大人の発達障害。その特徴とチェックすべきポイントとは?

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「発達障害ではないかと悩んでいます。24歳になりますが、時間を間違えるなど思いがけないミスをしてしまい、対策をするがまたミスをしてしまう。」

「主人が発達障害ではないかと疑っています。基本、いつも不機嫌で、言った言わないで毎日のように怒り出します。屁理屈だらけで、しかもすべてが人や社会のせい。自分の非を認めることは決してありません。また、気に入らないと完全無視で2~3日家に帰らないことも多々あります。部屋の整理整頓ができません。しかし、仕事では整理好きです。ただし、仕事はできません。お金がないのに買い物やパチンコが大好きで、借金もあります。」

「私は発達障害だと思います。会社の人と上手くやっていけない。人が自分の思っている事と違う事を話したりすると、気にいらない。こんなことが続き、先月会社を辞めました。」

発達障害は、医学では脳機能障害のひとつとされています。

人とコミュニケーションが苦手だったり、待ち合わせなどのルールを守れなかったり、集中力が続かず忘れ物やミスなど多かったりします。そのため、大人の発達障害では、一般的に社会生活を送ることが困難に感じる傾向が強くみられます。そんな発達障害ですが、以下のことがわかっています。

  1. 発達障害は100人に数人の割合でみられる
  2. 知的な障害は伴わないケースが多い
  3. 先天的な特性であると考えられている
  4. 適切な支援を行うことで、症状は緩和できる

重要なのは3と4。とくに4の適切な支援で症状が改善できる点です。そして、私の経験では、一般的に無視されている発達障害の特徴にアプローチすることで、大人の発達障害を疑われる方もまた、その症状を大きく改善されていますのでご紹介します。

1.大人の発達障害を疑う前にチェックすべきポイント

大人の発達障害は、大人になってからその症状が現れるわけではありません。したがって、例えば中学生まではまったく問題がなかったのなら、それは発達障害ではないことになります。

しかし、私がいただいてきた相談では、ご両親から「娘は高校を卒業してからいろんな問題が…」とか「中学までは明るく元気で部活動も頑張っていたのに、高校に入ってから様子が変わった。」など、ある時から問題が現れたというお話が多々ありました。

一方でず、子供の頃から問題があったというご相談もたくさんいただきました。しかし、このいずれのケースでも、ほとんど語られることのない次のような特徴がありました。

1-1.発達障害の人はさまざまな体調不良を抱えている

少なくとも私がいただいてきた発達障害の相談では、次のいずれか、それも複数の体調不良を例外なく抱えていらっしゃいました。

  • 頭:頭痛、頭重、頭がすっきりしない、頭に熱がこもっている、頭が締めつけられる
  • めまい、たちくらみ
  • 口:口喝、口の苦み、粘つき、口内炎やヘルペスなどができやすい
  • 心臓:動悸、胸部圧迫感
  • 呼吸:息苦しい、息がしずらい、酸欠感
  • 胃腸:胃もたれ、胃痛、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満感、ガスがたまる、ゲップ、シャックリ、胸の辺りがモヤモヤ・ザワザワする
  • 筋肉:首や肩、背中のこり、こむら返り(足がつるなど)、関節痛、関節のダルさ
  • 疲れ:すぐ疲れる(少し歩いた程度で疲れる)、寝ても疲れがとれない、寝たのに疲れている、朝スッキリ起きれない

これは私がお客様にご利用いただく問診票の一部ですが、発達障害とされる方なら、おそらく複数の体調不良が確認いただけたはずです。また、人により大人になっても車酔いなどに苦しんでいたり、朝起きれなかったり、女性なら生理前症候群などでお悩みの方も少なくないでしょう。

私は、この体調不良を改善すれば、発達障害も確実に改善すると確信しています。

2.大人の発達障害の特徴

一般的に言われる発達障害の特徴は、大きく次の3つです。

  • 不注意
  • 多動性
  • 衝動性

子供の頃からずっと、こういった症状で悩まされているのが発達障害です。多くのケースで自分なりにに注意したり、工夫をして努力していますが状況は改善せず、社会生活に馴染むことができずに困っています。

2-1.不注意

大人の発達障害における不注意とは、主に次のようなケースです。

  • ケアレスミスが多い
  • 忘れ物が多い
  • 時間管理が苦手
  • 仕事の優先順位をつけられない

「不注意、抜け漏れなどにどう対応して今の状況を改善させることができるでしょうか?」

「ふたつのことを言われると、必ず先に言われたことを忘れてしまい、いつも上司に叱られます。メモをとって、なんとかやろうとするのですが、抜け漏れが治りません。また、朝の仕度ですが、自分では頑張っているつもりですが、いつもギリギリです。今のところ遅刻はありませんが、自分でも遅刻していないことが奇跡的だと思うほど準備ができません。ちなみに、友達や家族との約束は遅刻しなかったことがありません。それも、30分や1時間の遅刻は当たり前です。」

「仕事でケアレスミスが多く、しかも叱られるとパニックになります。時間を守ることも苦手ですが、そこでも慌ててしまいパニックになります。人前での緊張もひどく、聞かれても返事ができなくなります。かろうじて返事がでても、必ずどもってしまいます。」

2-2.多動性

大人の発達障害における多動性は、次のふたつが顕著なようです。

  • 貧乏ゆすり
  • ソワソワする

「発達障害と診断された30代の長男は、昔から貧乏ゆすりがひどくて調子が悪いと食卓にならべた味噌汁やお茶がこぼれるほどです。表情が穏やか日は貧乏ゆすりをしませんので、おそらく、貧乏ゆすりで自分の気分を保っているのだと思います。」

「他人が多ければ多いほど落ち着きがなくなることで困っています。電車でもキョロキョロしてしまいますから、明らかに挙動不審です。職場でもソワソワして、落ち着いて仕事ができずに抜け漏れやミスの毎日です。」

2-3.衝動性

大人の発達障害における衝動性は、多くのケースでその人の生活苦をもたらしています。

  • 衝動買いが頻繁:買い物依存症
  • 思ったことをそのまま口にしてしまう

「家にいたら、ネットサーフィンをして何か注文してしまう。外出すれば、何かに引き寄せられるように欲しくなり買い物をしてしまいます。カードのリボ払いがどんどん増えて、今では毎月の給与がもらった瞬間になくなってしまい、生活ができなくなりました。」

「空気が読めません。相手の気持ちが理解できないのではないのですが、思ったことをすぐに口にしてしまうため、相手を傷つけてしまいます。ですが、それがわかるので、自己嫌悪に陥る毎日で仕事に行くのが辛くなります。こんな失敗をいったいどれくらい繰り返してきたかわかりません。上司からは『臨機応変に!』と言われ続けていますが、ガマンができずに同じ失敗の毎日です。」

3.発達障害は本当に脳の機能障害なのか?

発達障害は脳機能の発達が関係する障害とされています。自分の注意や行動をコントロールする脳の働きに偏りが生じていると考えられていますが、詳しい原因はまだわかっていません。それとともに重要なのは、発達障害を克服・完治させるような方法や薬は今のところありません。

3-1.発達障害における薬物療法とは?

発達障害における薬物療法は、発達障害自体を治療するものではありません。例えば、他害や自傷行為、多動、興奮、パニック症状、不眠症などの症状を抑える対症療法として用いられます。そしてこの目的は、あくまでも療育を効果的に、そして社会生活など日常を円満に過ごせるようにすることです。

3-2.発達障害でわかっている事実とは?

  • 発達障害を克服・完治させるような方法や薬は今のところない
  • できることとは、本人が生きやすくなるように療育を行うこと
  • 薬物治療は、他害や自傷行為、パニック症状などを抑えるため

でも、

  • 発達障害の原因はわかっていない

発達障害の原因がわかっていないのですから、次のことも想像できることでしょう。

  • 療育以外にできることはあるのかもしれない
  • もしかしたら、発達障害を改善する方法があるのかもしれない

3-3.フレームを置き換えてみると?

物事は、そのフレームを置き換えてみると違った理解ができることがあります。例えば、学習障害について次のように考えることはできないでしょうか?

  • 体の調子が悪くて勉強に集中できない

なんとなくでも、「それはそうかもしれないが…」そう思われたのではないでしょうか?では、次のようなケースではどうでしょうか?

  • インフルエンザにかかってしまい勉強をやる気にならない
  • インフルエンザにかかってしまい、宿題をやらなかった
  • インフルエンザにかかったら、すぐにできていた計算もできなかった
  • インフルエンザにかかったら、単語の暗記ができなかった

インフルエンザのところを「頭痛」や「腹痛」、「吐き気」などに置き換えてもいいのですが、どうでしょうか?こういったケースで勉強や宿題など、学習面に問題が現れたとして何か不自然だと思われるでしょうか。私としては、とても自然なことだと考えます。

1-1.でご紹介したように、少なくとも私がいただいた発達障害の相談では例外なく体調不良を抱えていらっしゃいました。ならば、それがインフルエンザと同じように、学習面に影響を与えることに疑いはありません。

4.脳のリソースが減るから発達障害が起きるのでは?

遅刻の常習犯など、時間にルーズな人は前倒して行動することができません。一般にこれは性格や人格の問題とされていますが、私の経験ではこれは脳のリソース(資源)不足が原因です。

4-1.脳が動くにはエネルギーが必要!

脳は体重の2%程度の重さですが、エネルギー消費量は全体の2割程度に上ります。脳の神経細胞が、このエネルギーを使うことで私たちは知的・理性的な活動をすることができます。そしてこのエネルギーを作るには、ビタミンB群やビタミンCなど多くの栄養素が必要となります。

そして、脳の神経細胞に栄養を与えるのがグリア細胞ですが、これは脳の神経細胞のおおよそ10倍もの数で存在しています。この事実からも、脳がいかに多くの栄養を必要としているのか想像できます。しかし、この栄養が足りている人はほとんどいません。

◆ 平成26年度国民健康・栄養調査報告「栄養等摂取状況調査の結果」

上記リンクは厚労省が発表している栄養の摂取状況ですが、この調査結果ではエネルギーを作るために必要とされる栄養素が足りている日本人は、おおよそ1割少々であることがわかります。また、少なくとも2割程度の日本人は、知的レベルに問題が生じるほど栄養摂取状況である可能性があります。

ガス欠になった車が動けないように、エネルギー不足に陥った脳も正常に動けません。私はこの事実を抜きにして発達障害を論じるのはマチガイだと考えます。また、少なくとも栄養を十分に補った上で、発達障害の診断が必要である。それが、私の主張です。

4-2.体の不調は脳のリソースを食いつぶす!

前述したように、体の不調はそれが続く限り脳に届けられます。つまり、脳はこの情報処理に働くことになりますから、このときエネルギーを使い続けることになります。また、体調不良は生き物の生存を脅かす情報ですから、その処理は何よりも優先されることになります。

  • 脳が正常に働くだけのエネルギーは、栄養不足により不足している
  • 体調不良が続くことでエネルギーはムダに使われる

こういったことから、さらに栄養はムダに消費されますし、脳は知的・理性的な働きに十分なエネルギーを確保できません。こういったことが複雑に絡み合うことで、私は発達障害が起きるのだと考えています。

まとめ

私たちには「できること」と「できないこと」があります。

  1. 日本人のほとんどが栄養不足である。そして、おおよそ2割は知的障害を疑うレベルの低栄養である。
  2. 発達障害を疑う人は皆、体調不良を抱えている

発達障害を改善する方法は、今のところ療育が唯一の手立てです。しかし、このふたつが脳の働きを悪くすることに疑いはありません。

前者は、十分な栄養を補うことで誰もが解消できます。また、後者も、東洋医学などその人の体にアプローチすることで解消が可能です。(西洋医学における対症療法では体調不良を解消できません)

この「できること」に目を向け、それを改善していきましょう。その結果、何が起きるのか?確認してみましょう。きっと、驚かれるはずです。

なお、最後にふたつお知らせがあります。

ひとつは、NHKで発達障害のキャンペーンが展開されていますが、私は一連の放送にひどい違和感を覚えています。そのことについてご興味のある方は、以下の小冊子をお読みください。

 

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ふたつめは、以下でご紹介している小冊子「発達障害の原因と改善のための対策・対処方法」についです。こちらも無料でご利用できますのでお役立てください。

 

 

 

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