親と家族のサポートが重要に!子供の不安障害の原因と改善方法

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子供 不安障害

「地下鉄に乗っていて急に怖いと言いだし、電車から飛び降りました。それからは、学校に行くのも怖いと言いだし、行かなくなりました。」と相談に来店されたのは、小学校4年の男の子Sくんとお母さんです。

お父さんは、学校に行かないのは、「なまけているだけだ。」と怒る。しかし、S君は「怖いから行けない」と家で泣きわめく。これはただ事ではない、どうすればいいのか?とインターネットで検索されてご来店になりました。

S君の症状は不安障害の中のパニック障害社会不安障害の2つがありました。不安障害は色々な症状に分かれていますが、一つの症状だけが出ることが少なく、それが全般性不安障害の心配性のような症状や、社会不安障害の対人恐怖症の症状が出ているだけです。すると、患者さんの周りからは、気持ちの問題だととらえがちとなります。

また、子供の不安障害においては、体調不良が多く見られ、体の症状を理由にして学校に行くのを拒むようになります。そのため、家族や周りの人はサボっている。気持ちの問題だと考えるようになり、子供を追い詰めてしまうことになりかねません。

参考HP:
小児の不安障害: 小児における精神の病気: メルクマニュアル 家庭版

1.子供の不安障害のきっかけは?

子供の精神は、大人と違いまだ未成熟のためとても不安定です。そのため、子供が不安を感じていても、子供の周りでは「一時的なもの」「よくあること」と見逃されがちです。

また、子供の不安障害は親の子供への愛情不足と考える方もいます。しかし、私の経験では愛情はほとんど関係ありません。確かに、子供が生活するにあたって色々なストレスや不安を感じます。このストレスや不安を子供が訴えてくるならば、家族は聞いてあげる必要はあります。私はそれだけで良いと思っています。

私は不安障害の原因は、老若男女関係なく「脳の栄養不足」と「体調不良」が原因だと考えています。そのため、今まで食欲があった子供が急に食欲がなくなってきた身体の不調を訴えるようになってきたというのが不安障害のきっかけになると考えています。

子供の不安障害でお悩みの両親でしたら心当たりがあると思います。

2.子供の不安障害の対処法

子供の不安障害は周りから見ると発見が困難になっています。子供がちょっとしたことを怖がる。不安に感じることは当たり前のことだからです。多くの相談を受けた経験の中で、不安障害の子供に必ず見られるものが体調不良です。

2-1.子供の体調不良と改善

先ほどのS君の場合も、体調不良は多々ありました。倦怠感から家族と話をするのも面倒そうでした。また、家族で無理やり出かけても、自分は車で寝ている。といって外に出ないのも当たり前でした。

他にも、頭痛、頭重、食欲がない、肩こりとS君に聞くと少なくともこれだけの症状がありました。これはS君だけに限った話ではありません。子供で不安障害だと診断された子達には、必ずあります。

これらの体調不良はストレスと感じます。このストレスを解消しようと、身体からはアドレナリン・ノルアドレナリンという物質が放出されます。アドレナリンは元気のホルモンであり、ノルアドレナリンは意欲、集中力を高めるホルモンです。しかし、これが過剰に放出されると、アドレナリンは怒りとなってしまいます。また、ノルアドレナリンは不安、緊張、恐怖を感じるようになります。

これらの過剰に放出されたホルモンによって、さらにストレスを感じるようになり、身体は緊張状態になり、自律神経の働きまでが悪化していきます。こうして、身体の体調不良はひどくなっていきます。

さらに、心理的にも不安感・緊張感・恐怖感・イライラがひどくなっていく事で不安障害は悪化していきます。

体調不良が不安障害を悪化していくので、体調不良を改善することが重要になります。漢方薬は病名で服用するものでなく、体調・体質・発症している症状から服用するものなので、このような体調不良の改善には最適です。

病院の薬は、病名によって選ぶことになりますが、このような体調不良を改善することは難しいのが事実です。「木を見て森を見ず」をいうことわざがありますが、一つ、一つの症状だけを改善するのではなく、身体全体を改善することが重要です。

私が漢方薬を選ぶためにしていることは、

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る
◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭
◯問診 患者さんの話、訴えを聞く
◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわれないのでご本人にやってもらいます)

の4つです。

上記4つから得られた情報から、その患者さんに最も適した漢方薬を処方しています。少なくとも上記の事を踏まえた上で選んでくれる医師、薬剤師等に相談されるのをおすすめします。

2-2.脳の栄養不足

不安障害の子供達は、少食であったり、胃腸が弱くなっています。S君の場合は、夏バテにより食欲が落ちていました。また、Kちゃんという小学6年生の女の子の場合は、普段から夕食がまともに取れないほど、間食でおやつ、飲み物は炭酸ジュースを飲んでいました。

Kちゃんは小学校の低学年の時からヒステリーがひどかったそうです。そして5年の終わりごろから「人と会うのが嫌。」「学校に行きたく」ないと言いだし、食べては寝て。という生活になってしまい、お母さんは、何とかしなくてはという思いから知り合いに聞いて、本人を連れてご来店されました。

Kちゃんとも話をしましたが、話を聞いているのかわからないほど会話は成り立ちませんでした。お母さんに話を聞いても、普段から会話はほとんど成り立たなかったそうです。家ではおかしや、ジュースを飲食しながらテレビを見ている。そして、いつの間にか横になって寝ているだけの生活だったそうです。

Kちゃんと会話が成り立たないのは「脳の栄養が足りない」のが原因です。私達の脳には人間の脳は2層に分かれています。

この2層は

・脳幹
・大脳偏縁系(生存脳・感情脳:ホルモン調整・呼吸・心拍調整・怒り・嫉妬・食べる・寝るなど本能の行動)
・大脳皮質(認知脳:自意識・感情認識・選択・決断・問題解決等)

にわかれています。

例えば、「お腹が空いた。」という大脳偏縁系が働きます。「しかし、時間的にはまだ早い。ちょっと我慢しなくては」と選択し決断するのは大脳皮質です。この大脳皮質の働きがうまくいっていないと大脳偏縁系の感情が暴走してしまい、我慢する事が出来なくなり、食べてしまいます。

大脳皮質の働きは、経験によって色々な認識が出来るようになります。そのため、経験の少ない幼児においては、感情の働きが暴走しぎみになってしまい、食べることにこだわったり、感情的に遊びたい。と状況に応じての対応が出来ないのが通常です。

犬の散歩に置き換えてみましょう。犬が脳幹・大脳偏縁系です。そして人が大脳皮質です。犬は本能のまま、あちらこちらに行きたくて走り回ろうとします。しかし、人が犬を上手くコントロールすることで犬は暴走しないで散歩が出来るようになります。

犬が暴走してまともな散歩が出来なくなる状態は脳がうまくコントロール出来なくなっている状態です。ですから、大脳皮質の働きが良くなればコントロールがうまくいくようになります。状況に応じて行動ができるようになると考えれば良いでしょう。

それでは、Kちゃんの状態を考えてみてみましょう。Kちゃんは会話がまともに出来ません。Kちゃんは私達の言葉を認識できていません。これは大脳皮質の働きが低下していると言えます。Kちゃんが乳児期から会話が認識できていないのならば、Kちゃんは生まれながら大脳皮質が働いていないと言えるかと思います。

しかし、急におかしくなったのならば、これは後天的な原因であり、食事をちゃんと食べなくなってからおかしくなっているのですから、一番の原因は「脳の栄養不足」という事になります。

この大脳皮質を動かすためにはアミノ酸、ビタミン、ミネラルという栄養が必要になります。Kちゃんの場合は、お菓子やジュースといった炭水化物・糖質だけですので栄養は足りていません。その結果、このような会話も成り立たないような状態になったと考えられます。

実際に、お菓子やジュースを控えさせて、普通の食事、サプリを服用させたところ、2週間ほどで、会話も普通にできるようになりました。これは親御さんも驚いていました。

不安障害の患者さんたちは、脳の栄養が不足することで、ストレスに対抗するホルモンである、ノルアドレナリンやアドレナリンも大量に放出されます。そのため、脳の栄養を多めにとることは重要です。

子供ですので、好き嫌いも出てきてしまいますから、私はサプリでの栄養補給をおすすめしています。

2-3.親・家族のサポート

これまでお話してきたとおり、不安障害をもつ子供達は自分に今おこっている倦怠感・不安感・恐怖感・緊張感が全くコントロール出来ていません。コントロール出来ない精神状態に「頑張れ」といった言葉も意味がありません。

「人と会うのが嫌」と言って学校に行かなくなったKちゃんは、学校に行かなくなった直後にカウンセリングを受けたとのことでした。しかし、会話が成り立たない状態なので全く効果がなかったようです。このような状態で、親御さんたちは何をしてあげればいいのでしょうか?

私は、ただただ受け入れてあげるだけで良いと思っています。今の状態を否定せず、見守ってあげている事だけが重要だと思います。栄養状態を改善し、体調不良を改善することで、少しずつ以前の状態に戻ります。

そこからが、親・家族が叱咤激励をしてサポートするべきだと考えています。

3.まとめ

子供の不安障害は、幼児期からの不安、緊張といったものの延長として考えられて放置される事も見られます。子供の様子が、今までと違っている事を注意深く見守ることが重要です。

子供の不安障害は栄養不足によって相当左右されると私は考えています。急に食欲がなくなった。間食ばかりでまともな食事をとらない。といった事があるようでしたら注意が必要だと思います。

 

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

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