うちの子はなぜ不登校に?知っておきたい高校生の不登校まとめ

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「あと○日休むと留年です!」

高校生は出席が不足すれば単位がとれませんから留年です。そのため、高校生の不登校の相談では、ご両親はみな冒頭のように「あと○日で…」と口にされます。

「せめて高校は卒業してほしい!」
「高校は卒業させてあげたい!」

わが子が高校で不登校になったとき、そう願わないご両親はいないでしょう。しかし、そんな思いにとらわれて、子供が見えなくなっているご両親が多いと私は感じています。なぜなら、ここ数年ですが、私がいただく不登校の相談では次のようなケースがとても増えているからです。

「通信の高校を卒業しましたが、とても社会生活が送れる状態ではなかったため通信の大学に入学し今3年生です。しかし、ほとんど家にいて時間も有り余っているのにバイトもできませんから、このままではどう考えても就職して働くことなどできません。」

状況に多少の違いはありますが、このように学歴をつけても社会生活が送れないという相談が増えています。

くり返しますが、このような問題は「不登校」や「高校卒業」などに目を奪われ、子供の本質的な問題が見えなくなったことで起きていると私は考えています。ぜひ、この記事を参考に、高校生の不登校問題を本質的な解決ができるようお役立てください。

1.高校生の不登校の現状

文部科学省「平成22年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果によると、高校生の不登校は55707人。60人に1人ですが、これは氷山の一角にすぎまません。なぜなら、同調査によると55,415人もの中途退学者がいるからです。
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「平成 22 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について  PDF 69Pより引用

上図のように、高校生の中途退学者は定時制で11.3%に上ります。これは今の定時制・単位制の高校入学者の多くは、中学生で不登校だった子供だからでしょう。そして全日制や定時制の中途退学者の多くは通信制の高校に入学しますが、ここで冒頭に指摘した問題が顕著になります。

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「数字で見る高等学校」文部科学省 PDF 9Pより引用

上図のように、定時制・通信制の卒業者の約4割は定職についていません。また、冒頭で私が「このままでは社会生活が送れない!」というマイナスの現実から進学を選択したという相談が増えているとご紹介しましたが、大学や専門学校の入学者にそういった生徒が少なからずいることも想像できると思います。

2.不登校になった高校生に見られる特徴

「学校に行ってほしい!」
そう願うご両親の思いの裏には、「私を安心させてほしい!」という気持ちがあります。その思いにとらわれているからこそ、学校に行かない。行けないことしか目に入りません。

不登校は子供の一面にすぎません。子供たちはみな、以下のようなSOSを出していますので、冷静に確認してあげましょう。

2-1.高校生の不登校で見られる特徴その1.腹痛や吐き気などの胃腸症状

「気持ち悪い!」

朝起きてくるなり、吐き気や腹痛など胃腸症状を訴える。しかしそんな症状も、休むと学校に連絡を入れると消えることがほとんどのため、仮病や怠けを疑うご両親も少なくないようです。しかし、以下のような胃腸症状はみな、子供たちからのSOSだとお考えください。

・ゲップ 
・シャックリ 
・口臭
・オナラガ多い
・ガスがたまる
・腹部膨満感
・胃もたれ
・食欲減退
・食べるとすぐにいっぱいになる 

2-2.高校生の不登校でみられる特徴その2.肩や首のコリ、頭痛などの不調

頭痛や肩・首・背中のコリ。これもまた、子供たちからのSOSです。重要なのは、前述した胃腸症状を訴えるほぼすべての高校生に、体のコリがあることです。したがって、不登校は自律神経の乱れが原因であると想像できます。

2-3.高校生の不登校でみられる特徴その3.朝が起きれない

「朝、子供を起こすことに疲れ果てました…」

朝、起こしても起きれない。ゆすっても叩いても目が覚めない。たとえ起きたとしても、2~3時間ボーっとしていて行動ができない。そのため、遅刻をくり返したり学校を休むことになる。そんな高校生が少なくありません。

私の経験では、こういった相談がここ数年増えていますが、このように朝起きれない子供たちが「めまい」や「立ちくらみ」などを訴えるケースは起立性調節障害の疑いがあります。
(起立性調節障害については別記事をご覧ください)

また、こういった子供もまた胃腸症状や首・肩・背中のコリなどを訴えます。こういったことから、私はこれもまた自律神経の乱れが原因だと考えています。

3.高校生が不登校で留年や退学を選択した後の進路とは?

「あと○日休むと留年です。」
私はそんな相談をいただきますが、結果、運良く登校できるようになる高校生がいる一方で、残念ながら間に合わずに留年してしまうこともあります。ですが、たとえ留年したとしても決して悲観することはありません。

3-1.高等学校卒業程度認定試験

高等学校卒業程度認定試験に合格すれば、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等の学力がある者として認定されますので、就職、資格試験等に活用することができます。

【高等学校卒業程度認定試験を受けるメリット】

1.一度の試験で全科目合格しなくても良い
合格した科目には有効期限はありません。合格科目は次回以降の試験で免除されます。さらに、在学時の単位の取得状況によって、受験科目の免除を受けることができます。

2. 大学や短大、専門学校の入学試験の受験資格を得られる
高卒認定試験に合格すれば、大学や短大、専門学校の入学試験の受験資格を得ることができます。また、公務員試験など、多くの各種国家試験の受験資格も可能となります。

また、高校・高専等に在籍中に受験も可能です。(以下は、私のお客様の実話となります)

ケース1:
高校受験に失敗し中学浪人。次年度に高校入学して通学する一方で、高等学校卒業程度認定試験(以下 高卒認定試験)に高校2年で合格。大学受験に合格し、高校2年で中退。同級生と同じタイミングで大学生活を送ることができた。

ケース2:
全日制の高校を高校2年で退学。体調回復後、高卒認定試験に合格し、同級生と同じタイミングで大学受験をして合格。大学生活を送ることができた。

3-2.転校

転校には単位制高校と通信制高校のふたつが選択肢となります。

3-2-1.単位制高校

単位制高校は卒業までの3年間で取らないといけない単位数は決まっていますが、学年ごとに取らなければいけない単位数は決まっていません。そのため、次のようなメリットがあります。

【単位制高校に通うメリット】
自分の体調に合わせて学校に通える。

朝起きれない生徒なら、1年目は午後からの授業だけを選択することができます。自分の体調に応じて時間割をつくることができます。その後、新学年になる毎に必要な単位を考え選択することができます。

3-2-2.通信制高校

通信制高校とは通信による教育課程を行う高校で、全日制や単位制と同じように高校卒業資格を得ることができます。

【通信制高校に通うメリット】
1.入学や編入・転入時期が年2回ある
授業は単位制・2学期制を採用している高校が多く、入学も年2回、4月と10月としている学校がほとんどです。また、転入・編入も同じように年2回募集している学校も少なくありません。

2.通学の必要がなく、自分のペースで学習ができる
授業は課題の添削(レポート)、面接指導(スクーリング)で行われ、試験(テスト)を通じて単位を取得していきます。個々人の学習の進み具合で単位が取得できますので、最短3年で卒業できます。

4.高校生が不登校になる原因

冒頭でご紹介したように、単に高校を卒業したとしても社会生活が送れなければ問題です。そして私は、不登校や社会生活が送れない原因は自律神経の乱れにあると考えています。

交感神経が過剰に働き続け、体にはさまざまな不調が現れると情緒も不安定になります。この情緒の乱れが不登校になるトリガーになります。ではなぜ、交感神経が過剰に働くと情緒が乱れるのか?というと、交感神経が強く緊張したとき、例外なく体に次のような指令が下されるからです。

1) 活動のため筋肉に血液が送られる - これが持続するとコリが生じる
2) 胃腸への血液の流れが抑えられる - これが続くと胃腸がうまく働かなくなる
3) 副腎からアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌される

不登校になると情緒が不安定になりますが、それは上記のようにアドレナリンやノルアドレナリンが原因です。また、不登校の子供たちは首や肩・背中のコリがある一方で、吐き気や腹痛などさまざまな胃腸症状を訴えます。このことから、不登校の子供たちはみな、ふだんから交感神経が過剰に働いていることが想像できます。

朝、学校に行こうとすると交感神経はさらに緊張します。ならば、胃腸への血流はさらに抑えられますから、吐き気や腹痛が起きること。逆に、学校を休むことになるとその症状が軽くなることは、とても自然な流れだと理解できます。

また、交感神経が働いたとき、大量のエネルギーが使われることになります。なぜなら、脳や心臓はもちろん臓器、組織はすべて、そこにある細胞ひとつひとつが血液中の酸素やブドウ糖、栄養からエネルギーを産み出し活動しているからです。その結果、体は慢性的な栄養不足に陥ることになり、これがさらなる交感神経の緊張を招くことになります。

4-1.高校生不登校の原因その1.食生活の偏りが脳の働きを悪くする

実は、小学校や中学校の給食にビタミンB1やB2、マグネシウムなどの添加が義務付けられています。ビタミンB1やB2は体がエネルギーを作り出すのに必須のビタミンですが、給食では1日に〝最低限″必要とされる量の40%がとれるよう強化されています。

4-1-1.偏食では食欲を満たすことができない

食欲とは、単に腹を満たすという欲求ではありません。すべての栄養を十分にとれという本能の叫びです。そして交感神経の働きは、「狩りをしろ!」という本能からの指令です。したがって、偏食で栄養が満たされていなければ交感神経の緊張は続くことになります。

栄養が満たされるまでずっと交感神経が緊張することになる。このときアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌され続けることになりますから、情緒は必ず不安定になるのは自然なことなのです。

4-1-2.嗜好品のとりすぎが脳を不安定にする

私からすると、夏休み明けの9~10月に不登校が増えるのは自然なこと。なぜなら、夏はジュースやアイスをとる機会や量が増える子供が多いからです。

糖分の代謝には必ずビタミンB1が使われます。つまり、ジュースなどをとればとるほどビタミンB1が不足することになります。そして、このビタミンB1は組織がエネルギーを作るときに欠かせませんから、不足するとエネルギーが作れなくなります。

脳は体で使われるエネルギーの20%以上を使っています。ならば、ビタミンB1の不足により脳が不安定になること。ガス欠寸前の車がうまく走れないように、脳がエネルギー不足になれば情緒が不安定になるのは自然なことではないでしょうか。

4-2.高校生不登校の原因その2.体の不調もまた脳の働きを悪くする

「さっさと起きて飯をつくれ!」
もし、あなたが風邪をひき寒気とだるさで寝ている奥さんで、帰宅したご主人にこんな風に声掛けをされたらどうでしょうか?きっと、「私はロボットじゃない!」とか「あなたの召使じゃない!」などと怒りたくなりますよね。

実は、風邪をひいたときもまた交感神経が緊張しています。だからこそ、風邪をひくと肩や節々が痛くなりますし食欲がなくなります。また、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されていますから、些細なことでカチン!と反応することになります。

体に不調を抱えた子供たちも同じです。むしろ、右脳左脳が発育途上である子供ですから、体の不調は大人以上に脳の働きに大きな影響を与えることになるのはなおさらでしょう。

4-3.高校生不登校の原因その3.朝が起きれない

起立性調節障害も含め、私は朝起きれないのは自律神経の乱れが原因だと考えています。また、すでに説明したように、ビタミンB1やB2の不足はエネルギー不足につながります。脳が覚醒できないことに、この栄養不足が大きく関わっていると考えています。

4-4.高校生不登校の原因その4.発達障害

脳は体で使われるエネルギーの20%以上を使うほどの大食漢。栄養不足で脳が使えるエネルギーが不足したのなら、脳の出力(性能)が落ちることは自然なことではないでしょうか。

また、前述したように、体の不調があると情緒が不安定になります。私の経験では、発達障害と診断された人もまた多岐にわたる体調不良を抱えていることから、栄養不足と自律神経の乱れが発達障害の原因だと考えています。

5.高校生の不登校に対する対策

仕事をして自分の力で生きていく。社会生活が送れるようになる。私は高校生の不登校は、とくにこの点を意識する必要があると考えています。単に高校を卒業するだけでなく、明るく元気に、そして前向きに生活できるようにする。

これが目標になりますから、今までの話からその手立ては容易に想像できると思います。

5-1.高校生不登校の対策その1.十分に栄養をとる

脳には、千数百億もの神経細胞があり、お互いが手に手をとりあうように結び付き、ネットワークをつくることで知的・理性的な働きができます。しかし、この神経細胞はグリア細胞なしには、働くことはもちろんですが自力で生きることすらできません。

グリア細胞か栄養をもらうことではじめて、神経細胞は生きることができますし、そのネットワークを強化するように成長することができます。そしてこのグリア細胞は、神経細胞のおおよそ10倍もの数で脳に存在します。たったこれだけの事実からも、脳の働きに栄養がいかに重要なのか想像できることでしょう。

また、体を構成するタンパク質は、およそ10万種類あるといわれています。 人のからだの70%は水分ですが、タンパク質が占める割合は水分に次いで多く、からだの20%近くにのぼります。そして、このタンパク質の構成成分の主役がアミノ酸です。

こういったことから、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど幅広く十分な栄養を補うようにしましょう。なお、繰り返しますが、食生活レベルでは通常時でも十分な栄養などとれていません。不登校というストレス状態の子供たちはなおさらです。

不登校や発達障害、起立性調節障害はもちろん、分子栄養学などに詳しい医師や薬剤師のアドバイスの元、サプリメントを選ぶようにしてください。

5-2.高校生不登校の対策その2.体調不良を改善する

私は不登校の原因は自律神経の乱れにあると考えています。したがって、不登校の体調不良は東洋医学のような体全体へのアプローチで対応することが重要です。

私は漢方というアプローチで実績を上げていますが、他の東洋医学である鍼灸や気功、生態やカイロプラクティック、呼吸法、ヨガ、ストレッチなど、体全体へのアプローチでも理屈上は効果があるはずです。体全体へのアプローチを心がけてください。

7.不登校で注意すべきポイント
酸化した食べ物の排除です。スーパーのお惣菜やポテトチップスの類をとると、ひどく体が酸化することになります。それが感情を瞬時に狂わせることになりますから、とくにこの類はとらないように気をつけましょう。

また、すでにご紹介したように、ジュースやアイスなどをできる限り減らすことも忘れないでください。

まとめ

高校生が不登校になったとき、単に「登校すること」や「卒業」を目標にしてはいけません。これは、私がご両親から次のような相談をいただくことからも明らかです。

「大学に入学し元気にやっていると思っていたら、大学から授業にでていないと連絡があり驚きました。」

社会生活を自力で送ることができる。明るく元気に、そして前向きに行動ができるよう、この記事をお役立ていただければ幸いです。

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