諦めないで!パニック障害でも出来る妊娠・出産について

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「子どもが欲しいのですが、パニック障害で薬を飲んでいるので赤ちゃんに影響があるかと思うと作ることが出来ません」
「漢方薬だったらお腹の赤ちゃんに影響はありませんよね?」

と相談される方は多くいらっしゃいます。

日々寄せられてくるたくさんの相談からも、薬が胎児に対して副作用があるのかを気にしている方がいかに多いかを実感できます。

私の店に訪れた35才の女性の方は、パニック障害を発症してご来店になりました。その時、すでに妊娠8週目でした。病院の薬だと副作用が怖いということでのご来店です。

別の29才の女性は、妊娠したいけれど薬を飲まなくてもいい身体になりたいという希望でのご来店でした。この方は3ヶ月ほどで薬を服用しなくてもよい体調になり、偶然にもその翌月に妊娠されました。

結果、二人共、無事に元気な赤ちゃんを授かることができました。このように、パニック障害でも妊娠・出産はできます

結論として、パニック障害を改善してから妊娠することが好ましいのは当然ですが、実際にパニック障害を発症していても子どもを授かる方はいらっしゃいます。

今回は、悩めるパニック障害だから妊娠が出来ない・出産が出来ないと感じているあなたに、是非読んでいただきたい記事です。
妊娠・出産を諦めないでください。

1.なぜパニック障害が妊娠に悪影響があると言われているのか

多くの方は、子どもが欲しいけれど、どうしても薬の副作用が赤ちゃんに影響するのではないかと心配しています。

正確な情報として、パニック障害において妊娠のリスクは2つあります。それは、

パニック障害の薬
パニック障害を起こすことで身体にかかるストレス

の2つです。

1つずつリスクについて見ていきましょう。

1-1.パニック障害の薬

漢方の相談を長年やっていますと「パニック発作が出ないように薬を服用しています。妊娠したいので薬を止めたいです。漢方薬で治せますか?」という患者さんとは多く会っています。

しかし、漢方薬もやはり薬なので、妊娠中になにかしらの影響があってもおかしくありません。
また、言うまでもなく病院の薬も市販薬の薬も同様のことが言えます。

何らかの異常があった時「薬のせいではないのか」という自己嫌悪におちいる事もありえます。やはり病院の指示にしたがって薬を服用することをオススメします。

薬を服用するということは、「赤ちゃんに何かしらの影響があるかもしれない」ということを必ず覚えておきましょう。

1-2.パニック障害を起こすことで身体にかかるストレス

パニック障害が発症している方は、常にストレスを感じています。

それは不安や恐怖などの精神的なストレス、そしてパニック障害の方のほとんどの人が持っている不定愁訴(病院で検査をしても異常がない体調不良)でも相当なストレスを感じています。

「ストレスが胎児に与える影響」について、日本では研究がされていません。が、海外では研究が進んでいます。
それは、ストレスが強いと自然流産のリスクは増え、地震や内戦下では早産、低出生体重児が増えるとの事例があります。さらに、妊娠中のストレスの影響は、赤ちゃんが成長した後の精神的疾患にまで関与していると報告されています。

参考文献:
胎児 http://yatagai.jp/student/h21/h21sou3g/research/171226_181216.pdf

2.妊娠に関するパニック障害の対処法

どのような悪影響があるかについて、理解して頂いた上で

1.妊娠前
2.妊娠中
3.出産後

それぞれどのような対処方法をとれば良いかについて、時系列にてご説明します。

2-1.妊娠前の対処法

パニック障害を発症している時の妊娠のリスクが高いことは、先ほどお話ししたことでおわかりいただけたと思います。

できるだけパニック障害を改善しておく必要がありますが、改善できない場合は、医師と相談の上で妊娠することが望ましいと考えます。
というのも、パニック障害の薬で妊娠中に禁忌(してはいけないこと)のものがあるからです。
妊娠を知らずにその薬を服用していたという事もありえるからこそ、医師との相談は必要なのです。できるだけ計画的な妊娠を心がける事が必要です。

2-2.妊娠中の対処法

妊娠中は、ホルモンバランスが変わるため、精神的に不安定になりやすくなります。
特に妊娠初期は顕著であり、この時期はつわりが起こることもあり、パニック発作も起こりやすい時期になります。

妊娠中のパニック発作は相当なストレスになりますので赤ちゃんにも影響が大きくなります。そのため、発作を起こさない工夫が必要となります。

1人では心細く不安になりやすい方などは、実家に里帰りする事は良いことだと思います。
また、発作を起こしやすい場所にはなるべく行かないなどといった努力は必要です。
特に閉鎖空間や人混みが多い場所などは発作を起こしやすい傾向にあります。
どうしても行かなくてはならない時は、なるべく一緒にいて安心できる相手と行くことをおすすめします。

また相談の患者さんにも多いのですが、「妊娠中だからすぐにでも治さないといけない」と焦っている人も見受けられます。
確かに治すことは良いことですが、焦ることで逆にストレスを感じるようになり悪化することもあります。無理をせずにゆっくりすることが大事です。

2-3.出産後の対処法

妊娠初期と同様、出産直後は精神状態が悪化することが多いようです。これは、出産後の育児による食欲不振や不眠などが関係していると思います。そのような時はパニック発作が出やすい状態なので、できるだけ静養することが大事です。やはり出産前後には里帰りする事が一番よいと思います。

母乳で育てている場合も薬の成分が母乳に移行することがわかっていますので、やはり医師の指示のもと薬の服用が必要です。
特にパニック障害の方は不安感が高いので、自分の事だけでなく子育てにおいても相談が出来る場所を探しておくことも重要です。

3.まとめ

パニック障害の方でも妊娠・出産は出来ます。諦めることはありません。

一番の方法は妊娠前にパニック障害を改善してしまう事です。しかし、それが難しいならば医師と相談の上で妊娠することが大事です。妊娠中だけでなく出産してからもパニック障害の薬は子どもに影響が与えうります。

必ず医師に相談をしてください。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

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