高校生・中学生の夜尿症の治療方法!おねしょだけの問題なの?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

「高校生の長女についての相談です。幼少期から毎日、高校生にもなっておねしょをしている夜尿症です。

夜、眠りが深くて尿意を感じないようで、おねしょでビッショリ濡れても起きることがありません。水分は昼間はとりますが、夕食以降は寝るまで3時間以上とっていません。ですが、そういった注意をしても夜尿症が一向に治りません。

昼間の排尿も1日2~3回ほどなのに、なぜ、夜になると毎晩おねしょをするのか?私たち親も困り切っています。」

「私は高校2年ですが、未だにおねしょをしてしまいます。回数は減りましたが、月に1回はおねしょをします。寒くなると回数が増え、1か月に3回以上になります。

そんな私ですが、小学校の頃から学校に行けなくなることが度々で、中2の夏休み明けから卒業まで不登校でした。その間、心療内科などにも通い夜尿症のことも伝えて薬を飲んでいますが、治りません。

幸い、薬のおかげか高校は通えていて普通の生活ができています。ただ、夜尿症の原因としてよく言われるストレスですが、思い当たることがあります。それは、家庭環境。両親が毎晩のように夫婦喧嘩をしますし、とくに母は私にも攻撃的で…。

夜尿症はどうしたら治るのでしょうか?」

前者のお話はご両親が夜尿症に気づいている一方で、後者の女の子は回数が少ないのでご両親に話はしていません。ですが、このふたりのお話に「なぜ、夜尿症になるのか?」その原因がどこにあるのか?そのヒントになるエピソードがちりばめられています。

さて、どんな理由で中学生や高校生になってもおねしょが続くのか?夜尿症の原因について考えてみましょう。

1.夜尿症は、その中学生や高校生の一面にすぎない!

「おねしょをすると、母からひどく叱られます!」

「高校生にもなっておねしょが続くなんて、どこかおかしいんじゃないの!」そう、母が怒ります。

残念なことに、ほとんどのご家庭で中学生や高校生のおねしょ(夜尿症)に対し、こんな反応をしてしまうようです。ですが、重要なのは冒頭でご紹介したふたりのお話のように、夜尿症はその子供たちの一面にすぎません。

1-1.夜尿症以外に、いったいどんな症状があるのか?

冒頭にご紹介したふたりの高校生について確認してみましょう。まず、前者ですが、次のようなことが書かれています。

  • 眠りが深い:おねしょをしているのに気づかずに朝まで寝ている
  • 夕方以降、水分をとっていないのにおねしょをする
  • 昼間の排尿は1日2~3回

後者の夜尿症の女の子は次のような具合です。

  • 寒くなるとおねしょが増える
  • 不登校だった
  • 家庭環境に問題がある

1-2.夜尿症の人たちに共通する体調不良とは?

私がいただいてきた相談では、夜尿症の中学生や高校生には次のような症状のいずれかが‶必ず”ありました。

  • 頭:頭痛・頭重感
  • めまい、立ちくらみ
  • 耳鳴り、耳がつまる
  • 口の渇きや粘つき、口内炎が年に何度もできる(治りにくい)
  • 胃腸:胃もたれ、食欲不振、下痢、便秘、腹部膨満感、腹鳴り、ガスがたまる
  • 首や肩、背中などのコリ
  • 学校から帰ると「足が痛い」とよく訴える(とくにふくらはぎ)
  • 朝起きが苦手
  • 疲れやすい

冒頭のふたりは、ともに頭痛と立ちくらみ、耳鳴り、首や肩のコリ、朝起きが苦手、疲れやすいといった体調不良を抱えていました。また、前者は朝、よく腹痛があり、ガスがたまるためにお腹が苦しくなることが度々でした。このように、夜尿症の人は体の不調を例外なく抱えています。

※ 必ずしもすべての症状を併せ持つわけではありません。しかし、夜尿症の中学生や高校生なら、このいくつか(複数個)は必ず当てはまるはずです。確認してみることをお勧めします。

1-3.夜尿症の中学生や高校生の精神面や学業面は?

冒頭のふたりですが、詳しく話を聞くと次のようなことがわかりました。

1-3-1.前者の精神面や学業面の問題とは?

  • 小学生の高学年までは異常なほどの怖がりで、ひとりで寝ることもできなかった
  • 今でもひとりで留守番は嫌がる
  • 友達付き合いがほとんどない
  • 数学は足し算/引き算の理解がやっとのレベル
  • 緊張がひどく、人前で話をすることはできない

お母さんの話では、「心配になるほどおとなしいので、おねしょを叱ることもできない」ということでした。

1-3-2.前者の精神面や学業面の問題は?

  • 中学のときに不登校
  • 中学のときに「うつ」と診断されて薬を服用中
  • 授業中にいくら集中しても、先生の言葉が頭に入ってこない
  • 2行目を読むと1行目を忘れてしまうので本が読めない
  • 自分でも学習障害ではないかと疑っている

1-4.ふたりとも、夜尿症以外にも多くの問題を抱えていた!

夜尿症が続いていたふたりですが、以上のように精神面や学業面、体調面などにも問題を抱えていました。そして重要なのは、これらが一本の線でつながることです。

さまざまな場面でご紹介していますが、私たちは花を見ますが枝葉は見ません。もし、枝葉を見ても幹は見ません。ましてや根のことなど気にすることもありません。夜尿症も同じです。

「おねしょ」という花に目を奪われ、本質的な問題に気づかずにいる。では、本質的な問題とはいったいどんなことなのでしょうか?

2.夜尿症の高校生からわかる「尿意」の問題とは?

ふたりの高校生は、ともに目が覚めるまで「おねしょ」に気づかずに寝ていました。また、本人はもちろん、前者はお母さんまでそれを「眠りが深いから」と考えていました。さて、これは本当でしょうか?

2-1.夜尿症の原因とされていることは?

一般に、夜尿症の原因は次のような問題と言われています。

  • 夜間の尿量が多い:抗利尿ホルモンの夜間分泌不足
  • 膀胱容量が小さい
  • 睡眠障害
  • 心理的ストレス

私はこれもまた、花を見て枝葉を見ていないと考えます。例えば、幼稚園児は誰もが膀胱の容量が小さいものです。しかし、そんな幼稚園児でもおねしょはほとんどしないでしょう。少なくとも、おねしょをしない子供は相当数います。

また、夜間の尿量が多くても、目が覚めてトイレに行く子供は少なくありません。一方で、睡眠障害や心理的ストレスが夜尿症の原因となるのは私も認めるところです。そして、私はこの睡眠障害と心理的ストレスもまた、夜尿症とひとつの線でつながると考えています。

2-2.尿意を感じないのはなぜなのか?

実は、尿意は状況によって感じ方が違います。例えば、映画に没頭しているときにまったく尿意を感じなかったのに、終わったとたん「おしっこしたい!」とトイレにかけこんだ。テレビドラマのCM時に尿意を覚え、慌ててトイレにかけこんだ。そんな経験は誰にでもあるでしょう。

このように、人は何かに没頭したり、緊張したりすると正常な尿意を感じません。また、逆に緊張がほぐれると尿意を感じることになります。そこで、整理して考えてみましょう。

3.夜尿症と尿意の関係

  • 緊張していると尿意を感じない
  • 緊張がほぐれていると尿意を感じやすい

この事実を、先ほどご紹介した体調面や精神面、学業面を比較してみましょう。

3-1.緊張していると尿意を感じない

ふたりの高校生は、ともに首や肩のコリがありました。つまり、緊張していることがわかります。そして緊張していたら…

  • 朝が苦手:緊張して寝ているのなら、睡眠の質が悪くなりますから朝起きれないのも自然なことでしょう
  • 疲れやすい:起きて活動するとき、人は睡眠時よりもさらに緊張することになります。それが、疲れやすさにつながることも自然です
  • 怖がり:体が緊張するとストレスホルモンがでますから、それが怖がりにつながります
  • 学業面の問題:緊張(怖い思い)をしていて勉強に集中できるわけもありません
  • うつや不登校:緊張しているのですから、ストレスを受けやすくなります
  • 日中のトイレは1日2~3回:緊張して尿意を感じにくくなっているのでしょう

3-2.緊張がほぐれると尿意を感じやすくなる

毎日、ずっと緊張してすごしていた。ふたりの高校生はそんな生活が続いていたからこそ、肉体面や精神面、学業面に問題を抱えていたのでしょう。そしてそんな彼女たちも寝ると、それなりに緊張がほぐれます。

睡眠時、起きているときよりリラックスするのは誰もが同じです。そして、夜尿症は日中緊張してすごす人たちだからこそ、そこで尿意を覚えておねしょをしてしまいます。

この状態をわかりやすく表現すると、次のようになります。

  • 人前に出ると緊張して頭が真っ白になる
  • 人前で話をするとき、しどろもどろになってしまう

このように、緊張がひどいと頭の働きが悪くなります。したがって、夜尿症の人たちは脳の働きが悪くなったまま寝ている人たちです。

だからこそ、朝が苦手な人が多く、私の経験でも起立性調節障害や発達障害などと診断された上で、さらに夜尿症とう子供は少なくありませんでした。

4.夜尿症は自律神経失調症

私たちは自律神経の働きがあるからこそ、寝ているときに呼吸ができます。また、私たちが意識することなく心臓が動き、食べれば胃腸が消化吸収をしてくれるのも自律神経の働きのおかげです。

そんな自律神経には次のふたつがあります。

  • 交感神経:活動を担当
  • 副交感神経:休息を担当

このふたつはシーソーのような関係で働いており、交感神経が働くとき副交感神経はその働きを弱め、副交感神経が働くとき交感神経の働きは弱くなります。

4-1.自律神経の働きと血液の流れ

自律神経の働きを血液の流れで考えると、大雑把ですが次のようになります。

  • 交感神経:活動のために血液は筋肉優先で送られる
  • 副交感神経:消化吸収のために胃腸優先で血液が送られる

交感神経が働くと筋肉優先に血液が送られます。そしてその血液から細胞が酸素やブドウ糖、栄養を受けとることでエネルギーが作り、それを利用することで活動ができます。また、このエネルギー生産時に廃棄物として乳酸ができますから、交感神経が働き続けるとコリを生じることになります。

夜尿症の高校生二人が首や肩のコリを訴えたのは、こういった自律神経の働きによります。

一方で、交感神経が働いたとき、胃腸への血液の流れは抑えられることになります。100メートル走りながら何かを飲み込もうとしたら、おそらく吐き出します。飲み込むことなどできません。これが、胃腸がうまく動けないからであり、細かく言えば血液が届かないためにエネルギーが作れないことによります。

4-2.寝ているときに交感神経が働きすぎると…

説明するまでもありませんが、寝ているときは本来リラックスしています。筋肉の緊張がほぐれ、手先足先や肌表面など、血液は隅々まで届けられている。このとき、体のメンテナンス作業が行われています。

すでにご紹介したように、体(交感神経)が緊張すると人は正常な尿意を感じなくなります。そして、交感神経が緊張したまま寝ると疲れがとれません。しかし、それでも寝たことにより副交感神経が働きリラックスします。

そこで尿意を覚えるのですが…、緊張時に頭が真っ白になったり話がシドロモドロになるように、交感神経が働きすぎていると脳が正常にその尿意を自覚できません。そのため、おねしょをしても…

  • トイレでおしっこをしている夢を見るが、現実との区別がつかずに夜尿となる
  • おねしょをしていることすら気づかずに朝を迎える

こんなことになるわけです。

5.夜尿症の治療方法とは?

リラックスしている人は、日中におしっこに行きたくなってもある程度はガマンができます。一方で、緊張している人は正常な尿意を感じませんから、日中におしっこに行きたくなってもガマンできる時間が短い傾向があります。

また、緊張している人は、日中のトイレがやたらと少ない(3回以下)か、もしくは頻尿の傾向が強いかのいずれかが顕著です。

この緊張をほぐせば、必ず夜尿症は改善します。また、体の緊張をほぐす方法はたくさんあります。

  • 漢方薬
  • 鍼灸
  • 整体
  • 運動:ラジオ体操や軽い運動、ストレッチなど

おそらくですが、夜尿症でお困りの中学生や高校生の体に触れると次のような傾向でしょう。

  • 手首から肩までをもむとハリがあったり痛かったりする
  • 足首からひざ下までをもむとハリがあったり痛みがある
  • 手足がひどく冷える(逆に、ほてる)
  • 肩や背中を押すと痛がる

注射をすれば痛みを感じ、このとき無意識に緊張しています。同じように、体にコリや痛みがあると、その情報から交感神経も緊張することになります。

この緊張がほぐれれば、正常な尿意を感じることができるようになります。そして、ほとんどのケースで日中の尿量が増え(回数または一回量)、夜尿症が治ります。

まとめ

私は夜尿症に漢方というアプローチを提案する立場です。そして、重要なのは、このアプローチが有効であることはもちろんですが、夜尿症の改善はその人の性格や人格もまた良い方向に改善するという事実です。

先に、中学生や高校生に限りませんが、夜尿症は精神面や肉体面、学業面にさまざまな問題を抱えていることをご紹介しました。そしてその問題が、漢方というアプローチですべて改善(改善する順番は人それぞれですが)していきます。

くり返しますが、夜尿症という花に目を奪われず、その人を見てあげましょう。

なお、近日中に小冊子を書いてご紹介する予定です。今しばらくお待ちください。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

【無料】発達障害の本質的な解決を望まれる方は
小冊子をお役立てください

発達障害という「花」に目を奪われ、枝葉や幹、根などを気にも留めない。だからこそ、発達障害の改善ができない。これが私の結論です。そして、枝葉や幹などですから…


☑ 実は、誰もがその事実は承知して(気づいて)います。


☑ しかし、それを気に留めることもなく放置している


原因のいくつかは、ご本人なら気づいていますし、ご家族なら見聞きしています。しかし、 その事実があまりにも身近すぎて、それを「発達障害の原因」と認識できずにいる。逆に、その事実を認め、適切な対処をすれば改善が可能 だと私は考えています。


そこで私は、「なんとか発達障害を改善させたい!」とか「改善させる手立てはないのか…?」など、お悩みの方々にお役立ていただこうと小冊子を書きました。


この小冊子を読むと次のことが理解いただけます。


1.発達障害のトリガー(引き金)とは?


2.トリガーが脳の働きにどんな影響を与えるのか?


3.多動や学習障害などにつながる重要な事実とは?


4.改善のため、何をどう行動すればいいのか?


 


 小冊子は無料でご利用いただけます。


※ お名前やお電話などの情報は一切必要ございません。


※ お申し込みいただくと、小冊子(PDFファイル)とパスワードがお手元に届きます。


※ パスワードを入力 してお読みください。


 


なお、これは小冊子ではございますが、 二冊の著書を出版している私ですから、その内容に手抜きはございません。 おおよそ25000文字原稿用紙60枚強と、 発達障害についての知識を深めるには十分な内容だと 自負しております。問題解決にお役立ていただければ幸いです。


小冊子をダウンロードする

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*