある病気で、自ら自分の命を絶ってしまう方が多い病気でもあります。

気分が落ち込んでいる状態(虚無感や喪失感など)が一日中24時間続き、その状態が一週間、一カ月と長期的に続き日常生活に使用をきたしてしまう症状が見られる病気がうつ病です。

うつ状態が続くと「睡眠不足」「食欲不振」「動悸」「頭痛」「パニック障害」など、違う病気も併発するキッカケになってしまいます。したがって、寝ても十分に眠れていませんから、うつ状態になれば健康な時に比べて睡眠が浅くなります。また、疲れがとれにくくなります。つまり、さらにストレスをよりストレスと強く感じるようになってしまいます。

うつ病は心だけでなく、体にも影響を与えてしまうのです。

うつ病は自分がうつになっていることに気づかない方や、うつ病になっていても受診せずに放置している方も多く見られます。

だからこそ、うつ病は必ず周囲のサポートと医師の助けが必要な病気なのです。例えば、私はあるクライアントから次のような話を聞きました。

「楽しみも感じない状態で仕事へ行き、なんとか普通を装っていました。ですが、やっぱり何かおかしいと察せられるらしく、他のスタッフもいる部屋の中で上司から『◯◯さん大丈夫?』って聞かれることが度々です。でも、私の性格上、そう聞かれるからこそ『大丈夫です!』と反射的に答えてしまいます。

もちろん本当は全然大丈夫ではありません。仕事をしていても頭がフリーズしていることがちょくちょく、というかしょっちゅうです。家に帰れば不安との戦いでなかなか眠れません。寝る前など、次の日に仕事があると思うとそれだけで苦しくなります。

朝も起きたくありません。仕事に行きたくなくて行きたくなくて…。でも、そんな自分が許せないので何とか行きます。そして、普通を装っています。」

このお話からも、うつ病は自分一人の力ではなく周りのサポートや医師からの適切な治療が重要だとわかります。職場の誰かにうつの症状が見られる場合には、必ず職場の同僚や上司のサポートとし、速やかに治療を受けるように促すことが重要です。

3.鬱にならないための対策法とは?

真面目で責任感が強く、自己犠牲を惜しまない。そんなうつ病になりやすい人に限りませんが、SEの職に就いている方はうつ病にならないための対策を事前に準備しておくことがとても重要です。

うつ病が原因でやむを得ず退職してしまう…

そんな状況に陥らないためにも、今からでも遅くありません。次のような対策を考えておく必要があります。

3-1.生活リズムを整える

生活リズムを整えることは基本中の基本。納期に追われて生活リズムが狂いやすいSEですが、生活リズムを整えるだけでうつ病を予防することができます。

まずは眠れなくてもフトンに入ること。目をつぶっているだけでも、開けている時に比べれば脳は休まります。まちがってもスマホやパソコンなどブルーライトを浴びてはいけません。ブルーライトが脳を刺激し、ますます悪い方向に脳を興奮させることになります。

できるだけ睡眠を確保するように心がけましょう。

3-2.栄養バランスの取れた食事を摂る

上記で紹介した生活リズムを整えること以上に重要なのが、栄養を重視したバランスの取れた食事の摂取です。今現在「小冊子」を準備しておりますが、食事内容はうつ病に大きく関わります。

例えば、カップ麺やファストフードなどを食べれば食べるほど、脳はストレスをより強いストレスと感じるようになります。それが続けば誰もがうつ状態になりますし、うつ状態が続けばうつ病になるのは自然なことでしょう。

また、食事内容は体に不調をもたらしますから、そういった体の不調を併せ持つことによりさらに不安やストレスを強く感じるようになってしまいます。

精神を良い状態でキープするには健康な体が必要です。

栄養バランが偏った食事ではなく、積極的に野菜や魚を摂取するなど心がけましょう。

※ うつ病になってしまった人がとれる唯一の対策がこの食事とサプリメントなどを利用した栄養補給です。なぜなら、うつ病になれば睡眠の質が悪くなりますし、思考をコントロールすることができなくなるからです。

3-3.ネガティブ思考ではなくポジティブ思考に

ネガティブな思考をやめてみることもうつ状態の人には効果的です。日常の中で起こった楽しいことや、前向きなことを考えるようにしていきましょう。物事をポジティブに考えるだけでうつ病になりにくくすることができます。

ただし、うつ病になった人にポジティブ思考を強いることは厳禁です。ポジティブに物事をとらえる思考が〝まったくできなくなる″のがうつ病です。ポジティブ思考を強いることが追い詰めることにつながりかねないことを忘れないでください。

4.うつ病になってしまった場合の対処法とは?

うつ病になってしまったとき焦る(不安になる)のはわかりますが、とにかく休息が重要です。

4-1.休職し焦らず治す

うつ病にかかってしまった場合は、仕事から離れ自分自身と向き合う期間を設けるようにしましょう。

ありとあらゆることに不安を感じてしまうのがうつ病です。「早く治さなくては」など、焦りを感じることになりますから仕事をしながらでは治るものも治りません。焦ることは禁物、うつ病はまずはしっかりと休むことが重要です。

繰り返しますが、うつ病になると自分を責めてしまう方が多くおられます。しかし、うつ病になってしまったあなたが悪いわけではありません、ただの長期休暇程度に捉えるようにしましょう。

「歩」くとは「少」し「止」まると書きます。

人生を歩みと捉え、うつ病は「止まる」時だと、止まることも歩みだと捉えましょう。

休職してこころを休ませ、完治させること。それがSEがうつ病で退職するのではなく、仕事に復帰する近道なのです。

4-2.再発の防止を心がける

うつ病は抗うつ剤で気持ちを安定させることができ、早期発見であれば約3カ月でうつ症状が治まると言われています。

ですが、うつは再発がしやすい病気なのでうつ状態が治まり始めても薬の服用を止めず、完全にうつの状態が無くなるまで治療を行いましょう。

自己判断で通院や薬の服用を辞めずに担当医と相談して再発の防止を心がけるようにしましょう。

まとめ

IT業界ではSEに限らずうつ病にかかってしまう方が大変多い業界です。

自分だけではなく周りの方がうつになることも多い業界、そうなってしまう前にいち早く症状に気づき対処することが重要です。

今回の記事を参考にSEの方は自分の心と体を大切にしてください。

なお、今月(平成30年11月)中に、うつ病の原因と対策をご紹介した小冊子が完成します。無料でお役立ていただけますので、ご希望される方はブックマークをお願いします

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なお、これは小冊子ではございますが、 二冊の著書を出版している私ですから、その内容に手抜きはございません。 おおよそ25000文字原稿用紙60枚強と、 発達障害についての知識を深めるには十分な内容だと 自負しております。問題解決にお役立ていただければ幸いです。


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