あなたの症状は本当に強迫性障害?強迫性障害チェック

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強迫性障害 チェック

「潔癖症気味だったのが、この頃異常になってしまいました。例えば電車、バスで人と触れるだけで気持ち悪くなってしまいます。すぐに家に帰って洗濯、身体を洗いたくなってしまいます。」という30代の男性の方がいました。

このように、強迫性障害では、自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れない、わかっていながら何度も同じ確認をくりかえしてしまうことで、日常生活にも影響が出てきます。意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。 

まずはこの強迫性障害とはどんなものかを詳しくお話します。

1.強迫性障害の症状

自分の意志に反して、不合理的な考えやイメージが頭に浮かんできて、それを振り払おうと同じ行動を繰り返してしまう強迫性障害には、2つの症状があります。

 1-1.強迫観念

頭から離れない考えのことで、その内容が「不合理的である」とわかっていても、頭から追い払う事ができない症状のことを言います。

先ほどの28歳の女性のような、戸締まりをしたのかを何度も確認してしまうような行為が代表的なものです。

その他、東日本大震災後、福島原発事故による放射能汚染で外に出るのが怖いと、色々なところから相談が入りました。関東圏ならまだしも、静岡、名古屋、大阪と遠距離に住んでいながら放射能が怖い、外に出ると子供に影響があるのでは…という強迫観念で外出が困難になっているお母さんたちもいらっしゃいました。

1-2. 強迫行為

汚れなどの恐怖から過剰に手を洗い、入浴を繰り返す15歳の男の子がいました。テイッシュなどを使って直接触らないようにしないとドアノブに触れないといった症状もありました。

このような強迫観念から生まれた不安にかきたられて行う行為のことを強迫行為といいます。自分でやりすぎ、無意味とわかっていてもやめることが出来ません。

先ほどの放射能の恐怖をもつ女性たちは、放射能汚染の恐怖から野菜だけでなく、すべての食材を異常に洗わないと食事を作ることも出来ない脅迫行為をもつ強迫性障害の方でした。 

2.強迫性障害チェック

強迫性障害は、誰もが生活の中で普通にすることの延長線上にあるため、「自分は少し神経質なだけ」「ちょっと行き過ぎ?」という判断は難しいところです。そこで下記のチェックシートで判断してみてください。

現在のあなたの状態について、以下のあてはまる項目に「はい」か「いいえ」でお答え下さい。上記の1個でも該当している場合は強迫性障害である可能性が高くなります。

Q1反復的、持続的な思考、衝動、または心像で、侵入的で不適切なものとして体験され、強い不安や苦痛を引き起こす。             

Q2この思考、衝動、心像を無視したり抑制したり、他の思考または行為によって中和しようと試みる。    

Q3その強迫的な思考、衝動、心像が自分自身の心の産物と認識している。

Q4反復的行動または心の中の行為であり、患者は強迫観念に反応して、または厳密に適用しなくてはならない規則に従って、それを行うよう駆り立てられていると感じている。

Q5その行動や心の中の行為は、苦痛を予防したり緩和したり、または何か恐ろしい出来事や状況を避けることを目的としている。             

Q6この行動や心の中の行為は、中和・予防しようとしているものと現実的関連を持っていないし、または明らかに過剰である。

米国精神医学会(APA)の精神疾患の診断分類、改訂第4版(DSM-4)より

 

3.強迫性障害の原因と対策

強迫性障害の不安感は性格的なものはあまり関係ありません。それよりも、脳内の神経伝達物質の機能異常と推定されています。私はその中でも、ノルアドレナリン、ドーパミンといった脳の感情物質のバランス異常によっておこると考えています。

この脳の興奮物質のバランスが崩れる原因として、「脳の栄養不足」と「体調不良」と考えています。

3-1.脳の栄養不足

私達の感情は脳の中で作られています。そしてその感情の原料も食べたものから作られています。食べ物を原料として、脳の中で感情物質として、興奮、抑制(リラックス)、調整の3種類が作られます。 

このバランスがとれていれば脳は正常に働きます。しかし、バランスが崩れる時には興奮する感情物質が過剰になります。これは生存に関わるという優先的な役割が興奮する感情物質にあるからです。 

このバランスが崩れる原因は「脳の栄養不足」によっておこります。まず栄養不足になると、脳内では「栄養不足だからもっと栄養をとれ!」と自律神経に命令を下します。それが、栄養不足によるストレスに対抗するために、副腎からアドレナリン(怒り、イライラ)、ノルアドレナリン(不安、恐怖、緊張)、ドーパミン(こだわり、依存症)が分泌されます。 

栄養不足でこのバランスが崩れるので、改善方法は十分な栄養をとることにあります。実際に、強迫性障害の方は胃腸が弱くて栄養が十分にとれていない、また食事の量が少ない、栄養バランスが悪い方達がほとんどです。 

脳の感情物質の原料はアミノ酸、ビタミン、ミネラルです。これらの栄養を多くとる必要があります。普段の食事は和食中心とした食事をおすすめしています。しかし、一度不足してしまった栄養を食事だけで補給することはとても困難です。

1杯のバケツに水が満タンで通常の思考ができるとしたら、強迫性障害の患者さんたちは長年の栄養不足によってバケツには相当な水が不足しています。そのため、私は通常の食事にプラスしてサプリメントで栄養を補ってもらっています。

3-2.体調不良

栄養が不足していることで脳は興奮し、その結果身体は緊張状態に陥ります。この長年の緊張状態によって様々な体調不良がうまれます。例えば、ちょっとした寝不足で身体がダルいだけでも私たちはストレスがたまります。

これが身体がダルいだけでなく、不眠、肩こり、動悸、のぼせ、など様々な体調不良がおこる事で身体はストレスがひどくなります。このストレスに対抗するため、さらにアドレナリンやノルアドレナリンが作られてしまいます。 

脳の栄養不足→脳の興奮物質の放出→体調不良→脳の興奮物質の放出

と、負の連鎖になってしまうのが強迫性障害です。病院で脳の興奮物質を抑える安定剤などを服用しても、なかなか改善しないのはこの体調不良のためと考えられます。

これらの体調不良は自律神経の働きの悪化によっておこるため、ほとんどの体調不良は病院での検査を受けても原因はわかりません。そして、病院の薬ではこれらを改善する方法がなかなかありません。 

それを私は漢方薬によって改善しています。原因不明の体調不良を漢方の世界では不定愁訴といいます。この不定愁訴を根本から治療するのが漢方薬です。

 

漢方薬の服用に関しての注意ですが、漢方薬を選ぶにあたって重要なのが

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る
◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭
◯問診 患者さんの話、訴えを聞く
◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわる事が出来ないのでご本人にやっていただいています。)

の4つです。 

これらの事を踏まえた上で選んでくれる医師、薬剤師に相談して下さい。

4.まとめ

強迫性障害はその人の性格の問題でも考え方がおかしい訳でもありません。脳の感情物質によって自分ではコントロール出来なくなってしまっている状態です。

自分の思考や行動が強迫性障害なのかを確認し、その上で治療することが重要です。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

 

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