更年期障害を改善する治療方法。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
shutterstock_181675298

「のぼせが酷く、顔が真っ赤になってしまいます。頭も重くて、時々偏頭痛も出ます。この頃はご飯が美味しいと思えません。」と相談にご来店されたのが50代の女性(Mさん)です。病院では更年期障害と診断され、1年ほどホルモン剤を服用してもなかなか改善しないということでご来店されました。

Mさんは半年ほどで改善されました。Mさんが改善できた方法は漢方薬ですが、今回は更年期障害の治療方法についてお話ししたいと思います。

1.更年期障害の症状

更年期障害とは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が、40代になると急激に減ってしまい、そのホルモンバランスの崩れに身体がついていかないことで様々な体調不良をおこすことをいいます。

 漢方の世界ではこのような体調不良を不定愁訴といいます。

※不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、何となく体調が悪いという症状をうったえます。しかし、検査をしても原因となる病気がありません。さらに、患者さんからは主観的で色々な症状を訴えます。客観的にはその症状があるのか判断することが難しく、症状も安定していないため、対処療法が中心である病院では治療が難しくなっています。

参考文系 更年期障害 | e-ヘルスネット 情報提供 厚生労働省

1-1.主な不定愁訴の症状

更年期障害の症状は患者さん本人だけにしか感じられない体調不良がほとんどです。

そして自律神経失調症と同様の症状があらわれます。

・のぼせや顔のほてり

・頻脈

・動悸・息切れ

・異常な発汗

・耳鳴り

・頭痛・頭重感

・めまい

 

精神的な症状としては、

・イライラ

・不安感

・うつ

・不眠

などです。

2.更年期障害の原因

更年期障害の原因はエストロゲン減少だと言われています。そして、このエストロゲンが減少すると、脳の感情調整する物質であるセロトニンの生成が減ることがわかっています。

 このセロトニンの分泌が減ることで様々な体調不良をおこすと私は考えています。

さらに、このセロトニンの分泌が減少することでストレスを感じるようになり、アドレナリン・ノルアドレナリンを分泌しそれが体調不良を起こすと考えています。

2-1.セロトニン不足による精神バランス悪化

セロトニンは脳を状況に応じて、興奮させたりリラックスさせたりする重要なホルモンです。この物質が不足すると感情のコントロールがうまくいかなくなります。

 それによって、イライラや抑うつ感が出ることになります。このような精神状態は人によってはストレスを感じるようになります。

 このストレスを感じることで、ストレスに対抗しようとアドレナリンやノルアドレナリンという興奮物質が分泌されます。アドレナリンは過剰に分泌されることで怒りなどを覚えます。そしてノルアドレナリンは過剰に分泌されると、不安や緊張を感じることになります。

 このようにして、更年期障害においては精神的に不安定な状態になると考えられます。

 

2-2.自律神経のバランスが崩れる

2-1でお話ししたようにストレスを感じると身体にはアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。この2つは自律神経の一つである交感神経を興奮させる神経伝達物質でもあります。

 過剰に分泌されたアドレナリンやノルアドレナリンは、交感神経の働きを活発にしてしまいます。それによって身体は常に緊張状態となり自律神経のバランスは崩れます。

 具体的に交感神経の働きが活発になると

・血圧上昇

・血管収縮

・胃酸分泌を抑える

・胃腸の働きが低下

・唾液が出にくくなる(口が渇くようになる)

血圧上昇や血管収縮により、のぼせやほてり、動悸・息切れ・異常な発汗が起こります。このような原因で更年期障害になると考えられます。

3.更年期障害の改善

更年期障害の治療方法をご紹介します。

3-1.病院での治療

病院においての治療方法はホルモン補充療法がメインとされています。

 ホルモン補充療法とは、閉経前後に体内で不足してきた女性ホルモン「エストロゲン」を、のみ薬などで補充する療法です。ホルモン剤を服用することでの副作用が問題とされているようですが、ホルモン補充療法による改善率は7割近くになります。

しかし、治療期間が1年以上かけている人が全体の60%と時間がかかる治療になります。

参考文献http://www.qlife.co.jp/news/150119qlife_research.pdf

 

3-2.漢方薬での治療

不定愁訴という言い方は漢方での考え方から作られたものです。そのため、漢方薬は不定愁訴を改善するにあたって一番優れた治療法だと私は考えています。

 しかし、漢方薬を病院の薬にように使うことは、私は疑問に思っています。病院で処方される漢方薬は、体質や体調を考えて出しているわけではありません。薬の説明書に記載の「効能」という欄に更年期障害と書いてある薬を出しているだけです。

漢方薬は、効能効果で薬を選ぶのではなく漢方薬は症状よりも体質に合わせることの方が重要です。というのは、漢方薬は体質にあわせて身体の不定愁訴を改善することを、何千年とかけて作られてきたものだからです。

 

私が漢方薬を選ぶ際には

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る

◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭

◯問診 患者さんの話、訴えを聞く

◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわれないのでご本人にやってもらいます)

の4つです。

上記4つから得られた情報から、その患者さんに最も適した漢方薬を処方しています。そのため、漢方薬を選ぶだけでも20~30分近くはかかります。少なくとも、上記の事を踏まえた上で選んでくれる、医師や薬剤師等に相談されるのをおすすめします。

4.よりよく更年期障害を改善するために

私は更年期障害の一番の原因はセロトニンによるものだと考えています。そして、このセロトニンが不足する原因は栄養不足だと考えています。

 もし、ホルモンだけが原因だとしたらホルモン補充療法ですべての更年期障害の患者さんたちは改善するはずです。しかし、現実には7割。しかも1年以上かかる治療となってしまいます。

 ホルモン補充療法をしても、自律神経の働きは完全には整いません。その為、胃腸の働きが悪い・食欲が無いなどといった症状は残ってしまいます。その結果、栄養が不足してしまうことになります。

冒頭にお話しをしたMさんも、胃腸の働きが低下することで食欲はありませんでした。そこで自律神経の働きを整えつつ、食事指導をした上での結果です。

セロトニンの原料は、タンパク質・ビタミン・ミネラルです。これらの栄養素が十分取れるものとしては和食があります。特に胃腸が弱っている時は、汁物である味噌汁・鍋などを胃腸に負担が出ない程度に食べることをおすすめしています。

5.まとめ

更年期障害の治療方法は、主にホルモン補充方法です。これでも改善できない方は漢方薬での治療をおすすめします。

 というのは、更年期障害の症状は漢方では「不定愁訴」と呼ばれるものです。その為、更年期障害には漢方薬はとても効果があります。ただし、効能効果で薬を選ぶのではなく、体質・体調から選ぶ必要があります。

 

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

【無料】モラハラの本質的な解決を望まれる方は
小冊子をお役立てください

もしあなたがモラハラについて「縁を切りたい!」「離婚をしたい!」という解決策を探しているのなら、残念ですがこの小冊子は役に立ちません。

しかし、モラハラを本質的に解決したい。穏やかな日々を取り戻したい。そう願っているのなら、この小冊子はあなたにとって、とても重要です。

この小冊子をお読みになると次のことがわかります。

・モラハラの原因を理解し、解決のために移すべき行動
・加害者への接し方において、気をつけるべきポイント
・実際に夫のモラハラを完治できた方の体験談

など、モラハラ解決に必要な行動とは、多少の温度差こそあれ、どんなご家庭でもすぐに実行できる内容です。

まずは以下のボタンから小冊子をダウンロードしていただき、改善への第一歩を踏み出しましょう。


小冊子をダウンロードする

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*