介護離職の問題点 ~介護者にかかる様々な負担を考える~

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

今後、さらに多くの介護をする人たち(以下介護者)が増加していくだろう日本の社会。

介護と仕事の両立がうまくいかず仕事をやめざるを得ない介護離職者の数もまた、今後増加することがかんたんに想像できます。しかし、実際にはどのような問題があるのかは把握している人は少ないはずです。

今回の記事では、介護者目線での問題点について詳しくご紹介いたします。

1.介護離職者が抱える問題① 自分の老後

まず、前提として介護離職における介護者の問題は、すべてお金の関係する話です。

離職ということはつまり仕事をやめるもしくは離れるわけですから、当然収入は激減しますし介護にかかる費用というのは決して安いものではありません。その中で、まず考えておくべきは「自分の老後」です。

1-1.自分もいずれ老後を迎える

介護離職での金銭的不足というと、今現在のことがまず頭に浮かぶでしょう。

それはもちろん大切なことで重大な問題なのですが、もっと深刻な問題となりつつあるのが、介護者自身もこの先自分自身の老後を迎えるということです。その時どれほどのたくわえを残しておけるのか、それはとても大きな問題です。

1-2.年金受給や再就職には困難がたくさん

現在政府は年金の受給を68歳からに引き上げようとしています。

つまり、いつ退職もしくは離職したかにもよりますが60歳までは無収入のまま年金を払い続け、もらい始める年齢はどんどん引き延ばしにされているのです。しかも、40代後半からの再就職は難しく、50代ともなるとほとんどその就職口はありません。

持ち家のローンやマンション、アパート代も払い続け、介護にかかるお金もねん出し、介護が終わっても仕事はなく、年金の受給はいつまでも始まらない。そんな中で介護者もいずれ老後を迎えるのですから、老後にも備えなくてはいけません。

いま介護している人が介護されるようになった時、その子供にかかる負担を考えると、不安は増すばかりです。

2.介護者が抱える問題② 介護者の年齢

次に考えられるのは、介護者の年齢の問題です。介護離職をしなければならない年齢の問題は深刻なものとなります。

2-1.介護者の若年化

今でも年々初婚初産の年齢は高齢化しつつありますが、それはいま介護を受ける世代でも同じです。

初婚初産が早いという事は、つまり介護者と被介護者の年齢が近いということになり、すでに介護者は職を全うし退職していることも多くなります。

しかし、晩婚化や初産の年齢が下がれば下がるほど介護者と被介護者の年齢は開いていき、介護者の若年化が始まってしまいます。そうなれば、当然離職のタイミングが早まっていき、大きな金銭的負担を強いられることになります。

下手をすれば、まだ子供が学生で教育費がかかり、家のローンも残っているなどというタイミングで、自らが介護に携わり介護離職に追いやられる可能性もあるのです。

2-2.要介護期間はほぼ10年

平均的に、現在の要介護期間(平均寿命-平均健康寿命 ※内閣府)は、ほぼ男女ともに10年前後になっています。

つまり仕事をやめて介護を始めても、10年近くはその介護の日々が続いていくということになります。

この間は家族の生活を支えて介護をし、自らの老後の資金を蓄える。これは、あまりにも過酷な状況だといっても過言ではありませんし、老後の資金をためるどころか自らの生活の費用を賄うのですら精一杯です。

3.家族関係と精神的負担

「金の切れ目は縁の切れ目」などという言葉は考えたくもありませんが、ありえない話ではないということは知っておくべきです。

3-1.自らの家庭へ強いる負担

若くして介護離職し、介護を十年も続けていきながら自分の老後にも備えるという状況になれば、当然自らの家族に強いる負担というのも深刻です。

ローンの残ったマイホームを手放す、子供の進学をあきらめてもらう、または奨学金という名の借金を背負わせる、など家族のこれまであった当然の生活は送れなくなります。しかも、どんなに家族に負担をしたとしても、その老後のたくわえは将来の子供の負担減の為だと考えれば負担をかけることを辞めるわけにもいきません。

そんな状況下での介護者や家族の精神的負担は尋常ではないのです。

3-2.兄弟親戚との関係

金銭的に困った末、その費用を兄弟や親せきに負担してもらうということもあり得ます。

もしくは、介護をしている家族の負担の大きさの中で、家族から兄弟親戚にその費用を負担してもらうように訴えられるかもしれません。

しかし、その訴えを兄弟親戚がすんなり受けてくれるとは限りません。

また、介護は外から見る人にはその大変さが伝わりにくいものですし、それでなくともお金の話になると兄弟親戚というつながりだからこそ大きなトラブルの原因となります。

そうなれば、家族関係、兄弟親戚関係に大きなひびが入ることも不思議ではありませんし、その精神的不安は言うまでもないでしょう。

4.まとめ

現状ではこれらの問題を完全に解決する解決策はありません。

もちろん様々な公共サービスや民間の保険などを利用して軽減する方法はありますが、現状すっきり解決する方法はないのです。ですので、大事なことはこういった問題をしっかりと認識し、家族や兄弟親戚間で話をしておくことです。

当事者になってしまう前の認識の共有というのは、本当に大切なものだと覚えておきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

【無料】発達障害の本質的な解決を望まれる方は
小冊子をお役立てください

発達障害という「花」に目を奪われ、枝葉や幹、根などを気にも留めない。だからこそ、発達障害の改善ができない。これが私の結論です。そして、枝葉や幹などですから…


☑ 実は、誰もがその事実は承知して(気づいて)います。


☑ しかし、それを気に留めることもなく放置している


原因のいくつかは、ご本人なら気づいていますし、ご家族なら見聞きしています。しかし、 その事実があまりにも身近すぎて、それを「発達障害の原因」と認識できずにいる。逆に、その事実を認め、適切な対処をすれば改善が可能 だと私は考えています。


そこで私は、「なんとか発達障害を改善させたい!」とか「改善させる手立てはないのか…?」など、お悩みの方々にお役立ていただこうと小冊子を書きました。


この小冊子を読むと次のことが理解いただけます。


1.発達障害のトリガー(引き金)とは?


2.トリガーが脳の働きにどんな影響を与えるのか?


3.多動や学習障害などにつながる重要な事実とは?


4.改善のため、何をどう行動すればいいのか?


 


 小冊子は無料でご利用いただけます。


※ お名前やお電話などの情報は一切必要ございません。


※ お申し込みいただくと、小冊子(PDFファイル)とパスワードがお手元に届きます。


※ パスワードを入力 してお読みください。


 


なお、これは小冊子ではございますが、 二冊の著書を出版している私ですから、その内容に手抜きはございません。 おおよそ25000文字原稿用紙60枚強と、 発達障害についての知識を深めるには十分な内容だと 自負しております。問題解決にお役立ていただければ幸いです。


小冊子をダウンロードする

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*