不安障害の原因を正しく理解しよう!身近に起こりえる不安障害とは

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不安障害 原因

「不安障害」というのは、精神疾患の中で、不安を主症状とする疾患群をまとめた名称です。

これは大人だけが発症するのではなく、子供にも多く見られます。

「子供が急に学校に行きたくないと言い出しました。訳を聞いても身体がだるい、怖いから、と意味がわかりません」と相談にいらしたお母さんもいました。

不安は多かれ少なかれ誰しもが生きていく上で感じる感情です。しかし、不安障害とは急に過度の緊張、不安を感じるようになり、日常生活や社会生活を送ることが困難になってしまう障害です。

この不安障害は症状によって色々な病名にわかれています。まずは病名と症状を紹介したいと思います。

 1.不安障害の種類

不安障害には不安を主症状とするいくつかの精神障害・精神疾患が含まれています。同じ不安症状でも、発症の仕方や症状は異なります。では不安障害に含まれる主な疾患を紹介します。

1-1.不安障害の分類

・社会不安障害

社会生活で、緊張感や恐怖感をもち、動悸、赤面、手の震え、こわばりなどの症状が出て日常生活に支障をきたすのが社会不安障害です。

たとえば、人前のスピーチでの異常な緊張だけでなく、電話での対応、人前で字を書くといったものでさえ緊張でうまくいかない人もいます。

・全般性不安障害

特別にはっきりした原因がないのに、漠然と不安に思ってしまう症状です。

私の店にご来店された患者さんの中では急に心臓病で死んでしまったらどうしよう。子供が学校の登校途中で事故にあったらどうしようといった人もいました。ある意味妄想的な症状と言えるかもしれません。

・強迫性障害

ある特定の行動を繰り返さないと次の行動に動かせないなど、自分自身でもおかしいと思っていてもその行為に支配されてしまっている症状です。

ご来店された患者さんの例では、外出するときにガス栓を閉めたか気になってしまい毎日写メをとって通勤途中に何度も確認している方もいました。

出かけても家の戸締まりがちゃんとしていたのか気になって2~3回は必ず戻って確認する方もいました。

・パニック障害

突然なんの理由もなく恐怖や不安、動悸、めまい、吐き気、呼吸困難が出てしまう症状です。

一番日常生活を困難にする症状と言ってもいいでしょう。

電車に乗れない、人混みが怖い、家から出れないといった色々な症状があります。私も大学生時代にパニック障害になり、満員電車に乗れませんでした。パニック障害については【パニック障害が治った事例付】絶対に諦めないで!パニック障害の原因と解決策まとめでご紹介しています。合わせてご覧ください。

・心理外傷後ストレス障害

強烈な恐怖体験によって脳に記憶され、著しい苦痛を感じるようになる症状です。

東日本大震災後に被災者以外にも何度も恐怖の映像を見て発症した患者さんが多くて有名になりました。

精神的不安定による、不安、不眠トラウマにの原因になった障害、関連する事に対しての回避行動、その体験に関する追体験(フラッシュバック)がある場合はこの心理外傷後ストレス(PTSD)と言われています。

1-2.不安障害の現実

 不安障害は色々な病名に分かれていますが、現実には様々な症状が混ざり合っているのが現実です。

「人混みの多いデパート、満員電車に乗れない。渋滞中は車の運転が怖くて出来ない」とご相談にいらした40代の男性の方の場合はパニック障害と診断されていましたが、この他の症状として「人と話をしていると動悸がして怖くなる。」「胸が苦しくなると心臓病で死んでしまうのではないかと思ってしまう」といった社会性不安障害、全般性不安障害の症状も持っていました。

また厚生労働省の研究では、不安障害の患者さんは一定期間に二つ以上の診断基準を満たす障害がみられる「併存」を経験することが多いことです。パニック障害では、50~65%に生涯の、いつの時点かにうつ病が併存し、また全般性不安障害25%、社交恐怖15~30%、特定の恐怖症10~20%、強迫性障害8~10%の併存があるといわれています。

参考文献 http://www.mhlw.go.jp/kokoro/speciality/detail_panic.html

パニック障害などの予期発作は、パニック発作の恐怖体験が記憶に残った状態なのでPTSDと言えるのではないかと私は思います。

 2.不安障害の原因は脳の働きによる

不安障害の原因は、身体的および心理的両者の要因がかかわっていると言われています。私はPTSD以外は、身体的な問題は原因不明の「体調不良」、そして心理的というのは「脳の栄養不足」によるものと考えています。

2-1.脳の栄養不足

私達の喜怒哀楽という感情は、脳の中で興奮・抑制(リラックス)・調整という3つの感情物質のバランスがとれている時に出来るものです。この感情物質はすべて私達の食べているものから作られます。そしてその原料はアミノ酸・ビタミン・ミネラルです。

これらの栄養物質が不足すると、3つの感情物質のバランスは崩れてきます。その結果、興奮物質だけが作られていくようになります。

この理由は脳の栄養不足は人間の生死にかかわる危機的状況です。その危機的な状況というストレスに対抗するため、最後まで興奮物質を作り続けるのです。

この興奮物質が不安障害をおこす原因です。というのも、興奮物質にはアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンがあります。この3つの興奮物質は感情物質のバランスがとれている時と、崩れてしまった時とでは感情への働きが変わってしまうのです。

バランスがとれている正常な時は、アドレナリンは身体を動かす活力、ノルアドレナリンはやる気・意欲、ドーパミンは動機・学習に関わっています。しかし、このバランスが崩れるとアドレナリンは怒り・イライラ。ノルアドレナリンは不安・緊張・恐怖。ドーパミンはこだわり・依存という感情に変わります。

私は、この3つの興奮物質が不安障害の原因だと考えています。例えばパニック障害の方の場合は、ノルアドレナリンの不安・恐怖が関係しています。そして強迫性障害の方は、ノルアドレナリンの不安とドーパミンのこだわり・依存が関係しています。

このように、この3つの興奮物質の作用が人によって違うだけではないのかと考えています。実際に、パニック障害の方にも社会性不安障害の症状を持つ人は多く見られます。また、全般性不安障害の方に強迫性障害の症状を持つ方も見られます。

人の身体はそれぞれで、同じ身体の人はいません。だからこそ、不安障害の原因が一緒でも、違う症状が出ていると私は考えています。

しかし、脳の栄養不足ということに関しては不安障害の患者さんたちには共通しています。

胃腸が弱い。食欲もあまりない。偏食で栄養バランスが悪い。といったものが共通しています。

2-2.体調不良

栄養が不足していることで脳のバランスが取れず、またそれにより興奮物質が通常より出過ぎることで、身体は常に緊張状態になります。

この長年の緊張状態によって様々な体調不良がうまれます。

例えば、ちょっとした寝不足で身体がダルいだけでも私たちの身体にはストレスがたまるのはみなさんご存知の通りです。

 

不安障害の方たちの多くは

・そわそわと落ち着かない、緊張してしまう、過敏になってしまう
・疲れやすい
・倦怠感
・動悸・息切れ
・めまい
・ふらつき感
・集中できない、心が空白になってしまう
・刺激に対して過敏に反応してしまう
・頭痛や肩こりなど筋肉が緊張している
・眠れない又は熟睡した感じがない

といった原因不明の体調不良をもっています。

さまざまな体調不良がおこる事で身体にはさらにストレスがかかります。

このストレスに対抗するため、さらに身体からアドレナリン(怒り、イライラ)、ノルアドレナリン(不安、恐怖、緊張)、ドーパミン(こだわり、依存症)が分泌されます。これによってさらに不安・緊張を感じるようになります。

脳の栄養不足→脳の興奮物質の放出→体調不良(ストレス)→脳の興奮物質の放出

と、負の連鎖になってしまうのが不安障害です。

病院で脳の興奮物質を抑える安定剤などを服用しても、なかなか改善しないのはこの体調不良のためと考えられます。ストレスがかかると悪化する理由がここにあります。

 3.不安障害対策

不安障害の原因は、脳の栄養不足と体調不良を改善することが一番大事なこととなります。

3-1.栄養を補給する

脳の感情物質の原料は先ほどもお話しましたが、アミノ酸・ビタミン・ミネラルです。これらの栄養をより多くとることが重要です。

しかし、不安障害の患者さんたちの多くは胃腸が弱い。食欲がない。といった方がほとんどです。そこである程度食欲が出てくるまでは、具がいっぱい入った味噌汁をとることをおすすめしています。特に豚汁が最適です。

これは味噌・豚肉はタンパク質。それ以外の具材はビタミン・ミネラルが豊富に入っていて、汁物ですから食欲がない方でも食べやすくなっているからです。 

ある程度の食欲が出てきたら和食中心の食事をおすすめしています。この理由は、和食は味噌などの発酵品が多く、これらにはアミノ酸が多く含まれているからです。

しかし、不安障害が出ている方の場合は、食事だけでの栄養では足りません。幅広くサプリメントで栄養を補う必要があります。なお、サプリメントは、こういった考え方を理解している医師や薬剤師などの専門家に相談して購入されることをおすすめします。

3-2.体調不良を改善する

不安障害の患者さんたちは、多くの体調不良をかかえていることがほとんどです。これは病院で検査をしても原因不明、もしくはストレス、自律神経の働きが悪いといったものが原因とされます。正直このような原因を解決する方法は今の病院の薬ではほとんどありません。

これを改善するために、私は漢方薬を使っています。原因不明の体調不良を漢方では不定愁訴といいます。そして、この不定愁訴を改善することが出来るのが漢方薬です。

ただし、漢方薬の選び方は症状よりも体質に合わせることが重要だと私は考えています。 少なくとも上記の事を踏まえた上で漢方薬を選んでくれる医師、薬剤師に相談されるのをおすすめします

3-3.睡眠をとる

睡眠をとるという事は改善というよりも不安障害を悪化させない、不安障害にならないためにも必要なことです。

 睡眠は当たり前の事ですが、とても重要です。睡眠とは、免疫力や自己治癒能力を高めるために必要なことは誰もが承知しています。

しかし、ストレスが溜まってくると、体の緊張やアドレナリン(不安・恐怖)、ノルアドレナリン(怒り・イライラ)によりなかなか眠れなくなったり眠りが浅くなったりします。そのため、はやくフトンに入っても寝付けず朝起るのが辛くなります。つまり、十分に睡眠がとれません。

そのために必要なことというと、やはり栄養をとること。栄養をとることで睡眠はとれやすくなりますし、疲労感も改善してきます。少しでもストレスや疲労感を改善するために、睡眠をとることは重要です。

4.不安障害の人が注意しなくてはいけないこと。

日常的に飲まれるカフェイン、アルコールは注意が必要です。

 4-1.カフェイン

「眠い」「ちょっと疲れた」そう思った時珈琲やお茶を飲む。

 たったこれだけの事で、眠気は消え、頭の中がスッキリして仕事や勉強に取りかかれるのがカフェインの魅力です。

しかし、カフェインのこの魅力は疲れた脳を興奮させることでおこるものです。不安障害の方たちの興奮した脳で同じことをしたら、さらに興奮してしまいます。習慣で飲むことの多いカフェインの飲み物は不安障害を悪化させることも多く見られます。不安障害を克服するまで控えましょう。

4-2.アルコール

アルコールは少量だとリラックス効果があります。お酒を飲んで眠たくなるのは、そのためです。しかし量が増えていくと、リラックス効果よりも脳を興奮させる効果のほうが強くなります。これは泥酔するとハイテンションになる人が多いのであきらかです。

お酒は、ほろ酔い程度で控えめに飲むことが大切です。しかし、お酒を飲み始めると自制が効かなくなる方は、不安障害を克服するまでは禁酒しましょう。

 

4.まとめ 

不安障害の原因は脳の栄養不足と体調不良による、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンといった興奮物質が原因だと私は考えています。そしてこの3つの興奮物質の作用によって人それぞれで症状が違うだけだとも考えています。

実際に、不安障害は色々な病名にわけられていますが、一つの病名だけの症状しか出ていない人はほとんどいません。様々な症状が出ているのが現実です。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

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