不登校の対応はこれ!解決に向け必ずチェックすべきポイントまとめ

「不登校の子供にどう対応したらいいのか?わかりません。」

 子供が不登校になると、ほとんどのケースでお母さんが先生やカウンセラー、ご主人やご家族などの間に挟まれて苦労されているようです。

 ご主人:「無理やりでも学校に行かせれば気分が変わり登校するようになる!」

先生:「とにかく学校に連れてきてください。休み癖がつくと面倒ですよ!」

カウンセラー:「自発的に登校するまで待ちましょう!」

臨床心理士:「少しずつ学校にいけるようにと、学校をイメージするところからはじめましょう」

 このように、立場が違うと子供に対して違った対応をするようアドバイスをします。なかには家庭内暴力や暴言、ひどい落ち込みや発達障害、精神疾患を疑われるようなケースまであるのにです。

 また、例えば同じ先生という立場でも、別の先生は違うアドバイスを口にされたりする。これはカウンセラーや臨床心理士なども同じですから、私の経験では間に挟まれたお母さんは何をどうしたらいいのか困り果てていらっしゃいました。

 そこで、この記事では不登校の子供たちへの対応について、登校刺激も含めてご説明しますのでお役立てください。

 1.不登校の原因

「学校に行かなくなる前から頭痛、腹痛など、朝になると調子が悪くなり内科に連れていきましたが異常なく、心療内科を紹介されました。」

「朝になると腹痛や吐き気を訴えるくせに、学校に休むと連絡すると元気になるので怠けていると思ってしまいます。」

 不登校になるとこういったケースがほとんどのため、怠けやさぼりを疑いこころの問題を疑うことがほとんどのようです。しかし、私の経験上、不登校の原因のほとんどは次のふたつです。(詳しくは別記事「それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策」をご覧ください)

 

1.脳の栄養状態が悪い

2.自律神経の乱れからくる体調不良

 

脳の栄養状態が悪くなると、自律神経が緊張しアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)などのホルモンが分泌されます。これは栄養状態が改善しない限り続きますから、このホルモンの情動(感情)に五感からの情報が上書きされます。

 また、体調不良が続くと同じことが起こります。これは生理前に感情が乱れる女性と同じです。わけもなくイライラしたり落ち込んだりする。その情報に五感からの情報が上書きされますから、些細なことに不機嫌に反応することになります。

 こういったホルモンの分泌量と、その子どもの性格や家庭環境などが複雑に絡み合った結果、家庭内暴力や落ち込みなどさまざまな形での不登校となります。

 1-1.不登校の対応。まずは子供の体調をチェックする

朝、登校前に頭痛や吐き気、不屈などを訴える。それ以外はあまり不調を口にしないからと、子供さんの体調を気にかけていないご家庭がほとんどです。ですが、ここに私が不登校で利用する問診内容をご紹介しますので、いちど子供さんと一緒にチェックしてみてください。

 

・頭の症状:頭痛、頭重、頭がすっきりしない

・目:疲れる、かすむ、目の奥が痛む、まぶしい、乾く(ドライアイ)

・耳:耳鳴り、耳がつまる、音が頭にひびく

・口:粘つく、苦い、まずい、味覚異常、乾く

・めまい、立ちくらみ、動悸

・胃腸:食欲がない、胸のあたりがモヤモヤ・ザワザワする、ゲップ、シャックリ、お腹が

 張る、ガスがたまる、腹部膨満感、お腹が空かない、食べるとすぐにいっぱいになる、

 吐き気、胃もたれ、胃痛、胸やけ

・アゴ:ガクガクする、歪んでいる、痛い、朝ものを噛むとき違和感

・筋肉:肩こり・痛み、首のこり・痛み、背中のこり・痛み、腰のハリ・痛み、ふくらはぎ

 痛、コムラ返り、関節痛、関節のだるさ、風邪かと思って熱を測るが熱がない

・唇の皮がむける、さかむけ、抜け毛、髪のパサつき、爪に縦線が多い、爪に横線がある

 

これは相談前に必要とする最低限のチェック項目ですが、おそらくほとんどの子供さんが10以上の不調を抱えているはずです。寝不足はもちろん、風邪をひいて気分が良くなる人などいません。

 繰り返しますが、体調不良によるアドレナリン(不安・恐怖)やノルアドレナリン(怒り・イライラ)などのホルモンが持続的に分泌され続けること。そこに学校の情報が上書きされることで情緒が不安定になる。これが不登校の原因です。

 なかには子供に学校へ行かない理由を確かめたとき、「友達との関わり」や「先生の対応!」などを口にしたという話もあるでしょう。しかし、それは「思いついた言葉」にすぎません。私たちは自分の身を守る(危険を回避する)とき、それを前提に思考することを忘れないでください。

 2.不登校の解決に必要なアプローチ

不登校の原因が栄養状態と体調不良にあるとわかりましたから、解決へのアプローチは説明するまでもないでしょう。そして、このアプローチで単に不登校というだけでなく、家庭内暴力や精神疾患、発達障害といった問題まで解決してしまうケースがほとんどです。

 2-1.十分に栄養をとる

ストレス時、人は大量の栄養を必要としますから、不登校なら十分に栄養をとらせてあげましょう。強調しておきますが、このとき食生活の改善は必要ですが、それだけで栄養がとれるなどとカン違いなさらないようにお願いします。

 事実、通常の家庭の食事では十分な栄養などとれません。そのため、国は学校給食にビタミンB1の添加を義務付けています。逆に、夏休みなど長期休暇の後に不登校が増えるのは、休み中に栄養が不足したことが大きく関わっていると私は確信しています。

 とくにジュースやアイスをとる習慣がある子供の場合、糖分の代謝にビタミンB群が消費されてしまいます。給食でとれていた分のビタミンB1が不足した、その上でジュースなどの代謝のためにビタミンB1が消費される。こういったことで、脳の働きが悪くなることに私は疑いをもちません。ジュースやアイスを当たり前のようにとる習慣はやめるようにしましょう。

 また、ビタミン剤などをとると小便が黄色くなります。これは体内で使いきれなかったビタミンが尿中からでたことを意味します。ならば、小便が透明なら体内でビタミンが足りているはずもありません。また、ビタミンが不足するような食事なら、アミノ酸やミネラルなども足りているはずもありません。

 これが現実ですから、不登校と分子栄養学などに詳しい医師や薬剤師のアドバイスの元、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどをサプリメントで補うようにしましょう。

 2-2.体調不良を改善する

不登校における体調不良とは自律神経の乱れが原因です。したがって、頭痛や吐き気など、ひとつひとつの症状に対して対症療法によるアプローチでは意味がありません。なぜなら、症状とはSOSのサインにすぎず、原因は自律神経の乱れにあるからです。

 このことから、体調不良へのアプローチは東洋医学など体全体へのアプローチが必要です。私は漢方というアプローチで実績をあげていますが、この事実を前提にすると鍼灸や整体、カイロプラクティック、ヨガ、ストレッチなども効果があるはずです。とにかく緊張をほぐしてあげましょう。

 3.不登校への対応

繰り返しますが、不登校でもっとも重要なことは、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンの情報(感情・情動)に五感の情報が上書きされることです。つまり、これらのホルモンの分泌量の増減により、子供たちの精神状態は左右されます。

 ホルモンの分泌量が多ければ、より情緒は不安定になります。逆に、栄養状態と体調不良を改善すればするほど、ホルモンの分泌量が減ります。その結果、子供たちはどんどん穏やかに前向きになります。

 当然のことですが、子供たちの精神状態次第で対応が変わりますので、それを判断するポイントをご紹介します。

 3-1.不登校の対応その1.まずは休ませる

不登校になったのなら、交感神経が緊張してアドレナリンやノルアドレナリンが大量に分泌され、情緒が不安定になっています。こんなとき、決して頑張らせてはいけません。なぜなら、頑張るとはさらに交感神経を緊張させることになるからです。

 こんなとき、ムリに登校をさせるとホルモンの分泌が増えます。また、交感神経が強く緊張するとアドレナリン(不安・恐怖)の分泌がさらに増えます。それが五感からの情報に上書きされ、強く記憶されますから問題が大きくなります。

 この強い記憶は9.11と聞けばご理解いただけることでしょう。感情(情動)が強く働いたときとはアドレナリンやノルアドレナリンの分泌を意味します。このとき記憶が強化されますから、9.11と聞けばあの「ビルに飛び込む飛行機」を思い出すことができるのです。不登校も同じですから、まずは休ませてあげましょう。

 3-1-1.こんな様子なら学校を休ませましょう

もし今現在は登校していても、帰宅時に次のような様子は子供のSOSです。私なら学校を休ませることを優先します。

 

・あきらかに疲れ切った表情をしている

・疲れ切って寝てしまう

・足の痛みを訴える

 

このような状態は相当ムリをして登校を続けています。そしてこんなとき、ご両親の言動などに過敏な反応をしたり、友達や先生のグチが多くなっていることがほとんどです。その理由はすでに説明したようにアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンの影響です。

 帰宅して疲れているのは体力の問題ではありません。学校で緊張したまま過ごしたため、精神的な疲れが原因です。また、緊張したまま動くため、ろくに運動もしていないのに足が痛みます。これは体育などで激しく動いたときはなおさらのこと。

 こんな状態で登校を続けていると、なおさら情緒が不安定になります。ガマンを続ければ続けるほど不安定になり、落ち込みやイライラは激しくなりますしこだわりが強くなります。その結果、ある日パタッと登校できなくなり、統合失調症や発達障害といった診断がなされたというお話が少なくありません。

 3-2. 不登校への対応その2.子供への対応を見極めるポイント

不登校になる前、ほとんどのケースでSOSのサインが子供にでています。たとえばゲップやシャックリ、おならなどが増えたり口臭が強くなります。これは交感神経が緊張し、胃腸の働きが悪くなったサインです。逆に、このときアドレナリンやノルアドレナリンが大量に分泌されています。

 情緒とはこれらのホルモンの分泌量で左右されますが、次のような子供たちの特徴でそれが判断できます。

 3-2-1.学校の話をすると態度が悪くなる

不登校の子供に学校関連の話をしたとき、あきらかに表情が曇るならまだまだ休ませる必要があります。登校を促すような言葉や学校に行かない理由を聞くなど、学校に関連する情報はできる限り話題にしないことをお勧めします。

 表情とは情緒の表出です。また、情緒はアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンの分泌量ですから、学校関連の情報で表情が曇るならホルモンの分泌量がまだまだ多いと判断できます。ですから、表情に限らず学校や友達などの話題で…

 

・話をしなくなる

・自分の部屋に行ってしまう

・落ち込む

・イライラしはじめる

 

こんなときに登校を促すことなど厳禁です。

 なお、栄養状態と体調不良が改善すればホルモンの分泌量は減りますから、このアプローチを続けると情緒は徐々に改善していきます。ですが、決してあわてないでください。私の経験ではほぼ例外なく、次のような流れで確実に改善しています。

 3-2-2.学校の話でコミュニケーションがとれる

ホルモンの分泌量が十分に減ると、学校の話でコミュニケーションがとれるようになります。今までならふさぎこんだり不機嫌になったり、ときには部屋にひきこもってしまった友達や学校の話に対し「聞く耳」をもつようになります。

 重要なのは、この「聞く耳」がでるまえに登校刺激を絶対にしないこと。逆に、聞く耳が出たということは情緒が安定してきた証拠です。ですが、こんな日があったからといって、すぐに登校刺激はしないでください。

 ただし、ここでは今までとは違った対応ができます。たとえば、不登校になり友達と遊ぶこともなかったのなら、友達と遊ぶことを勧めてあげましょう。また、休日も家にひきこもっていたのなら、外出するように誘ってみましょう。そうじなど、お手伝いを頼むのもいいでしょう。

 「聞く耳」をもちはじめたのなら、このようにふだんの生活の改善を促すことが重要です。

 3-2-3.自ら学校のことを口にしはじめたら…

学校のことや今まで口にしなかった友達のことを口にするようになったのなら、情緒はだいぶ落ち着いたことになります。そしてほとんどのケースで、このとき「ヒマ!」を口にするようになります。

 また、ヒマを口にするようになると、自分がやるべきことが見えるようになりますから、今までならできなかった「片づけ」や「お手伝い」などをしたり、勉強をしはじめたりします。さらに、学校に行くようなそぶり。たとえば前の晩に学校に行く準備をはじめたりといった、明らかな前向きな姿が見れるようになります。

 ここまでくれば、表情は笑顔がほとんどでしょう。また、すねたり怒ったりすることがあったとしても、ご両親が驚くほどはやく何もなかったかのように気持ちが切り替わるようになっているはずです。

 当然ですが、こんな状態なら登校を促すことは問題がありません。ですが、本人は登校していたころの記憶がありますから、「まだ…」とか「怖い!」みたいなことを口にするかもしれません。ですから、あせらず次のようなことを確認してください。

 3-3.不登校への対応その3.登校を開始するにあたり観察すべきポイント

登校をする前、まずは先生に会ってみることをお勧めします。このとき、本人が「緊張する」とか「疲れた」と口にするかもしれません。しかし、先生に会ったときの様子をまずは観察してみましょう。

 以前はこわばっていた表情が柔らかくなっていたり、目を合わせることができなかったのが視線を合わせていた。ろくに返事ができなかったのに、文章で返事ができるようになっていた。など、違いがわかるはずです。しかし、もっとも重要なのは先生と会った、その後の様子です。

 もし、アドレナリンやノルアドレナリンなどの分泌量が多ければ、先生と会った後、精神的な疲れとなってひきずることになります。帰宅して横になってしまったりボーっとしていたりと、他のことができなくなります。

 一方で、もし「疲れた」などと口にしても、その後、自分がやりたいことができているようなら心配はいりません。繰り返しますが、子供たちの言動とは「反応」や「思い付き」にすぎません。

 これは保健室や別室登校でも同じです。重要なのは、子供たちの言っている言葉ではなく、その後の様子で判断してあげることです。中学生なら部活動からの復帰でもかまいません。部活から帰宅した後も明るく元気なら、どんどん良い方向に行くことに疑いはありません。あとは、時計の針が進むのを待つだけです。

 まとめ

家庭内暴力や精神疾患もふくめ、不登校の子供たちの言動とは、アドレナリンやノルアドレナリンというホルモンによる感情(情動)に五感からの情報や記憶などが上書きされた、単なる「反応」や「思い付き」にすぎません。

 「ヘビだと思ったらヒモだった!」という年配の方なら誰にでもある経験でわかるように、

私たちのこころは、物事を認識するそれ以前に生まれているのです。

 この事実を前提にすると、不登校の対応とは確実に改善するアプローチを実行した上で子供たちの様子を観察することがすべてです。ぜひ、この記事を参考にしていただき子供たちが元気に登校できるように応援してあげてください。

安易な中途退学は大問題に?知っておきたい大学生の不登校の原因と対策

「大学から連絡があり、子どもがまったく授業に出ていなかったことがわかりました」

「単位がとれずに留年です。朝起きれず、午前中の授業を受けていなかったようです」

とくに一人暮らしをはじめた大学生に多いのですが、ここ数年、冒頭のようなケースの不登校の相談をいただくケースが増えています。

「元気に大学生活を送っているだろうな…」

「勉強はそこそこで、バイトばかりやってるんじゃないのか?」

「夜遅くまで遊びほうけているんじゃない?」

 一人暮らしの大学生の子どもをもつ親は、こんなことを心配しながらも子どもが大学生活を楽しんでいると信じています。それが大学から「授業に出ていない!」という突然の連絡ですから、ご両親たちはひどく驚かれているようです。

そんな大学生の不登校について、一般にはあまり話題にならないことが不登校の原因となっていると私は経験上確信しています。また、その原因に基づいた対策をご紹介しておりますのでお役立てください。

 1.大学生の不登校。昔と今の違い

授業に出ない。この事実を不登校というなら、昔からそういった学生はたくさんいました。しかし、現代の大学生の不登校は、昔とは違った傾向があります。

授業には出ないが友達に頼んで代返(出席をとるとき友達の代わりに返事をする)や代筆(友達の代わりに出席カードに記入)をお願いし、試験はちゃんと受けて単位をとり卒業する。昔から、そんな学生はたくさんいました。

そんな彼らは部活やサークル活動に夢中だったり、アルバイトでお金を稼ぎ自転車で旅に出かけたり海外に貧乏旅行に行ったりと、何かしら行動していました。一方で、今の不登校になる大学生は、ほぼ行動がありません。

ほとんど何もせず、一日中家のなかにひきこもっている。授業に出ないことはもちろん、代返や代筆を頼むこともない。外出もせず、もちろん友達との交流もしないままテストも受けずに過ごす傾向が強く見受けられます。

当然のことですが、出席が足りなければ単位がとれません。そのため、留年したり休学を選択することになります。しかし、復学をしたとしても、ほとんどのケースで不登校を繰り返すのが現状です。

 2.大学生が不登校になる原因

一般には不登校とは「こころの問題」が原因とされ、カウンセリングなどで問題解決を考える方がほとんどでしょう。しかし、私は不登校の原因は大きく次のふたつあると考えています。(詳しくは別記事「それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策」で確認してください。)

  1. 脳の栄養状態が悪くなった
  2. 体の不調

こういったことが情緒の混乱を招くこと。無気力になる原因になることは、あまり知られていないようですのでご説明します。

 2-1.大学生の不登校原因その1.食生活の偏りが脳の働きを悪くする

食欲とは単に「腹を満たす」ことではありません。「必要な栄養を十分にとれ!」という本能の叫びが食欲です。これを前提に、とくに一人暮らしの男性の食生活を想像してみてください。

ラーメンやコンビニ弁当、スーパーのお惣菜…。こういった食生活が続いていて、果たして十分に栄養がとれるでしょうか?

私たちが遊んだり勉強したりと活動できるのは、脳にある千数百億個もの神経細胞の働きによります。しかし、この神経細胞はグリア細胞の助けをなしには生きることすらできません。なぜならば、神経細胞はグリア細胞から与えられる栄養によって働いているからです。

脳には神経細胞のおおよそ10倍ものグリア細胞が存在しています。1つの神経細胞を10ものグリア細胞が養っている。この事実からも、脳の働きに栄養がいかに重要なのか想像できると思います。

インスタント食品やファーストフードなどの利用が当たり前になったからこそ、私はひきこもり状態の大学生の不登校が増えているのだと考えています。

 2-2.大学生の不登校原因その2.生活のリズムが崩れ、体の不調が現れる

寝不足が続いたら、誰もが機嫌は悪くなります。また、頭痛や肩コリをはじめとした体調不良もそれは同じです。さらに、こういったとき、体の修復には大量の栄養が必要となります。

すでに説明したように、栄養が不足するだけで情緒が乱れたり無気力になったりします。また、寝不足や体調不良も必ず精神面に悪い影響を与えます。その上で、さらに栄養が不足するわけですから、情緒の乱れや無気力がなおのこと悪くなるのは自然なことでしょう。

 2-2-1.朝が起きれない

朝、起きようと思って目覚まし時計をふたつもみっつも使っているのに起きれない。家庭でも、ご両親がゆすっても叩いても目を覚まさず起きれない。こんな朝起きれない人たちは起立性調節障害と診断されるケースがほとんどです(起立性調節障害については別記事をご覧ください)。

朝起きれなければ授業に出席できませんから単位がとれません。これもまた不登校のひとつであり、こういった人たちは総じて無気力であるという特徴があります。

 3.不登校になって大学を退学した後の就職状況

労働政策研究・研修機構2012労働政策研究報告書 No.148「大都市の若者の就業行動と意識の展開」―「第3回若者のワークスタイル調査」からによると、中途退学離学をした後、正規雇用で働くのは7.7%と著しく低くなっています。

その一方で、非正規雇用(パートやアルバイト、派遣など)が70.9%、失業・無業状態になる者が15.0%もいます。

 4.大学生の不登校に対する対策

中途退学後の就職状況を前提にすると、安易に退学を選ぶわけにはいきません。卒業が多少遅れたとしても、卒業できたほうが将来の選択肢が広がることがわかります。そこで不登校の対策ですが、こころの問題としてではなく次のようなアプローチをお試しください。

 4-1.大学不登校の対策その1.十分に栄養をとる

あまり知られていない事実ですが、栄養素が不足すると人により精神疾患のような症状を招くことになります。そこで、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど幅広く十分な栄養を補うようにしましょう。

ただし、このとき食生活の改善だけではいけません。確かに食生活の改善は必要ですが、それは必要条件にすぎません。例えば、小中学校の給食ではビタミンB1の添加が義務付けられています。なぜならば、現代の日本人の食生活では必ずビタミンB1が不足してるからです。

そのため、学校給食では1日に必要とされる3分の1がとれるよう、ビタミンB1が添加されているわけです。逆に、夏休みなどご家庭の食事で子供たちはビタミンB1が必ず不足します。とくに夏はアイスやジュースをとるケースが増えます。こういった嗜好品には糖分が多く含まれますが、これが体内で代謝されるときにビタミンB1は大量に消費されます。

つまり、夏休みでは給食でとれたビタミンB1が不足した上で、代謝で使われるビタミンB1が増えます。それが1ヶ月近く続くことになりますから、脳の働きが悪くなり情緒が混乱することになります。長期休養明けに不登校が増えますが、私はこういったことが大きな原因だと確信しています。

なお、どのようなサプリメントを補えばいいのかは、分子栄養学や不登校の問題に詳しい医師や薬剤師のアドバイスの元に選ぶようにしてください。

 4-2.大学不登校の対策その2.体調不良を改善する

インフルエンザにかかって、元気な人はいません。頭痛や腹痛、肩こりなど、体調が悪ければ誰でも元気がなくなります。この事実を前提に、本人の体調不良を確認してあげましょう。例えば、私はご相談をいただく前に、次のような体調不良のチェックをしていただきます。

・頭の症状:頭痛、頭重、頭がすっきりしない

・目:疲れる、かすむ、目の奥が痛む、まぶしい、乾く(ドライアイ)

・耳:耳鳴り、耳がつまる、音が頭にひびく

・口:粘つく、苦い、まずい、味覚異常、乾く

・めまい、立ちくらみ、動悸

・胃腸:食欲がない、胸のあたりがモヤモヤ・ザワザワする、ゲップ、シャックリ、お腹が張る、ガスがたまる、腹部膨満感、お腹が空かない、食べるとすぐにいっぱいになる、吐き気、胃もたれ、胃痛、胸やけ

・アゴ:ガクガクする、歪んでいる、痛い、朝ものを噛むとき違和感

・筋肉:肩こり・痛み、首のこり・痛み、背中のこり・痛み、腰のハリ・痛み、ふくらはぎ痛、コムラ返り、関節痛、関節のだるさ、風邪かと思って熱を測るが熱がない

・唇の皮がむける、さかむけ、抜け毛、髪のパサつき、爪に縦線が多い、爪に横線がある

本人が口にするのは頭痛や肩コリ程度かもしれません。しかし、そういった症状をちょくちょく訴えるのなら、上記の症状を複数、それも10個以上は抱えているはずです。なぜなら、これらの症状は自律神経を介した体調不良だからです。

また、自律神経の乱れから起きる体調不良ですから、西洋医学での対処(対症療法)ではいけません。例えば、隣の家が燃えていてその火の粉が自分の家に飛んできたとき、その火の粉が燃え上がるのを防いでも根本的解決にはなりません。火元である隣の家の火事を消すことが必要です。

自律神経の乱れも同じ火元です。そして上記の症状とは、その火の粉が飛んできておきる症状です。そして自律神経の乱れには東洋医学のように、体全体へのアプローチが必要です。私の場合は漢方という手段ですが、このアプローチで効果があることから鍼灸や整体、カイロプラクティックはもちろん、ヨガや太極拳などの呼吸法も有効だと思われます。

なお、繰り返しますが、体調不良があればその修復に栄養が必要であることはあらためて指摘するまでもありません。十分に栄養を補うことを忘れないでください。

 5.大学生の不登校で注意すべきポイント

不登校を解決するにあたり、次の3点には注意が必要です。

1.登校を促してはいけないときがある
2.とりすぎは注意!できるだけ控えなければいけない飲食物とは?
3.昼夜逆転にはどう対応すればいいのか?

別記事「それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策」で詳しくご紹介していますのでご確認ください。

 まとめ

出典元は忘れてしまいましたが、何年か前に18歳以上で家にひきこもっている人が全国で160万人もいるという話を聞いたことがあります。おおよそ30~35世帯に1人がひきこもっている。これはとても大きな問題ですし、割合から考えても他人ごとではありません。また、中途退学後15%の人が失業状態でことも忘れないでください。

子どもが大学生になっても、こころのケアは重要です。しかし、一般に素人がこころの理解と適切な対処などできません。ですから、現実的な対処としてここにご紹介した方法をお試しになってください。多少の温度差はありますが、どんなご家庭でもこの対処ならすぐに実行ができるはずです。

その結果、不登校に何が起きるのか?観察してみてください。きっと驚かれると思います。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

強い緊張や不安は性格の問題ではない!正しく理解する社会性不安障害の症状

社会性不安障害 症状

「子どもの授業参観の後の懇談会で、みんなの前で発表する時に緊張して何も話せませんでした」と、相談にご来店されたのが、30代の女性です。

また

「社員の前の朝礼で話をするのですが、ここ数週間急に緊張してきて動悸、息切れ、めまいが出てしまう」という50代の経営者(男性)もいました。

このように、人前で何かをすると緊張してしまい、ひどく苦痛であるか、それから逃げてしまう、避けてしまう状態(避けてしまうことが必須ではありません)のことを社会性不安障害(2008年より社交性不安障害と病名が変わりましたが社会性不安障害のほうがいまだに一般的なのでこのように記載しています)といいます。

この社会性不安障害は性格の問題と考えられ、「人前で緊張するくらいでしょ」と、軽く扱われてしまうことがありますが、そんな単純な問題ではありません。社会性不安障害を放置することでパニック障害を発症したという例はたくさんあります。

だからこそ、社会性不安障害とはどんな病気で、どんな症状なのかを詳しく知る必要性があります。

 1.社会不安障害の症状と原因

社会性不安障害の症状は様々な場面に見られます。まずはどのような症状なのかを詳しく説明します。

1-1.社会性不安障害の症状

社会性不安障害の特徴は、一言で言うと対人恐怖症と言えると思います。

・会議などで発表、意見を言う
・人と話をする
・多くの人の前で話をしたり、歌を歌ったりする

このような場面において、人はある程度の「緊張」「不安」は必ず持ちます。しかし、社会性不安障害の患者さんにおいては、これが「強い緊張」「強い不安」となってしまいます。

その結果、この状況になると

・手足が震える
・息が苦しくなる
・動悸がする
・大量の汗をかく
・恐怖感で動けなくなる

とパニックの症状をも発症する人もいます。

これが社会性不安障害の症状です。人と話をするだけで社会性不安障害の症状を発症する人などは、自然と人目を避けるようになり、引きこもりや学生ですと不登校になることもあります。

ある意味パニック障害と似ていますが、特定なシチュエーションで発作がおこるパニック障害よりも人というトリガーで発症する社会性不安障害のほうが、日常生活はままならなくなります。

1-2.社会性不安障害の原因

社会性不安障害の原因として、「人見知り」「恥ずかしがり屋」といったメンタルの問題だと思っている人が多く、そのため心療内科にかからない人がほとんどだと言われています。

しかし、患者さんとの実体験を考えると、原因としては「脳の栄養不足」と「体調不良」だと私は確信しています。

・脳の栄養不足

私達の身体は、普段は興奮とリラックスを状況に応じてコントロールしています。仕事や運動をするときは興奮していますが、それが過剰だと身体が判断すれば、それをセーブし、リラックするように脳が調整しています。

このような脳の働きは、私達が食べたものから作られます。その原料は、アミノ酸(タンパク質)、ビタミン、ミネラルが必要です。これらの栄養が十分ならば、脳の働きは正常に動きます。

しかし、脳の栄養状態が満たされないと、栄養不足によりストレスを感じるようになります。

そのストレスに対抗するために、副腎からアドレナリン(怒り・イライラ)、ノルアドレナリン(不安・恐怖・緊張)が放出されます。

脳に対する栄養が長い間続くとこのノルアドレナリン・アドレナリンの放出量は増えていきます。これによって身体は常に緊張するようになり、感情は怒りや不安、恐怖感を感じるようになっていきます。

・体調不良

社会性不安障害の患者さんたちの多くは様々な体調不良をかかえています。そのよくある症状としては

・寝付きが悪い、熟睡感がない
・倦怠感、疲れやすい、慢性疲労
・何故か落ち着かない、ザワザワする
・動悸、めまい、立ちくらみ
・頭重感、頭が締め付けられる

といったものです。

このような症状が人によっては数個、酷い人だとすべての症状で悩む事になります。例えば、寝不足だけでも私たちは相当なストレスを感じます。それが何個もの体調不良があればどれくらいのストレスを感じるでしょうか?

このストレスに対抗するために、栄養不足の時と同じようにアドレナリン、ノルアドレナリンが放出されます。もちろんストレスが多ければ多いほどアドレナリン、ノルアドレナリンの放出量は増えていきます。

こうして身体は普段から緊張するようになり、不安感、恐怖感を感じるようになっていきます。

 2.社会不安障害チェック

先ほどもお話しましたが、社会性不安障害は対人恐怖症の面が多いため、ほとんどの人は自分のメンタルの問題だと考えてしまいます。しかし、じつはメンタルは全く関係ありません。

ですから、自分が社会不安障害に該当するのかをまずはチェックしていただきたいと思います。

精神障害の診断と統計マニュアルをもとに作成された簡易構造化面接法(M.I.N.I.)によれば、以下のすべての項目に当てはまる場合、社交不安障害の可能性があるとされています。

・人前で、話をしたり食事をしたり文字を書いたりするときに、他人から注目されていると思うと、怖くなったり戸惑ったりする
・それは、自分でも怖がりすぎていると思う
・それは、わざわざ避けたり、じっと我慢したりしなければならないほどである
・それによって職業・社会生活が妨げられているか、または著しい苦痛を感じている

社会性不安障害は上記の質問でもわかるように、「自分の気のせいではないのか?」という主観的な部分が多いため、チェックはとても困難です。

私は、対人恐怖が強く出ていて日常生活が困難になっているならば、社会性不安障害ではないかと思います。

 3.社会不安障害の改善方法

社会不安障害は脳にノルアドレナリン、アドレナリンといった興奮物質が過剰に作用されて発症していると考えられます。今までの経験上、この興奮を抑えることで不安障害は改善できます。

3-1.社会不安障害の改善方法その1.体調不良を改善する

社会不安障害の患者さんたちの多くは、先ほどもお話しましたが、

◯寝付きが悪い、熟睡感がない
◯倦怠感、疲れやすい、慢性疲労
◯何故か落ち着かない、ザワザワする
◯動悸、めまい、立ちくらみ
◯頭重感、頭が締め付けられる

といった体調不良をかかえています。

これらの体調不良は病院で受診されていても、原因はストレス、自律神経の働きが悪いといった明確な原因がわからないものといわれます。

寝付きが悪い、熟睡感がないといった症状には、睡眠薬や安定剤を服用させます。また、頭痛には痛み止め、といった対処療法は一時的には体調不良は改善されますが、薬の効果がきれてくると再度発症してしまいますのであまり効果はありません。

このような体調不良は根本的に改善する必要があります。私はこの根本的な体調不良改善には漢方薬を使っています。

漢方薬は症状よりも体質に合わせることの方が重要といわれています。例えば胃腸虚弱に効果のある漢方薬といっても様々な種類の漢方薬が存在します。同じ胃腸虚弱でも、むくみの症状がある人と、ない人だけでも使用する漢方薬は変わってきます。

漢方薬も薬ですので、効能効果が西洋薬と同じようにうたわれていますが、効能効果で服用することにより悪化することもあるのが漢方薬です。

私が漢方薬を選ぶためにしていることは、

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る
◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭
◯問診 患者さんの話、訴えを聞く
◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわれないのでご本人にやってもらいます)

の4つです。

上記4つから得られた情報から、その患者さんに最も適した漢方薬を処方しています。

「私のこの症状には何という漢方薬が効きますか?」と、悪気なく聞いてくる人もいますが、漢方薬は5分や10分で処方を決めることができるほど単純ではありません。少なくとも上記の事を踏まえた上で選んでくれる医師、薬剤師等に相談することをオススメします。

3-2.社会不安障害の改善方法その2.栄養をとる

社会不安障害の患者さんたちの多くは胃腸の働きがあまり良くありません。また、食生活においてもパンやおにぎり、麺といった炭水化物中心の食事で済ませている方がほとんどです。さらに、間食でチョコレートやお菓子といった炭水化物をとっている人もいます。

このような炭水化物や糖質は身体の中でエネルギーに変換される時に、ビタミンB群が大量に消費されてしまします。ビタミンB群は脳の感情物質を作る時に使うべきものです。それがこのような質の悪い食事によって無駄に消費されてしまいます。

40代前半の女性で社会不安障害を持つ患者さんで、10時、3時のおやつを食べるため、昼と夕食は、食事量が少ない方がいました。そのため、食事の絶対量が不足していました。

その方への指導は、なるべく朝、昼、夕に和食中心の食事をとる事。家での食事では、味噌汁をできるだけとるようにお願いしました。

この和食中心、味噌汁を食事の中心にする理由としては、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが一番簡単にとれるからです。和食は色々な食材を一緒に調理するものが多いという理由です。旅館の朝食に多い、ご飯に味噌汁、海苔に卵、魚などが理想的です。また、味噌汁は汁物で色々な食材が含まれているので最適だと思っています。

私は、お客様にこの食事を続けていただいた上で、さらにサプリメントで栄養を補っていただいています。コップに水を入れても、それが溢れだすまで水はこぼれません。
長年にわたる栄養不足の影響は、ある瞬間に不安障害としてあらわれます。私は、そういったことの積み重ねが体に大きなダメージを与え、社会不安障害を招いていると考えています。

4.まとめ

社会不安障害は、「人見知り」「恥ずかしがり屋」といった心理的なものが原因と考えられています。しかし、対人恐怖の症状が強く出ていて、日常生活が困難になっているならば、社会性不安障害ではないかと思います。

社会性不安障害は改善できます。1人で悩むのではなくセルフチェックし、速やかに自覚することも大事だと思います。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

 

あなたの症状は本当に強迫性障害?強迫性障害チェック

強迫性障害 チェック

「潔癖症気味だったのが、この頃はさらに異常になってしまいました。例えば電車、バスで人と触れるだけで気持ち悪くなってしまいます。すぐに家に帰って洗濯、身体を洗いたくなってしまいます」という30代の男性の方がいました。

これを強迫性障害といい、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、またわかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。意志に反して頭に浮かんでしまって、払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。 

まずはこの強迫性障害とはどんなものかを詳しくお話します。

1.強迫性障害の症状

自分の意志に反して、不合理的な考えやイメージが頭に浮かんできて、それを振り払おうと同じ行動を繰り返してしまう強迫性障害には、強迫観念と強迫行為の2つの症状があります。

 1-1.強迫性障害の症状その1.強迫観念

強迫観念とは、頭から離れない考えのことで、その内容が「不合理的である」とわかっていても、頭から追い払う事ができない症状のことを言います。

例えば、戸締まりをしたのかを何度も確認してしまうような行為が代表的なものです。

その他、東日本大震災後、福島原発事故による放射能汚染で外に出るのが怖いと、色々なところから相談が入りました。関東圏ならまだしも、静岡、名古屋、大阪と遠距離に住んでいながら放射能が怖い、外に出ると子どもに影響があるのでは…という強迫観念で外出が困難になっているお母さんたちもいらっしゃいました。

1-2..強迫性障害の症状その.強迫行為

汚れなどの恐怖から過剰に手を洗い、入浴を繰り返す15歳の男の子がいました。テイッシュなどを使って直接触らないようにしないとドアノブに触れないといった症状もありました。

このような強迫観念から生まれた不安にかきたられた行為のことを強迫行為といいます。
自分でやりすぎ、無意味とわかっていてもやめることができません。

先ほどの放射能の恐怖をもつ女性たちは、放射能汚染の恐怖から野菜だけでなく、すべての食材を異常に洗わないと食事を作ることもできない脅迫行為をもつ強迫性障害の方でした。 

2.強迫性障害チェック

強迫性障害は、誰もが生活の中で普通にすることの延長線上にあるため、「自分は少し神経質なだけ」「ちょっと行き過ぎ?」という判断は難しいところです。そこで下記のチェックシートで強迫性障害なのか判断してみてください。

現在のあなたの状態について、以下のあてはまる項目に「はい」か「いいえ」でお答えください。
下記に1個でも該当している場合は強迫性障害である可能性が高くなります。

Q1反復的、持続的な思考、衝動、または心像で、侵入的で不適切なものとして体験され、強い不安や苦痛を引き起こす。             

Q2この思考、衝動、心像を無視したり抑制したり、他の思考または行為によって中和しようと試みる。    

Q3その強迫的な思考、衝動、心像が自分自身の心の産物と認識している。

Q4反復的行動または心の中の行為であり、患者は強迫観念に反応して、または厳密に適用しなくてはならない規則に従って、それを行うよう駆り立てられていると感じている。

Q5その行動や心の中の行為は、苦痛を予防したり緩和したり、または何か恐ろしい出来事や状況を避けることを目的としている。             

Q6この行動や心の中の行為は、中和・予防しようとしているものと現実的関連を持っていないし、または明らかに過剰である。

米国精神医学会(APA)の精神疾患の診断分類、改訂第4版(DSM-4)より

チェックが当てはまる人は、原因を理解し、対策を行いましょう。

3.強迫性障害の原因と対策

強迫性障害の不安感は性格的なものはあまり関係ありません。それよりも、脳内の神経伝達物質の機能異常と推定されています。私はその中でも、ノルアドレナリン、ドーパミンといった脳の感情物質のバランス異常によっておこると考えています。

この脳の興奮物質のバランスが崩れる原因として、「脳の栄養不足」と「体調不良」が考えられます。

3-1.脳の栄養不足

私達の感情は脳の中で作られています。そしてその感情の原料も食べたものから作られています。食べ物を原料として、脳の中で感情物質として、興奮、抑制(リラックス)、調整の3種類が作られます。 

このバランスがとれていれば脳は正常に働きます。しかし、バランスが崩れる時には興奮する感情物質が過剰になります。これは生存に関わるという優先的な役割が興奮する感情物質にあるからです。 

このバランスが崩れる原因は「脳の栄養不足」によっておこります。まず栄養不足になると、脳内では「栄養不足だからもっと栄養をとれ!」と自律神経に命令をくだします。
それが、栄養不足によるストレスに対抗するために、副腎からアドレナリン(怒り、イライラ)、ノルアドレナリン(不安、恐怖、緊張)、ドーパミン(こだわり、依存症)が分泌されます。 

栄養不足でこのバランスが崩れるので、改善方法は十分な栄養をとることにあります。実際に、強迫性障害の方は胃腸が弱くて栄養が十分にとれていない、また食事の量が少ない、栄養バランスが悪い方達がほとんどです。 

脳の感情物質の原料はアミノ酸、ビタミン、ミネラルです。これらの栄養を多くとる必要があります。普段の食事は和食中心とした食事をオススメしています。しかし、一度不足してしまった栄養を食事だけで補給することはとても困難です。

1杯のバケツに水が満タンで通常の思考ができるとしたら、強迫性障害の患者さんたちは長年の栄養不足によってバケツには相当な水が不足している状態です。そのため、私は通常の食事にプラスしてサプリメントで栄養を補ってもらっています。

3-2.体調不良

栄養が不足していることで脳は興奮し、その結果身体は緊張状態に陥ります。この長年の緊張状態によって様々な体調不良がうまれます。例えば、ちょっとした寝不足で身体がダルいだけでも私たちはストレスがたまります。

これが身体がダルいだけでなく、不眠、肩こり、動悸、のぼせ、など様々な体調不良がおこる事で身体はストレスがひどくなります。このストレスに対抗するため、さらにアドレナリンやノルアドレナリンが作られてしまいます。 

脳の栄養不足→脳の興奮物質の放出→体調不良→脳の興奮物質の放出

と、負の連鎖になってしまうのが強迫性障害です。病院で脳の興奮物質を抑える安定剤などを服用しても、なかなか改善しないのはこの体調不良のためと考えられます。

これらの体調不良は自律神経の働きの悪化によっておこるため、ほとんどの体調不良は病院での検査を受けても原因はわかりません。そして、病院の薬ではこれらを改善する方法がなかなかありません。 

それを私は漢方薬によって改善しています。原因不明の体調不良を漢方の世界では不定愁訴といいます。この不定愁訴を根本から治療するのが漢方薬です。

漢方薬の服用に関しての注意ですが、漢方薬を選ぶにあたって重要なのが

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る
◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭
◯問診 患者さんの話、訴えを聞く
◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわる事が出来ないのでご本人にやっていただいています。)

の4つです。 

これらの事を踏まえた上で選んでくれる医師、薬剤師に相談してください。

4.まとめ

強迫性障害は、その人の性格や考え方がおかしい訳でもありません。脳の感情物質によって自分ではコントロールできなくなってしまっている状態です。

自分の思考や行動が強迫性障害なのかをチェックし、その上で脳の栄養不足や体調不良を改善することが重要です。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

 

職場のモラハラ7つの特徴と解決に向けた対処方法

「大人によるイジメ」

モラハラとは、陰湿な言葉や態度などにより人格や尊厳を傷つける精神的なイジメ・いやがらせのことです。そして、そんな大人によるイジメが職場のモラハラです。詳細は「モラハラとは?」の記事をご覧ください。

職場におけるモラハラ、そのひとつひとつの行為は些細なことなのかもしれません。しかし、その行為が社会人としてのマナーや仕事上の教育と区別がつきにくく、被害者はもちろんですが、周囲もそれを「モラハラ」だと認識しづらいものです。

それゆえに、被害者も「自分が悪い」と思い込みやすく、長期にわたってガマンを続けているケースが多々あります。また、周囲も救いの手を差し伸べることが少ないようです。

また、職場のモラハラは、最初は身なりや言葉使い、態度、ミスなどの指摘や注意からはじまることが多く、それがいつからかエスカレートし、毎日のように叱責が繰り返されるようになります。

モラハラの原因でご紹介したように、モラハラの加害者とは“はじめから”不機嫌な人ですから、加害者本人の問題が解決されない限り、職場のモラハラがなくなることはありません。

 ぜひ、この記事をご覧いただき職場のモラハラ問題解決にお役立てください。

 1.職場におけるモラハラとは?

モラハラやパワハラセクハラなど、職場ではさまざまなハラスメントが社会問題となっています。このハラスメントのなかでもセクハラはたやすく区別がつきますが、モラハラとパワハラの境界線はとても微妙です。

職場のモラハラとは、言葉や態度などにより人格や尊厳を傷付けたり、精神的に追い詰めるなど、静かにかつ陰湿に行われる精神的ないじめや嫌がらせです。また、職場のモラハラは業務上指導と区別がつきにくい上で必要に繰り返されるため、職場の雰囲気を悪くしたり、被害者が職場を辞めざるを得ない状況に追い込んだりします。

この記事では、モラハラとパワハラの違いについて次のような線引きをしてご紹介しています(モラハラとパワハラの違いについてはこちらをご覧ください)。

・パワハラ:上司から部下へと、職場での力関係を利用したハラスメント
・モラハラ:上記のような力関係がないハラスメント

 2.職場のモラハラの特徴と事例をチェック

「職場でモラハラにあっているのでは?」

そう気づき、それを確かめたいという方は少なくないでしょう。2章では、職場で陰湿に繰り返されるモラハラの特徴と事例をご紹介します。

 2-1.職場で孤立させる

職場でおきるモラハラで、もっとも顕著なのが被害者を孤立させること。その手段には主に次の4つがあげられます。

 2-1-1.職場のモラハラの特徴と事例1.無視や仲間はずれ

被害者:「○○さん、これお願いできますか?」
加害者:「・・・」
加害者:「じゃあ、これからみんなでビアガーデンでも行こうか!」
被害者:「いいね!行こうよ!」
加害者:「あ、悪いね。○○さんと××さんの3人で行くことになってるんだ!」

職場で仕事を進めるには、スタッフ同士における円滑なコミュニケーションが求められます。しかし、職場におけるモラハラでは「話しかけられても全く聞こえないふりをする」とか「コミュニケーションに参加しようとすると露骨に断られる」など、無視や仲間はずれといった嫌がらせが繰り返されます。こんなことが毎日のように続けば、誰もが孤立感に悩まされることになります。

 2-1-2.職場のモラハラの特徴と事例2.陰口で誹謗中傷をする

「ね~、知っている?」
「何々…」
「あのね…」

陰口をたたかれて気分の良い人などいません。それも、あからさまにこっち(被害者)をチラチラ見ながら…

「え~、ほんとう?」
「うそでしょう。あり得ない」
「だからあの人、いっつもひとりなんだ~」

などという会話を聞かされていたら、誰もが誹謗中傷されていると悩んでしまうことになるでしょう。このように、職場において人間関係を制限し、孤立させることが職場のモラハラの特徴です。

 2-1-3.職場のモラハラの特徴と事例3.コミュニケーション中にあきれたようにため息をつく

「じゃあ、これはこういうことでいいんですか?」
「(ハァ~)そんなこと聞き返さないとわからないの?」

「この仕事について教えてほしいのですが?」
「(ハァ~)人の時間を使って聞く前に、自分でもっと調べたらどうなの?」

たとえば新しい職場で右も左もわからないのに、質問をするとため息をつく。そしてすかさず疑問形の言葉が返される。また、「いや、そうじゃなくてね…」とか「だからさ~」などと話を遮られたり最後まで聞いてもらえないというケースもあります。職場でこんなことが続けば、誰もが委縮してコミュニケーションがとれなくなるのは自然なことでしょう。

 2-1-4.職場のモラハラの特徴と事例4.馬鹿にしたような視線や冷笑

上司が部下たちに向かって、

「おはよう」
「・・・(冷笑)、おはようございます」

「先日の仕事がんばったな!」
「・・・(馬鹿にしたような視線)、そうですね」

そろいもそろって部下たちが冷笑や馬鹿にしたような視線を繰り返したなら、いくら上司でも「なにか自分が悪いことを…」そう悩んでしまうことでしょう。このように、部下から上司に対する子どもじみた嫌がらせもまた職場のモラハラの特徴です。

 2-2.仕事ができないようにする

仕事ができないようにして、職場に居づらくさせる。そんな陰湿なモラハラもあります。

 2-2-1.職場のモラハラの特徴と事例5.必要な情報を与えない

「なにやってたんだ!もう、会議は終わったぞ」
「えっ、会議の話など聞いていませんが…」

「なんだあのレポートは!あの資料からどうやったらあんなレポートになるんだ!」
「えっ、資料などいただいていませんが…」

同僚や部下が必要な情報を伝えない。仕事に必要な資料を渡さない。そんな子どもじみた嫌がらせが続いたという被害者もいらっしゃいました。このように、情報を与えないことで孤立させるのも職場におけるモラハラ行為の特徴です。

 2-2-2.職場のモラハラの特徴と事例6.明らかに能力以下の仕事をたのむ

「悪い。ちょっと手が離せないのでこれコピーしといて!」
「ひまそうだな。お茶入れてよ!」

ふだんはコミュニケーションを無視したり、あからさまに仲間外れにするくせにこんな明らかに能力以下の仕事だけは頼んでくる。
このとき、「こっちも仕事が…」などと断ると、その後の無視や仲間はずれがひどくなるといった被害も少なくありません。

 2-3.プライベートへ介入する

「夜11時過ぎはもちろん、休日にもおかまいなしに電話がかかってきます」
「家族のことや趣味、休日の過ごし方など根掘り葉掘り聞きだした上で批判してきます」

私生活など、仕事とまったく関係のないことに介入するのは職場のモラハラ行為です。休日はもちろん、時間外に電話などが繰り返される。服のセンスや化粧の仕方、持ち物、恋人のことなど、私生活への介入が度を越していると感じたらモラハラを疑っていいでしょう。

 3.職場のモラハラ解決に向けての対策・対処

モラハラだとわかったのなら、弁護士などに相談を持ち掛けてから証拠集めをするのでは遅すぎます。そこで、最低限の証拠集めに何が必要なのか以下を確認してください。

・医師の診断書
・電話等の録音、メール
・メモ、日記

 3-1.職場モラハラの対策・対処1.医師の診断書

もしあなたが、職場のモラハラが原因で精神的に病んでしまい精神科や心療内科などを受診しているのなら、診断書が有効な証拠となりえます。ただし、医師の診断書で客観的に立証できるのは、うつなど精神的な症状についてであり、その原因がモラハラとまでは立証できません。そのため、後述している日記やメモ、写真などで補強が必要です。

 3-2.職場モラハラの対策・対処2.会話の録音やメール・LINEの保存

職場におけるモラハラにおいて、会話の録音やメール・LINEなどの保存がもっとも有力な証拠となります。再三にわたる疑問形の言い回し。時間外の電話など、しっかりと録音しておくことが重要です。

また、モラハラ加害者のメールやLINEの文面には、自然と彼らの精神状態がにじみ出ています。被害者のあなたを攻撃し、精神的苦痛をもたらす内容が含まれていますのでスクリーンショットなどを利用して保存しておきましょう。

 3-3.職場モラハラの対策・対処3.メモや日記をつける

メモや日記は、これ単独では証拠にはなりません。しかし、上記のような録音やメールなどの証拠が加わることで、客観的な事実を補強することができますからとても重要です。

 メモや日記において意識してほしいのが5W1Hです。

・いつ(When)
・どこで(Where)
・だれが(Who)-誰が誰に対して(どんな状況で)
・なにを(What)
・なぜ(Why)
・どのように行った(How)

 など、できる限り具体的に記録しましょう。

 3-4.無料!職場のモラハラ相談窓口

ある程度の証拠がそろったら専門家に相談しましょう。職場におけるモラハラは個人対企業の戦いになりますから、一個人の努力で問題解決を図るというのはムリがあります。以下に無料で相談できるところをご紹介します。

3-2-1.法テラス

法テラスは国が設立した公的な機関です。無料で悩みに対して法律相談に乗ってくれます。また、適切な相談窓口を案内してくれたり、法的な手続きにも助言をもらえます。さらに、弁護士・司法書士などを紹介してくれます。

3-2-2.都道府県労働局

厚生労働省の相談窓口です。パワハラやモラハラなど、労働問題に関する相談ができます。
面談か電話で専門の相談員が対応してくれます。

 まとめ

冒頭でも申し上げたように、モラハラの原因は加害者が「はじめから不機嫌」であることです。つまり、ほとんどのケースで被害者に落ち度はありません。また、もし被害者が退職することになったとしても「はじめから不機嫌」な加害者は別の人にターゲットを定めることになります。

つまり、職場のモラハラは対岸の火事ではなく、誰にでも起こりうるものだと忘れないでください。一方で、モラハラに限らずパワハラやセクハラなど、企業にとってこれらハラスメント対策は今後もっとも重要な問題のひとつとしてクローズアップされることになるでしょう。

なぜなら、モラハラ加害者はチームワークを乱しますし、人材の流出を招きます。また、それが企業活動の停滞を招くことになりますし、今後は訴訟問題など本来の企業活動とは無縁の問題に労力を費やされることになるからです。

現在、本質的なハラスメント対策セミナーを準備しておりますのでご期待ください。

なお、私は企業におけるハラスメント対策もまた、本質的な解決が可能だと考えています。メンタルケアおよびハラスメント対策をお考えの企業の方は、以下に無料相談のご案内をしておりますのでご利用ください。なお、私は企業におけるハラスメント対策もまた、本質的な解決が可能だと考えています。メンタルケアおよびハラスメント対策をお考えの企業の方は、以下に無料相談のご案内をしておりますのでご利用ください。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

強迫性障害は克服できる!正しく知りたい強迫性障害の原因まとめ

強迫性障害 原因

「家の戸締まりと、ガスの元栓が閉まっているのかが気になってしまい、確認してから仕事に出かけてもそれでも気になってしまい、何度も家に帰ってしまいます」と、相談にいらっしゃったのが28歳の女性です。

出かける前にガスの元栓、戸締まりの確認を何度もしているのにもかかわらず気になってしまい、出かけては家に帰って確認する事を繰り返していました。自分が異常な行動をしているという意識もあるのに、それを直すことが出来ない。辛い。というお話でした。

このように、強い不安によって生活に支障をきたしている症状を、強迫性障害といいます。この強迫性障害の症状には2つあり、頭から離れない考えを「強迫観念」、この「強迫観念」から生まれた不安にかきたられた行為のことを「脅迫行為」といいます。

1.強迫性障害の原因

強迫性障害の不安感は性格的なものはあまり関係ありません。それよりも、脳内の神経伝達物質の機能異常と推定されています。私はその中でも、ノルアドレナリン、ドーパミンといった脳の感情物質のバランス異常によっておこると考えています。

この脳の興奮バランスが崩れる原因として「脳の栄養不足」と「体調不良」と考えています。なぜ、この2つなのか、詳細をお読みください。

1-1.強迫性障害の原因その1.脳の栄養不足

強迫性障害の方たちは、常に強い不安を感じて生活をしています。これは不安を感じるノルアドレナリンという感情物質(興奮の感情物質)が過剰に出ているからです。

そもそも、私達の「嬉しい、楽しい」といった感情は、脳の中で興奮、抑制(リラックス)、調整という3つの感情物質のバランスがとれている時にできるものです。

しかし、脳の栄養が不足することで感情を作っているこの3つの感情物質のバランスが崩れ、興奮物質だけが作られるようになります。

脳の栄養不足は人間の生死にかかわる危機的な状況です。その危機的な状況というストレスに対抗するために、興奮感情物質がさらに分泌されることになります。

 興奮物質は、バランスがとれている時と、バランスが崩れてしまった時とでは感情への働きが変わってしまいます。

バランスがとれている正常な時は、アドレナリンは身体を動かす活力、ノルアドレナリンはやる気・意欲、ドーパミンは動機・学習に関わっています。しかし、このバランスが崩れるとアドレナリンは怒り・イライラ。ノルアドレナリンは不安・緊張・恐怖。ドーパミンはこだわり・依存という感情に変わります。

この結果、脳内からは何をしても「不」の要素しか生まれません。この繰り返しなのです。当然、通常の人とは違い、ちょっとしたことで不安や焦りが生じます。これが、強迫性障害の根本的な原因です。

また実際に強迫性障害の方は、胃腸が弱くて栄養が十分にとれていない、または食事の量が少ない方、そして偏食で栄養バランスが悪い人達が多いです。

1-2.強迫性障害の原因その2.体調不良

栄養が不足していることで脳のバランスが取れず、またそれにより興奮物質が通常より出過ぎることで、身体は常に緊張状態になります。
この長年の緊張状態によって様々な体調不良がうまれます。

例えば、ちょっとした寝不足で身体がダルいだけでも私たちの身体にはストレスがたまるのです。

強迫性障害の方たちの多くは

・そわそわと落ち着かない、緊張してしまう、過敏になってしまう
・疲れやすい
・倦怠感
・動悸・息切れ
・めまい・ふらつき感
・集中できない、心が空白になってしまう
・刺激に対して過敏に反応してしまう
・頭痛や肩こりなど筋肉が緊張している
・眠れない又は熟睡した感じがない

といった原因不明の体調不良をもっています。 

さまざまな体調不良がおこる事で、身体はさらにストレスがかかります。 

このストレスに対抗するため、さらに身体からアドレナリン(怒り、イライラ)、ノルアドレナリン(不安、恐怖、緊張)、ドーパミン(こだわり、依存症)が分泌されます。これによって不安感、緊張感を感じるようになります。

脳の栄養不足→脳の興奮物質の放出→体調不良(ストレス)→脳の興奮物質の放出

と、負の連鎖になってしまうのが強迫性障害です。

病院で脳の興奮物質を抑える安定剤などを服用しても、なかなか改善しないのはこの体調不良のためと考えられます。ストレスがかかると悪化する理由が個々にあります。

2.強迫性障害の対策

強迫性障害の原因である「脳の栄養不足」と「体調不良」を改善することが一番大事なこととなります。

 2-1.脳に栄養を十分与える

脳が十分に働くためには、脳にある感情物質の働きが重要です。この感情物質には興奮感情物質と抑制(リラックス)感情物質、そしてこの2つの感情物質を状況に応じてバランスをとってくれる調整感情物質があります。

この感情物質の原料は、アミノ酸、ビタミン、ミネラルです。この原料が不足することで、脳の働きは興奮に傾いてしまいます。そのため、食事内容には気をつけなくてはいけません。

私がオススメしているのは、和食を中心とした食事です。和食は味噌などの発酵品が多く、これらにはアミノ酸が多く含まれているからです。ただし、強迫性障害が出ている方の場合は、食事だけでの栄養では足りません。幅広くサプリメントで栄養をとる必要があります。なお、サプリメントは、こういった考え方を理解している医師や薬剤師などの専門家に相談して購入することをオススメします。

 2-2.体調不良を改善する

強迫性障害の方たちの多くは、体調不良を感じながら生活をしています。その体調不良は病院などで検査をしても原因不明もしくは、ストレス、自律神経の乱れといった判断で、その体調不良を改善する方法はありません。 

体調不良を改善しないと患者さんたちの不安感はなくならないと、多くの間ザさんとの経験でわかりました。この体調不良を改善するために私は漢方薬を使っています。ただし、漢方薬の選び方は症状よりも体質に合わせることが重要だと私は考えています。 

少なくとも上記の事を踏まえた上で、漢方薬を選んでくれる医師、薬剤師に相談されるのをオススメします。

3.まとめ

強迫性障害は、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れず、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出る症状です。

また強迫性障害は性格の問題だと考えて、日常の不便さを我慢している人が多いと考えられています。そして、この障害はなかなか家族や友人からも理解されることが難しいのも現実です。

「脳の栄養不足」と「体調不良」のキーワードは強迫性障害の方でしたら、ほとんどの方が原因に心当たりがあることでしょう。この2つのキーワードを改善することが強迫性障害を克服する鍵だと考えています。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

 

モラハラは離婚をするしかないの?モラハラ離婚【まとめ】

「もし、モラハラが解決するのなら、あなたは離婚をしますか?」

なぜ、私がこんな質問をしたのか?その理由を知れば、あなたはきっと驚かれることでしょう。

モラハラを克服した加害者は、人が変わったように明るく穏やかになり、明るい家庭を取り戻すことができます。これは私の著書でご紹介したアプローチ(詳しくは別記事、モラハラの治療方法まとめをご覧ください。)により、すでに数百名を超える方々がモラハラを解決されていますから、まぎれもない事実です。

私の経験では、「モラハラは解決することができない!」という誤った情報を鵜呑みにしたからこそ、離婚を選択されている方がほとんどでした。

繰り返しますが、モラハラは解決できる問題です。それでもあなたは離婚を望みますか?

・解決するのであれば離婚を回避したい
・解決すると分かっていても離婚を望む

この話を聞いたあなたは、きっとこの2つのいずれかを望まれることでしょう。まだ、時間はたっぷりあります。以下をお読みいただき今一度、考えてみましょう。離婚を選択することはカンタンですが、私がいただいてきた相談では離婚に至るまでにもさまざまな試練がありました。
また、離婚後もそれは同じです。子どもがいるのならいたなりの離婚後の試練があり、いなければいないなりの試練があります。まずは1章をご覧いただき、そういったことの理解をしてください。

その上で、離婚を回避したいのであれば、4章を。
離婚をしたいのであれば、5章を読み進めてください。この記事があなたのお役に立てれば幸いです。

1.離婚前に確認!モラハラな人はどんな行動が特徴的?

モラハラとは、例えば下記のような言動を指します。

「俺を怒らせるお前が悪い」
「ママは馬鹿だからね。ママみたいな人と結婚者しちゃだめだよ」
「誰の金で生活ができると思っている」

威圧的な態度や暴言、嫌み、無視など自分の意に沿わないことにはとにかく不機嫌に振る舞うのがモラハラの特徴です。そんなモラハラな人ですから、パートナーからの一方的な離婚の申し立てに対し、さらに不機嫌に振る舞うことは想像がつくことでしょう。
私がいただいた相談でも、離婚裁判において、パートナー(夫)からの理不尽かつ嫌がらせのような要求があったというお話がありましたのでご紹介しましょう。

1-1.金銭面においてもめたモラハラ離婚裁判

「生活費をまったくくれず、すべて自分の趣味や付き合いのために使ってしまいます」
「子供が2人もいるのに、夫から渡される生活費は月に立った3万円です」

このように金銭面における経済的なモラハラに苦労された方も少なくないでしょう。離婚裁判においても、このモラハラの特徴は続くため、次のようなケースがありました。

1-1-1.ケース1.離婚裁判で根負けし、結婚前の貯金もモラハラ夫に取られました!

「離婚裁判が始まると、モラハラ夫は弁護士を通じて次から次へと理不尽な要求をしてきました。例えば、金遣いの荒かった夫は貯金がなかったのですが、裁判中に結婚前に私が貯めていた貯金があることがわかると、それを公平に財産分与するように求めてきました。

当然私は拒否をしました。すると、モラハラ夫はなんと『妻との生活で精神的苦痛を受けた』と、逆に私を訴え慰謝料を請求。2年以上の裁判に疲れた私は、結局、結婚前の貯金をモラハラ元夫に渡すことでやっと離婚することはできました」。

1-1-2.ケース2.モラハラ夫と離婚はできましたが住宅ローンの債務がついてきました・・・

「結局、離婚できるまで裁判は3年もかかりました。それも完全に相手の条件を飲んだ上でやっとです。運が悪かったのですが、結婚後すぐ私(妻)の親名義の土地に新居を建てました。離婚裁判でモラハラ夫から『離婚するならそこに住めないのだから、新築時にかかったお金を全額返済しろ!』と要求されました。

両親と相談し、離婚後は土地建物を処分して住宅ローンの返済に充てるつもりでしたから当然私は拒否しました。すると一旦は受け入れた子供との面会や養育費、慰謝料などもゴネルようになり、平行線のまま離婚裁判は続きました。

モラハラ夫と別居し、一旦は回復していた体の不調も裁判を重ねるごとに悪化し、見るに見かねた両親からの言葉に甘えモラハラ夫の主張通りの条件で離婚は成立しました。ある程度もめると予想はしていましたが、ここまでもめるとは思ってもいませんでした」。

1-2.モラハラな人は、そもそも離婚に応じない!

「絶対に離婚はしない!」

気に入らなければ何ヶ月でも無視を続けるモラハラな人も少なくありませんから、たとえ離婚を切り出したとしても「絶対に離婚はしない」の一点張りというケースもあります。こういった場合には、証拠をしっかりと固め、事務的に法的な手続きに入りましょう。

1-3.親権と面会、養育費の自分勝手な解釈!

「子どもに会えないのなら教育費は払わない。子どもに会えないのに養育費を請求されることなど、まったく納得できない」

「親権を妻は取るのに、なぜ養育費を払わなければいけないんだ」

こんな話を聞いている側こそ意味がわかりませんが、モラハラな人は親権や面会と養育費についてなぜか勝手な解釈をするケースが多いようです。また、このような意味不明の解釈を当然のように主張する特徴があるモラハラな人との裁判ですから、スムーズに離婚にいたることのほうが不自然なのではないでしょうか。

自分の意に沿わないことは絶対に認めない上、とても不機嫌に振る舞うのがモラハラの特徴です。別居しても、離婚裁判でここまでもめてしまうケースがあります。離婚成立までもまた、モラハラ被害は続くことになります。

2.モラハラ夫は離婚すれば変わることがあるのか?

外面は良くても、一旦家に帰ると別人のように妻に否定的な言葉や態度を執拗に取り、モラハラを繰り返す夫!相手の身体に暴力を加えず、言葉の暴力で相手の心を傷つけて精神的に追い込んでしまうモラハラ。それが原因で離婚するケースも少なくありません。
このようなモラハラ夫は、離婚したとしても悪いのは相手と考え、再婚してもやはり同じようなことを繰り返してしまうものなのでしょうか?また、同じような悲しみを作り出してしまうのか、ちょっと気になりますよね。
そこで、アンケートを取り皆さんの意見をうかがってみました。

【質問】
モラルハラスメントの夫が妻と離婚した後、別の女性と再婚しても同じことを繰り返すと思いますか?

3

 

【回答数】
思う:90
思わない:10

■調査地域:全国
■調査対象:【性別】女性
■調査期間:2015年08月19日~2015年09月02日
■有効回答数:100サンプル

2-1.原因と結果の法則!?離婚しても再婚後、モラハラを繰り返す!

「思う」と回答した人が9割と、ほとんどの人が繰り返すと考えているようです。

・相手の問題ではなく、その人の性格が影響していると思うので、もらはらが原因で離婚して同じことを繰り返すと思います。再婚後、きっと奥さんはモラハラに苦しめられると思う。(30代/女性/専業主婦)

・モラハラな人が離婚して反省なんてしないと思います。再婚相手もきっと同じようにモラハラをすると思う。きっと同じように支配すると思う(30代/女性/専業主婦)

・DV男と一緒で、もうそういう人なのだと思います。もしも相手に原因があったとしても、モラハラのような方法でしか対応できないのならば、そこが問題。そもそも悪いとも何とも思っていないからモラハラができるのであって、すぐにかえられるものではないのでは。(30代/女性/会社員)

モラハラをするような性格なのだから、再婚しても繰り返すという意見が数多くありました。三つ子の魂百までと言われるように、大人になってから性格が変わることは難しく、相手が変わっても同じように行動してしまうと考えているようです。また、再婚しても同じように言いやすい相手を選ぶだろうから、やはり繰り返してしまうという声も!自分のしていることに疑問を持たない限り、モラハラが変わるのは難しいようです。

2-2.変わる可能性も否定出来ない!繰り返さないという人も

少数派でしたが、「思わない」という回答も1割ありました。

・モラハラは、する側とされる側と両方に原因があると思うので、モラハラをさせないタイプの女性と再婚すれば大丈夫だと思う。(40代/女性/専業主婦)

・モラハラをする男性は自分が上位に立ちやすい相手を選ぶことが多いと聞きました。年齢や性格が違う相手、対等に付き合える相手を選ぶと変わってくると思う。さすがに、離婚すれば反省をするのでは?(40代/女性/その他専門職)

・相手の女性がドMなら大丈夫なんじゃないでしょうか?それか一枚上手だったりしても大丈夫そう。(40代/女性/パートアルバイト)

思わないと回答した人の多くの意見としては、相手によって変わるのではないか、というものでした。モラハラをするような男性は自分が上位に立ちやすい相手を選ぶことが多いとの声もあり、そうでない相手との結婚ならモラハラにならないと考えているようです。逆に、ドMな相手なら大丈夫という意見も!モラハラを繰り返すことになっても大丈夫ということのようです…。相手によりけりというのが、思わないと回答した人の大半の考えと言えそうですね。

2-3.モラハラ夫は離婚の原因が自分にあると気づかない?

今回のアンケートでは、モラハラ夫が離婚しても変わることはない。そもそも、自分に問題があると思っていないのだから、再婚しても同じようにモラハラを繰り返すと、ほとんどの人が考えていることが分かりました。モラハラをするのは、その性格に原因があって、たとえ離婚しても性格が変わらなければ再婚後もまた言葉や態度による暴力を繰り返すと考えているようです。
一方、相手によって関わりも変わるだろうから、相手次第ではモラハラにならないことだってあり得るとする人も少数ながらいました。しかし、大多数が「モラハラ夫は変わらない!」と考えています。これは、逆に同じ質問を「もし、モラハラ妻が離婚したとしたら、再婚後モラハラをやめると思いますか?」という質問をしても同じような結果となるでしょう。そのため、離婚を選択するのかもしれませんんが、その前に離婚後の試練について確認しておきましょう。

3.モラハラで離婚した後の試練!

離婚によりパートナーからの辛い言葉や態度、束縛から解放されると精神的にも自由になれますが、その代償もありますので確認しておきましょう。

3-1.離婚後の男性のケース

離婚後の男性は、モラハラの加害者であるか否かよりも、子どもがいるかいないかによりその試練は大きく異なるようです。

3-1-1.子どもがいない男性の離婚後

子どもがいない男性の場合、本人にその気がありさえすれば第2の人生が歩めます。養育費の支払いもありませんから、一般的には経済的な心配もありません。その意味で離婚後の女性よりも随分恵まれているといえます。ただし、私の経験では、次のようなケースが多々あったことをご紹介しておきます。

・モラハラ被害者の男性:再婚したら、2度目の結婚相手もまたモラハラ妻だった
・モラハラ加害者の男性:再婚したら、再びモラハラ行為を繰り返して離婚した

私はモラハラという言葉が一般に知られるようになるずっと以前から、およそ20年以上前から精神的暴力の相談をいただいて参りました。そんな経験の中では、2度目どころか3度目の結婚でも上記のようなことが繰り返されたという話が少なからずありました。なかには、4度目の結婚も同じだったと言う方もいます。
こういったことから、モラハラの被害者は加害者を、加害者は被害者を引き寄せるような何らかの精神状態(おそらく精神不安)があるのだと確信しています。その意味で、後述しているモラハラを改善するアプローチは加害者だけでなく、被害者の方も必要だと確信しております。

3-1-2.子どもがいる男性のケース

「毎日毎日、1人になると涙が出ました!」

「子どもには申し訳ない気持ちで、家に帰って一人になると気がおかしくなりそうでした!」

一般的に子ども供の親権は、母親が取ることがほとんどです。普段は帰宅すると当たり前のようにいた子どもですが、いなくなって初めてその存在の大きさに気づきます。なかには、「子どもと生き別れたことで死にたい」とか「なぜ、親権は母親に有利なのか?」、「なぜ、子どもは母親を選ぶのか?」そう、いつまでも悩み苦しみを酒に溺れる男性は少なくないようです。

3-2.子どもがいる女性の離婚後の試練

一般的に男性に比べ、離婚後の女性の生活水準は低くなります。例えば、結婚後の女性の場合扶養者控除の範囲内で働くケースが多く、収入はおおよそ月に8万円程度です。離婚後は、当然フルタイムで働くことになりますが、それでも収入は手取りで15万円程度でしょう。そのため、離婚後は次のような問題が出てきますので周到な準備が必要です。

3-2-1.離婚後、もっとも費用がかかるのが住居費です!

離婚後、最も大きな出費となるのが住居費です。特に未成年の子どもを引き取ったとき、働きながらの子育ては大変な上、将来の教育費を貯えなければいけません。中には、今まで子どもが通っている学区に家を借りようとお考えになる方もいらっしゃるかもしれませんが、頼ることのできる実家があるのなら頼ってしまいましょう。

数万円のお金を浮かせることができるだけでなく、実家ならばいろんな支援をもらえます。また、現実として仕事をしなければなりませんから、子どもの風邪など何かがあった時に両親に頼れるのはとてもありがたいことです。

3-2-2.離婚後、生活が苦しい時は市町村の窓口や福祉事務所に相談を!

離婚後、どのような形で生活費を確保できるのか。経済的な自立ができるかどうかはとても大きな問題です。たとえ別れた夫から慰謝料や養育費などがもらえたとしても、それをすべて貯えにまわすくらいの覚悟で行きましょう。その意味で40代はもちろんですが、50代以降の女性は特に覚悟が必要です。正社員はもちろんですが、フルタイムのパートすら見つけることは困難でしょう。パートを掛け持ちするぐらいの覚悟をもって、あなた1人の収入で生計を立てる必要があります.

繰り返しますが、母子世帯の生活費実態はとても厳しいのが現実です。そのため、経済的に困窮する可能性もあります。そんな時は公的支援・手当を調べましょう。各自治体には、母子家庭を含めひとり親家庭をサポートする支援や手当があります。なかには、母子家庭なら誰でも受けられる制度もあります。また、お子さんがいれば受けられる制度もあります。3章でこういったた制度をご紹介していますのでお役立てください。

3-2-3.離婚後、子供との面談で元パートナーがゴネルことがある!

「今度の土曜日、部活の大会があって行けないんだって」
「約束と違うじゃないか」
「だって、小学生の時には部活などなかったから…」
「俺は約束と違うと言ってるんだ」

私がいただいた相談でもよくあったのが、こういった子どもとの面会のトラブルです。例えば子どもが小学校の時と、中学で部活をするようになった時では状況がまったく違います。離婚しても何の手だてもしなければ相手のモラハラは治りませんから、こういった状況の違いを受け入れることはありません。結婚していた時と同じように聞く耳を持たず、不機嫌な言動に終始することになります。

3-3.離婚後、子どもがいない女性のケース 

子どもがいないケースでも、離婚後の女性の生活水準はほとんどのケースで低下します。また、離婚年齢が上がれば上がるほど、正社員の仕事に就ける確率は下がります。したがって、子どもがいるケースと同じようにできるなら実家に帰って生活することが望ましいでしょう。

3-3-1.再婚について

3-1-1子どものいない男性の離婚後でもご紹介しましたが、モラハラが原因で離婚された方々は、再婚時の相手もまた、モラハラだったというお話を私は耳にタコができるほど聞いてきました。
その意味でモラハラ加害者に限らず、被害者の方もまた、自分が取り戻せるように5章でご紹介しているアプローチをお役立てください。
そしてご自分を取り戻された後、あなたが惹かれる相手はきっと良い方でしょう。繰り返しますが、調子の良い方は良い方を引きつけ、調子の悪い方は悪い方を引き付けるという傾向があるというのは、私の経験上明らかなようです。

4.離婚後に受けることのできる公的支援・手当!

ご夫婦で協力しても子育ては大変ですから、片親で子育てと仕事の両立は想像以上に困難です。特に母子家庭なら生活費、父子家庭なら家事や育児の面で困ることが想像できます。そんな時、1人親家庭をサポートする支援・手当がありますので代表的なものをご紹介します。

※ 制度の利用には申請が必要です。お住いの自治体に問い合わせて手続きをしましょう。
※ 他にも支援制度はありますので、自治体にお問い合わせの際に確認しましょう。

4-1.離婚後に受けることのできる支援その1.児童扶養手当(母子・父子家庭ともに受給可)

母子家庭・父子家庭など、ひとり親家庭のために設けられた手当で、地方自治体から支給されます。両親が離婚した場合や、父または母が死亡した場合など、父母のどちらか一方からの養育しか受けることができない世帯が対象です。支給は、子どもの年齢が0歳から18歳に到達して最初の3月31日(年度末)までの間にある世帯が対象になります。

【支給額】
・全部支給:月額42,330円
・一部支給:所得に応じて月額9,990円~42,320円まで10円単位で変動

[2人以上の場合]
◆第2子の加算額
 ・全部支給:10,000円
 ・一部支給:9,990円~5,000円
◆第3子以降の加算額(1人につき)
 ・全部支給:6,000円
 ・一部支給:5,990円~3,000円)

4-2.離婚後に受けることのできる支援その2.児童手当(母子・父子家庭ともに受給可)

児童手当はひとり親家庭に限って支給される助成金ではありません。支給対象となる子どものいる全家庭が対象で、国が行っている支援制度です。児童手当の対象となる子どもは、日本国内に住む0歳以上から中学卒業(15歳に到達してから最初の年度末)までで、扶養家族等の数に応じて所得制限があり、支給金額が変わります。

【児童手当の支給金額】
・0歳~3歳未満:1人につき月15,000円(一律)
・3歳~小学校修了前:月10,000円(第3子以降:月15,000円)
・中学生:月10,000円(一律)

※ 所得制限以上:5,000円(当分の間の特例給付)

4-3.離婚後に受けることのできる支援その3.児童育成手当(母子・父子家庭ともに受給可)

児童育成手当は東京都で行われているひとり親家族への支援制度名で、児童1人につき月13,500円の手当てを受け取ることができます。他道府県では別名称で行われており、制度の名称や詳しい金額、支給対象者などは自治体によって異なるので、お住まいの地域の市役所・区役所などへの問い合わせが必要です。

4-4.離婚後に受けることのできる支援その4.障害児福祉手当(母子・父子家庭ともに受給可)

こちらもお住いの自治体で申請が必要な手当で、精神または身体に重度の障がいがあり、日常生活で常時介護をする必要がある在宅の20歳未満の児童に支給されます。支給額は月14,600円で、原則2月(11月~1月分)、5月(2月~4月分)、8月(5月~7月分)、11月(8月~10月分)に支給されます。ただし所得制限があります。

4-5.離婚後に受けることのできる支援その5.就業支援・学び直し支援

とくに、離婚後の女性において経済的自立はとても重要な課題です。そこで、次のような支援を利用しましょう。

4-5-1.マザーズハローワーク

とくに、子育て中の女性の就職活動サポートに特化したハローワークです。通常のハローワークと同じように、専門スタッフが職業紹介をしてくれますが、子どもを連れていくことができます。また、施設によりますが、相談中に子どもを遊ばせておけるキッズコーナーや、セミナー参加者用の託児スペースを設けているところもあります。

なお、地域によっては予約が必要な場合もありますので、お問い合わせの上ご利用ください。

4-5-2.自立支援教育訓練給付金

自立支援教育訓練給付金は、雇用保険の教育訓練給付が受給できない方が対象で、ひとり親家庭の親の主体的な能力開発の取り組みを支援する制度です。この教育訓練を受講し修了した場合に、必要経費の20%(4,001円以上~上限10,000円が上限)が支給されます。受講前に自治体から講座の指定を受ける必要があるので、事前にお住まいの地域の市役所や区役所に相談しましょう。

5.モラハラが解決するのであれば離婚を回避したい

「パートナーのモラハラが解決する!」

こんな話を聞いても、あなたはきっとすぐには信じることができないことでしょう。
私の経験では、モラハラ被害者は次のような問題を抱えていらっしゃいました。

・思考力がなくなっている
・感情の起伏が激しい
・支離滅裂な言葉に終始する

多少の温度差はありますが、被害者の方はどなたも「我を失っている!」状態の人たちでした。何をどのように行動したらいいのか?どなたも適切な判断と行動力を失っています。そしてこのアプローチを実行することで、あなたは自分をとり戻すことができます。それをモラハラ加害者に置き換えて考えていただければ、きっと「モラハラが解決するかも・・・」とお気づきになるでしょう。(あくまでこちらは私の体験談に基づいております)

相手のモラハラ行為が解決するのであれば離婚を回避したい。そんなあなたに具体的な対策をご紹介します。

5-1.モラハラ離婚を回避する対策その1.脳に必要な栄養を補う

モラハラの原因の多くは脳の栄養不足です(詳しくは別記事「正しく理解しよう!「脳の栄養不足」と「体調不良」モラハラの2つの原因」をお読みください)。
あまり知られていない事実ですが、栄養の不足は、人間の体調はもちろん脳の働きも損なうことになります。したがって、性格や思考、感情の起伏などに問題が起こります。それがモラハラが起こりうる原因です。

栄養が不足すると脳の働きが損なわれ、些細なこともよりストレスと感じやすくなります。また、その結果、さらに栄養が消費され、脳の働きはさらに悪くなる。栄養不足が解消されるまで、この負のループが続くことになります。

脳には千数百億もの神経細胞によりネットワークが張り巡らされていますが、私たちの思考や感情の主役はアミノ酸やビタミン、ミネラルなどで作られている感情物質です。家をつくるのに木材やセメントなど適切な材料が必要なように、穏やかな感情や正常な思考に栄養は必要不可欠であることを忘れないでください。

なお、モラハラにおける栄養不足は食事レベルで満足できる改善は望めません。分子栄養学など、こころと栄養の関係に詳しい医師や薬剤師などのアドバイスの元、適切な栄養をとるように心がけてください。

5-2.モラハラ離婚を回避する対策その2.体の不調を改善する

風邪をひいたら、誰もが憂鬱な気分になります。これは頭痛や胃もたれなど、ありとあらゆる体の不調時に共通する事実です。そしてこの憂鬱な気分とは、体内で分泌されるアドレナリン(不安・恐怖)やノルアドレナリン(怒り・イライラ)など。これもまた、モラハラの原因となります。

すでにご説明しましたように、栄養が不足すれば誰もが体調を崩します。また、体調が悪ければ、その回復に大量の栄養が必要であることは容易に想像できることでしょう。

私の経験では、モラハラ加害者のほとんどは頭痛や肩・首・背中のこり、胃もたれなど胃腸の不調を抱えていました。こういった体調を改善することもまた、気分の安定には必要不可欠です。

なお、体調不良へのアプローチは、私の場合は漢方という手段です。また、このアプローチで結果が出ていることから、東洋医学や整体、ヨガ、ストレッチなど、症状ではなく体全体へのアプローチを利用しましょう。逆に、鎮痛剤やシップなど、対症療法では思考や感情面は改善できないことを承知してください。

栄養を補うこと。そして体調不良を改善することで、被害者のあなたも適切な判断と行動ができるようになってくることでしょう。

6.モラハラが解決すると分かっていても離婚を望む

1~4章をお読みいただいた上で、それでも離婚を望まれる方もいらっしゃることでしょう。そんなときはなおさら心の安定が必要ですから、別居をすることが入り口の対処として必須です。

6-1.モラハラで離婚する前に、まずは別居をする

別居するとき、実家などに帰れる方は問題がないのでしょうが、そうでない人は経済的な負担がかかります。そのため、別居を決断できない方も少なくないでしょう。ですが、そんな方々のために次のような法律があります。

61-1.モラハラで別居するとき婚姻費用分担請求をする

「婚姻費用」とは結婚生活に必要な生活費のことで、次のような費用を指します。

・衣食住の費用
・医療費
・子供の教育費 など

夫婦にはお互い扶助義務があります。また、夫婦お互いの生活レベルが同等であることが民法で規定されていますから、収入が多い方が収入が少ない方を負担。双方が同レベルの生活を送れるだけの婚姻費用を請求できます。

6-1-2. モラハラで離婚を考えるなら、婚姻費用分担請求調停を行う

多少手間がかかりますが、婚姻費用に関するやり取りを直接相手としたくないという場合には、調停を利用する方法があります。

調停のメリットには裁判所に納める費用が2,000円ほどと、とても安価であることです。また、調停がまとまらない場合、裁判官が審判を下してくれますから、モラハラ加害者との理不尽なやり取りを避けることができます。

6-2.モラハラで離婚をする前に知っておきたい3つのこと

「後先考えず離婚してしまい、子供を抱えながら働いてもうボロボロです」
「子どもに会わないことを条件に養育費を放棄しましたが、現実は厳しいものでした」

ご紹介したアプローチで自分をとり戻したあなたですから、このような後悔をすることのない選択ができるはずです。

6-2-1.モラハラが原因の離婚での慰謝料の相場

モラハラ慰謝料の相場は数十万円〜300万円です。

これがモラハラ慰謝料の相場と言われています。しかし、私がいただいてきた相談では、被害者が長期にわたる調停や裁判に根負けし、慰謝料をあきらめているケースがほとんどです。

ただし、こういった方々は十分な証拠集めを怠っていたことが原因だと私は感じています。

逆に、しっかりと証拠集めをした上で調停や裁判に持ち込めば、より高額な慰謝料を請求できるようです。

6-2-2.モラハラで離婚する際の養育費の決め方

子どもが成長するにつれて、必要なお金は増えていきます。そのため、どもの成長に応じて養育費を上げることが一般的です。金額の目安については養育費・婚姻費用算定表で確認できますが、話し合いで下限が適用されるケースがほとんどのようです。

ただし、養育費が決定しても支払いが滞るケースがあります。たとえば、離婚後、両親ともに再婚の可能性があります。そんなとき、養育費の支払い義務が免除されるわけではありませんが、支払いが滞ったり少なかったりとトラブルになる可能性も考えられます。

そのため、離婚公正証書を作成し、再婚時の養育費について合意しておくことがよりベターです。なお、養育費相談支援センター(厚生労働省 委託事業)では、養育費についてのさまざまな相談ができます。

6-2-3.モラハラで離婚の前にすべき証拠集め

離婚を望まれるなら、弁護士などに相談を持ち掛けてから証拠集めをするのでは遅すぎます。そこで、最低限の証拠集めに何が必要なのか以下を確認してください。

・医師の診断書
・写真
・電話等の録音、メール
・メモ、日記

▼医師の診断書

もしあなたが、精神的に病んでしまっているのなら、精神科や心療内科などで診断書が有効な証拠となりえます。ただし、医師の診断書で客観的に立証できるのは、うつなど精神的な症状についてであり、その原因がモラハラとまでは立証できません。そのため、後述している日記やメモ、写真などで補強が必要です。

▼写真をとる

モラハラでは身体的暴力はありませんが、加害者が物に当たるというケースは少なくありません。皿や茶碗が割れたとか、イスや壁が壊されたなどの写真も有効な証拠となります。また、これは調停や裁判におけて視覚的に訴えることができますので、インパクトがあります。

▼録音やメール、LINEの保存

モラハラ加害者による長時間にわたる暴言や嫌がらせ。これが録音できたなら、有力な証拠となります。彼らは2~3時間と、通常の精神状態では考えられないほど長時間にわたって嫌がらせを続けることがほとんどです。できるだけ、録音を続けましょう。

また、モラハラ加害者のメールやLINEの文面には、あきらかな攻撃や精神的苦痛をもたらす内容が含まれます。これらは脅迫ですから、有力な証拠となります。

▼メモ、日記

メモや日記は、これだけでは証拠にはなりません。しかし、上記のような録音や写真などの証拠が加わることで、客観的な事実を補強することができますからとても重要です。

メモや日記において意識してほしいのが5W1Hです。

・いつ
・どこで
・どんな状況で(誰が誰に対して)
・何を
・どのように行った
・きっかけや経緯は?

など、できる限り具体的に記録しましょう。

6-3.モラハラについて詳しい弁護士などの専門家に離婚の相談する

現実がわかった上で、それでも離婚を決意したのなら弁護士に依頼しましょう。ただし、同じ弁護士でも得手不得手がありますから、モラハラについての理解がある弁護士を探しましょう。

たとえば、ご主人の暴言や嫌がらせなどをご両親に訴えても、中には「夫婦ではよくあること」とか「我慢が足りない」などと反応されたというお話を耳にすることは少なくありません。同じように、弁護士でもモラハラ問題への理解度は大きく違います。

もし、そういった弁護士を探す自信がないのなら「法テラス」を利用しましょう。この法テラスは、国が設立した法的トラブル解決の総合案内所で、無料の相談も受け付けてくれます。

まとめ

モラハラには上記でご説明したよう原因も考えられますが、今回ご紹介したのはあくまで一例にしかすぎません。
しかし、私の方法でこれまで数百人がモラハラを解決することができたのも紛れもない事実です。

もしかするとモラハラを解消することができるかもしれないので、すぐに離婚と考えず、一度この方法を試してみていただきたいです。
モラハラは被害者の人生を台無しにするほど、とても大きな問題です。一人で悩んでいても解決できませんから、真剣に解決を望んでいる方は以下の小冊子をお役立てください

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

 

【モラハラは治せる】諦めないで!今日からできるモラハラの治療方法まとめ

「本当に主人は変わりました。怒ることもなくなり、ほとんど別人です」
「人の悪口や批判ばかりしていた母ですが、とても明るく穏やかになりました」
「怒鳴って物に当たり散らす父を避けていましたが、やっと普通の親子関係が築けました」

私が東洋医学(漢方)や脳科学、分子栄養学、心理学などを用いて精神疾患のご相談をいただくようになり、すでに20数年が経過しました。そんな実績から、当時はモラハラという言葉はありませんでしたが、言葉や態度による精神的暴力のご相談も当たり前のようにいただいていました。

そんな私のモラハラについての実用書が出版されたのが2012年、今では毎週のようにメールやお手紙で冒頭のようなお話を頂戴しています。そうです。モラハラは治療が可能な問題だったのです。

・モラハラは治ることはない!
・縁を切る(離婚)ことが唯一の解決策!

などの常識を信じる必要はありません。

モラハラには治療方法があり、治療薬もあります。
そしてこの治療方法とは、(カウンセラーという私の立場がなくなるので残念ですが‐笑)誰もが知っているものです。つまり、どんなご家庭でもすぐに取り組むことができるアプローチ方法です(ご家庭により多少の温度差はあります)。

この記事を読むことにより、ご自身でモラハラの治療ができるようになります。ぜひ、モラハラの治療改善の一歩として、お役立てください。

1.そもそもモラハラの原因とは?

モラハラの原因は、脳の栄養不足と体調不良(寝不足を含め)にあります。誰もがそうですが、風邪をひいたら元気がでません。また、寝不足なら不機嫌になります。このように、栄養不足と体調不良は脳の働きに大きな影響を与えます。

栄養不足や体調不良は命に関わる情報です。それほど重要なことであるからこそ、脳はそれらを治そうと、情報処理に追われることになります。
そのため、知的・理性的な働きが十分にできなくなってしまった。その結果がモラハラです。(詳しくは別記事、モラハラの原因をお読みください)

2.モラハラの治療方法

脳の栄養不足体調不良がモラハラの原因です。この前提から、治療方法についてご説明しましょう。

2-1.脳の栄養不足を改善する

脳は、神経細胞とグリア細胞のふたつで構成されています。

千数百億もの神経細胞に対して、グリア細胞はその10倍も存在します。そして、このグリア細胞は神経細胞に栄養を与える働きをしています。つまり、神経細胞は、グリア細胞から栄養が届かなければ生きていくことすらできません。

また、私たちのやる気や穏やかな気持ちとは、アミノ酸を中心にビタミンやミネラル、酵素などから作られる感情物質が主役です。

・グリア細胞から栄養が届けられてはじめて神経細胞は働くことができる
・感情物質はアミノ酸やビタミン、ミネラル、酵素などから作られる

このふたつの事実からも、知的・理性的な働きには十分な栄養が必要であることが想像できることでしょう。逆に、不足すれば脳の働きが悪くなること。その言動が乱れることはとても自然なことです。

モラハラの治療薬とは、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの栄養です。幅広く、かつ十分に栄養をとりましょう。私の経験では、栄養をとるだけで約3割の人がモラハラの症状を完全に解決しています。

なお、このお話を聞いて「食生活を改善しよう!」、そう思われた方がほとんどだと思います。が、私がもっとも残念なのが「食生活を変えた(栄養をとった)がモラハラは治らなかった!」そう反応されることです。

たとえば、ゆっくり休んでいるときと激しい運動をしているとき、栄養の消費量は違うことはご理解いただけることでしょう。同じように、労働環境や睡眠時間、生活習慣、そして体質などにより、その人が必要とする栄養素の種類と量は違ってきます。

これを前提にすると、食生活の改善は必要条件ですが決してそれだけが十分条件ではありません。また、私の経験では、モラハラ加害者は胃腸の調子が悪かったり、外食やコンビニ食など、栄養状態が明らかに悪いと疑われる方がほとんどでした。

脳の栄養不足をきちんと改善するためには、分子栄養学など、こころと栄養の関係について詳しい医師や薬剤師などのアドバイスの元、幅広く十分に栄養がとれるようにサプリメントを利用してください。

2-2.体調不良を改善する

風邪をひいて寝込んでいるときに、「勉強しろ!」とか「ご飯を作れ!」などと言われれば誰もが「カチン!」ときます。このように、体調不良のとき、脳では「不安」や「イライラ」の感情物質が大量にでています。そのため、ありとあらゆることを不機嫌に反応します。

逆に、体調が改善すれば、これら「不安」や「イライラ」の感情物質が減りますから、脳は知的・理性的に働きやすくなります。このことから、体調不良の改善もまた、モラハラの治療方法のひとつになります。

重要なポイントとしては、徹底的に体のコリをほぐすことです。私の場合は漢方という手段ですが、このアプローチで効果が出ていることから、次のような手立てでも十分に効果があると考えています。

・整体
・カイロプラクティック
・鍼灸
・ヨガ
・ストレッチ
・体操

体のコリは、言い換えれば「緊張」です。
そしてこの緊張がほぐれれば、必ずその人の言動は柔らかく穏やかになります。
モラハラを治すために。まずは、できることから取り組んでください。

3.脳の働きを悪くする飲食物を避ける

次のような習慣は脳の働きを悪くしますので、できるだけ避けてください。
脳の働きが悪くなるとモラハラの症状が悪化します。

3-1.砂糖たっぷりの飲み物などは避ける

スポーツ飲料も含め、糖分がたっぷりのジュースなどをとると脳は不安定になります。その結果、イライラしたり落ち込んだり、キレやすくなります。そして、これは次のような理由から起こります。

ジュースなどで糖分をとると、消化が必要ありませんからすぐに血糖値が急上昇します。高血糖は糖尿病でわかるように、とても危険な状態ですから、体はそれを防ぐため猛烈な勢いでインシュリンを分泌し、結果として血糖値を下げすぎてしまいます。

脳は糖分をエネルギーとしていますから、血糖値が下がりすぎると十分にエネルギーをつくれません。そのため、血糖値が下がると今度はそれを上げるためノルアドレナリンが分泌され、肝臓を刺激してエネルギー源を確保しようと働きます。

実は、このノルアドレナリンがイライラの感情物質で、私たちが空腹時にイライラするのはこの物質が分泌されたからです。

ジュースなどをよくとる習慣があると、こういったことが繰り返されることで脳が不安定になります。また、気持ちも不安定になりますから、モラハラ加害者に限らずできるだけ控えるようにしましょう。

3-2.外食やお惣菜の揚げ物は避ける

平成27年、NHKスペシャルでネズミを使った実験が放送されていました。落ち着きのないラットと穏やかなラットの腸内細菌を入れ替えると、落ち着きがなかったラットが落ち着き、逆に穏やかなラットは落ち着きがなくなりました。これは、次のような理由からです。

善玉菌と呼ばれる腸内細菌は、ビタミンB群などの栄養素をつくっており、それが体内に吸収されます。このビタミンB群は体の代謝などでとくに重要で、とくにビタミンB1は酸素とブドウ糖からエネルギーをつくるときに必須の栄養素で、これは脳も例外ではありません。

つまり、腸内環境が良ければ体内で利用できるビタミンB群が増え、脳が使えるエネルギーもまた増えるからラットは穏やかに。逆に、腸内環境が悪ければ腐敗菌が体内に吸収され、落ち着きがなくなります。

揚げ物を食べ、胸やけや下痢をしたという経験のある方は少なくないと思いますが、高温で何度も使いまわされた油は腸内環境をひどく悪化させます。その結果、脳が利用できるエネルギーが減ることに、また腐敗菌のダメージを受けることになります。

ポテトチップスなども含め、外食やお惣菜の揚げ物を避けるように注意しましょう。なお、家庭で揚げ物をつくり、すぐに食べることは問題ありません。

ただし、油を使いまわすことや、揚げ物をとっておいて次の日に食べたり、お弁当に入れると酸化が進むので腸内環境はすぐに悪化します。それを防ぐのがビタミンCやEですから、揚げ物にレモンが添えられているのはそういった理由です。

まとめ

「健全なる肉体に健全なる精神が宿る」
聞き覚えのある方がほとんどだと思いますが、私の経験ではどうやらこれは真実のようです。

十分な栄養をとる。こんな当たり前のことがモラハラの治療薬になります。また、体調が悪ければそれを改善する。これもまたモラハラの治療方法のひとつです。

「本当かな?」

まだ、半信半疑の方がほとんどだと思いますが、モラハラは被害者の人生を台無しにするほど、とても大きな問題です。一人で悩んでいても解決できませんから、真剣に解決を望んでいる方は以下の小冊子をお役立てください

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

 

とにかく不安でしょうがない…その症状、全般性不安障害かも

人は不安を感じるものです。はっきりした理由がないのに不安に襲われたり、あるいは理由があっても、その強い不安がいつまでも続くのは病的な不安と言われています。

「仕事中、胸が痛くなってしまい、心臓病なのではないかと不安になって病院にいきました。病院に行っても何も問題は無いと診断されたのですが、それから常に身体に対しての不安が残ってしまい、仕事に集中できません。家に帰っても同じで、睡眠も十分にとれません」

と、ご来店されたのが50才の男性Aさんです。

このような慢性的な不安症状が続く事を全般性不安障害といいます。また、この不安が急性・突発的に起こるのがパニック障害です。全般性不安障害とパニック障害、この2つの病気は「不安障害」という1つの病名にまとめられます。

1.全般性不安障害チェック

自分の症状が全般性不安障害なのかは、以下の質問で診断できます。

・仕事や学業、将来、天災、事故、病気などのさまざまな出来事または活動について、過剰な不安と心配がある。しかし、その原因は特定されたものではない

・不安や心配を感じている状態が6ヶ月以上続いており、不安や心配がない日よりもある日のほうが多い

・不安や心配を自分でコントロールすることが難しい

・不安や心配は、次の症状のうち3つ以上の症状を伴っている

・そわそわと落ち着かない、緊張してしまう、過敏になってしまう

・疲れやすい

・倦怠感

・動悸・息切れ

・めまい・ふらつき感

・集中できない、心が空白になってしまう

・刺激に対して過敏に反応してしまう

・頭痛や肩こりなど筋肉が緊張している

・眠れない又は熟睡した感じがない

2.全般性不安障害の原因

全般性不安障害の症状は、人から見ると「単なる心配性が酷い人」と見えるため、その人の気持ちの問題だと考える方が多く見られます。実際にAさんの奥様は「心配性で困る。気持ちをちゃんとしてもらわないと…」という発言をされていました。

しかし、実際の原因は違います。全般性不安障害のチェック項目にもありますが、この病気になっている方は常に体調不良をかかえています。倦怠感、動悸、息切れ、頭痛、肩こり…この体調不良が一つ目の原因です。

また、脳の栄養不足により、脳の感情物質である抑制感情物質(リラックスする感情物質)と調整感情物質(脳をリラックスさせたり、興奮させたりその時の状況に応じて調整する)が不足することでも全般性不安障害が起こります。

それでは、体調不良と脳の栄養不足、この2つの原因について詳しくお話します。

2-1.全般性不安障害の原因その1.体調不良

身体が怠い。たったそれだけで私たちはイライラしたりして脳が興奮します。これが他にも動悸、息切れ、頭痛、肩こり、などがあったらどうでしょうか?イライラは酷くなり、脳の興奮は高くなってしまいます。

興奮が高まることで、そのストレスに対抗するためにアドレナリンやノルアドレナリンが作られます。これらの物質は脳の興奮が高まるほど作られます。そして、ノルアドレナリンという物質は、「やる気」「意欲」を高める作用がありますが、その反面「不安」「恐怖」「緊張」といった感情、精神状態をも作り出します。 

体調不良=ストレスなので、体調不良が酷い人ほどノルアドレナリンは分泌され、「不安」「緊張」という精神状態になってしまいます。このような作用によって不安感や全般性不安障害などが生まれてしまいます。

2-2.全般性不安障害の原因その2.脳の栄養不足

私達の身体は、私たちの食べたものから作られています。これは誰もが知っている事実ですが、脳の働きも同様です。しかし、多くの人は、単に「食べれば栄養はとれている」と思い込んでいらっしゃるようです。

 私達の脳が正常に働くためには、身体を作り上げている、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどが必要です。これらの栄養が十分とれている時には、脳は興奮、リラックスを状況により、バランスよくコントロールし、本来の力を発揮することが出来ます。 

逆に脳の栄養状態が満たされなければ、人間の脳内では「栄養不足だからもっと栄養をとれ!」と、自律神経を通じて、次のような指令を身体に下します。

1)胃や腸への血液の流れを抑える
2)交感神経が働き、心臓の拍動を高め、活動に備える
3)活動をするため、筋肉に血液が集められる
4)栄養状態の悪化によるストレスに対抗するため、副腎からアドレナリン(怒り、イライラ)とノルアドレナリン(不安・恐怖・緊張)が分泌される

身体の栄養素が足りていないため、この1~4の一連の流れが繰り返し続きます。この反応が続くことで、脳が常に興奮するようになり、身体は常に緊張状態となります。

また、栄養不足は脳の感情物質である生存に関わる興奮系の感情物質を優先的に作るようになります。そして、抑制感情物質、調整感情物質は不足することになり、正常に働くことができなくなります。

3.全般性不安障害を改善する為に必要なこと

全般性不安障害は気持ちの問題ではなく、脳内のノルアドレナリンの分泌が過剰となり、不安な感情が出てきて発症する病気です。そして、その原因が先ほどお話をした「体調不良」と「脳の栄養不足」です。

 すなわち、この2つを改善することで全般性不安障害の症状も落ち着いていきます。

3-1.全般性不安障害を改善する方法その1.体調不良改善

全般性不安障害の方たちは必ず体調不良をもっています。
それは判断基準である下記をご覧いただけたら明確です。

・そわそわと落ち着かない、緊張してしまう、過敏になってしまう

・疲れやすい

・倦怠感

・動悸・息切れ

・めまい・ふらつき感

・集中できない、心が空白になってしまう

・刺激に対して過敏に反応してしまう

・頭痛や肩こりなど筋肉が緊張している

・眠れない又は熟睡した感じがない

このような体調不良は病院で検査しても異常はありません。
ですがこれからの体調不良は漢方の世界では不定愁訴といいます。この不定愁訴は病院の薬ではなかなか改善することはできません。そのために、漢方薬の使用をオススメします。

3-2.全般性不安障害を改善する方法その2.栄養不足を解消する

脳の興奮の原因は、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどといった栄養不足から始まります。そのため、食事内容には気をつけなくてはいけません。

私がオススメしているのは、和食を中心とした食事です。和食をオススメする理由は、洋食よりも栄養バランスが優れているからです。
ただし、全般性不安障害が出ている方の場合は、食事だけでは栄養の補給が足りません。幅広くサプリメントで栄養をとる必要があります。なお、サプリメントは、こういった考え方を理解している医師や薬剤師などの専門家に相談して購入することをオススメします。

4.全般性不安障害の方への接し方

友人や家族が全般性不安障害と病院で診断されたら、気持ちの問題ではないということを理解してあげてください。

本人にとって不安という感情はとても辛いものです。そしてなによりも否定はしないであげて下さい。「気にすることはない」「気のせい」といった発言や助言はかえって本人の不安を高める事になる場合もあります。

ただただ、本人の話を聞いてあげて、同意してあげるだけで良いのです。
例えば、「◯◯が不安で仕方がない」という発言でしたら「◯◯が不安なんだね」程度で良いのです。
否定する発言は、むしろ感情を高めてしまいます。すると不安感が増してしまいますので、接し方に気をつけください。

5.まとめ

全般性不安障害の症状は気持ちの問題ではありません。脳内のノルアドレナリンの分泌が過剰になることで、気持ちとは全く関係なく「不安」「緊張」の症状が出ていると私は考えています。

その原因として「脳の栄養不足」「体調不良」があります。実際に、全般性不安障害の患者さん達は、脳の働きに必要な、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが不足しています。また、色々な体調不良をかかえていることもあります。改善するためには、「脳の栄養不足」「体調不良」を解消することが必要です。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

 

絶対に諦めないで!パニック障害の原因と解決策まとめ【パニック障害が治った事例付】

Aさん(20代)は車の運転中にトンネルを通っていると、急に気分が悪くなりました。
さらに、運転中にもかかわらず、気が遠くなり、「死んでしまうのではないか」という強い恐怖感にも襲われました。

このように何の前触れもなく、突然激しい動悸や発汗・息苦しさ・恐怖感・不安感を感じてしまう症状を「パニック発作といいます。

このパニック発作は、

・トンネルの中を運転する
・人混みが多いところに行く
・人と話をする

など人によって発作を起こすタイミングや場所が異なります。しかし、この発作は長くは続きません。長くても1時間も続きませんし、死んでしまう事もありません。

このパニック発作が何度も繰り返される事で生活がままならなくなった症状のことをパニック障害といいます。

私は20年以上、パニック障害中心に色々な精神的な病に悩まれている方の相談を受けてきました。私の指導のもと、多くの方がこれらを解決することができました。今回ご紹介する記事で、パニック障害に悩まれている方が少しでも前向きに問題解決に取り組んでいただけたら幸いです。

1.パニック障害を克服した4つのケース

パニック障害は、決して他人事ではありません。
この記事を書いている私も元々、パニック障害を抱え、とても悩んでいました。しかし、今では、突然の動機などの症状もすっかり改善し、元気に日々を過ごしています。

この章では、パニック障害の代表的な例を取り上げています。
パニック障害は治らない病気ではありません。諦めないでください。

1-1.パニック障害を克服したケースその1.電車に乗れなかった私

パニック障害を克服したひとつ目のケースとして、この文章を書いている私は、大学時代にパニック障害を発症していました。
学校へ通学している途中に、急にドキドキしてきてめまいが起こり、立っていることができなくなりました。異常なほどの発汗があり、呼吸が苦しくなったので電車から降りたことを今でも鮮明に覚えています。

それからは学校に定時に行くことが困難となり、学校に徒歩で通えるところに住む友人の家に泊まらせてもらいながら通学し、なんとか卒業しました。
卒業後、自分で漢方薬服用、生活習慣を改めたことでパニック障害は改善され、今では当然ですが通常の生活を送っています。

1-2.パニック障害を克服したケースその2.渋滞に巻き込まれるとパニック発作が出てしまう

Yさん(40代男性)は、5年前に運転中渋滞に巻き込まれ、パニック発作が出ました。出社するにしても電車もパニック症で怖くて乗れません、そこで朝の出勤は、車で早朝にしているとのことでした。

仕事は会社の中で一日過ごすのでなんとかなるらしいのですが、人混みの多いデパートやコンビニは息苦しくなるため、生活に困っていらっしゃいました。

相談の時に分かったことですが、パニック障害以外にも相当な体調不良があることが分かりました。
熟睡感がない、偏頭痛、頭重、肩こり、腰痛、食欲低下など書ききれないほどです。

そこで上げられた体調不良を一つずつ、漢方薬で改善していくことで、2ヶ月後には、コンビニでの発作は嘘のように、起こらなくなりました。

そして3ヶ月後には、渋滞に巻き込まれても緊張はするもののパニック発作は起こらなくなり、半年後には「今まで悩んでいたのが、何だったのかわからない」と喜んでくれるほど、パニック障害は改善されました。その患者さんは、今でもパニック発作を起こさずに、元気に働かれています。

1-3.パニック障害を克服したケースその3.家から出ることが出来ない18才(男性)

中学3年の時から人混みが怖い。だから教室に入るとドキドキしてしまい、おかしくなりそうになるので学校に行けなくなりました。
それから3年間、ほぼ家から出ることもできません。そのせいか他人と会話もすることができない。
できるのは一日中ずーっとPCかゲームをいじることだけです。

この男性の場合は、とにかく家から出ることができませんでした。さらに家族以外と話すこともできないので電話でお母さんを通しての相談でしたから正直大変でした。この男性の場合はとにかく食欲は細く、ジュースばかり飲んでいるとのことでしたので、まずは、食生活、生活習慣から変えていただきました。

2週間もしないうちに、お母さんから、

「息子が夜にジュースを買いに出かけてしまって困っている」

という連絡がありました。

「ああ、外に出られるようになったんですね」と、褒めるとお母さんは「そういえばそうですよね。何年ぶりかにでかけています」と喜んでいました。

更に2週間後には「夜にちょっと散歩をするようになり、家族に今までに無かった会話が増えてきた」と喜んでいただきました。

2ヶ月後には昼間にも外出ができるようになり、やっと私と直接会話することができるようになりました(笑)ここからは色々と体調のことを詳しく聞くことができたので、彼の体調に合わせて漢方薬を変更しました。

そして4ヶ月後には「引きこもる前の息子になりました」と、お母さんに喜んでいただけました。

パニック障害を抱えていた彼は、今は定時制の高校に通っているそうです。

1-4.パニック障害を克服したケースその4.トンネルを通れなくなってしまったスタッフ

私の店のスタッフ40代女性のパニック障害話です。

娘さん、息子さんの習い事のために夕方と夜は車での送り迎えの毎日。はたから見ていても身体は疲れきっているように見えました。
疲れが酷いようなので無理しないようには助言していたのですがある朝、とても疲れきった顔をして「昨夜、日本坂トンネルでパニック発作が出てしまいました。頭が恐怖に包まれてどうやって運転をしていたのかもわかりません。今も震えが出るほど怖いです」と話し始めました。

疲れと寝不足があったのですが、娘さんの迎えで夜に出かけた結果、パニック発作がおこったようです。

体調を聞くと、頭痛、頭重、口の渇き、疲労感、不安感、のぼせといったパニック症状が出ていました。
今の症状に見合った漢方薬を出して、「とにかくしばらくは子供さんたちの送り迎えは禁止」と指示しました。
子どもさんたちには可哀想だけど、習い事などは自分が行ける範囲だけにしてもらいました。

さらに食欲も落ちていましたので栄養剤、サプリを服用。
1週間後にはだいぶ恐怖感が治まってきたのですが「2ヶ月後、北海道へ子供の試合に行くのですが、飛行機に乗ることを考えるとやはり恐怖が襲ってきます」とのことでした。

「パニック発作の恐怖が記憶に残っているけど、緊張がほぐれてくれば段々とそれは減ってくるから大丈夫」と、助言し漢方薬、栄養剤を続けました。

発作から3週間後にはほとんど恐怖感は消えてきて、「もし平気そうだったらトンネルを通ってみれば?」といったところ、「大丈夫でしょうか?」と不安ながら返事をしていました。

パニック発作を起こしてから1ヶ月くらいに「トンネルを通ってみました。緊張は相当しましたが、発作は起こりませんでした」とそこまで改善できたので、疲れていない時だけは送り迎えをすることを助言しました。

そして北海道へ出かける1週間前に聞いたところ「トンネルに入る前にはちょっと緊張しますが、実際にトンネルに入ってみると平気だな~と思えます」と、ギリギリですがパニック障害の改善がギリギリ間に合った次第です。

今ではパニック障害が治り、元気にお子さんたちの送り迎えをして、店で働いてくれています。

2.あなたの症状はパニック障害?パニック障害チェック

「自分の症状は本当にパニック障害なのだろうか?しかし、もしそうだったら…」。

不安になる気持ちもあることでしょう。しかし、1章で紹介したように、パニック障害は治る病気です。

まずは、自分がパニック障害なのかどうかを確認してみましょう。その方法は、パニック障害判断チェック表を使うことです。あなたは何個当てはまる?自分で出来るパニック障害診断チェックをもとに、パニック障害かどうかの判断材料にお使いください。

3.パニック障害の原因

私は、パニック障害の原因は「脳の栄養不足」と「体調不良」だと考えています。なぜパニック障害の原因がこの2つになるのかを詳しくお話します。

詳しい話は、「脳の栄養不足」と「体調不良」から考えるパニック障害の原因でお読みください。

3-1.パニック障害の原因その1.脳の栄養不足

私達の身体は、私達の食べたものから作られます。これは誰もが知っている事実ですが、脳の働きも同様です。しかし、多くの人は単に「食べれば栄養はとれている」を思い込んでいらっしゃるようです。

糖質、炭水化物は脳のエネルギーとしてとても重要です、しかし、それ以外のアミノ酸、脂質、ビタミン、ミネラルといった栄養素が十分あるからこそ、脳が、興奮とリラックスを状況によりバランスよくコントロールし、本来の力を発揮します。

脳が栄養不足になると、正常な働きが出来なくなります。
脳が正常に働かなくなることにより、パニック発作が起こると考えます。

3-2.パニック障害の原因その2.体調不良

栄養不足により、アドレナリン、ノルアドレナリンが分泌され、その結果自律神経の働きが乱れてきます。
この乱れによりパニック発作など身体に様々な症状が起こります。

それらの症状は、病院の検査でも原因は特定されないものばかりです。パニック障害の患者さんによくある症状として

◯ 光過敏 音過敏
◯ 頭重感、頭が締め付けられる。額が熱くなる
◯ 動悸、めまい、立ちくらみ
◯ 何故かモヤモヤする。ザワザワして落ち着かない
◯ 食欲不振、吐き気、下痢
◯ 倦怠感、すぐに疲れる、慢性疲労
◯ 寝付きが悪い、熟睡感がない

このような症状が人によっては数個、ひどい人だとすべての症状があてはまります。
体調不良が起こると、そのストレスに対抗するため(体調不良を脳がストレスと感じる)、さらにアドレナリンやノルアドレナリンが作られます。体調が悪い時に苛々するのは、このアドレナリンとノルアドレナリンの働きによるものです。

アドレナリンやノルアドレナリンが脳内に多いと、脳の興奮は高まります。たった1つの体調不良でもひどくストレスを感じます。
それが多くの体調不良となれば、その分だけストレスを感じることになります。その結果アドレナリンやノルアドレナリンが作られることになります。その結果、脳の興奮がひどくなり、結果としてパニック発作の原因となります。

4.パニック障害の改善方法

パニック障害の原因は何度も言いますが「脳の栄養不足」と「体調不良」です。その中で体調不良の原因となってしまう自律神経の働きを改善することも必要となります。ただ一つを改善してもパニック障害は改善できません。まずは十分な栄養をとる、体調不良を直す事をやっていきましょう。

4-1.パニック障害の改善方法その1.栄養をとる

パニック障害の方たちに共通しているのが、「胃腸の働きが悪くなっているため、食欲が低下をしている」ということです。

また、朝はパン、昼はおにぎりや麺といった炭水化物などの軽い食事で済ませている方も多く見られます。また中には朝食抜きなどといった方もいます。これでは栄養が足りているはずもありません。

30代の男性の患者さんでパニック障害を改善中、夕方になると不安感が増しパニック発作が出そうになると言っていた方がいました。相談の始めの頃は朝、昼、夕とちゃんとした食事をしていたのですが、だいぶ良くなってきたことで安心したのか、仕事が忙しいという理由で昼はパンや麺といった簡単な食事になっていました。

食事を私が指導したものに変えたところ1週間もしないうちに改善されて、「やはり食事は大事なんですね」とやっと食事の重要性を理解してくれました。
私が指導している食事といえばそんなに難しいものではありません。

脳の働きに必要なのがアミノ酸、ビタミン、ミネラルです。
これらが一番簡単にとれるのが和食です。和食は色々な食材を一緒に調理するものが多いというのが理由です。旅館の朝食に多い、ご飯に味噌汁、海苔に卵、魚などを食べるのが理想的です。食べる順番は、ご飯と味噌汁とおかずを順序よく食べる三角食べにしましょう。

また、胃腸が弱っていてあまりにも食欲がない人には無理にバランスを考えて食べるのではなく、「豚汁を少量でいいので初めのうちは食べてください」と、お願いしています。汁物で色々な食材が含まれているので栄養をとるのに最適だと思っています。

私はお客様にこの食事を続けていただいた上で、さらにサプリメントで栄養を補っていただいています。コップに水を入れても、それが溢れだすまで水はこぼれません。長年にわたる栄養不足の影響は、ある瞬間にパニック障害としてあらわれます。私は、そういったことの積み重ねが体に大きなダメージを与えていると考えています。

4-2.パニック障害の改善方法その2.漢方薬を服用する

パニック障害の患者さんたちは多くの体調不良をかかえています。この体調不良は病院での検査をしても何が問題なのかがわからないものがほとんどです。

このような体調不良を漢方では不定愁訴といいます。この不定愁訴を改善するには漢方薬が一番適しています。

漢方薬は、症状よりも体質に合わせて服用することの方が重要と言われています。例えば胃腸虚弱に効果のある漢方薬といっても様々な種類の漢方薬が存在します。同じ胃腸虚弱でも、むくみの症状がある人と、ない人だけでも漢方薬は変わってきてしまいます。

漢方薬も薬ですので、効能効果が西洋薬と同じようにうたわれていますが、効能効果で服用することにより悪化することもあるのが漢方薬です。

私が漢方薬を選ぶためにしていることは、

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る
◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭
◯問診 患者さんの話、訴えを聞く
◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわれないのでご本人にやってもらいます)

の4つです。

上記4つから得られた情報から、その患者さんに最も適した漢方薬を処方しています。

「私のこの症状には何という漢方薬が効きますか?」と、悪気なく聞いてくる人もいますが、漢方薬は5分や10分で処方を決めることができるほど単純ではありません。少なくとも上記の事を踏まえた上で選んでくれる医師、薬剤師等に相談されるのをオススメします。

4-3.パニック障害の改善方法その3.適度な運動をする

パニック発作時の脳の働きは自律神経の働きに密接に関係しています。
パニック障害という病名がなかった時には、自律神経失調症と診断されたこともあったようです。

自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあります。この神経はそれぞれ活動する作用にとリラックス作用があります。パニック障害の人は交感神経の働きが強く、逆に副交感神経の働きが低下している傾向があります。だからこそ副交感神経の働きを活発にさせてあげる必要があります。

自律神経の働きを改善するには、楽しく歩く運動が最適です。リラックスする運動とは楽しく感じる事が大事です。健康になりたいからといって「やっと30分歩いた…」といった苦痛を感じる運動は、かえって脳を興奮させることにつながります。

おすすめの運動

☆家族や友人たちと話をしながらの散歩
散歩なら一人でもいいのでは?と思われるでしょうが、一人で30分歩いていても時間の経過は長く感じます。しかし、家族や友人たちと話をしながらだと30分はあっという間に過ぎていきます。時間が短く感じている時は、本人は楽しく感じているという事です。

☆旅行
家族で人混みの少ない場所への旅行も相当有効です。

経験がある方も多いと思いますが、旅行に行ったら一日があっという間に過ぎていく。そして夜は疲れて寝るけど朝はスッキリ起きられる。これが自律神経の働きが活発になった状態です。

5.パニック障害の方に対しての接し方

パニック障害の患者さんに対しての接し方には2種類あります。

です。詳しい記事は接する際にこれだけは注意したい!パニック障害の方との接し方です。

5-1.普段の接し方

これはとても簡単な事です。とにかく普通に接してあげることです。

パニック発作をおこしていない時に、「パニック発作は大丈夫?」といった気の使い方をすると逆に悪化することもあります。というのもパニック発作の恐怖感はなかなか消えません。気を使うことで発作の恐怖が記憶からよみがえり、気を使うたびに本人の不安感は増していきます。

また、気を使うことで「みんなに迷惑をかけてしまっている」「迷惑をかけて申し訳ない」と感じてしまい不安を生み出していきます。

楽しく会話をしたりしてリラックスさせてあげることが一番です。

5-2.パニック発作を起こした時の接し方

パニック発作を起こしている場合は、家族でも友人でも必ず守ってほしい事があります。それは、冷静に落ち着いて対応することです。

パニック発作を起こして不安で頭はまともに働きません。そんな中で周囲も慌ててしまえば、発作を起こしている方の不安もますます高まっていきます。

「大丈夫だからね」
「そばにいるから安心して」

とにかく冷静にアドバイスをして、その場所から離れさせてあげる事が重要です。本人が飲んでいる薬があるようでしたら確認の上、飲ませてあげることも必要です。

本人は、パニック障害に対して死んでしまうのではないかという恐怖感を持っていますが、死んでしまったり、後遺症が残ることはありませんので本人が慌てていても落ち着いて対処してください。

6.これはどうなの?パニック障害Q&A

ここではパニック障害の患者さんからよくある質問に関して紹介していきたいと思います。

Q1.パニック障害は治るのでしょうか?

A.この質問はとても多く、パニック障害で悩んでいる方すべて方が知りたい事ではないのでしょうか。結論を述べるならば、パニック障害は治ります。これは事実です。しかし、再発することもあるので正しい知識は必要です。

Q2.パニック障害は遺伝するのでしょうか?

A.パニック障害は遺伝しません。

ただ一般的に、パニック障害の遺伝率は通常に発症する確率の8倍とも言われています。それは紛れも無い事実です。

この数字だけを見ると、パニック障害という症状自体が遺伝してしまうと思われがちですが、それは違います。

症状が遺伝するのではなく、パニック障害を持っている親御さんの胃腸が弱いなどといった、体調不良を起こしやすい体質の欠陥(体調不良)が遺伝する結果、パニック障害をしやすくなっていると考えます。

パニック障害が遺伝するのではなく、パニック障害になりやすい体調が遺伝しているのです。

 詳しくは、パニック障害が遺伝しやすいと考えられる3つの外的要因をご覧ください

Q3.パニック障害でも妊娠できるのでしょうか?

A.パニック障害の患者さんでも妊娠はできますし、出産ももちろんできます。

パニック障害と妊娠の関係で一番問題となるのが薬の服用についてです。「薬によって退治に悪影響があるのではないか?」という不安が問題だと考えます。

もちろん、妊娠前でしたらパニック障害を改善してからのほうがより良いということは言うまでもありません。薬を服用しての妊娠の場合は医師と相談の上で妊娠することが大事です。詳しくは、諦めないで!パニック障害でも出来る妊娠・出産についてをご覧ください。

Q4.病院の薬と漢方薬の違いは何でしょうか?

A.病院の薬と漢方薬の薬の違いは、対症療法と根本治療の違いといえます。 病院の薬と漢方薬の違いは、「傾きかけている不安定な家」に、例えることができます。

家をとにかく崩さないように、つっかえ棒や周りを補強して維持しようとするのが病院の薬。

傾きを根本的にどうしたら良いかの原因を考え、土台を修理するのが、漢方薬だとお考えいただければいいでしょう。

パニック障害における病院の薬と漢方薬の違いのさらに詳しいことは、何が違うの?パニック障害における病院の薬と漢方薬の違いをご覧ください。

まとめ

パニック障害は脳の働きが悪化することで起こる症状であり、その人の精神的なもので発症するものではありません。パニック障害で悩んでいる人だけでなく、それをサポートする人すべてが認識するべき問題です。

パニック障害を克服するために必要なことは、「脳の栄養不足」と「体調不良」を改善することだと考えています。実際に私がやっていることは、脳の栄養を余分にとる事と体調不良を漢方薬で改善することです。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。