安易な中途退学は大問題に?知っておきたい大学生の不登校の原因と対策

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安易な中途退学は大問題に?知っておきたい大学生の不登校の原因と対策

「大学から連絡があり、子どもがまったく授業に出ていなかったことがわかりました」

「単位がとれずに留年です。朝起きれず、午前中の授業を受けていなかったようです」

とくに一人暮らしをはじめた大学生に多いのですが、ここ数年、冒頭のようなケースの不登校の相談をいただくケースが増えています。

「元気に大学生活を送っているだろうな…」

「勉強はそこそこで、バイトばかりやってるんじゃないのか?」

「夜遅くまで遊びほうけているんじゃない?」

 一人暮らしの大学生の子どもをもつ親は、こんなことを心配しながらも子どもが大学生活を楽しんでいると信じています。それが大学から「授業に出ていない!」という突然の連絡ですから、ご両親たちはひどく驚かれているようです。

そんな大学生の不登校について、一般にはあまり話題にならないことが不登校の原因となっていると私は経験上確信しています。また、その原因に基づいた対策をご紹介しておりますのでお役立てください。

 1.大学生の不登校。昔と今の違い

授業に出ない。この事実を不登校というなら、昔からそういった学生はたくさんいました。しかし、現代の大学生の不登校は、昔とは違った傾向があります。

授業には出ないが友達に頼んで代返(出席をとるとき友達の代わりに返事をする)や代筆(友達の代わりに出席カードに記入)をお願いし、試験はちゃんと受けて単位をとり卒業する。昔から、そんな学生はたくさんいました。

そんな彼らは部活やサークル活動に夢中だったり、アルバイトでお金を稼ぎ自転車で旅に出かけたり海外に貧乏旅行に行ったりと、何かしら行動していました。一方で、今の不登校になる大学生は、ほぼ行動がありません。

ほとんど何もせず、一日中家のなかにひきこもっている。授業に出ないことはもちろん、代返や代筆を頼むこともない。外出もせず、もちろん友達との交流もしないままテストも受けずに過ごす傾向が強く見受けられます。

当然のことですが、出席が足りなければ単位がとれません。そのため、留年したり休学を選択することになります。しかし、復学をしたとしても、ほとんどのケースで不登校を繰り返すのが現状です。

 2.大学生が不登校になる原因

一般には不登校とは「こころの問題」が原因とされ、カウンセリングなどで問題解決を考える方がほとんどでしょう。しかし、私は不登校の原因は大きく次のふたつあると考えています。(詳しくは別記事「それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策」で確認してください。)

  1. 脳の栄養状態が悪くなった
  2. 体の不調

こういったことが情緒の混乱を招くこと。無気力になる原因になることは、あまり知られていないようですのでご説明します。

 2-1.大学生の不登校原因その1.食生活の偏りが脳の働きを悪くする

食欲とは単に「腹を満たす」ことではありません。「必要な栄養を十分にとれ!」という本能の叫びが食欲です。これを前提に、とくに一人暮らしの男性の食生活を想像してみてください。

ラーメンやコンビニ弁当、スーパーのお惣菜…。こういった食生活が続いていて、果たして十分に栄養がとれるでしょうか?

私たちが遊んだり勉強したりと活動できるのは、脳にある千数百億個もの神経細胞の働きによります。しかし、この神経細胞はグリア細胞の助けをなしには生きることすらできません。なぜならば、神経細胞はグリア細胞から与えられる栄養によって働いているからです。

脳には神経細胞のおおよそ10倍ものグリア細胞が存在しています。1つの神経細胞を10ものグリア細胞が養っている。この事実からも、脳の働きに栄養がいかに重要なのか想像できると思います。

インスタント食品やファーストフードなどの利用が当たり前になったからこそ、私はひきこもり状態の大学生の不登校が増えているのだと考えています。

 2-2.大学生の不登校原因その2.生活のリズムが崩れ、体の不調が現れる

寝不足が続いたら、誰もが機嫌は悪くなります。また、頭痛や肩コリをはじめとした体調不良もそれは同じです。さらに、こういったとき、体の修復には大量の栄養が必要となります。

すでに説明したように、栄養が不足するだけで情緒が乱れたり無気力になったりします。また、寝不足や体調不良も必ず精神面に悪い影響を与えます。その上で、さらに栄養が不足するわけですから、情緒の乱れや無気力がなおのこと悪くなるのは自然なことでしょう。

 2-2-1.朝が起きれない

朝、起きようと思って目覚まし時計をふたつもみっつも使っているのに起きれない。家庭でも、ご両親がゆすっても叩いても目を覚まさず起きれない。こんな朝起きれない人たちは起立性調節障害と診断されるケースがほとんどです(起立性調節障害については別記事をご覧ください)。

朝起きれなければ授業に出席できませんから単位がとれません。これもまた不登校のひとつであり、こういった人たちは総じて無気力であるという特徴があります。

 3.不登校になって大学を退学した後の就職状況

労働政策研究・研修機構2012労働政策研究報告書 No.148「大都市の若者の就業行動と意識の展開」―「第3回若者のワークスタイル調査」からによると、中途退学離学をした後、正規雇用で働くのは7.7%と著しく低くなっています。

その一方で、非正規雇用(パートやアルバイト、派遣など)が70.9%、失業・無業状態になる者が15.0%もいます。

 4.大学生の不登校に対する対策

中途退学後の就職状況を前提にすると、安易に退学を選ぶわけにはいきません。卒業が多少遅れたとしても、卒業できたほうが将来の選択肢が広がることがわかります。そこで不登校の対策ですが、こころの問題としてではなく次のようなアプローチをお試しください。

 4-1.大学不登校の対策その1.十分に栄養をとる

あまり知られていない事実ですが、栄養素が不足すると人により精神疾患のような症状を招くことになります。そこで、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど幅広く十分な栄養を補うようにしましょう。

ただし、このとき食生活の改善だけではいけません。確かに食生活の改善は必要ですが、それは必要条件にすぎません。例えば、小中学校の給食ではビタミンB1の添加が義務付けられています。なぜならば、現代の日本人の食生活では必ずビタミンB1が不足してるからです。

そのため、学校給食では1日に必要とされる3分の1がとれるよう、ビタミンB1が添加されているわけです。逆に、夏休みなどご家庭の食事で子供たちはビタミンB1が必ず不足します。とくに夏はアイスやジュースをとるケースが増えます。こういった嗜好品には糖分が多く含まれますが、これが体内で代謝されるときにビタミンB1は大量に消費されます。

つまり、夏休みでは給食でとれたビタミンB1が不足した上で、代謝で使われるビタミンB1が増えます。それが1ヶ月近く続くことになりますから、脳の働きが悪くなり情緒が混乱することになります。長期休養明けに不登校が増えますが、私はこういったことが大きな原因だと確信しています。

なお、どのようなサプリメントを補えばいいのかは、分子栄養学や不登校の問題に詳しい医師や薬剤師のアドバイスの元に選ぶようにしてください。

 4-2.大学不登校の対策その2.体調不良を改善する

インフルエンザにかかって、元気な人はいません。頭痛や腹痛、肩こりなど、体調が悪ければ誰でも元気がなくなります。この事実を前提に、本人の体調不良を確認してあげましょう。例えば、私はご相談をいただく前に、次のような体調不良のチェックをしていただきます。

・頭の症状:頭痛、頭重、頭がすっきりしない

・目:疲れる、かすむ、目の奥が痛む、まぶしい、乾く(ドライアイ)

・耳:耳鳴り、耳がつまる、音が頭にひびく

・口:粘つく、苦い、まずい、味覚異常、乾く

・めまい、立ちくらみ、動悸

・胃腸:食欲がない、胸のあたりがモヤモヤ・ザワザワする、ゲップ、シャックリ、お腹が張る、ガスがたまる、腹部膨満感、お腹が空かない、食べるとすぐにいっぱいになる、吐き気、胃もたれ、胃痛、胸やけ

・アゴ:ガクガクする、歪んでいる、痛い、朝ものを噛むとき違和感

・筋肉:肩こり・痛み、首のこり・痛み、背中のこり・痛み、腰のハリ・痛み、ふくらはぎ痛、コムラ返り、関節痛、関節のだるさ、風邪かと思って熱を測るが熱がない

・唇の皮がむける、さかむけ、抜け毛、髪のパサつき、爪に縦線が多い、爪に横線がある

本人が口にするのは頭痛や肩コリ程度かもしれません。しかし、そういった症状をちょくちょく訴えるのなら、上記の症状を複数、それも10個以上は抱えているはずです。なぜなら、これらの症状は自律神経を介した体調不良だからです。

また、自律神経の乱れから起きる体調不良ですから、西洋医学での対処(対症療法)ではいけません。例えば、隣の家が燃えていてその火の粉が自分の家に飛んできたとき、その火の粉が燃え上がるのを防いでも根本的解決にはなりません。火元である隣の家の火事を消すことが必要です。

自律神経の乱れも同じ火元です。そして上記の症状とは、その火の粉が飛んできておきる症状です。そして自律神経の乱れには東洋医学のように、体全体へのアプローチが必要です。私の場合は漢方という手段ですが、このアプローチで効果があることから鍼灸や整体、カイロプラクティックはもちろん、ヨガや太極拳などの呼吸法も有効だと思われます。

なお、繰り返しますが、体調不良があればその修復に栄養が必要であることはあらためて指摘するまでもありません。十分に栄養を補うことを忘れないでください。

 5.大学生の不登校で注意すべきポイント

不登校を解決するにあたり、次の3点には注意が必要です。

1.登校を促してはいけないときがある
2.とりすぎは注意!できるだけ控えなければいけない飲食物とは?
3.昼夜逆転にはどう対応すればいいのか?

別記事「それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策」で詳しくご紹介していますのでご確認ください。

 まとめ

出典元は忘れてしまいましたが、何年か前に18歳以上で家にひきこもっている人が全国で160万人もいるという話を聞いたことがあります。おおよそ30~35世帯に1人がひきこもっている。これはとても大きな問題ですし、割合から考えても他人ごとではありません。また、中途退学後15%の人が失業状態でことも忘れないでください。

子どもが大学生になっても、こころのケアは重要です。しかし、一般に素人がこころの理解と適切な対処などできません。ですから、現実的な対処としてここにご紹介した方法をお試しになってください。多少の温度差はありますが、どんなご家庭でもこの対処ならすぐに実行ができるはずです。

その結果、不登校に何が起きるのか?観察してみてください。きっと驚かれると思います。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

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