介護ストレスが引き起こす病気「介護うつ」とは?

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介護ストレス

「まさか私がうつ病と診断されるとは・・・」

「やる気も食欲もありません。このままどこかへ行ってしまいたい・・・」

 

介護ストレスに悩まされている方は年々増加しております。高齢者の割合がこれから増えていくので、さらに悩みを抱える方は多くなることは容易に想像できます。

介護ストレスが慢性的に続くことにより『介護うつ』を発症する方が増えているようです。

今回は介護うつの実例とその原因、さらに初期症状をご紹介いたします。

私は『介護うつ』には絶対ならない!と思っている方程、発症しやすいと言われています。

今回の記事もぜひご活用ください。

1.要注意!介護ストレスが引き起こす病気「介護うつ病」3つの実例

 

介護ストレスで逃げ場がなく、介護うつを発症してしまった、もしくはうつ病に似た症状が現れた方の実例をあげております。

1-1.介護ストレス実例 その(1)

母はレビー小体型のアルツハイマーでここ2ヶ月位毎日幻覚の事を言ってきます。

酷い時は何を言っているのか分からず、つい私もイライラしてしまい怒鳴ってしまうこともあります。あまりにもイライラし続けていたのか、私自身も胃潰瘍になり、睡眠障害も出ていてきて最近やる気が出ずに、料理や洗濯など家事全般が出来なくなってしまいました。

ほんとに信じられないくらい無気力で、食欲もありません。

旦那の勧めで病院に行ったら「介護によるうつ病」と言われ、薬を飲んでいます。

1-2.介護ストレス実例 その(2)

昨年100歳を迎えた祖母を介護しています。専業主婦で毎日祖母に付き添っています。

体は痩せて皮膚も弱くなり、褥瘡、足のむくみ等あり、毎日痛みを訴えてきます。

ですが、とにかく食欲があり、口も元気です。

経済的な事もあて介護施設に祖母を預けられず、さらに子供は反抗期です。

旦那からは職場の愚痴ばかり聞かされてイライラしたり、ため息は毎日でます。

この状況がいつまで続くのだろうと考えたら、どこか消えてしまいたいと思うようになりました。

気づいたらカッターを持ったり、はさみを持ったり生きている意味すらも感じなくなってしまいました。動悸が酷い時はマンションから飛び降りようかとも考え、涙が止まりません。

毎日のように涙を流していたので、友達に電話で相談したら「介護うつ」かも!と言われました。

1-3.介護ストレス実例 その(3)

70歳の妻を介護しています。私も73歳で老々介護の状態です。私は家事をしたことがなかったので全くどこに、何があるのかさっぱりわからない状態でした。それでも、何とか妻を介護しながら生活していました。しかし、妻の認知症が酷くなり、徘徊や奇声をあげ、独り言をブツブツ言うようになりました。ただでさえ、私の体も悲鳴を上げているのに、お風呂に入れたり、ベッドから起こしたりに、肉体的にも身体的にもストレスで妻を締め殺したくなる衝動に駆られることがあります。

私がストレスで倒れてしまいそうです。そうなったら妻はどうなるのか・・・?

考えれば考えるほどストレスが溜まってうつ病になりそうです。

2.介護ストレスから発症する病気「介護うつ」の原因

ここでは、介護ストレスからくる病気である介護うつの原因についてご紹介いたします。

原因をまず知ることにより、病気の解決方法も見えてくるかと思いますのでぜひ参考にされてみてください。

2-1.精神的ストレス

介護の専門的な知識や経験が少ない在宅介護者にとって、介護は大変な重労働です。被介護者(介護をされる側は)せっかく世話をしてあげても感謝を示してくれないばかりか、時には罵声を浴びせられることなどもあります。せっかく介護しているのに・・・と大きなストレスを感じることもあります。

また、いくら献身的に介護しても症状が改善しないことに対しての虚しさに襲われることもしばしばあります。

「迷惑をかけてきた親だから」と親孝行精神で真面目にやっても、成果が出ず、逆に介護者がうつ病になってしまうケースも多々あるようです。

さらに、出口の見えない介護は「いつまでこれが続くのだろう・・」と、不安になり精神的なストレスを与え続けることになります。

2-2.経済的負担

介護にはお金がかかります。例えば、自宅で介護する際に、被介護者(介護される側)の身体機能に合わせて介護器具を備え付ける必要があります。それだけでも数十万は軽くかかると言われています。さらに、金銭的な余裕がないとデイサービスなどを利用するのが難しく、すべて自分で負担することになります。介護のためにやむをえず家族が仕事をやめるケースもよくある事です。そうなると、収入が減ってしまい経済的な負担も多く強いられます。

2-3.肉体的負担

三大介護と言われている入浴、排せつ、食事です。

入浴介助や移乗介助など要介護者の体を抱えたり、支えたりするためには力が必要なので、介護者にかかる肉体的負担は大きくなります。さらに、排せつ介助となれば精神的な負担もふりかかってきます。

また、介護者が仕事をしている場合、過労による体調不良が介護うつ病を引き起こす引き金になることもあります。

2-4.孤独感

家族や親戚の介護をする場合、誰か一人に介護の負担が集中してしまうケースが多いようです。例えば、奥さんや義理の娘(お嫁さん)に介護の負担がのしかかり、誰にも相談できず介護うつを引き起こすようです。

家族で作業を分担したり、介護について相談したりできる相手がいなければ、介護者は一人で思い詰め、周囲も自分も気付かないうちにうつ病が進行してしまいます。

介護をされている方も誰かにお願いしたり、経済的な余裕があればデイサービスを利用して友達と食事をしたり、外に買い物に出たり自分の時間も必要でしょう。

3.介護うつに現れる主な初期症状

ここでは、介護うつに表れる病気の初期症状をご紹介いたします。慢性的なストレスを感じていて以下のような症状が現れれば注意が必要です。

3-1.介護うつ初期症状(1)体の緊張

・イライラしやすくなった。

・不安や落ち込みがひどい。

・心臓の脈が大きく感じる。

・手に汗をかきやすくなった

・肩こりがひどい

上記に書いた症状は、体の緊張が原因でおこる初期症状です。

例えば、就職活動をしている学生が面接のときに出る体の反応はどういったものが想像してみてください。

緊張して、心臓はバクバク、失敗しないか不安で、口も乾きます。手に汗もかきます。

この時、体は交感神経が優位に働いています。車で例えるとアクセルの神経です。

さらに、副腎から分泌されるのがアドレナリンとノルアドレナリンというホルモンで、

・アドレナリン(不安・緊張)

・ノルアドレナリン(怒り・イライラ)

また、これら2つのホルモンは脳内における快感物質であるドーパミンから作られます。

さらに、アドレナリンはノルアドレナリンから作られます。

つまり、交感神経が緊張すればするほどノルアドレナリン(怒り・イライラ)はアドレナリン(不安・恐怖)に変わることになります。

介護ストレスも面接を受けている学生の状態と同じです。車で例えるならばアクセルを踏み続けている状態です。それが毎日となると体の不調が出やすくなることは言うまでもありません。

これらの症状は自分でも気づくことができますので、深呼吸をしたり、思い切ってゆっくり休むことが必要となります。

3-2.介護うつ初期症状(2)胃腸機能は低下

・食欲がない、過食になる

・口内炎ができやすい

・ゲップやシャックリ、腹痛が起こりやすい

胃腸の働きを助ける神経は副交感神経と呼ばれている神経で、車で例えるならばブレーキの役割を果たしています。この神経が働いている時は胃腸がしっかり働き、さらに体に必要な栄養を吸収しやすい状態ですので、体はリラックスしているといえます。

しかし、(1)体の緊張で説明したように交感神経がいつも働いている状態だと胃腸の働きは悪くなってしまいます。

そうなると、食欲が無くなったり、胃酸が出てゲップが出たり、筋肉が緊張してシャックリが出やすくなったり・・・などなど

体の不調サインが益々増えてしまい、なんとなく体調が悪いと感じるようになりさらに不安やイライラに繋がってしまいます。

3-3.介護うつ初期症状(3)睡眠障害

・寝つきが悪い、熟睡できない

・無気力

・考えすぎて興奮してしまう

自律神経が乱れ、交感神経が興奮するとアクセルを踏み続けている状態である事はご説明いたしました。アクセルを踏み続けている状態では当然、脳も興奮してしまいます。

私たちの祖先は命がけで狩りし、食料を確保するために交感神経という「戦うシステム」をうまく利用してきました。祖先から分かるように、この神経は戦うために使うのであって、体を休める時ですらこの神経が優位になってしまっていたら・・・

身体が休もうにも休めない状態が続くことはご理解いただけるかと思います。

 

ストレスによる睡眠障害も同じです。今日はぐっすり寝ようとベッドに入っても、毎日のストレスで交感神経が優位になっているとアクセルを踏んだままブレーキを踏むことになり自律神経が乱れている状態となります。

先ほども述べましたが、その状態の時はイライラや不安といた物質が体では作られますので、考えすぎて眠れない。熟睡が出来ない。翌朝ボーっとする。

といった症状がでやすくなります。

3-4.介護うつ初期症状(4)脳の機能が低下

・集中力や注意力の低下

・好きだったことに興味がなくなる

・やる気、意欲がなくなる

・自殺願望

介護うつ初期症状(1)~(3)まででお分かり頂けたかと思いますが、慢性的な介護ストレスが続くと自律神経の乱れ(交感神経が働き過ぎること)から様々な体調不良が起こり得ることはご理解頂けたかと思います。

これらの小さな体調不良が続くと私たちの大事な脳に影響を与えてしまいます。

例えば、今年のNHKスペシャルでも紹介されましたが、

「慢性的なストレスは脳の一部を破壊する」ということが分かっており、それはまるで認知症と勘違いされるような症状も発症するようです。

私たちの脳は飛行機で例えるならコクピット(操縦室)にあたります。ここの機能が一部破壊されてしまったら、飛行機は正常に飛ぶことはできません。当然ですが、私たちの脳も一部障害を受けてしまうと、

集中力が無くなったり、やる気や意欲が無くなったり、

酷い方になると自殺願望まで出てしまうことになりかねません。

 

最初は小さな症状が重なり、最終的には脳の機能が低下してしまい「介護うつ」を発症してしまうというケースは非常に多いです。

介護ストレスが体にどのような影響を与えるのかお分かり頂けたかと思います。

4.まとめ.

 

今回は介護ストレスから発症する病気として「介護うつ」の原因とそのメカニズムを解説いたしました。

小さなストレスの積み重ねが体調変化をまねき、体調変化が続くと脳の機能が低下し、認知症のような症状まで発症してしまう可能性があることはご理解頂けたかと思います。

次回は、介護ストレスの予防と対策について書いていきます。ぜひこちらに記事もお読みください。

 

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