不眠症かもしれないなら考えよう。薬との正しい付き合い方

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不眠_薬

睡眠薬を飲むとボケる。命に関わるから飲みたくない」と言って睡眠薬はのまないが、明け方でもお酒を飲んで寝ようとしてしまう。

「睡眠薬を飲み続けたら依存症になるから、今日から頑張ってやめる!」と言って、自然に眠れないのに、睡眠薬を急に中止して以前より眠れなくなってしまった。「これは、睡眠薬の依存症になってしまったんだ!」と思ってしまう。

 

このように現実には、睡眠薬を飲まないという選択をして、かえって睡眠の質がわるくなってしまう人がいます。睡眠は、人にとって切り離すことはできない重要なこと。その分、悩みとして感じている人も多く存在し、日本人では約5人に1人が睡眠の問題を抱えていると言われています。

 不眠で悩んでいる人の中には睡眠薬を活用した方が良い人もいます。もちろん、睡眠薬などを飲まずに眠れるようになるのが一番ですが、不眠で悩んでいる人が相談するところはやはり病院が多く、病院で相談すると睡眠薬を出されることが多いのが現状です。

ここでは睡眠薬を積極的に使うのではなく、どうしても使わないといけない時や、どういった薬の種類があるのか。また、使い方などはどうなのかということを学習していきましょう。

1、日本での睡眠薬の現状とは

前に述べたように、5人に1人は不眠で悩んでいます。それだけ不眠に悩む人が多いにもかかわらず、日本における睡眠薬の使用率は男性は3.5%、女性では5.4%で、睡眠薬を使用している人はまだまだ少ないのが現状です。

また、睡眠や寝酒に関する意識調査を世界10ヶ国で行った結果、眠れない時医師に相談して睡眠薬を使うと回答したのは日本以外の先進国では約5割だったのに対し、日本では1割未満で、薬の代わりに寝酒を飲む人が男性で約5割、女性でも約2割にのぼりました。

アルコールは寝つきを良くしますが、その反動で明け方に眠りが浅くなり覚せいします。また、毎日同じ量を飲んでいると徐々に効かなくなり、量をふやしてますます眠りが浅くなるという悪循環が起きるので眠るための寝酒は勧められません。

「睡眠薬は怖い。薬よりも酒を飲んで寝る方が安全だ」、などの誤解や思い込みから寝酒に頼る人が多く見られますが、これからわかるように、お酒も常習性があり、肝臓などの臓器に悪影響を起こす可能性があります。

特に、習慣的にアルコールを取る人はアルコール依存症に発展しやすく、注意が必要です。

生活習慣病治療中で不眠がある人を対象にした調査では、不眠があっても医師に相談した人は、約2割で、後の3割は寝酒をしていましたが、最も多かった回答は「何もしない」でした。このことからも不眠をほおっておいても問題ないと考える人が多い上、睡眠薬に対して不安を持つ人が多いことがわかります。

睡眠薬は怖い薬ではありませんし、不眠をほおっておいても問題ないと考えるのはやはり問題があるでしょう。本当に怖いのは、睡眠が不足している状態です。脳にダメージが起きやすくなり、認知症や生活習慣病、不安障害など様々な悪影響がでる可能性があります。

また、睡眠が不足しているにも関わらず、自分が眠れていないということに気づいていないという、脳がうまく働いていない可能性があります。

これは脳の栄養不足からおきる現象です。その場合にはいくら睡眠が大事といっても、体(脳)がいうことを聞きません。睡眠薬は栄養不足を補うものではないのでこの場合に有効ではないと感じるのは、理解ができるでしょう。

2、睡眠薬の種類を知ろう

現在の睡眠薬の種類は大きくわけて、4種類にわけられます。これは、効き方や効く時間の違いがあります。

 

病院での不眠症の治療は、基本的には眠りにくい環境を整え、睡眠習慣の指導を行います。それでも治らない場合に、必要に応じて睡眠薬を使うのです。

以前の治療ではバルビツール酸系の睡眠薬が使われていました。この薬はすぐれた催眠作用があるものの、量を増やさないと効かなくなる「耐性」や、薬を飲まないと眠れなくなる「依存性」が出やすく、大量に服用すると呼吸が抑制されて命に関わる危険性もありました。現在はそれ以外のものが主に使われています。

現在使用されている睡眠薬で代表的なものにベンゾジアゼピン系というものがあります。この薬の歴史も古く、実は副作用が出やすく、薬を止めにくい点があります。一般的に睡眠薬がやめにくいという認識は前述のバルビツール酸系とこの薬からきているようです。現在はそれ以外で改良された非ベンゾジアゼピン系、メラトニン受容体作動薬、オレキシン受容体拮抗薬があり、この4つを代表的な睡眠薬とよんでいます。

2-1、睡眠薬の種類その1、ベンゾジアゼピン系

脳の神経活動を全般的に抑えることで眠りやすくする薬です。日本では約50年前から使われていて、種類も多く存在します。効果の持続時間が短いものから長いものまであり、選択の幅が広いのが特徴です。

また、不安を和らげる・筋肉の緊張をとる・不眠症の人に多い肩こりを解消するなどの効果がありますが、反面ふらつきが出て、転倒をおこしやすいなどの副作用もあります。

また、ベンゾジアゼピン系には作用時間が異なるものがあり、超短時間型、短時間型、中間型、長時間型があります。これは薬の血中濃度が最高値から半分に減るまでの長さで分類されます。

  • 超短時間作用型・・・半減期が2~4時間と短く主に入眠障害に対して用います。
  • 短時間作用型・・・・半減期が6~10時間と比較的短く、主に入眠障害や中途覚せい、熟眠障害の治療に使われます。
  • 中間作用型・・・・・半減期が20~30時間と長く、おもに早朝覚せいや熟眠障害に対して使われます。
  • 長時間作用型・・・・半減期が50~100時間と長く、おもに早朝覚せいや熟眠障害の治療で使われます。抗不安作用が強く、日中の不安の改善にも役立ちます。

薬が効き始める時間や半減期には個人差があるため、患者さんの活動性や体の状態などを考慮しながら薬を選択しているようです。

2-2、睡眠薬の種類その2、非ベンゾジアゼピン系

ベンゾジアゼピン系と同じように脳の神経活動を抑える薬です。不眠の改善作用に特化しており、筋肉を緩めるような作用が少ないため、ふらつきや転倒の危険性が緩和されています。作用の持続時間は短めです。

2-3、睡眠薬の種類その3、メラトニン受容体作動薬

メラトニンはもともと体内にあるホルモンで、睡眠のタイミングを決める体内時計の調整作用があります。この薬は、それと同じような効果があり、夜型や睡眠時間のずれが治らない場合に効果が期待されています。作用の持続は短時間です。

2-4、睡眠薬の種類その4、オレキシン受容体拮抗薬

オレキシンはもともと脳の中にあるホルモンで目覚めを促す作用を持っています。この薬によって夜間のオレキシンの作用を遮断し、眠れるというものです。世界に先駆けて2014年から日本で使われ始めた最も新しい睡眠薬です。持続時間は少し長めで、高齢者の朝の目覚めが早すぎる場合に効果が期待されています。

3、睡眠薬の副作用について

睡眠薬でこわいと思われているものにはやはり、副作用があがります。

薬といえば、必ず副作用がついてきます。これは、どうしても避けられない問題ですが、間違った情報を信じたり、それにより苦しい思いをすることはやめましょう。

睡眠薬の副作用はベンゾジアゼピン系が代表的で、持ち越し効果、筋弛緩作用、記憶障害、反跳性不眠、断薬症状、奇異反応の6つです。

・持ち越し効果

薬の効果が翌日に持ち越されることで、日中に眠気やふらつき・脱力感・頭痛・倦怠感などが現れることです。高齢であると特に現れやすいといわれています。

・筋弛緩作用

筋肉が弛緩することでふらついたり、転倒したりすることがある。特に高齢者で現れやすいです。

・記憶障害

服用後から寝付くまでの間の出来事や、夜中に目が覚めた時に起こったことなどを忘れてしまいます(前向性健忘)。

・反跳性不眠

飲み続けていた薬で眠れるようになったからと自己判断して突然中止したような時に以前よりもさらに強い不眠が起きることをいいます。

・断薬症状

飲み続けていた薬を自己判断で突然中止すると、不安やイライラ・手足の震え・発汗などが現れることをいいます。

・奇異反応

まれではありますが、抑制がとれて興奮したり、攻撃性が高まったり、錯乱状態になることがあります。過食やせん妄が見られることも。

 

睡眠薬を飲んだ直後に起こるのがふらつき、転倒です。

ベンゾジアゼピン系の薬には筋肉を緩める作用があるため、体を支えることが困難になる場合があります。特に高齢者では、転倒による骨折のリスクが高まるので、注意が必要です。

翌日に起こるのが健忘、眠気の持ち越し、作業能率の低下などです。

健忘は薬を飲んでから寝つくまでの行動が思い出せないことで睡眠薬を飲んだあと家の中を片付けたり、電話をかけても朝になって覚えていなかったりする場合があります。

また、翌朝に薬の効果が残って眠気がとれず、日中に仕事などの能率が上がらない場合があります。これは持続時間の長い薬に多く見られます。

睡眠薬は飲んで10分~30分後には効果を発揮します。副作用を起こさないためには薬は、床に着く直前に飲みましょう。また、薬の効果が長く続いて日中に影響がある場合は量を調節する、持続時間の短いものに変える等の対応がありますので、医者に相談してください。

また、市販の睡眠薬は旅先の使用や一時的な不眠に対するもので、不眠症への治療効果は実証されていません。日中も薬の作用がのこりやすく、眠気を感じる場合があります。使っても短期間に止めてください。

4、睡眠薬が効かない場合

睡眠薬を飲んでも効かない場合には、一般的には量をふやすか別の薬を併用します。ただし、薬をふやすと副作用も増える恐れがあるので、次の二つをチェックする必要があります。

4-1、本当に効いていないのかどうか

睡眠薬に「8時間眠れる」「朝までぐっすり眠れる」などと誇大な期待を抱かないようにしましょう。また脳波上は睡眠を示していても、本人自身は熟睡できていないと感じるケースもあります。

睡眠がうまく取れない場合は、からだの不調や脳の働きの不調ととらえ、体調を整える、しっかりとした栄養をとる、適度な運動をするなどといった対処を行いましょう。

4-2、他の原因を見逃していないか

痛みや痒み・頻尿などがある場合、またうつ病や睡眠時無呼吸症候群などの場合はもともとの症状や病気の治療を行った上で不眠に対処します。また、持病の薬の副作用が原因の場合には、薬そのものを調整する必要があります。

朝が起きられない、遅刻しやすいという場合、起立性調節障害の可能性があります。

5、睡眠薬をやめるためには

睡眠薬を利用せずともしっかりと眠ることができれば、それにこしたことはありません。しかし、現在服用している人は、先ほども述べたように医者の指示もなく急に服用を中止すると、不眠の再発、動悸や吐き気など体の禁断症状が出る場合があるので、徐々に減らしていくのが原則です。このとき寝床にしがみつかない、効率よく睡眠をとるなど睡眠習慣の改善をしっかり行うと薬を減らしやすくなります。不眠が続くと体や脳にも悪影響がおきますので、まずは睡眠がしっかりとれている状態に持っていきましょう。

不眠症の症状が和らぎ、きちんと眠ったという体験を積み重ねて不眠は改善されていきます。睡眠薬はそのための補助として用いられます。必ずしも一生飲み続けるものではありません。これは睡眠薬のガイドラインでも明記されています。

ですので、睡眠薬は睡眠がうまくとれ、不眠症状が改善していけば、減らしたりするべきものなのです。そのまま続けて処方するという医者は怠慢といえるでしょう。

減薬休薬できる条件は不眠の症状がある程度改善していることですので、その状態にまでもっていきましょう。

基本的に不眠になる場合は体が緊張している、つまり交感神経が優位になりすぎている状態です。残念ながら、現代は交感神経が優位になりやすいものであふれています。栄養が偏った食事、添加物、糖分、さびた油のような食事から、夜でも明るい光刺激、環境汚染、パソコンのブルーライト、電磁波などあげればキリがありません。

まずはそういったものからなるべく離れることが先決でしょう。特に食事や栄養が最重要課題です。その面から考えると、不眠で睡眠薬をやめたい場合、まずは栄養に詳しい専門の医師や薬剤師に相談しましょう。

6、睡眠薬をやめることが困難な方

例えば高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある人、心臓病の発作がたり玄関など痙攣を起こすなど慢性的な持病のある人は睡眠薬を無理にやめる必要はないと言われています。

睡眠薬をきちんと飲んで不眠をコントロールした方が持病のコントロールも容易になるので、日中の生活も質も改善するからです。かならず、専門の医者や薬剤師に相談するようにしましょう。

7、まとめ

現在、不眠で使われている主な睡眠薬は西洋医学です。これは対症療法といって、出ている症状にあわせて対処するものです。本当に原因を突き止め、不眠を改善させるためには、対症療法では限界があるでしょう。

自分の体を、生活習慣からみつめなおし、薬を使わなくてもすっきりとした睡眠ができ、不眠で悩む必要がなくなることが理想ですが、それは実現することが可能だと考えます。

ぜひ、自分の食事、行動を観察し改善してみてください。栄養が足りないと思えば、サプリメントなどをうまく活用する。運動がたりないなら、朝にラジオ体操をしてみるなどできることからやってみましょう。

あなたの睡眠が自然なものになれるよう、応援します!

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