「もう限界!」となる前に!認知症介護でストレスを溜めない方法

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Upset blonde girl and handicapped woman having domestic quarrel

「この前言ったことがなんでわからないのよ」

「火をつけっぱなしにしないで」

「もうこれ以上大声を出させないで」

親族(特に親)の介護で疲れ果ててしまって、ストレスから様々な病気を発症する方が増えています。

例えば、

・認知症の母を介護している娘さんが、毎日のように夜中にトイレを付き添ってあげて起こされ睡眠不足が続いている。

・料理が得意だった母が認知症を患い、ガスコンロの使い方すら忘れてしまい火をつけっ放しにして外出することが多くなった。ついには、家の火災報知器が作動して近所に迷惑をかけてしまったことがある。

・認知症の父が急に奇声をあげて殴りかかってきました。私は父を抑えることで必死でした。当然、体はアザだらけです。

親は認知症とわかっているのに・・・毎日毎日介護ストレスから解放されない日々が続きます。

病気とわかっている相手をつい怒鳴ってしまう。分かっているのにイライラしている自分を抑えられない方は大勢いらっしゃるようです。

特に働き盛りの方が多く、子供が大きくなり子供の事で悩む時期と重なる場合も多いようです。さらに仕事の責任も増え、介護だけに時間を使うということが難しい中年層の方々が介護ストレスに悩まされています。

・全く自分の時間がない・・・。

・ストレスを発散する場所もない・・・。

・先が見えない・・。

認知症の介護ストレスで苦しんいでる方々がどれくらいいるのか具体的に知っていただき、その対策としてどのようなことを考えていけばいいのか、この記事でご紹介いたします。

1.認知症とは

1-1.認知症の患者数

世界トップレベルの高齢化社会である日本で、増加の一途をたどっているのがこの認知症です。2015年1月の厚生労働省発表によれば、2025年には全国の認知症患者数は700万人を超えると推計されています。これは65歳以上の5人1人という数字です。

この700万人のうちに誰かの介護が必要とされるのが約半分(350万人)だと言われています。

介護が必要な高齢者は年々増え、それに伴い家族の負担が増えるのは間違いありません。

1-2.認知症の種類とは

現在日本で確認されている認知症の種類は大まかに4種類に分けられております。

・「アルツハイマー型認知症」

・「脳血管性認知症」

・「レビー小体型認知症」

・「前頭側頭型認知症」

その中で、半数を占めているのが「アルツハイマー型認知症」と呼ばれているものです。

1-3.アルツハイマー型認知症の段階症状

では、認知症の中で最も種類が多いアルツハイマー型認知症を段階的に解説いたします。

初期から末期にかけて、当てはまる症状があればあるほどそのステージの可能性が高いと考えられています。

【初期(発症から1~3年)】

・近時記憶(数分から数ヶ月の記憶)の障害 ・実行機能障害(日常行為の手順がわからなくなる) ・時間の見当識障害(日時がわからなくなる) ・判断力障害

さらに、やる気の低下も見られることがあります。

【中期(発症から5~9年)】

・遠隔記憶(数年から数十年の記憶)の障害 ・場所、人物の見当識障害(今いる場所や、自分が誰なのかわからない) ・失認(対象を認識できない)、失行(簡単な行為ができない)、失語(言語使用ができない)

・徘徊、迷子 ・興奮、多動

この中期くらいから、人の介護が必要となってきます。もちろん、介護する方はとても大変です。

【末期(発症から10年以降)】

・記憶障害(全般) ・人格の変化

・不潔行為(便をさわる)

などの症状や行為が見られ、専門の施設でないと介護できない状況になってしまいます。

自分の家族が長生きしてくれるのはありがたいですが、10年以上介護を続けると介護者の方が精神的に病んでしまいます。

1-4.認知症の具体的な症状と介護の大変さ

認知症の症状でもっとも家族を困らせるのは「徘徊(はいかい)」です。

徘徊とは、突然家の中や近所を歩き回る行動のことを言います。一見目的がないように見えるこの徘徊ですが、実はご本人にとって目的を持って行動していることが多いと言われています。ですから、無理やり徘徊を抑えようとすると抵抗したり、殴りかかられたりすることがあります。

それだけではありません。徘徊により、ご本人がどこに行ったかわからなくなり家族が夜中中探し回るということも珍しくはありません。そして見つからない場合は、消防や警察へ連絡して捜索願を出すことも多々あるようです。こうなれば、家族だけでは解決できる問題ではなくなります。

やはり家族としては他人に迷惑をかけたくないと思うことは当然であり、そうならないために家族の中だけ解決しようと必死になるために自分たちに負担がかかり、介護ストレスが生じてしまうのです。

徘徊で例を示しましたが、いつ症状や行動がおこるか分かりません。ですから、家族は常に気をはって生活していないといけません。それが介護の大変さに繋がっているのです。

2.認知症高齢者の介護者心理とは?

昔は家族介護の平均期間は約半年といわれていましたが、医療技術の発達等により現在は、10年以上介護をされる方も増えてきています。

24時間年中無休で介護をされるご家族の方は

「今の介護がいつまで続くかわからない」という不安感を持たれたり、「常に心身の疲労感が抜けない」という状態になったりしてしまうことも少なくありません。

それならば、介護をやめてしまえばいいという極論になってしまいますが、

やはり「血の通った家族をほったらかしにすることはできない」や「かわいそう」などの心理が働いてしまい、私が見るしかないと家族の分まで背負ってしまうようです。

3.過度なストレスから発症する病気

私たち人間はストレスを和らげるメカニズムを備えています。しかし、それは短期間での話です。例えば、介護ストレスの様に数年間にわたりストレスを受け続けた場合は様々な病気を発症すると考えられています。

3-1 ストレスから起こり得る代表的な6つの病気

過度なストレスからよく起こりうる病気を6つご紹介いたします。

私も実務上、家族介護をされている方によく多い傾向にあります。

ですから、これらに当てはまる方は注意が必要です。

①片頭痛・・・神経のバランスが崩れて、血管が緩んで頭痛を起こす

②胃痛・・・ストレスにより交感神経が緊張し、胃酸が増えてしまう。

③うつ病・・・介護者に非常に多い。ストレスから心の病になってしまう。

④不眠症・・・体の緊張、脳の興奮が収まらずに眠れなくなってしまう。

⑤蕁麻疹・・・日々のストレスからの緊張が皮膚症状に出て場合

⑥食欲不振・・・体の緊張で胃や腸に血流が行かなくなり食事を受け付けなくなる。

以上、代表的な6つの病気です。しかし、これはあくまで初期症状であってこれらの症状を見て見ぬフリをしながら、ストレスを受け続けたとしたら思いもよらぬ病気を引き起こす可能性もあります。

3-2 ストレスから難病やガンを引き起こす。

前の項目でお話したような症状が続くようであれば、私たちは様々な病気を引き起こす可能性があると考えております。

例えば、ストレスが原因でリウマチを発症したり、難病である潰瘍性大腸炎を発症する方も多いようです。

そして、最近の研究で分かってきていることはストレスをずっと体が感じていると、脳の一部が委縮してしまい認知症になりやすくなってしまうということも分かってきました。

さらに、ガンもストレスを感じている人になりやすいと言われています。

それは、日常的な体の緊張で免疫細胞のバランスが崩れてガンになってしまうと考えられています。

このように、ストレスは初期症状の病気を発症し、それが思いもよらない病気を発症する可能性があるので、出来るだけ減らしておくことに越したことはありません。

4.認知症による介護ストレスを減らす対処方法

認知症で問題となるのが、普段していることができなくなってしまうということです。

例えば、トイレや家事、服の着替えまでも家族の方が手伝ってあげないとろくにできない状態です。認知症の方を家族だけで介護をしている場合これらのことをすべて手伝ってあげないといけません。要するに、ほぼ起きているときは付きっきりで介護することになります。

これでは、介護者は自分の時間を取りストレスを発散することはできません。

家族の介護は一般的に3年が限界といわれています。

この長寿国で昔のようにご家族だけで認知症の方のお世話をしていたら、介護者のほうが先にまいってしまいます。

4-1.介護のプロに任せる

「自分で何とかしないといけない」これでは介護者が、病気になってしまいます。

今では、行政が中心に様々な介護サービスを受けられますので、ぜひご活用いただければ自分のストレスを発散する時間も作れるでしょう。

4-1―1.市町村窓口、保健所・保健センター

やはり一番相談しやすいのが、行政です。認知症の相談は年々増えているので行政の方も特別な部署を作って対応されているようです。

どこにどのように行ったら最後のサービスを受けられるのか?など多方面からアドバイスをいただけるのは間違いありません。

4-1-2.地域包括支援センター

地域の高齢者の皆さんが住みなれた地域で暮らし続けられるよう在宅生活を支援します。

地域で認知症の患者さんをケアするような取り組みも行われていますので、ぜひご活用ください。

4-1-3.居宅介護支援事業所

最後の専門家であるケア・マネージャーのいる組織です。

特に認知症の方々は様々なタイプの患者さんがいらっしゃいます。それに合わせて、ご家族の環境も同時に考えなくてはなりません。

ケア・マネージャーさんはそれらを考慮しながら介護のプランを作成するプロです。

そして、介護情報など豊富に持っていますので、ぜひ相談されてみてください。

4―2.同じ悩みを持った人に相談したり、話を聞く

4-2-1.地域の取り組み、集会に参加する

現在、行政が主導となって認知症の介護でお悩みの方の相談を受けています。

時には集会を開いたり、セミナーを開いたりしておりますので同じ悩みを持たれている方もいらっしゃることがわかれば自分も心強く感じるのではないでしょうか。また、同じような悩みの方に相談されるのも一つです。意外な解決策も見えてくるかもしれません。

介護の合間を見て、このような集会に参加されるのも一つかと思います。

4-2-2.電話で無料相談 認知症110番

電話で相談できる窓口もあります。他の人に相談内容を聞かれたくない、自分の話を聞いて欲しい、でも介護でなかなか外に出られないなどお悩みの方は電話で無料相談されるのも一つかと思います。

相談のプロが、お話を聞いてくれたり、悩みを解決してくれる可能性もあります。

4―2-3.認知症の人と家族の会

実際に認知症高齢者を抱えている人や、認知症高齢者を看取った方などが組織する日本最大の会員組織です。

このような財団の情報を得たり、直接話を聞くのも参考になるのではないでしょうか。

公益社団法人 認知症の人と家族の会

4-2-4.インターネットの掲示板を利用する

インターネットを利用できるならば、掲示板を使って自分の悩みを投稿してみるのも一つかもしれません。自宅にいながら全国に同じような悩みを抱えている方に話を聞いてもらったり、意見をもらったりできるのでとても便利です。

ご自身の悩みを聞いてもらってストレスも発散できるかと思います。

しかし相手の顔が見えないので、不確定な情報も多いので気をつけましょう。

ヘルパーや施設など家族以外に介護を依頼するのは、高齢者に対する愛情が無いのではなく、介護をする方の心身の健康を守るための当然の権利です。

繰り返しにはなりますが、行政の相談窓口で介護者の悩み、ご自分の置かれた状況など話せば考えつかない解決策を提案してくれる可能性もあります。

さらに介護者サロン、認知症カフェなどを地域で行われている集会を活用して同じ悩みを持つ方や自分の悩みを聞いてくれる場所に参加するのもストレス解消になるでしょう。

高齢化社会が進む日本では、介護を行なうことはますます当たり前のことになっていきます。そうなると、介護ストレスで悩む方が増えるのも当然です。

肩の力を抜いて、周りに協力してもらいながら無理をしないようにすることが大切です。

5.まとめ

認知症の患者さんは、ますます増えてくると言われ、困ったケースもこれからたくさん出てくるでしょう。

ご自分から、施設に入所する!と言ってくれればご家族の負担も減りますが、

施設には入らない。

自宅で生涯過ごす。

まだボケていない!

などの理由から自宅で介護される場合は、ご家族が負担を強いられることになります。

その場合は、様々な介護サービスをできるだけ利用しご自分の介護ストレスを上手に発散し、病気にならないようにしましょう。

特に、認知症の介護であれば、お互いコミュニケーションが取りづらくなっているでしょう。

さらに親子となれば、聞こえてないだけで腹が立ってしまうこともあります。

介護をしている側からすれば、「なんでこんなにお世話しているのに・・・」「言うことをきいてくれない」と考えるようになり、ある日突然ストレスが爆発し関係を壊してしまうことも多々あるようです。

自分自身の体と精神を適宜調整しながら頑張りすぎない介護生活を目指していきましょう。

 

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