夜尿症は、発達障害の二次障害?薬や治療方法はあるのか?

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「長女は小学3年生になっても、毎日、必ずおねしょが続いていました。そのため、夜尿症を疑い病院で相談したところ、おそらく高機能広汎性発達障害と言われました。そう診断され、思い当たることはたくさんあります。

例えば、「ランドセルは自分の部屋に置きなさい!」というと「うん!」と返事はしますが、ランドセルを部屋に運ぶことはありません。「あなたの服をたたんだから自分の部屋のタンスに入れなさい!」というと「うん!」と返事はしますが、やはり持っていくことはありません。

  • なぜ、とてもカンタンなことができないのか?
  • なぜ、とてもカンタンなことを理解できないのか?

ずっと、不思議に思っていましたし、心のどこかで発達障害を疑っていました。ですから、夜尿症で受診したとき高機能広汎性発達障害と言われ、やっぱりと納得しました。

しかし、薬を処方されましたが、その後も夜尿症は続いています。夜、寝る3時間前には水分をとらせないうようにし、寝る前には必ずトイレに行かせますが、それでも必ずおねしょをします。その上で、すでに小学5年生になった娘には次のような二次障害を疑う症状が現れています。

  • 学校や友達が怖いと言って休む(週2日は不登校)
  • 都合が悪いことを言われると黙り込む
  • ウソをつく(バレバレでもウソをつく) など

病院では抗うつ剤の服用を勧められていますが、小学5年生にそれはどうか?と心配で今のところ様子を見ていますが、それもまた心配で悩んでいます。

また、来年の春には修学旅行があります。それまでには、とても夜尿症が治る気配すらありません。担任に夜尿症を伝え紙おむつを使おうと考えていますが、娘がそれを嫌がっていますのでこちらも困っています。」

私は「夜尿症」の相談はいただいたことがありませんが、「発達障害」や「起立性調節障害」、「不登校」などの相談で、夜尿症もあるケースがすくなくありません。また、「発達障害と起立性調節障害」や「発達障害と不登校」、「起立性調節障害と不登校」と複数の問題があった上で、さらに夜尿症というご相談もありました。

このことから、私はこれらの原因は根っこでつながっていると考えています。また、これらは、一方が改善するともう一方も必ず改善していきますので、私の考え方をご説明しましょう。

1.発達障害と夜尿症の原因

まずは、発達障害と夜尿症の原因を確認しておきましょう。

1-1.発達障害の原因

以前は「親の愛情不足が発達障害の原因」と言われていましたが、これは今では完全に否定されています。

  • 先天的な脳機能障害

とされておおり、「治ることはない」とも言われています。

1-1-1.発達障害が発症する仕組みは解明されていない

  • 先天的な脳機能障害
  • 治ることはない

発達障害はそう言われている一方で、

  • 先天的な要因が問題であることは”ほぼ”確か
  • 発祥の仕組みは完全には解明されていない

とも言われています。

1-1-2.医学では語られない発達障害の原因とは?

「小学生まではまったく問題がなかったのですが、中学に入る前から様子に変化がみられるようになりました。集中力がなくなり、些細なことで怒ったり落ち込んだりするようになりました。はじめは頑張って登校していましたが、夏休みを境にパタッと行けなくなり発達障害と診断されました。それ以来、不登校が続いています。」

矛盾があるとは思われないでしょうか?

発達障害は先天的な脳機能障害。ならば、この子供はなぜ、発達障害と診断されるのか私には理解できません。また、後でご紹介しますが、この子は頭痛や立ちくらみ、肩や首のコリ、腹痛や食欲不振などさまざまな体調不良を抱えていて、それが改善すると再び、小学校のときと同じように明るく元気に登校できるようになりました。

また、医学では語られませんが、発達障害の人は皆、多岐にわたる体調不良を抱えているという事実があります。幼少期からそんな体調不良を抱えていたら、誰もがその言動に問題として現れることは自然なことでしょう。

1-2.夜尿症の原因

夜尿症はおねしょのことで、病名の診断は年齢がポイントとなります。例えば、小学生以上になっておねしょが続けば夜尿症と診断されます。そして、夜尿症の原因もまた、以前は次のような色眼鏡で語られていました。

  • 子供の性格の問題
  • 親の育て方の問題

もちろん、これは誤った考え方にすぎず、今では次のようなことが夜尿症の原因とされています。

  • 夜間の尿量が多い
  • 膀胱が小さい
  • 睡眠障害
  • 心理的ストレス
  • 膀胱や腎臓の器質的な異常 など

夜尿症の主な原因は、上のふたつ。「夜間の尿量が多い」ことと「膀胱が小さい」ことが原因であるケースが多いとされています。また、

  • 夜間尿量が夜間の膀胱容量より多いためにおこる
  • 体の冷えは、夜尿を増悪させる

とも、言われています。そして私は、このふたつに夜尿症改善の重要なヒントがあると考えています。

2.発達障害と夜尿症における二次障害

先にご紹介したように、「発達障害と起立性調節障害」や「発達障害と統合失調症」、「発達障害と不安障害」など、複数の診断を受けている人は少なくありません。そのため、

  • 本当に発達障害なのか?
  • それとも、違う病気なのか?
  • 発達障害と他の病気を重ねてもっているのか?

わからなくなっている方もまた、少なくないでしょう。

2-1.発達障害における二次障害

発達障害では、二次障害としてとくに不安障害や双極性障害が強く疑われるケースがあります。

2-1-1.発達障害と不安障害

発達障害と不安障害は、ともに不安を強く訴えます。どちらも日々の些細なことに不安をもちますし、将来への不安や想定外のことが起きたときの不安などをもつため、日常生活に支障をきたすのが普通です。

また、人目を気にする傾向も同じです。

  • 学校や仕事で、周りからどう思われているのだろうか?
  • 電車やバスの中で、あの人は自分のことを何か言っているんじゃないのか?

など、発達障害も不安障害も、余計なことを考えてしまいます。さらに、聞いたことを抜け漏らしたり、ミスをすることをくり返しますから、それがさらに大きな不安となることも似ています。

2-1-2.発達障害と双極性障害

双極性障害とは、「躁うつ病」のことです。カンタンに言えば、気分がノリノリのときもあれば、ひどく落ち込むこともある。それが極端に現れることで双極性障害という病名になります。

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の特徴は衝動・突発性、そして興味のあることにはのめり込むが、そうでないことには無関心という傾向です。この極端な波が双極性障害と似ているため、二次障害として診断されるケースがあるようです。

2-1-3.その他の二次障害

発達障害における二次障害は多岐にわたります。例えば、次のような精神疾患も二次障害のひとつです。

  • うつ病
  • 気分障害
  • 強迫性障害

そしてこれらも不安障害や双極性障害と同じように、発達障害と似た特徴があります。

2-2.夜尿症と発達障害

実は、夜尿症と関連のある疾患(障害)のひとつが発達障害です。例えば、発達障害ではとても怖がりの人が多々いらっしゃいます。子供なら次のようなケースです。

  • ひとりで眠れない
  • ひとりで留守番ができない
  • ひとりで自分の部屋に行けない など

これは、自閉症スペクトラムやアスペルガーはもちろん、多動性障害、注意欠陥障害、学習障害にまで広くみられる特徴のひとつです。これを前提に考えると、夜尿症と発達障害の関連も容易に想像できますので、3章で詳しくご紹介しましょう。

3.発達障害も夜尿症。そのどちらも自律神経失調症!

「昨年も一度あったのですが、昨日おねしょをしてしまいました。それも、おねしょをしたことに無自覚で眠っており、目が覚めたらビショビショでした。ショックです。これは夜尿症でしょうか?」(36歳 女性)

「高2の娘が、1か月ほど前から突然おねしょをするようになりました。毎日ではありませんが、1週間に1~2度のペースで続いてます。真面目な性格ですが、同じ年代の子供と比べて幼いと思います。勉強には真剣に取り組んでいます。しかし、結果が伴わず、口には出しませんが悩んでいるようです。」

この類の質問メールをいただいたことがありますが、このことから次のことが想像できます。

3-1.ストレスを抱えるとおねしょをすることがあり得る!

前者36歳の女性のケースでは、この2回のおねしょに共通点がありました。それは、おねしょをする前までずっと仕事が続いていたことです。昨年は約1か月休まずに働き、今回も約3週間仕事が続いたそうです。また、おねしょをした日は、昨年が旅行初日で今回が仕事の打ち上げの後でした。

強いストレスにより自律神経の働きが乱れると、夜尿につながることは広く知られています。この女性は「仕事は楽しくてストレスは感じていなかった!」と言っていますが、これは次のように考えることができます。

3-1-1.排尿や排便は副交感神経の働き!

自律神経は活動を担当する交感神経と、休息を担当する副交感神経のふたつがあります。排便および排尿も、このふたつの神経によって支配されています。

排尿の仕組みは、風船を思い浮かべるとよくわかります。風船は空気を入れると膨らみますが、この部分が排尿筋。そして、空気を吹き込む入り口部分が括約筋(内尿道括約筋)です。この筋肉は、それぞれ自律神経により次のように支配されています。

  排尿筋 内尿道括約筋 生理作用
交感神経 弛緩 収縮 排尿の抑制
副交感神経 収縮 弛緩 排尿の促進
  1. 膀胱の中に徐々に尿が溜まります。このとき、排尿筋は交感神経の働きによりゆるんで尿を溜める一方で、入り口部分はしっかりと閉じられます。
  2. 膀胱にある程度尿が溜まると、こんどは副交感神経の働きで膀胱が収縮します。また、入り口部分の括約筋が緩み、排尿が促進されます。

3-1-2.交感神経の働きが強くなると、尿意を感じにくくなる!

一般に、走りながらおしっこは出ません。それは先の表のように、交換神経が働いたとき膀胱の入り口にある筋肉が閉じられるからです。幼児は別にして、一般の大人が人前でおしっこができないのは、緊張により交感神経が働き正常な尿意を感じることができないからです。

36歳の女性は、昨年は1か月、今年は3週間休まずに働きました。本人なストレスを自覚していませんが、このとき交感神経の働きは強くなっていたことでしょう。つまり、正常な尿意を感じにくくなっていたことが想像できます。それが、「仕事が終わった!」という解放感を覚えると…

寝ているとき、主に働くのは副交感神経です。仕事がひと段落して解放感に浸り、それまでよりずっとリラックスして眠れたのでしょう。それで、それまで出し切れて(正常な尿意を感じなかったため、膀胱に残っていた)いなかった尿が、副交感神経の働きでおねしょとして排泄された。

これは、高2の女の子も同じでしょう。

4.体調不良とは交感神経の緊張です!

確認したところ、このふたりは首や肩、背中のコリはもちろん、さまざまな体調不良を抱えていました。そして、体の不調は、主に交感神経が過剰に働いくことで起こります。

4-1.夜尿症も発達障害も体調不良を確認しましょう!

以下は、私がお客様に利用いただく問診票の一部です。発達障害や夜尿症でお悩みなら、まずは以下で体調不良を確認してみましょう。例外なく、相当数が該当するはずです。

確認いただけましたか?

ならば、あなたの発達障害も夜尿症も自律神経失調症です。

4-2.自律神経失調症と脳の働き

ほとんどの体調不良は、交感神経が過剰に働き続けることが原因です。そして、交感神経が働いたとき、副腎から次のふたつのホルモンが分泌されます。

  • ノルアドレナリン:怒り・イライラ
  • アドレナリン:不安・恐怖

適度の分泌なら、これらは「やる気」とか「慎重に」といった働きを助けます。しかし、その働きが過剰になるとイライラや不安といった感情につながり、結果として情緒を混乱させることになります。

  適度 少し多い とても多い
ノルアドレナリン やる気 落ち着きがない すぐキレる
アドレナリン 慎重 神経質 怖がり・不安

そして、情緒が混乱すれば誰もが集中力や記憶力、理解力に問題が現れるのは自然なことでしょう。発達障害に限らず、不安障害や双極性障害といった精神疾患と診断されることにも私は何の疑問も感じません。

逆に、こういった体の不調を改善すれば、必ず精神面の問題もまた改善します。

4-3.夜尿症や発達障害の治療方法

西洋医学はその症状へのアプローチを得意とします。例えば、頭痛に痛み止め。胃酸がですぎたら、その分泌を抑える薬といった具合です。しかし、これは私が言うまでもなく対症療法にすぎません。したがって、多岐にわたる体の不調には対応できないことになります。

また、多岐にわたる体調不良は自律神経の乱れが原因ですから、ひとつひとつの症状に対応しても意味がありません。痛み止めで頭痛が和らいだとしても、自律神経の乱れは続くことになるからです。つまり、西洋医学は自律神経の乱れに対応するのが不得手なのです。

一方で、東洋医学は体全体へのアプローチとなります。体調不良が確認できたはずですから、私は東洋医学のアプローチをお勧めします。

まとめ

くり返しますが、悩んでいらっしゃるのなら体調不良を確認しましょう。そして、発達障害も夜尿症も多岐にわたる体調不良を例外なく抱えているはずです。ならば、それを改善してあげましょう。その結果、何が起きるのか?確認してみましょう。

例えば、私は漢方というアプローチですが、漢方薬の処方が合っていれば一般に3週間程度で効果がわかります。(しっかり服用できたケースです。マレに、半分も飲まずに「効かない!」という方がいますので…)逆に、合わない者はいつまで飲んでも効果がありません。

なお、自律神経の乱れが根っこにあるからこそですが、さまざまな注意点があることも事実です。以下に、私が書いた発達障害の小冊子をご紹介しております。無料でご利用いただけますのでお役立てください

夜尿症の方でも参考になります。

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発達障害という「花」に目を奪われ、枝葉や幹、根などを気にも留めない。だからこそ、発達障害の改善ができない。これが私の結論です。そして、枝葉や幹などですから…


☑ 実は、誰もがその事実は承知して(気づいて)います。


☑ しかし、それを気に留めることもなく放置している


原因のいくつかは、ご本人なら気づいていますし、ご家族なら見聞きしています。しかし、 その事実があまりにも身近すぎて、それを「発達障害の原因」と認識できずにいる。逆に、その事実を認め、適切な対処をすれば改善が可能 だと私は考えています。


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