介護ストレスの原因とは?その正体と対策

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「母の介護でいつもイライラしています。」

「私が先に病気になってしまいそう・・・。」

 

介護はゴールが分からないマラソンのようなもの、とよく例えられます。普通のマラソンであれば、ゴールが決まっています。少しでも前に進めば、ゴールは近づきます。さらに、走っている自分の位置も分かります。そして、声援を送ってくれる方々がいらっしゃいます。

 

一方、ゴールが分からないマラソンとはどういうことでしょうか?

いつまで走ればいいのか分からない。進んでも今どの位置にいるのか分からない。さらに、声援を送ってくれる人がいなければ・・・やる気もでないことは容易に想像できるかと思います。

介護ストレスが溜まる原因の根本はここにあると考えられています。具体的にどのようなことなのか?

介護ストレスでお悩みの方は、今回の記事をお役立て頂ければ幸いです。

 

1.介護でストレスが溜まる根本は達成感

冒頭でご紹介いたしました。マラソンの例え話ですが、達成感の違いがあります。

人間は、物事が少しでも前に進むと自分の選択や決断、それに伴う行動が間違っていなかったと確信でき、達成感を感じることが出来ます。

 

では、ゴールが分からないマラソンはどうでしょうか?

進んでも進んでも達成感が感じられないのは明白です。この状況が介護ストレスを引き起こしている大きな原因の根本だと言われています。

 

具体的には、

 

・介護を受ける方の病状は悪くなる一方

・介護を受ける方の寿命はわからない

 

これらを詳しく見ていきましょう。

 

1-1.介護を受ける方の病状は悪くなる一方

例えば、認知症の介護であれば、患者の病状はよくなることはほとんどないと言われています。

基本的には病気を遅らせることが、認知症治療の基本となります。それでも、一時的に良くなったりすることは実務的にあることは間違いありませが、やはり基本的には悪化していきます。認知症だけでなく高齢者の介護は、悪くならないようにすることが基本です。

 

では、介護をする側にとってはどうでしょうか?

一生懸命介護をしているのになかなか病状はよくならず、しかも悪くなる一方。

その中でも、時には病状が良くなったりして、自分の達成感が少しは感じられるかと思うと、急降下したように病状が悪化することもあります。

そんな時、自分が責任を感じてしまう方が非常に多いようです。

 

「昨日、食べたものが悪かったのだろうか?」

「少しきつく言いすぎたのではないか?」

「もう少し自分でやれることはやらせてみてはどうか?」

答えの出ない問いが頭の中をグルグルと駆け巡ります。何をやっても介護を受ける方は良くならない。結果が出ない。こうなると、

 

頑張っても、頑張っても達成感が得られない。

 

このように感じてしまいます。これが、介護ストレスの根本的な原因だと言われています。

 

「病気の方を相手するのが介護だから、達成感がないのは当たり前だ!」と思われる方もいらっしゃると思いますが、それが分かっていても毎日毎日頑張って接している方の病状が悪くなると、

介護をする方は精神的にも辛いようです。

 

1-2.介護を受ける方の寿命はわからない

当然のことですが人の寿命は何歳までか分かりません。これが、ゴールが分からないマラソンと言われる所以です。「人の命をゴールだと何事か!」と批判もあるかと思いますが、毎日介護をして疲れ切ってしまっている方にとって、その時を待っている方もいらっしゃるとよく耳にします。

 

年々平均寿命は延びています。介護をする期間も3年、5年、長い時は10年以上介護をされている方もいらっしゃるようです。

 

1-1.介護を受ける方の病状は悪くなる一方 でもお伝えしましたが、5年間も家族のために一生懸命介護をして、達成感が感じられないとなると介護者の精神的ストレスは相当なものだと考えることが出来ます。

 

2.介護ストレスが溜まる3つの環境要因

 

第1章では、介護ストレスが溜まる根本的な原因を解説いたしました。

第2章では、介護ストレスをさらに溜めてしまう環境的な要因を3つあげます。

この辺りから少し具体的な話に入りますので、該当される方もいらっしゃるかと思いますのでしっかりお読みください。

 

2-1.家族が協力的ではない。

介護をしていて、全く家族に協力してもらえない方もいらっしゃるようです。様々なケースを見ていきましょう。

 

2-1―1.夫や子供が非協力的

介護をされているある方の悩みです。

「旦那の母を介護していますが 旦那は全く協力してくれません。それどころか、私に文句を言ってくる始末です。自分は仕事で忙しいなどと言い訳をし、私の相談に耳を傾けてくれません。さらに息子は義理の母に向かって『早く死んだ方がいい』などと、暴言を吐く始末です。義理の母も認知症がひどく、私ひとりで手が負えません。しかし、介護をできる者が自宅にいるので、なかなか十分な介護サービスを受けられない状況です。」

 

義理の両親を介護するご家庭は非常に多いようです。そうなると、家族の協力は絶対必要です。しかし、旦那さんから「介護はお前の役割だ」「俺は仕事しているんだ」などと、全く協力してくれないと介護されている奥さんは、

「他人なのに何でこんなに苦しまないといけないの?」

という感情が湧いてきてもおかしくはありません。

 

この例だと、休みの日にはご主人が実の母を介護されて、奥さんは外出してストレスを発散できるような家族の協力が必要かと考えることが出来ます。

 

2-1-2.家族の誰からも感謝されない。

「介護しているのが当たり前だと思われている」

「誰からも感謝されない」

「孤独感がある」

 

毎日毎日介護ばかりしているとかなり精神的にも、肉体的にも疲労を感じます。

それはへたをすると会社で仕事をするよりもハードな場合が多いです。

それなのに介護することが当たり前だと思われて、誰も感謝の言葉をかけてくれいないと嫌になってくるのは当然です。介護をされる方も一生懸命されているので、一言「いつもありがとう」や「感謝しているよ」などと声をかけてあげればストレスも軽減されることでしょう。

 

2-2.意思疎通ができない。

5分おきに同じことを言われ、イライラしてしまう。」

「何度も言っているのに理解できないので、思わず大きな声を出してしまった。」

「お金が無くなったと騒ぐ。説明しているのに理解しない」

 

年齢を重ねると認知症の症状が進行し、耳の聴力が衰えてしまうと上記のようなことは→が起こりえます。介護をするにあたって双方の意思疎通は非常に重要です。

しかし、相手の聞く能力が衰えてしまい、一方方向の会話になりがちです。最初は介護者が相手の事を思いやり理解を示すことが出来ますが、何度も何度も数年単位で繰り返していると お互いイライラしてしまい関係性が悪化してしまうことが起こりえます。

これが介護ストレスにつながることが非常に多々あるようです

 

介護施設の現場ですら資格を持った介護職員がストレスに駆られ、虐待などの行動に走ってしまうのですから、家庭での介護ではそれ以上の頻度で悲惨な出来事が起こっているのかもしれないと当然予想できます。介護者の意思を理解できなかったり、思い通りに動いてくれない要介護者(介護さる方)を否定しないようにと自分を思いつめるあまり暴力を振るうことはないにしても、イライラして言い方がきつくなったり、逆に無視したり、世話がぞんざいになってしまうといったことは十分考えられます。

 

2-3.社会からの孤立感

「テレビを観ていても、すぐに呼ばれるのでゆっくりできない。」

「友達から食事に誘われても行けない、誘われることが少なくなってきた。」

「社会から孤立しているような気がする。」

 

介護をしていると、上記のようなことはしばしば起こりえます。

 

人生にとって大切なものは何か?これは、その人が一度は考えるテーマではないでしょうか。あるアンケート調査で、

 

「家族」

「健康」

「人とのコミュニケーション」

「平凡な生活」

「自由な時間」

 

 

と、言った答えが上位に並んでいます。親の介護は大切な「家族」のために行う営みですが、一方でそれ以外の大切なものを失ってしまうことも少なくありません。

介護者の心身は疲労し、健康について不安を感じるケースが増えています。場合によっては「介護うつ」になったりして、自分が寝込んでしまうこともあるようです。

職場や友人の人などのつながりも薄れてしまうため、「人とのコミュニケーション」は損なわれがちです。気ままに出かけたり自分一人で何かを楽しんだりする「自由な時間」は、激減するのが一般的です。

 

人の三大本能と言うと、「食欲」「性欲」「睡眠欲」が、一般的な意見でした。

しかし、脳科学では人の三大本能を「食欲」「性欲」「集団欲」と考えられています。

集団欲とは文字通り集団に入りたいという欲求です。この集団とは、言い換えれば人と関わりたいという願望です。

しかし、介護に毎日追われてしまえばこの「集団欲」は満たされず社会から孤立したように感じられます。これが、介護ストレスの原因の一つとなってしまうようです。

 

3.介護ストレスを溜めない対策

介護ストレスが溜まる根本的な原因や環境的な要因を前章でお話ししました。

 

この章では、ストレスを溜めない為の対策をご紹介いたします。

 

具体的には、

介護ストレスを溜めない為の思考法

をご紹介いたします。

 

3-1.介護ストレスを減らす思考法

老いていく親や配偶者はそれまで出来ていた事が一つずつできなくなっていき、本人もその焦りや悲しみから、感じ方や周囲への接し方が変わってきます。

そうなると、それまでのコミュニケーションは基本的に通用しないという風に気持ちを切り替えてから介護に取り組むようにすればいいのです。相手に期待をしすぎないという言い方もできるかもしれません。このように、今までの考え方を改めて、このように考えればいいのかと思考法を変えて頂ければ幸いです。

 

3-1-1.調子がいい日を多くする。完治は目指さない。

基本的に、認知症や脳卒中などで病気をされたかたは、完治することはほとんどありません。 それなのにもかかわらず、家族が介護していると「治してあげよう」とか「良くしてあげよう」というふうに考えてしまいがちです。その思いが強すぎると、相手も良い状態のあなたしか認めないという風に捉え、介護を受ける方も反発することが多くなります。そうなると、介護する側も思い通りにしないと気が済まなくなり、悪循環に陥ってしまいます。ですから、完治を目指すのではなく、「できるだけ調子がいい日多くなればいいや」と、いう思考で毎日の介護に向き合ってはいかがでしょうか。

 

3-1-2.介護に効率を求めない

ビジネスの世界では、効率を優先的に求められることが多いです。

そして、世の中で評価される方々は効率的に仕事を消化していくことが望ましいとされています。

一方、介護では効率よく処理して行こうと思っても、要介護者のペースがあるために効率を追求することは必要ありません。

 

しかし、そんなことは当たり前のように分かっていても、介護の現場では効率を求めてしまい相手を思い通りに動かそうとしてしまうことが多々あるようです。

完全に従わせることはできない存在を自分の効率のために従わせようとすると心身の疲労になり、ストレスが溜まってしまうという状況になりかねません。 効率を求めない介護を目指す思考も重要だと考えられます。

 

3-1-3.積極的に手抜きをする。

介護をしていると特に真面目な方は、「相手と真摯に向き合わないといけない」と思いつめてしまう方もいらっしゃいます。そうなると完璧を求めて疲弊してしまい、例えば「絶対ボケさせたくない」「会話をしっかり成立させないといけない」「 相手が何を望んでいるのかしっかり受け止めないといけない」とあまりに考えすぎてしまうと必ず失敗し、焦りやストレスを抱えてしまいます。

さらに、こうした思いが裏返してとなり相手を軽蔑するような感情が芽生えてしまう場合もあります。

介護では事故を防ぐために手を抜けない部分はもちろん存在します。その反面コミュニケーションの場面では気を使いすぎて、疲れ切ってしまっている方も多く見かけます。完璧を求め過ぎず、積極的に手を抜くことがあってもいいでしょう。

 

また、デイサービスなどの介護施設を利用して手を抜くということを積極的に考えてもいいと思います。完璧を求め過ぎると人はどうしても見返りを求めたくなってしまいますので、考え方を少し楽な方に持っていきましょう。

 

4.まとめ

介護ストレスの原因は介護をされる側と介護する側の微妙なズレから生じます。

それは、ズレが大きくなるとストレスも比例して大きくなっていきます。

繰り返しにもなりますが、完璧を求め過ぎるがゆえに相手を自分の思うように動かしたり、周囲に見返りを求めるようになったりと精神的にも身体的にも追い詰められてしまいます。

介護は少しズルをするぐらいの余裕があった方が、ストレスも溜まりにくいと考えることが出来るでしょう。

 

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海外旅行が好き。海外旅行を計画されている方へ!

自己破産

テレビや新聞などで耳にしたことはあるものの、身近で自己破産をしたという話はめったにないと思います。しかし、昨年3名、一昨年2名の私のお客様が自己破産しました。

・3名の方は若者で、カナダでスノーボードで頸椎や脊髄を骨折。治療費や入院費、家族の渡航費用などでご家族が自己破産をされました。

・70代の男性は、ヨーロッパにトレッキング旅行に出かけ、到着後すぐに脳梗塞。こちらは、息子さんが自己破産をされています。

もう一人の方は、思い出したくないと言って理由はお話にならなかったのですが、まだ30代前半の女性でしたので、きっと両親のいずれかが原因だと思われます

原因は海外旅行保険に加入していなかったから。そして、突き付けられた治療費を目の当たりにして、そのショックからうつ状態(うつ病ではない)となり私を訪ねていらっしゃいました。幸い、どなたも我をとり戻されましたが、かかった治療費がなくなるわけではありません。そのため、不動産などを処分した後、自己破産を選択されました。

 

こんな話を聞き、私はあらためて自分が旅行したときの保険を確認してみました。というのも、私も「カードに旅行保険がついてるから!」と、旅行保険に加入せずに海外旅行に出かけていたからです。そして、私はカードで保証されている保険金額を確認し、愕然としました。なぜなら、「ゴールドカードだから…」と高をくくっていましたが、病気やケガの補償はたったの300万円だったからです。

実は、先日あるお客様が海外旅行に出かけるというので、今回のようお話をさせていただきました。すると、このお客様から、海外旅行保険をお得にカバーする方法についてのサイトを教えていただきました。海外旅行を計画されている方。旅行保険について、私と同じように高をくくっていた方はお役立てください。


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