強迫性障害の治療方法と薬の効能効果

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「身体のどこかがちょっと痛くなると重病ではないかと怖くなり、病院にかかっています。病院での検査では異常が無いと言われても安心できなくて、他の病院にかかりますがやはり異常は出ません。しかし、痛みが治まるまで安心できなくて、何件もの病院で検査を繰り返してしまいます」と、相談にいらしたのは30代の男性です。

つまらないこと、大丈夫だと自分でわかっていてもそのことが頭から離れない。わかっていても何度も同じ確認を繰り返してしまうことで、日用生活に影響が出てしまう症状のことを強迫性障害と言います。

強迫性障害とは頭から離れない考えのことです。その内容が「不条理」だとわかっていても、強迫な観念が頭の中にあり、追い払うことができません。

 

強迫観念からうまれた不安にかきたてられて行う行為で、自分でもやり過ぎ・無意味だとおもっていてもやめることが出来ない強迫行為があります。

上記の男性の場合は、強迫行為のある強迫性障害と言えます。今回は、強迫性障害の方への治療方法についてお話しをします。

 

1.強迫性障害の原因

強迫性障害では、その原因や発症に関わる特異的な要因は、いまだに特定はされていません。

 しかし、大きなストレスやショックなどをおこした後に、強迫性障害を発症することが多いことから、神経伝達物質の一つであるセロトニン・ドーパミンなど神経系・脳の機能に異常をきたしていると推定されています。

私はこれらの機能異常は「脳の栄養不足」と「体調不良」からおこると考えています。

参考 強迫性障害|疾患の詳細|専門的な情報|メンタルヘルス|厚生労働省

1-1.脳の栄養不足

私達の感情は、脳の中で3つの感情物質によって出来ています。それは興奮、抑制(リラックス)、そして調整です。身体を動かす時は興奮感情物質が、リラックスさせたい時には抑制感情物質が、そしてその時の状態に応じて調整感情物質が興奮、抑制を判断しておのおのの感情物質を出すようにしています。

これらの感情物質はすべて食べ物から作られています。そして食べ物が不足することで最初に不足する感情物質が抑制と調整感情物質です。というのも、栄養不足は人間の生死に関わる状況です。その危機的な状況に対抗するために興奮物質を作り続けるからです。

この興奮物質が強迫性障害の原因だと考えています。というのも興奮物質にはアドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンがあります。この3つの興奮物質のバランスがとれている時は、精神的に安定します。しかし、興奮物質が過剰に働く事で精神的なバランスが崩れます。

バランスがとれている正常な時には、アドレナリンは身体を動かす活力、ノルアドレナリンはやる気・意欲、そしてドーパミンは動機・学習に関わっています。しかし、バランスが崩れるとアドレナリンは怒り・イライラ。ノルアドレナリンは不安・緊張・恐怖。ドーパミンはこだわり・依存という感情に変化します。

強迫性障害の症状は、何かにこだわって不安を感じる為に行動を起こすことです。よってノルアドレナリンとドーパミンが一番関係していると考えられます。

この脳の栄養不足が原因であると考えている何よりの理由は、強迫性障害の方達の多くは胃腸が弱い、食欲もあまりない、偏食で栄養バランスが悪いといった事が発症前にあることがほとんどだからです。

1-2.体調不良

栄養が不足することで、興奮物質が脳に過剰に分泌されることで身体は緊張状態となっています。それによって自律神経のバランスは崩れ、これによって様々な体調不良がうまれます。

強迫性障害の方たちの多くは

・そわそわと落ち着かない、緊張してしまう、過敏になってしまう
・疲れやすい
・倦怠感
・動悸・息切れ
・めまい
・ふらつき感
・集中できない、心が空白になってしまう
・刺激に対して過敏に反応してしまう
・頭痛や肩こりなど筋肉が緊張している
・眠れない又は熟睡した感じがない

といった原因不明の体調不良をもっています。

さまざまな体調不良がおこる事で身体にはさらにストレスがかかります。

これらのストレスのために、さらに身体から興奮物質であるアドレナリン・ノルアドレナリン・ドーパミンが分泌されることになり強迫性障害は悪化することになります。

2.強迫性障害の治療方法

強迫性障害の治療方法は、薬物治療、認知行動療法、漢方療法の3つがあります。それぞれの特徴を説明します。

2-1. 強迫性障害の治療方法(1)薬物療法

薬物療法の第一選択は、強迫性障害の保険適応を有しているSSRI(フルボキサミン、パロキセチン)、あるいはクロミプラミン(アナフラニ―ル)などが使われます。

これらは強力なセロトニン(5-HT)再取り込み阻害作用をもつ抗うつ薬となります。セロトニンは感情をコントロールする調整感情物質です。これらを服用することで感情をコントロールすることができるようになります。

これらの薬の副作用は安全性に優れていますが、吐き気や不安増強などを一過性に認めることがあります。そして効果が出るまで1~2週間かかります。

2-2. 強迫性障害の治療方法(2)認知行動療法

強迫性障害もそうですが、不安障害と呼ばれるものはすべて、症状を意識することが悪化させる原因となります。自分の行動に対して不安を感じることでストレスを感じる事が原因です。

その為、認知行動療法でも「曝露反応妨害法(ばくろはんのうぼうがいほう)」と呼ばれる方法と使います。

この曝露反応妨害法とは、強迫症状が出やすい状況に患者さんをあえて直面させ、かつ強迫行為を行わないように指示し、不安が自然に消失するまでそこにとどまらせるという方法です。

まだ専門家が少ないのが難点ですが、薬物と同等以上の効果があるといわれています。

2-3強迫性障害の治療方法(3)漢方療法

病院での強迫性障害の漢方薬の使い方は不安や緊張を緩和するものを、その方の体調や体質に合わせて処方しています。病院の治療薬、行動療法と併用することが多いようです。

私の漢方薬の使い方としては、不安や緊張を緩和することは当然として、それ以外の体調不良を改善することを意識します。

体調不良はストレスと感じることで、強迫性障害の原因である興奮感情物質をさらに分泌することとなるからです。

3.まとめ

強迫性障害の治療方法は、薬物治療、曝露反応妨害法と呼ばれる認知行動療法、そして漢方薬治療の3つが主なところです。

これらの治療法をうまく使うことで強迫性障害を克服することが出来ます。

 

 

 

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