パニック障害が遺伝しやすいと考えられる3つの外的要因

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
パニック障害 遺伝

「私がパニックで悩んでいたように、子供もパニック障害になるんでしょうか?」
そういったご相談を受ける事は多々あります。

パニック障害の遺伝に関しては世界で相当前から研究されています。そしてその結果、親子といった近い血族だと8倍から10倍もの高い確率でパニック障害になると発表されています。

※(Croweらは1983年にパニック障害患者の第一度親族における発症率が24.7%であるのに比べ、一般対照群では2.2%で、患者家族では発症のリスクが有意に高いことを指摘した。また、米国やベルギー、オーストラリア等で行われた大規模調査において、患者群の第一度親族では正常対照群と比較し8倍の危険率との報告がなされている)

このような調査結果がある一方で、見逃してはいけない事実もあります。それは「パニック障害の親を持つ子供が必ずしもパニック障害になるわけではない」ということです。

それは、必ずしもパニック障害が遺伝によるものではないということです。パニック障害の発症には体質よりも、その方や家庭環境や生活習慣によるところが多いということです。

これ以降のお話は私が実務で気がついたことです。それを踏まえてお読みください。

1.子供に遺伝すると考えられる体質的な2つの特徴

子供にパニック障害の症状がでやすくなる遺伝的な特徴は、以下のふたつが考えられます。

胃腸が弱く、消化吸収力が弱い - 栄養を吸収しにくい
なんらかの体質の欠陥(体調不良)が遺伝し、脳が興奮しやすくなる

1-1.胃腸が弱く、消化吸収力が弱い

私達の身体は食べたものから作られています。いくらバランスが良い食事でも、胃腸の働きが弱い事で栄養不足になり、体調不良を起こす人はいます。

栄養が不足していると身体が疲れをとることができなくなります。それによって自律神経の働きは悪化していきます。その結果、慢性疲労、頭痛、下痢、便秘…。

このような自律神経の働きの低下によって体調不良がおこり、常につらい=興奮、がパニック障害の原因と考えられます。実際にパニック障害で悩まれている患者さんの多くは、胃腸の働きは自分自身でも弱いと自覚しています。食欲がない。食べても胃腸がもたれる。といった胃腸の働きを改善することも重要なことだと私は確信しています。

1-2.なんらかの体質の欠陥(体調不良)が遺伝し、脳が興奮しやすくなる。

パニック障害でご来店されたAさんは60代の女性で、偏頭痛持ちでした。そしてその息子さんも偏頭痛持ちで、パニック障害ではありませんが普段から不安感が強い事で悩まれていました。

また、Bさん(40代の女性)もパニック障害でご来店されましたが、PMS(生理前症候群)がひどい状態でした。高校生の娘さんもPMSが出ていてBさんは娘さんもパニック障害になったらどうしようと心配していました。

体調不良が遺伝的に起こりやすい人は、体調不良が起こることで、ストレスを感じるようになります。それによって自律神経の働きが悪化していきます。自律神経が悪化すればさらに体調不良は酷くなりますし、他の体調不良も出てきます。これが繰り返される事によって体調不良が起こるという負の連鎖になってしまうことが多く見られます。

その結果、ストレスによって脳が興奮するようになります。しかし、体調不良になりやすい体質というだけではパニック障害にはなりません。この次に、ご紹介する家庭環境が一番の原因です。

2.パニック障害の発症を促す3つの外的要因

また、胃腸が弱いのに食事は適当、さらに好き嫌いは多い。

また、脳が興奮しやすい体質なのに、脳が栄養失調になりやすい食事内容。それだけでなく自律神経の働きを悪くしてしまう生活習慣。

意識していないことが体調不良の原因になっている事が多いです。

2-1.食生活で悪化

家庭環境において食生活はとても重要だと私は考えています。例えば、お母さんがパニック障害で悩んでいる。そして食事内容はお母さんとお子さんは全く同じだということがほとんどです。

お母さんがジャンクフーズ好き、そしてパンなどの炭水化物が中心の生活。また、間食が大好きで家族でいつも甘いお菓子やジュースを飲む。このような家庭では、家族みんなが脳の栄養不足になり、体調不良になります。

さらに胃腸が弱い人は、脳の栄養不足が顕著になります。そのため、自律神経の働きが悪化して、アドレナリンやノルアドレナリンといった脳を興奮させる脳内物質が大量に作られパニック発作は起こりやすくなります。また、脳が興奮しやすい体質の場合も同様です。

2-2.運動不足で悪化

親御さんがパニック障害で悩まれている場合、外に出かけるのが困難となっていきます。するとお子さんも外に出る機会は少なくなっていきます。

外に出て身体を動かす。この行為は自律神経の働きと密接な関係があります。外に出て身体を動かしている人のほうが自律神経の働きは活発になり、健康になるのですから、家庭的に外に出ない生活をしていれば自律神経の働きは悪化します。自律神経の悪化により体調不良が起こり、脳が興奮し、その結果、パニック発作が発症することもあります。

2-3.睡眠が十分にとれない

寝ることで人の身体は免疫力や自己治癒力を高めます。これは誰もが知っていることだと思います。しかし、親が夜更かしをしていると、ついつい寝る時間が遅くなってしまう子供が多いようです。

睡眠がきちんと十分にとれない事で、疲れが取れなくなっていきます。それによって自律神経の働きも低下していきますし、疲れがとれないことで精神的にもイライラしやすくなるのは当然の事です。

3.まとめ

パニック障害は遺伝で発症するものではありません。パニック障害になりやすい体質(胃腸が弱い、興奮しやすい)がパニック障害を発症すると私は考えます。

なりやすい体質は確かにあると思います。しかし、それを防ぐこともできると私は考えています。

もし今現在、お子さんが色々な体調不良を訴えているならば、しかるべき対処はしてあげべきでしょう。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

【無料】モラハラの本質的な解決を望まれる方は
小冊子をお役立てください

もしあなたがモラハラについて「縁を切りたい!」「離婚をしたい!」という解決策を探しているのなら、残念ですがこの小冊子は役に立ちません。

しかし、モラハラを本質的に解決したい。穏やかな日々を取り戻したい。そう願っているのなら、この小冊子はあなたにとって、とても重要です。

この小冊子をお読みになると次のことがわかります。

・モラハラの原因を理解し、解決のために移すべき行動
・加害者への接し方において、気をつけるべきポイント
・実際に夫のモラハラを完治できた方の体験談

など、モラハラ解決に必要な行動とは、多少の温度差こそあれ、どんなご家庭でもすぐに実行できる内容です。

まずは以下のボタンから小冊子をダウンロードしていただき、改善への第一歩を踏み出しましょう。


小冊子をダウンロードする

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*