更年期障害

更年期障害の症状にあわせたサプリの選び方

「更年期障害だと病院で診断されたので、◯◯というサプリを服用しています。しかし、効果があまり感じられません」とお話しをするのは40代後半のYさんです。

Yさんは数年前から様々な体調不良が出てきました。その体調不良は、

 

・身体の倦怠感

・やる気がしない

・肩こり

・頭痛

・ホットフラッシュ

・食欲不振

 

と様々にわたっていました。

 

更年期障害の原因は女性ホルモンの分泌量が減ることでホルモンバランスが乱れることによるものです。Yさんは女性ホルモンの分泌量が少なくなったのでそれを補うサプリを服用していました。

しかし、更年期障害が更年期だけにしか発症しないならばこのようなサプリも効果があると思います。しかし、閉経してしまってしばらくしても更年期障害が全く改善されない事を考えると、それはどうでしょうか?

それは、女性ホルモンが作られなくなることで体調不良が起こったとしても、それがすべてホルモンの乱れによるものとは限らないということです。

 

1.更年期障害の原因

更年期障害における体調不良は先ほどのYさんの例であげたように、身体の不調から精神的な不調と様々です。更年期障害の原因は、私が長い間漢方相談をしてきた中で学んだことをお話ししたいと思います。

1-1.更年期障害の原因・ホルモンバランスの悪化

更年期障害になってしまう根本的な原因がホルモンバランスの乱れによるものです。特に、女性ホルモンであるプロゲステロンとエストロゲンの減少です。

◇プロゲステロンの減少

プロゲステロンは女性ホルモンですが、実は身体の様々なホルモンの原料にもなっています。

ストレスや湿疹を改善するコルチゾールや男性ホルモンであるテストステロンなど多くの前駆体(作られる元となる物質)となっています。その為、プロゲステロンが欠乏することで、他のホルモンが減少することになります。

◇エストロゲンの減少

エストロゲンの働きは、女性らしい身体を作る、といった働き以外にも、自律神経の働きを整える、骨を丈夫にする、タンパク質を合成する、など300以上の働きがあると言われています。

エストロゲンの分泌が低下するということは、それまで正常に機能していた働きが出来なくなることになります。その影響が更年期障害として現れます。

1-2.更年期障害の原因・自律神経の乱れ

エストロゲンが不足することで自律神経の働きが乱れます。これによって身体の不調が出てくるのは当然の事です。

身体の不調がおこると、私達の身体はそのストレスに対抗しようとアドレナリンやノルアドレナリンというホルモンが放出されます。このアドレナリンやノルアドレナリンの分泌でも対抗できないストレスには「副腎皮質」からコルチゾールというストレス対抗ホルモンを分泌します。 過度なストレスをうけるとその分泌量は増加します。

短期間であれば問題ありませんが、この状態が続くと身体に不調が起こり始めます。ストレス状態に置かれると脳は優先順位を変更します。ストレス対抗ホルモンを作ることを優先し、緊急性の薄いものは後回しにしてしまうのです。

さらに、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌によって、交感神経の働きが活発になり、胃腸の動きは低下してしまいます。その結果、食欲も低下し栄養不足が加速されます。

1-3.更年期障害の原因・栄養不足

身体の不調がおこることによって身体は緊張状態となり、胃腸の働きは低下していきます。これによって身体は栄養不足になります。

私達の身体は、私達の食べたものから作られます。これは誰もが知っている事実ですが、脳の働きも同様です。しかし、多くの人は単に「食べれば栄養はとれている」と思い込んでいます。

脳が興奮したり、リラックスしたり、状況に応じて出来るのは栄養バランスが十分にとれているときです。逆に不足すると脳は正常に働かなくなり、興奮しやすくなります。

更年期障害で最終的に精神的に病んでしまうのは、栄養不足が原因だと考えています。というのも、興奮することで出てくるアドレナリンは過剰に放出されると怒りや興奮を覚えますし、ノルアドレナリンは不安・緊張・恐怖を感じるようになります。

2.更年期障害の症状にあったサプリを選ぶ

更年期障害の原因は様々です。初めの原因はホルモンバランスが乱れたことによるものだとしても、それが長い間続くことでホルモンバランス以外のものが原因となっていると考えられます。

2-1. 更年期初期症状から自律神経の乱れに飲みたいサプリ・食事

この時期はホルモンバランスを整える事で症状を緩和することです。その為には、女性ホルモンの働きを改善する食べ物やサプリが有効です。

◇更年期初期症状におすすめの食事:大豆食品

豆腐や納豆に含まれる大豆イソフラボンは女性ホルモンである「エストロゲン」と同様の働きをします。2006年に食品安全委員会が発表した「大豆イソフラボンを含む特定保険用食品の安全性評価の基本的な考え方」には、大豆製品とイソフラボンの効果や身体への影響、適切な摂取方法について詳しくまとめられています。

イソフラボンの1日の摂取目安量の上限量は1日に75mg、サプリメント等の健康食品からの上限摂取量は30mgとされています。

食事で考えてみますと、味噌汁1杯で6mg、納豆1パックに35mg、豆腐1丁に60mg含まれていますので、朝と夕食に豆腐入りの味噌汁をとれば十分摂取出来る計算になります。

 

◇更年期初期症状におすすめのサプリ:プラセンタ

プラセンタは一般的には哺乳類の胎盤から栄養素を抽出した胎盤エキスの事を言います。骨盤には、アミノ酸や脂質、糖質、ビタミン、ミネラルとすべての栄養素が含まれています。

2-2.更年期障害で精神的な不調をきたしている時に飲みたいサプリ・食事

精神的な不調をきたしている時は、食欲も落ちてしまいます。その為、食事ではとりきれない栄養を補給する必要があります。

◇精神的な不調を感じるときにおすすめのサプリ(1):アミノ酸(タンパク質)

脳が正常に働くために必要な脳の感情物質であるアドレナリン・ドーパミン・セロトニン等の主成分になります。サプリメントでは必須アミノ酸がとりきれない事が多いので、医薬品であるアミノ酸の摂取をおすすめします。

◇精神的な不調を感じるときにおすすめのサプリ(2):ミネラル

更年期障害で紹介される代表的なミネラルである亜鉛やカルシウムは脳の興奮を抑える働きがあります。しかし、他のミネラルも重要です。

海水のミネラル比は人の血液のミネラル比とほとんど同様なのでお勧めの食品は貝や海藻です。

◇精神的な不調を感じるときにおすすめのサプリ(3):ビタミン

精神的に不調をきたしている時に積極的に服用するべきものがビタミンです。

 

・ビタミンB1:脳の中枢神経の働きを正常に保つ。

・ビタミンB6:神経伝達物質の合成に関わる

・ビタミンB12:神経系を正常に働かせる

・パントテン酸:自律神経の働きを維持する

 

と言った働きがあります。

食事ではとりきらない場合が多いので積極的にサプリメントでの服用をおすすめします。

3.まとめ

更年期障害においてのサプリメントの服用は有効です。しかし、症状にあわせて服用することが大事だと考えています。実際に前述のYさんの場合は、プラセンタを服用していましたがなかなか改善出来ませんでした。

 

更年期障害はホルモンを作ることができるだけの栄養があれば改善できます。そのためにもすべての栄養素を十分に摂ることです。

更年期障害のめまいの原因と改善対策

「めまいが毎日のようにあります。色々な病院で検査を受けましたが異常はありませんでした。婦人科では更年期障害と言われました」と相談にいらしたのは40代後半の女性です。

めまいは更年期の症状のなかで比較的起こりやすいので多くの女性が経験します。ひどい場合は、普段通りの生活が送れないくらいつらい症状に。今回は、更年期のめまいについてお話しします。

 

1.めまいの種類と原因

更年期障害でおこるめまいは大きくわけると下記の回転性めまい、浮動性のめまい、立ちくらみによるめまいの3つほどに分類することが出来ます。

1-1 .めまいの種類(1)回転性めまい

天井がぐるぐると回転するようなめまいです。突発的に起こる事が多く、長くは続かない事が多いのが特徴です。

回転性めまいの原因は、耳の三半規管の異常です。三半規管は耳の中にあり、中はリンパ液で満たされています。体が動くとこのリンパ液もいっしょに動き、体がどの方向に動いたかを三半規管の神経が察知します。

しかし、リンパ液が多くなりすぎたりすると体が動いていないのに、リンパ液の圧力でリンパ液が動いてしまい、体が動いていると勘違いしてしまいます。すると、ぐるぐると回るようなめまいを感じることになってしまいます。

1-2. めまいの種類(2)浮動性のめまい

雲の上を歩いているような、ふわふわ体が浮く感じがするのが浮動性めまいです。めまいがひどい場合には、まっすぐ歩けないこともあります。この浮動性のめまいの特徴は慢性的になることです。

浮動性のめまいの原因は、自律神経の乱れや、神経の圧迫にあると考えられます。

1-3. めまいの種類(3)立ちくらみによるめまい

立ち上がると、目の前が急に暗くなったり気が遠くなったりするようなめまいです。ひどい場合には失神したり意識を失ったりすることもあります。

脳貧血もこのめまいの1つです。自律神経の乱れが原因になっていることが多いです。

参考:【医師監修】めまいはどんな病気で起こる?めまいの種類と対処法 | ヘルスケア大学

 

2.めまいを改善する

更年期障害は、自律神経の働きが乱れやすくなっています。また、この自律神経の乱れが原因でむくみやすくなっています。この2つを改善することが更年期障害のめまいを改善する事につながります。

2-1. めまいの改善方法(1)回転性めまいの改善

更年期障害の回転性めまいの原因として一番多いのが、むくみによるものです。人によってはめまい以外にも耳鳴り・耳が詰まっている感じがする人もいます。

2-1-1 運動不足による血行不良

むくみの原因は血流が悪化することにあります。無駄な水分は血液中で取り込まれ腎臓で排出されるようになっていますが、この働きが悪くなっていることが原因となります。

血管は毛細血管を入れると数万キロメートルあると言われています。これだけの長さの血液を循環するためには筋肉が動くことが必要です。筋肉が収縮することにより血液を循環させるポンプの役割を果たします。

運動をしないことで、この筋肉ポンプが働かず身体の中の水分が停滞してしまうことでめまいが起こリます。これが運動不足によるめまいの原因です。

2-2. めまいの改善方法(2)浮動性めまいの改善

浮動性めまいの原因は自律神経の働きと神経の圧迫です。自律神経の乱れの原因は、不規則な生活があげられます。

不規則な睡眠・不規則な食事時間・ストレスの高い生活などがあげられます。規則正しい生活をすることが重要になります。

神経の圧迫に関してですが、頚椎ヘルニアなどの場合もありますがそれだけではありません。スマホやタブレットなどが原因の場合もあります。これはスマホやタブレットをやる時に、長時間の下向きの姿勢などが原因で、首の骨の本来のS字カーブが真っ直ぐになる事で神経が圧迫されてしまうためです。

その為、スマホやタブレットを長時間見た後に浮動性めまいが出る方もいらっしゃいます。

浮動性めまいでも手足のしびれ・ろれつが回らない・激しい頭痛などをともなう場合は、「脳梗塞」「脳溢血」「脳出血」など重篤な病気の可能性もありますので、この場合はすみやかに病院への受診が必要です。

2-3. めまいの改善方法(3)たちくらみのめまいの改善

立ちくらみの原因は自律神経の乱れによるものです。特に身体を動かしていないことで自律神経の働きは低下します。

適度な運動を行うことでこのたちくらみによるめまいは改善されていきますので、定期的に散歩や運動を行うことが重要です。

3.まとめ

更年期障害のめまいの原因は自律神経の乱れが原因の事が多くみられます。そしてその多くは生活習慣と密接しているのが現実です。

自分の生活習慣を改めて規則正しい生活をおくるだけでも改善する場合もあります。治らない病気ではありません。諦めないで下さい。

更年期障害の頭痛・吐き気に対処する方法は

「ここ数ヶ月頭痛が酷くて吐き気もあります。」と相談にいらっしゃったのが40代後半の女性Sさんです。

 Sさんは更年期障害の典型的な、のぼせ・ほてり・倦怠感・冷え・頭痛・イライラといった症状を持っていました。

 今回は、更年期障害の症状の中で体調的に一番酷くなりやすい頭痛と吐き気についてお話しします。

 1.更年期障害の頭痛の原因

更年期障害の原因は女性ホルモンの減少によるものだと考えられています。そして、女性ホルモンが不足してしまっていても、脳からの司令でホルモンを分泌させようと働き続けます。その結果、身体が過労状態となり自律神経の働きが悪化してしまいます。この自律神経の働きが悪化することが頭痛の原因と考えられます。

 1-1.緊張性頭痛

自律神経の働きが悪化することでリラックスする副交感神経の働きよりも、興奮する交感神経の働きが優位になることが多くなります。これはバランスが崩れることでストレスを感じるようになり、アドレナリンやノルアドレナリンといった興奮物質が出やすくなるためです。

それによって身体は緊張するようになり、頭部の筋肉が過度に緊張するために頭を周りからぎゅっと締めつけられるような痛みや、頭がずっしりと重く感じるようになります。

1-2.偏頭痛

偏頭痛は、脈拍にあわせズキンズキンと痛むのが特徴です。階段の昇り降りや、激しい運動のあと、緊張がとけてほっとしたときなどに痛くなったり、太陽の光や音で痛みがひどくなったりします。脳血管の収縮と拡張で引き起こされると考えられています。

血管の収縮と拡張は自律神経の働きによって行われます。交感神経の働きが活発になれば血管は収縮します。そして副交感神経の働きが活発になれば血管は拡張します。

そして、この2つの自律神経の働きが低下している人ほど偏頭痛がおこりやすいのは事実です。自律神経のバランスが崩れ血管の拡張と収縮が極端になることでおこるのではないかと私は考えています。

参考 頭痛|身体面の症状|症状から知る|こころの病気を知る|メンタルヘルス|厚生労働省

2.更年期障害の吐き気の原因

東洋医学の考え方から吐き気の原因は、胃の働きが低下している事と、過剰な水分により胃腸が弱っていると考えられます。

2-1.胃腸の働きの低下

自律神経の働きが乱れると、交感神経の働きが優位になりがちになります。交感神経は、危険からの逃走に備えていざという時に素早い動きが出来るように筋肉や脳へ積極的に血液をまわし、その分消化器官への血流を止めて消化器官の活動は低下させます。

しかし、強いストレスがかかると身体は胃腸の内容物を輩出して身軽になり、危険に備えようとするため、胃腸を急激に動かすことになります。これが吐き気の原因となります。

胃腸の働きが通常通り動いていれば問題ないことが、自律神経の働きが低下することで急激に胃腸が動くことで吐き気となります。

2-2.水毒

東洋医学の考え方から、体内を循環しているはずの水がうまく流れずに止まっている。あるいはあるところに留まっている事を水毒と言います。

水毒はむくみ・下痢・頭痛といった症状が出ますが、吐き気やめまいもよく見られる症状となります。

空腹時に仰向けに寝そべって、胃からおへそあたりを軽く叩いて、ポチャポチャと水の音がする場合は水毒と判断できます。

3.更年期障害の頭痛と吐き気の対処法

更年期障害によっておこる頭痛と吐き気は自律神経のバランスが崩れることで発生しています。そのため、自律神経の働きを正常に戻すことが重要です。病院での治療では、頭痛薬や吐き気止めでの対応となっているようです。

頭痛や吐き気はの症状はなかなか改善しませんので生活に支障を感じているようでしたら根本治療をおすすめします。今回オススメする2つはどちらが良いというものはないと思います。片方の方法でうまくいかなかったらもう片方の方法をやる、もしくは2つの方法を併用することも視野に入れる事をオススメします。

3-1.ホルモン補充療法

更年期障害の原因であるエストロゲンの急激な低下に対して、必要最低限のホルモンを補充する治療法です。ホルモンを補充することにより、その急激な変化をゆるやかにすることができ、閉経したあとのホルモン環境に体を適合させていくサポートをするための療法になります。

副作用は体が治療に慣れてくる1~2ヶ月程度で治まるものがほとんだと言われています。代表的な副作用としては、不正出血・乳房のハリ・下腹部の痛みなどがあります。

参考 【医師監修】更年期障害のホルモン補充療法の効果や種類、副作用とは | ヘルスケア大学 

3-2.漢方薬

更年期障害の症状は病院で検査をしてもはっきりとした原因が見つからないものがほとんどです。そのため、漢方薬での治療が最適だと私は考えています。

漢方薬は更年期障害という病名から選ぶのではなく、症状や体質から選びます。

私が漢方薬を選ぶ際には

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る

◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭

◯問診 患者さんの話、訴えを聞く

◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわれないのでご本人にやってもらいます)

の4つです。

上記4つから得られた情報から、その患者さんに最も適した漢方薬を処方しています。そのため、漢方薬を選ぶだけでも20~30分近くはかかります。少なくとも、上記の事を踏まえた上で選んでくれる、医師や薬剤師等に相談されるのをおすすめします。

4.まとめ

更年期障害の頭痛・吐き気の原因は女性ホルモンの働きが低下したことで、自律神経のバランスが崩れたものだと考えられます。 

その根本的な治療方法としては、ホルモン補充療法と漢方薬の2つが考えられます。ご自身の体にあった治療方法を選ぶことが必要です。

 

急な気分の落ち込みはなぜ起こる?更年期障害にならないための対策方法

「頭痛・首肩こり・だるい・耳鳴り・胸がギューと苦しくなる・胸のざわざわ感・腰痛・時々不安感があります」とご来店になったのは40代半ばの女性(Sさん)です。

 2ヶ月ほど前から冒頭のような症状が出始めて、更年期障害なの?と思い、相談にいらっしゃいました。

 更年期障害の症状は、患者さん本人だけにしか感じられない体調不良がほとんどです。そのため、自分自身が更年期障害なのかを判断するのかが、難しいといえます。

 今回はあなた自身が更年期障害なのかどうかを正しく認識し、更年期障害を改善するための対策方法についてご紹介いたします。

1.更年期障害チェック

更年期障害の症状は自律神経失調症と同様な症状があらわれます。

・顔が突然ほてることがある
・暑くないのに汗がでる
・手足が冷えやすい、または腰から下が冷えやすい
・理由がないのに、動悸や息切れを感じやすい
・寝つきが悪い、または眠りが浅い
・すぐイライラしたり、怒りやすくなることがある
・気分が落ち込んだり、不安になったり、憂鬱で何もする気になれないことがある
・頭痛を感じたり、めまいや耳鳴りがある
・疲れやすさや、体の重だるさを感じる
・肩こりや腰痛、手足の痛みを感じる
・生理の周期が不規則になったり、経血の量が少なくなったりする

以上13項目で5個以上該当するものがあれば更年期障害の可能性があります。

参考 更年期症状セルフチェック|命の母A|小林製薬

2.更年期障害の原因

更年期障害の原因は、女性ホルモンの分泌が低下したことで起こります。しかし、女性ホルモンの分泌が低下しただけでは、更年期障害となることはないと考えられます。というのも、女性ホルモンが不足してこのような症状が出ているとしたのならば、閉経してだいぶ時間がたっている女性の方も同様な症状が出ていなくてはおかしいからです。

 だから、女性ホルモンの分泌が低下することで身体の中で何がおこっているのかが重要なのです。その重要なものとはセロトニンの生成が減ることだと私は考えています。

セロトニンは女性ホルモンであるエストロゲンの分泌と連動しています。生理前になると、落ち込んだりイライラしたりしてしまうのは、エストロゲンの減少に連動してセロトニンも減少していることに影響しています。

 更年期とは、閉経を迎えるにしたがってエストロゲンの分泌量が減り始める時期です。その影響でセロトニンも減少します。女性ホルモンの量が上下する閉経まではこの状態が続きます。

また、セロトニンが不足することでストレスを感じるようになり、アドレナリンやノルアドレナリンという興奮物質が分泌されて体調不良を起こすと考えられます。

2-1.セロトニン不足による精神バランス悪化

セロトニンは脳を状況に応じて、興奮させたりリラックスさせたりする重要なホルモンです。この物質が不足すると、感情のコントロールがうまくいかなくなります。

脳のコントロールがきかない事で、イライラや抑うつ感が出るようになります。このような精神状態は、人はストレスを感じるようになります。ストレスを感じると、そのストレスに対抗しようとアドレナリン・ノルアドレナリンという興奮物質が分泌されます。

 アドレナリンが過剰に分泌されると人は興奮しやすくなります。そしてノルアドレナリンの場合には、不安・緊張を感じるようになります。これがストレスとなりさらにアドレナリン・ノルアドレナリンが分泌されてしまいます。

 これが更年期障害において精神的な不安定な状態になると考えられます。

2-2.自律神経のバランスが崩れる

2-1でお話ししたようにストレスを感じると身体にはアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。この2つは自律神経の一つである交感神経を興奮させる神経伝達物質でもあります。

 過剰に分泌されたアドレナリンやノルアドレナリンは、交感神経の働きを活発にしてしまいます。それによって、身体は常に緊張状態となり自律神経のバランスは崩れます。

具体的に言いますと交感神経の働きが活発になると

・血圧上昇
・血管収縮
・胃酸分泌を抑える
・胃腸の働きが低下
・唾液が出にくくなる(口が渇くようになる)

血圧上昇や血管収縮により、のぼせやほてり、動悸・息切れ・異常な発汗が起こります。このような原因で更年期障害になると考えられます。

3.更年期障害の予防と対策

更年期は誰もが迎えるものです。しかし、更年期障害にならないようにすることは可能です。

更年期障害にならないため、またなってしまったとしても改善するように予防と対策についてお話しします。

3-1.十分な栄養をとる

更年期障害の根本的な原因は、セロトニンが不足することです。エストロゲンの減少に比例してセロトニンが不足するのですが、少なくなるならばセロトニンを作り上げれば問題無いということになります。

そのためには、セロトニンを作り出す栄養を十分にとる必要があります。セロトニンを作り出すには、タンパク質(アミノ酸)・ビタミン・ミネラルが必要です。これらを十分に吸収するには和食をおすすめします。

和食には発酵品が多く使われ、その発酵食品にはアミノ酸が多く含まれています。また海産物の料理も多いため、ビタミン・ミネラルが多く含まれているからです。

3-2.運動をする

「1日に1万歩」これだけ歩くと健康になれる。というのがありますが、1万歩歩くためには2時間以上必要になります。それでは日常で仕事・家事をやっている方が出来るのかというと難しいのが現実です。

ランニングも健康的なイメージですが、ハードな運動は身体に負担がかかりストレスと感じてしまうため、運動を普段やっていない方にはおすすめできません。

そこで私は休日や時間があるときだけ歩くようにおすすめしています。もちろん散歩が好きな方なら独り歩きでも良いのですが、30分歩いた時にまだ30分しか歩いていないと感じるならば独り歩きはおすすめしません。

その場合は、家族や友人と会話しながら歩く事をおすすめします。会話をしながらの歩くのは、時間があっという間に過ぎます。この時は身体もリラックスしているからです。

ショッピングセンターでの散歩でも構いませんので、気持ちよく歩く工夫をすることが重要です。

4.まとめ

更年期障害になってしまう原因はエストロゲンの減少によるものです。エストロゲンが減少することで、セロトニンが不足して更年期障害になると考えられます。更年期障害対策にはこのセロトニン不足を解消することが重要です。

そのためには、セロトニンを作る栄養を十分とることです。食事でとれない部分はサプリなどで補給することが重要です。特に今現在更年期障害になっている方の場合は、食事だけでは栄養の補給が難しいと考えられます。

 

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

20代の女性でも更年期障害?若年性更年期障害とは

「頭がいつも熱くてのぼせています。生理不順も酷くもう3ヶ月来ていません」と相談にご来店されたのは20代前半のKさんです。

 生理不順・肩こり・慢性疲労・抑うつ感・イライラ・ホットフラッシュ・食欲低下といった症状がありました。

 本来更年期とは閉経前の時期をあらわします。しかし、20代や30代の更年期にはまだ早い世代でも、更年期障害の症状が出てしまう「若年性更年期障害」が増えてきています。まずは、あなたの症状が若年性更年期障害なのかをチェックしてみましょう。

1.若年性更年期障害チェックリスト

若年性更年期障害の明確な指標はありませんので更年期障害の症状チェックリストを使っています。

 ・顔が突然ほてることがある

・暑くないのに汗がでる

・手足が冷えやすい、または腰から下が冷えやすい

・理由がないのに、動悸や息切れを感じやすい

・寝つきが悪い、または眠りが浅い

・すぐイライラしたり、怒りやすくなることがある

・気分が落ち込んだり、不安になったり、憂鬱で何もする気になれないことがある

頭痛を感じたり、めまいや耳鳴りがある

・疲れやすさや、体の重だるさを感じる

・肩こりや腰痛、手足の痛みを感じる

・生理の周期が不規則になったり、経血の量が少なくなったりする

以上13項目で5個以上該当するものがあれば若年性更年期障害の可能性があります。

参考 更年期症状セルフチェック|命の母A|小林製薬

2.若年性更年期障害の原因

若年性更年期障害は名前の通り、若い人がなってしまう更年期障害のことです。そして更年期障害の原因はエストロゲン分泌低下と卵巣機能が低下することが原因とされています。

以上のことから栄養不足によるホルモンバランスの低下が考えられます。というのも、ホルモンも栄養から作られています。「ダイエットして生理不順になってしまった」という話しはよく聞くことです。

 

もちろん、遺伝子レベルでエストロゲン低下や卵巣機能低下の可能性がありますが、一般的な事を考えると私は栄養不足が一番の原因だと考えています。

私達の身体は食べたものから作られています。そして、ホルモンも食べたものから作られています。

 

「ストレスで生理不順になった」という話しもお聞きになったことがあると思います。ストレスを感じると、人はストレスに対抗しようとアドレナリンやノルアドレナリンを分泌します。

このアドレナリンやノルアドレナリンの分泌でも対抗できないストレスには「副腎皮質」からコルチゾールというストレス対抗ホルモンを分泌します。 過度なストレスをうけるとその分泌量は増加します。

短期間であれば問題ありませんが、この状態が続くと身体に不調が起こり始めます。ストレス状態に置かれると脳は優先順位を変更します。ストレス対抗ホルモンを作ることを優先し、緊急性の薄いものは後回しにしてしまうのです。その結果が、エストロゲンが低下だと考えています。

 

さらに、アドレナリンやノルアドレナリンの分泌によって、交感神経の働きが活発になり、胃腸の動きは低下してしまいます。その結果、食欲が低下し栄養不足が加速されます。事実冒頭であげたKさんの食欲は低下していました。もちろん、今までご来店された方達は共通して胃腸が弱っていました。

3.若年性更年期障害の対策

若年性更年期障害の原因の根本は栄養不足だと私は考えています。そして、栄養不足によって胃腸の働きが低下、さらに様々な体調不良をおこし、ストレスにも対抗できなくなっていると考えています。

3-1.十分な栄養を補う

若年性更年期障害の方たちの胃腸の働きは低下していて、食欲も無い方が多いので私は、汁ものである味噌汁や鍋などでまずは食事をするようにおすすめしています。というのは、汁ものには、汁に一緒に入れた具材の栄養素が溶け込んでいて吸収しやすいと考えているからです。

そして大事なことは、食事が喉に通らない時には無理をして食事をとらないということです。無理に食事をすることで、動いていない胃腸に負担がかかりかえって胃腸の働きを悪化させることもあるからです。

また、若年性更年期障害の方は長年の栄養不足によって症状を発症した人が多く見られますので、通常の食事では栄養がまかないきれません。その為、サプリメントなどで栄養を補う必要があると考えています。

3-2.漢方薬での体調不良改善

漢方薬での改善は、主に胃腸の働きを高めストレスの原因となっている体調不良を改善することです。

漢方薬は本来は症状よりも体質に合わせることが重要だと言われています。そして私が漢方薬を選ぶためにしていることは

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る

◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭

◯問診 患者さんの話、訴えを聞く

◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわれないのでご本人にやってもらいます)

の4つです。

上記4つから得られた情報から、その患者さんに最も適した漢方薬を処方しています。少なくとも上記の事を踏まえた上で漢方薬を選んでくれる医師、薬剤師等に相談されるのをおすすめします

4.まとめ

若年性更年期障害の症状を持つ人が増えていると言われていますが、これは生活習慣によって栄養が不足しストレスが過度にかかるようになったためだと私は考えています。

若年性更年期障害にならないためには、バランスの良い食事をとることが重要です。また、若年性更年期障害になってしまっているとしても、栄養をとりながら体調不良を改善すれば克服出来ます。

 

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

更年期障害を改善する治療方法。

「のぼせが酷く、顔が真っ赤になってしまいます。頭も重くて、時々偏頭痛も出ます。この頃はご飯が美味しいと思えません。」と相談にご来店されたのが50代の女性(Mさん)です。病院では更年期障害と診断され、1年ほどホルモン剤を服用してもなかなか改善しないということでご来店されました。

Mさんは半年ほどで改善されました。Mさんが改善できた方法は漢方薬ですが、今回は更年期障害の治療方法についてお話ししたいと思います。

1.更年期障害の症状

更年期障害とは、女性ホルモンの一つであるエストロゲンの分泌量が、40代になると急激に減ってしまい、そのホルモンバランスの崩れに身体がついていかないことで様々な体調不良をおこすことをいいます。

 漢方の世界ではこのような体調不良を不定愁訴といいます。

※不定愁訴(ふていしゅうそ)とは、「頭が重い」、「イライラする」、「疲労感が取れない」、「よく眠れない」などの、何となく体調が悪いという症状をうったえます。しかし、検査をしても原因となる病気がありません。さらに、患者さんからは主観的で色々な症状を訴えます。客観的にはその症状があるのか判断することが難しく、症状も安定していないため、対処療法が中心である病院では治療が難しくなっています。

参考文系 更年期障害 | e-ヘルスネット 情報提供 厚生労働省

1-1.主な不定愁訴の症状

更年期障害の症状は患者さん本人だけにしか感じられない体調不良がほとんどです。

そして自律神経失調症と同様の症状があらわれます。

・のぼせや顔のほてり

・頻脈

・動悸・息切れ

・異常な発汗

・耳鳴り

・頭痛・頭重感

・めまい

 

精神的な症状としては、

・イライラ

・不安感

・うつ

・不眠

などです。

2.更年期障害の原因

更年期障害の原因はエストロゲン減少だと言われています。そして、このエストロゲンが減少すると、脳の感情調整する物質であるセロトニンの生成が減ることがわかっています。

 このセロトニンの分泌が減ることで様々な体調不良をおこすと私は考えています。

さらに、このセロトニンの分泌が減少することでストレスを感じるようになり、アドレナリン・ノルアドレナリンを分泌しそれが体調不良を起こすと考えています。

2-1.セロトニン不足による精神バランス悪化

セロトニンは脳を状況に応じて、興奮させたりリラックスさせたりする重要なホルモンです。この物質が不足すると感情のコントロールがうまくいかなくなります。

 それによって、イライラや抑うつ感が出ることになります。このような精神状態は人によってはストレスを感じるようになります。

 このストレスを感じることで、ストレスに対抗しようとアドレナリンやノルアドレナリンという興奮物質が分泌されます。アドレナリンは過剰に分泌されることで怒りなどを覚えます。そしてノルアドレナリンは過剰に分泌されると、不安や緊張を感じることになります。

 このようにして、更年期障害においては精神的に不安定な状態になると考えられます。

 

2-2.自律神経のバランスが崩れる

2-1でお話ししたようにストレスを感じると身体にはアドレナリンやノルアドレナリンが分泌されます。この2つは自律神経の一つである交感神経を興奮させる神経伝達物質でもあります。

 過剰に分泌されたアドレナリンやノルアドレナリンは、交感神経の働きを活発にしてしまいます。それによって身体は常に緊張状態となり自律神経のバランスは崩れます。

 具体的に交感神経の働きが活発になると

・血圧上昇

・血管収縮

・胃酸分泌を抑える

・胃腸の働きが低下

・唾液が出にくくなる(口が渇くようになる)

血圧上昇や血管収縮により、のぼせやほてり、動悸・息切れ・異常な発汗が起こります。このような原因で更年期障害になると考えられます。

3.更年期障害の改善

更年期障害の治療方法をご紹介します。

3-1.病院での治療

病院においての治療方法はホルモン補充療法がメインとされています。

 ホルモン補充療法とは、閉経前後に体内で不足してきた女性ホルモン「エストロゲン」を、のみ薬などで補充する療法です。ホルモン剤を服用することでの副作用が問題とされているようですが、ホルモン補充療法による改善率は7割近くになります。

しかし、治療期間が1年以上かけている人が全体の60%と時間がかかる治療になります。

参考文献http://www.qlife.co.jp/news/150119qlife_research.pdf

 

3-2.漢方薬での治療

不定愁訴という言い方は漢方での考え方から作られたものです。そのため、漢方薬は不定愁訴を改善するにあたって一番優れた治療法だと私は考えています。

 しかし、漢方薬を病院の薬にように使うことは、私は疑問に思っています。病院で処方される漢方薬は、体質や体調を考えて出しているわけではありません。薬の説明書に記載の「効能」という欄に更年期障害と書いてある薬を出しているだけです。

漢方薬は、効能効果で薬を選ぶのではなく漢方薬は症状よりも体質に合わせることの方が重要です。というのは、漢方薬は体質にあわせて身体の不定愁訴を改善することを、何千年とかけて作られてきたものだからです。

 

私が漢方薬を選ぶ際には

◯望診 患者の顔色、肌の状態、動作、舌の状態を診る

◯聞診 しゃべり方、口臭、体臭

◯問診 患者さんの話、訴えを聞く

◯切診 脈、腹部の状態、その他身体の状態を触診(薬剤師は患者さんの身体をさわれないのでご本人にやってもらいます)

の4つです。

上記4つから得られた情報から、その患者さんに最も適した漢方薬を処方しています。そのため、漢方薬を選ぶだけでも20~30分近くはかかります。少なくとも、上記の事を踏まえた上で選んでくれる、医師や薬剤師等に相談されるのをおすすめします。

4.よりよく更年期障害を改善するために

私は更年期障害の一番の原因はセロトニンによるものだと考えています。そして、このセロトニンが不足する原因は栄養不足だと考えています。

 もし、ホルモンだけが原因だとしたらホルモン補充療法ですべての更年期障害の患者さんたちは改善するはずです。しかし、現実には7割。しかも1年以上かかる治療となってしまいます。

 ホルモン補充療法をしても、自律神経の働きは完全には整いません。その為、胃腸の働きが悪い・食欲が無いなどといった症状は残ってしまいます。その結果、栄養が不足してしまうことになります。

冒頭にお話しをしたMさんも、胃腸の働きが低下することで食欲はありませんでした。そこで自律神経の働きを整えつつ、食事指導をした上での結果です。

セロトニンの原料は、タンパク質・ビタミン・ミネラルです。これらの栄養素が十分取れるものとしては和食があります。特に胃腸が弱っている時は、汁物である味噌汁・鍋などを胃腸に負担が出ない程度に食べることをおすすめしています。

5.まとめ

更年期障害の治療方法は、主にホルモン補充方法です。これでも改善できない方は漢方薬での治療をおすすめします。

 というのは、更年期障害の症状は漢方では「不定愁訴」と呼ばれるものです。その為、更年期障害には漢方薬はとても効果があります。ただし、効能効果で薬を選ぶのではなく、体質・体調から選ぶ必要があります。

 

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。