発達障害の他害・迷惑行為はどう対応すればいいのか?

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「少し前までは、噛みつきが激しかったのですが、それは最近おさまりました。しかし、友達をたたいたりけったり他害行為が激しくなってきているので悩んでいます。」

「4才になる娘ですが保育園でお友だちを叩いたりひっかいたり、噛みついたりとトラブルがたえません。発達障害ではないかと悩んでいます。」

「幼稚園に通っている娘ですが、お友達を爪でひっかいたり噛みついたり、つねったり、叩いたり他害の毎日です。もちろんお友達にそういったことはいけないと叱っていますが、まったく改善する様子はなく困り果てています。」

「小学2年の息子ですが、些細な友達や先生の言葉が気に障り、怒りを抑えきれずにすぐにキレてしまいます。キレると物を投げたり暴言を吐いたり、友達を叩いたり蹴ったりします。また、授業中に大声を出して授業を妨害したり、立ち歩いたり、ときには机の上に立ってしまうこともあったようです。」

たとえ発達障害であっても、他害を許してはいけない。人を傷つけてはいけない。そう根気よく教え、叱っても治らない他害行為。そのため、子供から目を離さないようにしたり、他害行為をしたらすぐに叱ったり、帰宅させたりとさまざまな努力をしていらっしゃるお母さんは少なくありません。しかしそれでも他害は一向に収まることがなく、

「園にお迎えに行くのが憂うつです。」

「子供の他害でお友達やその保護者のお宅にお詫びに行く毎日が続き、妻がふさぎ込むようになってしまいました。」

そんなご家族もまた、少なくないようです。

また、これは幼少期や幼稚園、保育園、小学生に限りません。なかには中学に入ってもそういったことが続き、同学年の保護者会で、本人と両親、他の生徒やご家族がそろっているところで担任から「この子は異常だ!」と言われたご家庭もありました。

私はこういった他害や発達障害についてのご相談も多数いただいてきましたので、この記事がお悩みの方にお役立ていただければ幸いです。

1.発達障害と他害の関係

まず、私は他害と発達障害はイコールの関係ではないと考えています。他害をするから発達障害ということではなく、発達障害だから他害をするわけでもありません。

実は、この理解はとても重要です。なぜなら、他害はその子供の一面にすぎないからです。

例えば、私がいただいた相談では次のようなケースがありました。

【ケース1】

幼稚園はもちろん、小学1年生までまったく問題なく友達と関わっていました。しかし、2年生の夏以降、学校での様子が変わり、叩いたり蹴ったり、キレて物を投げたりするようになりました。本人も辛いようで、学校で大泣きすることもあるようです。

【ケース2】

小さなころからトラブル続きの息子です。親子で川の字に寝ていましたが、突然大きな声で泣き叫んだかと思うと私や夫に噛みついてくることが頻繁に繰り返されてきました。幼稚園に入ると、友達や先生の言葉にすぐキレてつねったり引っかいたりしていました、それがだんだんエスカレートし、小学校に入ると手がでるようになりました。中学に入ってからさらにひどくなり、一度は女の子にケガをさせてしまいました。

前者は途中から問題がおきた。後者は、幼少期から問題が続いていました。発達障害は先天的な障害とされていますから、少なくとも前者の子供は発達障害ではないことになります。そんな二人ですが、いくつかの共通点がありました。

2.他害とは、その子の一面にすぎない!という事実

私のいただいてきた相談では、前述したふたりはもちろんですが、他害という問題を抱えている子供には以下でご紹介するような共通点がありました。重要なのはこの点の理解。他害は、その子の一面にすぎないという事実です。

2-1.木を見て森を見ない!

「木を見て森を見ず」とは、物事の一部分や細部に気を取られると全体を見失うという意味です。他害も同じだと私は考えています。

私たちは花に目を奪われ枝葉は見ません。ましてや、幹や根のことなど気にもとめません。しかし、もし花が咲かなかったり、枯れてしまったら次のように考えないでしょうか?

  • 「肥料が足りなかったのか?」
  • 「根を張れなかったのか?」

「他害」という花に目を奪われ、枝葉や幹、根のことを見失っている。だからこそ、私は他害が解決できないのだと考えています。

2-2.他害をする。その子供を観る!

インドに次のような寓話があります。

王様が6人の盲人を集め、ゾウを触らせてどんな生き物か聞きました。すると各々が、

  • 足を触ったものは、大きな柱のようなものです。
  • 尾を触ったものは、帯のようなものです。
  • 体を触ったものは、壁のようなものです。
  • 耳を触ったものは、団扇のようなものです。
  • 牙を触ったものは、大根のようなものです。
  • 鼻を触ったものは、太い丸太のようなものです。

そう答えました。

それぞれは正しい。ですが、この返答がゾウを見ていないことは明らかです。

同じように、他害はその子供の一面にすぎません。その子供を観ていないことになりますから、問題解決ができなことも自然なことだと私は考えます。そこで重要になるのは、他害をする子供たちに観られる共通点です。

3.他害の子供たちに観られる共通点とは?

私がいただいた相談では、他害をする子供たちには大きく次のような共通点がありました。

  1. 肩こり
  2. 胃腸の不調
  3. 睡眠の問題

私はこういった事実から、他害をする子供たちは自律神経が乱れていると考えています。逆に、こういった不調を改善した子供たちは他害をしなくなっていますので、おそらくこの考えは少なくとも間違っていないはずですので、その理由について簡単にご紹介しましょう。

3-1.肩こりがある

下部でご紹介している小冊子で詳しくご説明しておりますが、肩こり(人のより首や背中のこり、ふくらはぎのハリや痛み)があるという事実から、子供たちは自律神経のひとつである活動の神経・交感神経が過剰に働いていることが想像できます。

※ 肩こりを自覚しない子供たちも少なくありません。ですが、肩のあちこちを押すと痛がったり、やたらとくすぐったがることを確認してください。それは肩こりです。

3-2.胃腸の不調

  • 胃もたれ
  • 腹痛
  • 口臭
  • ゲップやシャックリ
  • オナラ:臭いがひどい。回数が多い

自律神経の働きはシーソーに例えられます。交感神経が働いたとき、リラックス(睡眠や胃腸の働き)の働きをする副交感神経がその働きを弱くします(完全に働きを止めることはありません)。逆に、副交感神経が働いたとき、自律神経の働きが正常なら交感神経はその働きを弱くします。

3-2-1.交感神経が働き続けると胃腸への血流が悪くなる

他害をする子供たちに肩こりがある。したがって、交感神経が過剰に働いていることになります。このとき、胃腸への血液の流れが妨げられます。これは次のようなことからも明らかです。

  • 100メートル走をしながらご飯を食べる

ほぼマチガイなく、飲み込むことができないどころか吐き出すことになります。

交感神経は活動の神経ですから、このときエネルギー源を運ぶ血液は筋肉優先で流れます。一方で、活動時は胃腸への血流が減ります。エネルギー源が届きませんから、胃腸の働きは悪くなります。したがって、もし交感神経が過剰に働いていれば、胃腸は本来の働きをすることができません。

  • 胃もたれ
  • 腹痛
  • 口臭
  • ゲップやシャックリ
  • オナラ:臭いがひどい。回数が多い

食べ物をうまく送る(蠕動運動)ができなければ、胃がもたれたり、ゲップやシャックリとなるのは自然なことでしょう。また、胃腸の働きが悪ければ消化吸収もうまくできませんから、口臭や臭いオナラとなるでしょう。さらに、胃腸もまた筋肉と同じく平滑筋でできていますから、エネルギーがなければこる(痙攣)することになります。ならば、腹痛が起きても何も不思議なことではありません。

3-3.睡眠に問題が現れる

睡眠の問題は大きく次の三つにわかれます。

  1. 眠れない
  2. 起きれない
  3. 睡眠時間が短くても元気に起きてくる

前述したように、交感神経は活動の神経ですから、これが働き続ければ必ず睡眠の質は悪くなります。そのため、一般には眠れなかったり途中で目が覚めたり(眠りが浅い)、起きれなかったりします。これは個人差が大きく、眠れない上に起きれない人もいれば、眠れないけど起きれる。眠れるけど起きれないなど、人それぞれです。

一方で、発達障害では眠くならない上に、朝元気に起きてくる子供も少なくありません。私は、こちらのタイプは交感神経の緊張が「眠れない」「起きれない」タイプよりも軽いのだと想像しています。つまり、軽い興奮状態が続いているから起きてからも元気なのでしょう。

3-3-1.怖い夢を見る

私は夢と睡眠の質を次のように、上から順に悪くなっていると考えています。

  1. 夢を見ない:本当は見ているが覚えていない
  2. 夢を見たが内容を覚えていない
  3. 夢を見る

実は、交感神経が緊張したとき、副腎から次のホルモンが分泌されます。

  • アドレナリン:不安、恐怖
  • ノルアドレナリン:怒り、イライラ

交感神経が過剰に働けば働くほど、このホルモンの分泌量は増えることになります。そしてそれが、夢の内容に影響を与えることになります。なぜなら、寝ているときもこれらのホルモンが脳内に居座ることで、夢が不快な内容で作られるからです。「怖い夢を見た!」と言って目を覚まして泣いている。みたいなことが起きるのは、こういったことが原因だと考えられます。

「お化けに追いかけられていた!」

「怖い人にナイフで刺された」

「オオカミに襲われた」

など、子供でなくてもこんな夢を見たら怖いものです。また、夢以外にも次のようなケースがあります。

  • 寝ていて泣き叫ぶことがある
  • 朝、怖い夢を見た
  • 寝ているのに噛みついてきた
  • 寝ているとき、ひどく怖い顔をしていた

いずれのケースも睡眠の質が悪いこと。眠りが浅いことは容易に想像できることでしょう。

4.睡眠状態が改善すれば他害は改善する!

  • アドレナリン:不安、恐怖
  • ノルアドレナリン:怒り、イライラ

交感神経が過剰に働き、これらのホルモンが大量に脳内で居座っている。ならば、一歩外に出たらさらに交感神経がその働きを強めますから、さらにこれらのホルモンの分泌量が増えることになります。

「窮鼠猫を噛む」と言いますが、不安を抱えているネズミも限界になればネコに襲い掛かる。私は他害をする子供たちも同じだと考えています。そして重要な点がもうひとつあります。それは脳の成長の問題です。

私たちの右脳左脳は、20代半ばまでかけてゆっくりと成長すると考えられています。若いときは「白」と「黒」、「正しい」か「謝っている」の二元的な思考ですが、大人になるとグレーゾーンを許容できるようになるのはそのためです。つまり、子供の時は脳がブレーキをかけるのが苦手です。そのため、限界に達したネズミのように、些細なことに反応して他害をしてしまうのでしょう。

なお、アドレナリンとノルアドレナリンの分泌が増えれば情緒が混乱することになります。私は、この事実が発達障害と無関係だとはとても思ません。肩こりや胃腸の不調、睡眠の問題を抱えているお子さんがいらしたら、頭の片隅にでも入れておいてください。

発達障害と他害のどちらも、私は以上のような問題を改善できれば自ずと解決できると考えています。

まとめ

他害は、声掛けなどで解決できる問題ではありません。

なかには、「親が子供を虐待しているのでは?」とか「しつけと称して叩いて育ているのでは?」と思われている人もいます。逆に、「甘やかしているからダメなんだ!」や「叩いてでもわからせろ!」と口にする人もいます。このように、打てば響くような解決ができないからこそ、他害は加害者側の親が一番悩むものです。

だからこそですが、その現実から親に何ができるのか?

それが容易に想像できます。

親にできること。それは、子供の健康管理です。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、私は発達障害や他害でお悩みのご家族からたくさんの相談をいただいてまいりましたが、どのご家庭も子供の体調不良に対してあまりにも無頓着だったと言わざる負えません。

そして、体調を改善して何が起きるのか?

ぜひ、子供さんを観察してあげましょう。

きっと、驚かれると思います。

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