不登校

うちの子はなぜ不登校に?知っておきたい高校生の不登校まとめ

「あと○日休むと留年です!」

高校生は出席が不足すれば単位がとれませんから留年です。そのため、高校生の不登校の相談では、ご両親はみな冒頭のように「あと○日で…」と口にされます。

「せめて高校は卒業してほしい!」
「高校は卒業させてあげたい!」

わが子が高校で不登校になったとき、そう願わないご両親はいないでしょう。しかし、そんな思いにとらわれて、子供が見えなくなっているご両親が多いと私は感じています。なぜなら、ここ数年ですが、私がいただく不登校の相談では次のようなケースがとても増えているからです。

「通信の高校を卒業しましたが、とても社会生活が送れる状態ではなかったため通信の大学に入学し今3年生です。しかし、ほとんど家にいて時間も有り余っているのにバイトもできませんから、このままではどう考えても就職して働くことなどできません。」

状況に多少の違いはありますが、このように学歴をつけても社会生活が送れないという相談が増えています。

くり返しますが、このような問題は「不登校」や「高校卒業」などに目を奪われ、子供の本質的な問題が見えなくなったことで起きていると私は考えています。ぜひ、この記事を参考に、高校生の不登校問題を本質的な解決ができるようお役立てください。

1.高校生の不登校の現状

文部科学省「平成22年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」結果によると、高校生の不登校は55707人。60人に1人ですが、これは氷山の一角にすぎまません。なぜなら、同調査によると55,415人もの中途退学者がいるからです。
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「平成 22 年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」について  PDF 69Pより引用

上図のように、高校生の中途退学者は定時制で11.3%に上ります。これは今の定時制・単位制の高校入学者の多くは、中学生で不登校だった子供だからでしょう。そして全日制や定時制の中途退学者の多くは通信制の高校に入学しますが、ここで冒頭に指摘した問題が顕著になります。

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「数字で見る高等学校」文部科学省 PDF 9Pより引用

上図のように、定時制・通信制の卒業者の約4割は定職についていません。また、冒頭で私が「このままでは社会生活が送れない!」というマイナスの現実から進学を選択したという相談が増えているとご紹介しましたが、大学や専門学校の入学者にそういった生徒が少なからずいることも想像できると思います。

2.不登校になった高校生に見られる特徴

「学校に行ってほしい!」
そう願うご両親の思いの裏には、「私を安心させてほしい!」という気持ちがあります。その思いにとらわれているからこそ、学校に行かない。行けないことしか目に入りません。

不登校は子供の一面にすぎません。子供たちはみな、以下のようなSOSを出していますので、冷静に確認してあげましょう。

2-1.高校生の不登校で見られる特徴その1.腹痛や吐き気などの胃腸症状

「気持ち悪い!」

朝起きてくるなり、吐き気や腹痛など胃腸症状を訴える。しかしそんな症状も、休むと学校に連絡を入れると消えることがほとんどのため、仮病や怠けを疑うご両親も少なくないようです。しかし、以下のような胃腸症状はみな、子供たちからのSOSだとお考えください。

・ゲップ 
・シャックリ 
・口臭
・オナラガ多い
・ガスがたまる
・腹部膨満感
・胃もたれ
・食欲減退
・食べるとすぐにいっぱいになる 

2-2.高校生の不登校でみられる特徴その2.肩や首のコリ、頭痛などの不調

頭痛や肩・首・背中のコリ。これもまた、子供たちからのSOSです。重要なのは、前述した胃腸症状を訴えるほぼすべての高校生に、体のコリがあることです。したがって、不登校は自律神経の乱れが原因であると想像できます。

2-3.高校生の不登校でみられる特徴その3.朝が起きれない

「朝、子供を起こすことに疲れ果てました…」

朝、起こしても起きれない。ゆすっても叩いても目が覚めない。たとえ起きたとしても、2~3時間ボーっとしていて行動ができない。そのため、遅刻をくり返したり学校を休むことになる。そんな高校生が少なくありません。

私の経験では、こういった相談がここ数年増えていますが、このように朝起きれない子供たちが「めまい」や「立ちくらみ」などを訴えるケースは起立性調節障害の疑いがあります。
(起立性調節障害については別記事をご覧ください)

また、こういった子供もまた胃腸症状や首・肩・背中のコリなどを訴えます。こういったことから、私はこれもまた自律神経の乱れが原因だと考えています。

3.高校生が不登校で留年や退学を選択した後の進路とは?

「あと○日休むと留年です。」
私はそんな相談をいただきますが、結果、運良く登校できるようになる高校生がいる一方で、残念ながら間に合わずに留年してしまうこともあります。ですが、たとえ留年したとしても決して悲観することはありません。

3-1.高等学校卒業程度認定試験

高等学校卒業程度認定試験に合格すれば、大学・短大・専門学校の受験資格が与えられます。また、高等学校卒業者と同等の学力がある者として認定されますので、就職、資格試験等に活用することができます。

【高等学校卒業程度認定試験を受けるメリット】

1.一度の試験で全科目合格しなくても良い
合格した科目には有効期限はありません。合格科目は次回以降の試験で免除されます。さらに、在学時の単位の取得状況によって、受験科目の免除を受けることができます。

2. 大学や短大、専門学校の入学試験の受験資格を得られる
高卒認定試験に合格すれば、大学や短大、専門学校の入学試験の受験資格を得ることができます。また、公務員試験など、多くの各種国家試験の受験資格も可能となります。

また、高校・高専等に在籍中に受験も可能です。(以下は、私のお客様の実話となります)

ケース1:
高校受験に失敗し中学浪人。次年度に高校入学して通学する一方で、高等学校卒業程度認定試験(以下 高卒認定試験)に高校2年で合格。大学受験に合格し、高校2年で中退。同級生と同じタイミングで大学生活を送ることができた。

ケース2:
全日制の高校を高校2年で退学。体調回復後、高卒認定試験に合格し、同級生と同じタイミングで大学受験をして合格。大学生活を送ることができた。

3-2.転校

転校には単位制高校と通信制高校のふたつが選択肢となります。

3-2-1.単位制高校

単位制高校は卒業までの3年間で取らないといけない単位数は決まっていますが、学年ごとに取らなければいけない単位数は決まっていません。そのため、次のようなメリットがあります。

【単位制高校に通うメリット】
自分の体調に合わせて学校に通える。

朝起きれない生徒なら、1年目は午後からの授業だけを選択することができます。自分の体調に応じて時間割をつくることができます。その後、新学年になる毎に必要な単位を考え選択することができます。

3-2-2.通信制高校

通信制高校とは通信による教育課程を行う高校で、全日制や単位制と同じように高校卒業資格を得ることができます。

【通信制高校に通うメリット】
1.入学や編入・転入時期が年2回ある
授業は単位制・2学期制を採用している高校が多く、入学も年2回、4月と10月としている学校がほとんどです。また、転入・編入も同じように年2回募集している学校も少なくありません。

2.通学の必要がなく、自分のペースで学習ができる
授業は課題の添削(レポート)、面接指導(スクーリング)で行われ、試験(テスト)を通じて単位を取得していきます。個々人の学習の進み具合で単位が取得できますので、最短3年で卒業できます。

4.高校生が不登校になる原因

冒頭でご紹介したように、単に高校を卒業したとしても社会生活が送れなければ問題です。そして私は、不登校や社会生活が送れない原因は自律神経の乱れにあると考えています。

交感神経が過剰に働き続け、体にはさまざまな不調が現れると情緒も不安定になります。この情緒の乱れが不登校になるトリガーになります。ではなぜ、交感神経が過剰に働くと情緒が乱れるのか?というと、交感神経が強く緊張したとき、例外なく体に次のような指令が下されるからです。

1) 活動のため筋肉に血液が送られる - これが持続するとコリが生じる
2) 胃腸への血液の流れが抑えられる - これが続くと胃腸がうまく働かなくなる
3) 副腎からアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌される

不登校になると情緒が不安定になりますが、それは上記のようにアドレナリンやノルアドレナリンが原因です。また、不登校の子供たちは首や肩・背中のコリがある一方で、吐き気や腹痛などさまざまな胃腸症状を訴えます。このことから、不登校の子供たちはみな、ふだんから交感神経が過剰に働いていることが想像できます。

朝、学校に行こうとすると交感神経はさらに緊張します。ならば、胃腸への血流はさらに抑えられますから、吐き気や腹痛が起きること。逆に、学校を休むことになるとその症状が軽くなることは、とても自然な流れだと理解できます。

また、交感神経が働いたとき、大量のエネルギーが使われることになります。なぜなら、脳や心臓はもちろん臓器、組織はすべて、そこにある細胞ひとつひとつが血液中の酸素やブドウ糖、栄養からエネルギーを産み出し活動しているからです。その結果、体は慢性的な栄養不足に陥ることになり、これがさらなる交感神経の緊張を招くことになります。

4-1.高校生不登校の原因その1.食生活の偏りが脳の働きを悪くする

実は、小学校や中学校の給食にビタミンB1やB2、マグネシウムなどの添加が義務付けられています。ビタミンB1やB2は体がエネルギーを作り出すのに必須のビタミンですが、給食では1日に〝最低限″必要とされる量の40%がとれるよう強化されています。

4-1-1.偏食では食欲を満たすことができない

食欲とは、単に腹を満たすという欲求ではありません。すべての栄養を十分にとれという本能の叫びです。そして交感神経の働きは、「狩りをしろ!」という本能からの指令です。したがって、偏食で栄養が満たされていなければ交感神経の緊張は続くことになります。

栄養が満たされるまでずっと交感神経が緊張することになる。このときアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌され続けることになりますから、情緒は必ず不安定になるのは自然なことなのです。

4-1-2.嗜好品のとりすぎが脳を不安定にする

私からすると、夏休み明けの9~10月に不登校が増えるのは自然なこと。なぜなら、夏はジュースやアイスをとる機会や量が増える子供が多いからです。

糖分の代謝には必ずビタミンB1が使われます。つまり、ジュースなどをとればとるほどビタミンB1が不足することになります。そして、このビタミンB1は組織がエネルギーを作るときに欠かせませんから、不足するとエネルギーが作れなくなります。

脳は体で使われるエネルギーの20%以上を使っています。ならば、ビタミンB1の不足により脳が不安定になること。ガス欠寸前の車がうまく走れないように、脳がエネルギー不足になれば情緒が不安定になるのは自然なことではないでしょうか。

4-2.高校生不登校の原因その2.体の不調もまた脳の働きを悪くする

「さっさと起きて飯をつくれ!」
もし、あなたが風邪をひき寒気とだるさで寝ている奥さんで、帰宅したご主人にこんな風に声掛けをされたらどうでしょうか?きっと、「私はロボットじゃない!」とか「あなたの召使じゃない!」などと怒りたくなりますよね。

実は、風邪をひいたときもまた交感神経が緊張しています。だからこそ、風邪をひくと肩や節々が痛くなりますし食欲がなくなります。また、アドレナリンやノルアドレナリンが分泌されていますから、些細なことでカチン!と反応することになります。

体に不調を抱えた子供たちも同じです。むしろ、右脳左脳が発育途上である子供ですから、体の不調は大人以上に脳の働きに大きな影響を与えることになるのはなおさらでしょう。

4-3.高校生不登校の原因その3.朝が起きれない

起立性調節障害も含め、私は朝起きれないのは自律神経の乱れが原因だと考えています。また、すでに説明したように、ビタミンB1やB2の不足はエネルギー不足につながります。脳が覚醒できないことに、この栄養不足が大きく関わっていると考えています。

4-4.高校生不登校の原因その4.発達障害

脳は体で使われるエネルギーの20%以上を使うほどの大食漢。栄養不足で脳が使えるエネルギーが不足したのなら、脳の出力(性能)が落ちることは自然なことではないでしょうか。

また、前述したように、体の不調があると情緒が不安定になります。私の経験では、発達障害と診断された人もまた多岐にわたる体調不良を抱えていることから、栄養不足と自律神経の乱れが発達障害の原因だと考えています。

5.高校生の不登校に対する対策

仕事をして自分の力で生きていく。社会生活が送れるようになる。私は高校生の不登校は、とくにこの点を意識する必要があると考えています。単に高校を卒業するだけでなく、明るく元気に、そして前向きに生活できるようにする。

これが目標になりますから、今までの話からその手立ては容易に想像できると思います。

5-1.高校生不登校の対策その1.十分に栄養をとる

脳には、千数百億もの神経細胞があり、お互いが手に手をとりあうように結び付き、ネットワークをつくることで知的・理性的な働きができます。しかし、この神経細胞はグリア細胞なしには、働くことはもちろんですが自力で生きることすらできません。

グリア細胞か栄養をもらうことではじめて、神経細胞は生きることができますし、そのネットワークを強化するように成長することができます。そしてこのグリア細胞は、神経細胞のおおよそ10倍もの数で脳に存在します。たったこれだけの事実からも、脳の働きに栄養がいかに重要なのか想像できることでしょう。

また、体を構成するタンパク質は、およそ10万種類あるといわれています。 人のからだの70%は水分ですが、タンパク質が占める割合は水分に次いで多く、からだの20%近くにのぼります。そして、このタンパク質の構成成分の主役がアミノ酸です。

こういったことから、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど幅広く十分な栄養を補うようにしましょう。なお、繰り返しますが、食生活レベルでは通常時でも十分な栄養などとれていません。不登校というストレス状態の子供たちはなおさらです。

不登校や発達障害、起立性調節障害はもちろん、分子栄養学などに詳しい医師や薬剤師のアドバイスの元、サプリメントを選ぶようにしてください。

5-2.高校生不登校の対策その2.体調不良を改善する

私は不登校の原因は自律神経の乱れにあると考えています。したがって、不登校の体調不良は東洋医学のような体全体へのアプローチで対応することが重要です。

私は漢方というアプローチで実績を上げていますが、他の東洋医学である鍼灸や気功、生態やカイロプラクティック、呼吸法、ヨガ、ストレッチなど、体全体へのアプローチでも理屈上は効果があるはずです。体全体へのアプローチを心がけてください。

7.不登校で注意すべきポイント
酸化した食べ物の排除です。スーパーのお惣菜やポテトチップスの類をとると、ひどく体が酸化することになります。それが感情を瞬時に狂わせることになりますから、とくにこの類はとらないように気をつけましょう。

また、すでにご紹介したように、ジュースやアイスなどをできる限り減らすことも忘れないでください。

まとめ

高校生が不登校になったとき、単に「登校すること」や「卒業」を目標にしてはいけません。これは、私がご両親から次のような相談をいただくことからも明らかです。

「大学に入学し元気にやっていると思っていたら、大学から授業にでていないと連絡があり驚きました。」

社会生活を自力で送ることができる。明るく元気に、そして前向きに行動ができるよう、この記事をお役立ていただければ幸いです。

中学生の不登校|その特徴から理解する対策方法と原因まとめ

「今さら学校に行っても、行ける高校は決まっているし・・・」 

 私は小学生から大学院生まで、不登校の相談を幅広くいただいてきました。そんな中、中学3年生の不登校がもっとも解決が難しいと感じています。その理由もおそらくですが、高校受験にあると考えています。 

 中学3年になって出席日数が少なければ、受験できる高校が限られてくることは現実でしょう。また、一般的に不登校の間ほとんど勉強はしていませんから、学力の問題もあります。そのためか、子供たちは冒頭のような投げやりな言葉や気持ちになるようです。 

 ご両親もまた、そういった子供を見て将来を悲観し、「せめて高校は卒業させないと・・・」とマイナスの気持ちで高校進学を考えていらっしゃるケースが少なくないようです。ですが、心配はいりません。 

 不登校を本質的に解決できれば、子供たちは必ず元気で前向きになります。そして、たとえ思い通りの高校に進学できなくても、前向きになった子供たちの将来は明るいものです。希望通りの大学や留学を決まったというお話を、私は本当にたくさん頂戴してきました。 

 ぜひ、子供たちがそういった未来を手にすることができるよう、この記事をお役立ていただければ幸いです。 

 1.中学生の不登校の現状 

文部科学省による2013年度の学校基本調査によると、全国で95,181名と、中学生の2.69%が不登校の状態でした。また、同じ中学生でも、中1より中2、中3と学年が上がるほど不登校の生徒は増えており、中学生における不登校の約半数は中学3年生です。 

 「不登校」を理由とする者の全児童生徒数に占める割合の推移

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

図14 「不登校」を理由とする者の全児童生徒数に占める割合の推移

参考:(平成26年度学校基本調査より引用 PDF12ページ)

 

このことから、今は登校をしていたとしても、以下のような身体的な不調を訴えているのなら注意が必要です。 

 2.不登校になった中学生に見られる特徴 

不登校になる前から、子供たちは次のような体調不良を訴えることがほとんどです。また、これは子供たちからのSOSです。決して放置しておいてはいけません。 

 2-1.中学生の不登校の特徴その1.腹痛や吐き気などの胃腸症状 

登校前の腹痛や吐き気。これが不登校のSOSであることは私が指摘するまでもありません。ですが、もしあなたのお子さんが不登校にならば、次のようなこともあったのではないでしょうか? 

・口臭
・ゲップ
・シャックリ
・オナラ
・腹鳴り
・腹部膨満感
・排便時間が長くなった 

 意外に思える症状もあったと思いますが、これらも子供たちのSOSであるケースも多々あります。 

 2-2.中学生の不登校の特徴その2.肩や首のコリ、頭痛などの不調 

肩や首がコルと吐き気がする。 

頭痛のとき吐き気がある。 

 不登校になる前から、こんな症状を訴える子供たちは少なくありません。そして、このことからある重要な事実が想像できるのですが、お解りになるでしょうか? 

 実は、肩や首のコリが生じたとき吐き気がおこる。これは、は自律神経の乱れたことを意味します。したがって、不登校の子供には次のような不調が多数あるはずですので、お子さんと一緒に確認することをお勧めします。 

・頭の症状:頭痛、頭重、頭がすっきりしない 
・目:疲れる、かすむ、目の奥が痛む、まぶしい、乾く(ドライアイ) 
・耳:耳鳴り、耳がつまる、音が頭にひびく 
・口:粘つく、苦い、まずい、味覚異常、乾く 
・めまい、立ちくらみ、動悸 
・胃腸:食欲がない、胸のあたりがモヤモヤ・ザワザワする、ゲップ、シャックリ、お腹が張る、ガスがたまる、腹部膨満感
  お腹が空かない、食べるとすぐにいっぱいになる、 吐き気、胃もたれ、胃痛、胸やけ 
・アゴ:ガクガクする、歪んでいる、痛い、朝ものを噛むとき違和感 
・筋肉:肩こり・痛み、首のこり・痛み、背中のこり・痛み、腰のハリ・痛み、ふくらはぎ痛、コムラ返り、関節痛、関節のだるさ、
  風邪かと思って熱を測るが熱がない 
・唇の皮がむける、さかむけ、抜け毛、髪のパサつき、爪に縦線が多い、爪に横線がある 

2-3.中学生の不登校の特徴その3.朝が起きれない 

朝起きれなくて学校を休んでしまう。こんな子供は、とくに上記の体調不良を多数抱えているはずです。また、朝起きたとき、顔が腫れていて元気がなく、昼過ぎから夕方元気がでてきたときは顔がスッキリしているケースがほとんどだと思います。 

 この朝起きれないという症状は、起立性調節障害と診断されることが多いようです。なお、起立性調節障害については「あなたの朝起きれない原因は病気のせい?意外と知られていない起立性調節障害」 を参考にしてください。 

3.中学生が不登校になる原因 

私は中学生の不登校もまた、自律神経の乱れが原因だと考えています。だからこそ、登校前に腹痛や頭痛、吐き気など、自律神経を介した体の不調が現れます。しかし、その不調を登校前に訴えるため、「怠け」や「甘え」を疑うご両親が少なくありませんが、しっかりとチェックすれば複数の体調不良を抱えていることがお解りいただけます。 

 そして交感神経が働いたとき、その指令で副腎からアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌されます。これが五感からの情報に上書きされますから、必ず情緒が不安定になります。詳しくは「それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策」  をご覧ください。 

 それでは、どんな要因が自律神経の乱れを招くのか?ご紹介します。 

 3-1.中学生の不登校の原因その1.食生活の偏りが脳の働きを悪くする 

私の経験では、不登校の子供達には次のような傾向が強いようです。 

  1. 野菜は食べない。偏食。
  2. ジュースやアイスなどを毎日のようにとる。
  3. 胃腸が弱い - 消化吸収能力が悪い

こういったことが自律神経の働きが乱れる原因になりますので、ひとつずつ確認していきましょう。 

 3-1-1.偏食では食欲を満たすことができない 

野菜は食べない。 

好きなものでなければ口にすることもない。 

 不登校では、偏食の子供が多々見受けられますが、これでは食欲という本能を満たすことはできません。食欲とは、単に腹を満たすことではありません。「必要な栄養をすべてとれ!」という本能の叫びが食欲です。したがって、食欲が満たされていないのなら「狩りをしろ!」という指令が体に下されます。 

 実は、その指令を下すのが交感神経です。このとき、アドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌されることはすでにご説明しました。そしてこれらのホルモンは、次のようなことわざで理解できます。 

・猫ににらまれたネズミ - アドレナリン(不安・恐怖) 
・窮鼠猫を噛む - ノルアドレナリン(怒り・イライラ) 

 食欲が満たされるまで交感神経の緊張は続きます。猫ににらまれている〝ネズミ″と同じように、些細なことに過敏になるのは自然なことなのです。 

 3-1-2.嗜好品のとりすぎが脳を不安定にする 

私の経験では、とくに夏休み明けに不登校が増えます。そしてこれも、脳科学から考えれば自然なこと。なぜなら、夏はジュースやアイス、お菓子などの嗜好品をとる量が増えるからです。 

糖分をとると、その代謝に必ずビタミンB1が使われます。したがって、ジュースをとればとるほどビタミンB1が使われてしまいます。このビタミンB1は、組織がエネルギーを作り出すときに欠かせませんから、不足すると体の疲労感はもちろん〝脳の働き″も悪くなります。また、あまり知られていない事実として給食の問題があります。 

実は、給食には健康を維持するため、1日に必要とされるビタミンB1の40%がとれます。逆に、一般のご家庭の朝・夕の食事では60%しかとれていないことになります。そして夏休みご家庭の昼食で、私はこの不足分が補いきれないと考えています。 

脳は体で使われるエネルギーの20%以上を使っています。ならば、ビタミンB1の不足により脳が不安定になること。情緒が不安定になることに私は疑いをもちません。 

ジュースやアイスなどをとる習慣があるお子さんなら、こういったものをやめることは不登校改善のために必要不可欠だと認識してください。 

3-1-3.成長期にはより大量の栄養が必要 

一般に、中学生はもっとも体が大きくなる時期です。このとき、より大量の栄養が必要となることは誰もが想像できることでしょう。 

しかし、給食のビタミンB1でお解りのように、家庭での食事では十分な栄養がとれないご家庭が少なくないのが現実です。というのも、学校給食ではビタミンB2も40%、マグネシウムは50%もとれるようにしています。 

繰り返しますが、栄養が不足すれば食欲を満たすことはできません。その結果、交感神経の緊張が続くこと、アドレナリンやノルアドレナリンなどにより情緒が不安定になることは自然なことなのです。そして、これは食欲(栄養)が満たされるまで続くことになります。 

3-2.中学生の不登校の原因その2.体の不調もまた脳の働きを悪くする 

私が指摘するまでもなく、体と脳はつながっています。脳からの指令は体にとどきますが、体の情報もまた常に脳にとどけられています。そして、不登校の子供たちはほぼ例外なく肩や首、背中のこり、場合によっては少し歩いただけで足の痛みを訴えます。そして、この情報もまた、脳にとどけられています。 

インフルエンザや嘔吐下痢症、風邪をひいた結果、明るく元気になる人など大人でもいません。誰もが不快ですし、やる気もなくなりますから、肩や首のコリ、頭痛などがある子供ならそれはなおさらでしょう。 

また、胃腸が弱ければ消化吸収が悪くなります。腹痛や吐き気、腹部膨満感、胃もたれなどはもちろんですが、ゲップやシャックリ、オナラなどが頻繁であることも胃腸がうまく働いていない証拠です。さらに、車酔いも胃腸虚弱のサインであることがほとんどです。 

3-3.中学生の不登校の原因その3.朝が起きれない 

朝起きれなければ学校に間に合いませんが、遅刻して登校はできるはずです。しかし、こんなとき「朝から行けないときは休む!」そう反応するのなら、それは交感神経の緊張が疑われます。アドレナリンやノルアドレナリンにより、情緒が過敏になって〝こだわり″が強くでている可能性があります。 

また、朝起きれない上に 立ちくらみやメマイを訴えるケースは起立性調節障害と診断されることがほとんどのようです。これらもまた、自律神経の乱れが原因です。さらに、このときビタミンB1をはじめとした栄養が不足すると組織は十分な活動ができなくなり朝、覚醒できなくなります。 

3-4.中学生の不登校の原因その4.発達障害 

脳は、体で使うエネルギーの20%以上を使うとても大食漢の臓器です。そしてそんな脳もビタミンB1と酸素、ブドウ糖からエネルギーを生み出しています。 したがって、脳は栄養、とくにビタミンB1が不足するとその出力が下がります。

石油ストーブの灯油がなくなると不完全燃焼を起こしますが、脳もエネルギー不足によりその働きが悪くなります。意欲や注意力、記憶力、集中力なども悪くなりますし、情緒も不安定になるのはこういったことも原因です。 

私は発達障害の一因に、栄養素の不足と体調不良が関わっていると考えています。また、事実、これらの改善により発達障害が改善したケースが少なからずあります。このことから、発達障害もまた自律神経の乱れが原因だと考えられますので、とくに次のようなお子さんなら診断を鵜呑みにしてはいけません。

小学生までは問題がなかったが、中学生になってから言動に問題が生じ発達障害と診断された 。

ここ数年、私はこういった相談をいただきますが、発達障害とは先天的な問題です。このことから、中学になって問題がでてきたのなら、なおさら先ほどのご紹介した体調不良を疑ってください。

  • “【コラム】不登校は親が原因? 

    「私の育て方が悪かったんだと思います。」 

    不登校の相談をいただいているとき、このようなことを口にされるお母さんが少なくありません。ですが、そんな心配はいりません。そもそも、正しい子育てなどありません。 

    「愛情不足だったのかも・・・」 
    「叱りすぎてしまったのが・・・」 

    そんな思いでいるお母さんもいらっしゃることでしょう。しかし、もしお母さんが優しいだけならば、子供たちは自立することができません。おそらく、何もできないダメな子になってしまうことでしょう。つまり、子供の自立にはお母さんが優しくないことも重要な要素なのです。 

    ですが、感情にまかせて怒りすぎるのは問題です。また、不登校の子供たちのご両親に、俗にいうモラハラなお父さんがいらっしゃることも事実です。もしそうならば、そういったお父さんのモラハラも一緒に解決してしまうことをお勧めします。詳しくは別記事「我が子を苦しめる父親のモラハラ|その原因と対策方法まとめ」 を参考にしてください。 

4.中学生の不登校への対策 

不登校対策においてもっとも重要なのは、「本人が回復するまで休ませる」ことです。これは心理カウンセラーも同じ意見ですが、その実、彼らと私の考え方は大きく違います。心理カウンセラーは単に学校を休ませることしかできませんが、私はそれでは意味がないと考えています。

今までご紹介してきたように、こころと体調両面に問題があるからこそ不登校になります。そしてその原因は栄養不足と自律神経の乱れにありますから、単に休ませても回復できるはずもありません。逆に、このふたつの原因を前提にすれば、回復に向けた処方箋は容易にお解りいただけると思います。 

4-1.中学不登校の対策その1.十分に栄養をとる

脳には千数百億もの神経細胞があり、そのネットワークにより知的・理性的な働きが営まれています。しかし、この神経細胞は自力で生きていくことができません。グリア細胞と呼ばれるお守役が酸素と栄養を与えることではじめて、神経細胞は生きることができるのです。

実は、グリア細胞は神経細胞の10倍もの数で存在します。この事実からも、脳の働きに栄養がいかに重要なのか想像できることでしょう。

神経細胞や感情物質などは、アミノ酸やビタミン、ミネラル、脂質などを利用します。また、すでにご説明しましたが、体全体で利用されるエネルギーの約20%を脳が利用します。さらに、不登校というストレス状態では、通常時以上に栄養が必要となります。

幅広く、かつ十分な栄養が必要になりますので、不登校や発達障害、起立性調節障害はもちろん、分子栄養学などに詳しい医師や薬剤師のアドバイスの元、サプリメントを選ぶようにしてください。 

4-2.中学不登校への対策その2.体調不良を改善する 

・吐気がするとき、頭痛もおきる。
・首や肩のコリがひどくなると、必ず腹痛もおきる。

このように、不登校における体調不良は自律神経を介して体に表現されます。したがって、吐き気に吐き気止め、頭痛に頭痛薬など、対症療法は一時的に症状を抑えるかもしれませんが、不登校の解決につながることはないどころか、むしろ問題を先送りにすることになりかねません。

一方で、東洋医学は体全体へのアプローチであり、自律神経の乱れに対応できます。私は漢方というアプローチで実績を上げていますが、他の東洋医学である鍼灸や気功、整体やカイロプラクティック、呼吸法、ヨガ、ストレッチなど、体全体へのアプローチでも理屈上は効果があるはずです。とにかく、体全体へのアプローチを心がけてください。 

4-3.中学不登校への対策その3.フリースクールを利用する 

十分な栄養をとりながら体調不良を改善する。このアプローチを実行に移すことで、些細なことで落ち込んだりイライラしたりと、情緒が不安定だった子供たちが明るく元気になっていく姿が観察できます。これこそ、先ほどのご説明した最良の不登校対策「回復するまで休ませる」というアプローチになります。

情緒が安定すると、気持ちの切り替えがどんどんできるようになります。すると、今までは学校関連の情報で過敏に反応したり黙ったり、部屋にひきこもったりしていた子供に変化があらわれます。学校や友達の話に「聞く耳」をもち、その内容で会話ができるようになります。

これが、登校を促して良いサインになります。(詳しくは「不登校の対応はこれ!解決に向け必ずチェックすべきポイントまとめ」 をご覧ください。) 

ほとんどのケースで、もう一段回復すると自ら登校の準備をしたり、友達と連絡をとって必要な情報を集めたりするようになります。また、自分から「保健室で」などと口にするようになります。

一方で、私の経験ですが、小学生から不登校のまま中学に持ち上がっているケースがあります。こういったときには無理をせず、フリースクールなどを利用することはお勧めです。

5.中学生の不登校で注意すべきポイント 

すでに指摘しましたが、ジュースやアイスなど、糖分が多いものをとるとその代謝のために栄養素が消費されてしまいます。とくに、脳のエネルギー不足を招くことで情緒の混乱につながります。こういった嗜好品を減らすことも、不登校解決には重要です。また、今までの話でコンビニ弁当などでは栄養がとれないこともお解りいただけると思います。 

さらに、最後に強調しておきたいのが、酸化した食べ物の排除です。スーパーのお惣菜やポテトチップスの類をとると、ひどく体が酸化することになります。それが感情を瞬時に狂わせることになりますから、とくにこの類はとらないように気をつけましょう。

まとめ 

中学生のとき、第二次成長期(男子:11歳半~16歳、女子:9歳~15歳)は、身長が急激に伸びる時期です。そんな成長期に、それまで以上に大量の栄養が必要となることは容易に想像できると思います。

一方で、そんな成長期に現代の子供たちはネガティブな要素がたくさんあります。ゲームやスマホなど、目を酷使する機会が増えています。また、睡眠時間も8時間未満である中学生がほとんどのようです。さらに、塾や部活などのため、夕食をコンビニやスーパーなどのお弁当ですませることもあるようです。

こういったことすべてが、いずれも栄養不足や体調不良の原因となることはすでにご紹介しました。

思春期という多感な時期に、体の成長に大量の栄養が必要である一方で、食事でとれる栄養素の減少、生活習慣により栄養素の消費など、さまざまな要素が複雑に絡み合い情緒が不安定になる。これが中学生になると不登校が急増する原因でしょう。

ですが、もう大丈夫です。今すぐ、ここに書かれたアプローチを実行してください。

「健全なる肉体に健全なる精神が宿る!」

若かりし頃、何度も聞いたこの言葉の意味がお解りいただけることと思います。

【まとめ】小学生の不登校は親が原因?解決への対応と対策

不登校 小学生

「小学生のうちに不登校になってよかったじゃないですか。」

小学生の不登校についての相談で来店されたとき、私はご両親に口癖のようにそう声をかけます。なぜなら、不登校が解決されると、ほとんどのお母さんから次のようなお話を頂戴するからです。

「親として、子育てでもっとも重要なことは何なのかわかりました。」
「おかげさまで子育てがとても楽になりました。」

なぜ、こんなお話を頂戴できるのか?

この記事では、小学生の不登校についてその特徴から原因と対策(解決策)をご紹介しています。心のケアというアプローチに限界を感じている方は、問題解決に向けてお役立てください。

1.不登校になった小学生に見られる特徴

私たちは花を見ますが、葉や茎などを見ません。まして、根のことなど気にもとめません。私は不登校も同じだと考えています。どのご両親も「不登校」という花に目を奪われ、子供からのSOSを見過ごしています。

1-1.小学生の不登校でみられる特徴その1.腹痛や吐き気などの胃腸症状

「お腹が痛い!」
「気持ち悪い!」

登校前になるとお腹の調子が悪くなる。不登校になる前から、嘔吐や腹鳴りも含めてさまざまな胃腸症状を訴えるケースは少なくありません。また、次のような胃腸症状に思い当たることはないでしょうか?

・ゲップ 
・シャックリ 
・口臭
・オナラガ多い
・ガスがたまる
・腹部膨満感
・胃もたれ
・食欲減退
・食べるとすぐにいっぱいになる 

意外に思える症状もあると思いますが、これは子供たちからのSOSですから、決して見逃してはいけません。

1-2.小学生の不登校でみられる特徴その2.肩や首のコリ、頭痛などの不調

小学生が首や肩のコリを訴える。私の経験では、ご相談をいただいた不登校の子供たちはみな肩こりがありました。なかには肩こりなどを自覚しない子供もいましたが、肩を押せば「痛い!」と例外なく肩こりがありました。もちろん、この肩や首のコリ、頭痛なども子供たちからのSOSです。

重要なのは、前述した胃腸の不調を訴える子供たちですが、彼らには必ず肩や首のコリがあったという事実です。したがって、不登校の子供たちは自律神経が乱れていることが予想できます。後ほど説明しますが、私はこの自律神経の乱れが不登校の原因だと考えています。

1-3.小学生の不登校でみられる特徴その3.朝が起きれない

「声をかけてもゆすっても、朝起きれません!」

不登校の子供たちのなかには、朝が起きれないため学校に行けないというケースが少なからずあります。こういった朝起きれないという訴えは、診察を受けると起立性調節障害と診断されることがほとんどのようです。

この起立性調節障害について、医学では有効な治療方法がありません。その理由もまた、この病気が自律神経の乱れが原因だからだと私は考えています。いずれにしても、朝起きれないのなら、学校に行けるはずもありません。

2.小学生の不登校は親が原因?

「主人の暴言や子供への威圧的な態度も治りますか?」

不登校の子供にはさまざまなタイプがあります。落ち込みがひどい子供。イライラして癇癪をおこす子供。なかには母親に手が出る子供もいます。そんな子供たちが明るく元気に学校に通うようになると…、お母さんから前述したような質問をいただくことが少なくありませんでした。このような言葉や態度による精神的暴力をモラハラと言います。

想像できると思いますが、モラハラなお父さんは子供が不登校になるとそれを母親の子育てが原因と攻撃します。また、子供に対しても威圧的な態度で接したりすることも多々あります。さらに、そういった言動により、子供が委縮してしまうことが不登校の一因となることもあるでしょう。

しかし、私はほとんどケースで、次にご紹介している「当たり前の事実」が不登校の本質的な原因だと考えています。

3.小学生が不登校になる原因

不登校の特徴でご紹介しましたが、私は不登校の原因は自律神経の乱れにあると考えています。交感神経が過剰に働き続けると、体にはさまざまな不調が現れます。また、このとき情緒も不安定になります。なぜなら、交感神経が強く緊張したとき、例外なく体に次のような指令が下されるからです。

1) 活動のため筋肉に血液が送られる - これが持続するとコリが生じる
2) 胃腸への血液の流れが抑えられる - これが続くと胃腸がうまく働かなくなる
3) 副腎からアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌される

重要なのは脳や心臓はもちろん臓器、組織はすべて、そこにある細胞ひとつひとつがエネルギーを産み出し活動しているという事実です。そして、そのエネルギーの原料とは、血液中の酸素やブドウ糖、栄養です。

交感神経が強く緊張したとき、筋肉優先で血液が送られます。だからこそ、私たちは100メートル走や重いものを持ち上げることができます。一方で、このとき胃腸への血流が抑えられますから胃腸の動きは悪くなります。走りながら食べ物をとったらきっと吐き出しますが、それはこういったことが原因です。

不登校の子供たちは肩コリなどがあります。このことから、ふだんから交感神経が過剰に働いています。そして登校しようとしたとき、交感神経はさらに緊張しますから胃腸への血流が抑えられます。これが登校前に腹痛や吐き気などがおきる理由です。

また、交感神経が強く緊張すればするほど、副腎はノルアドレナリンよりアドレナリンの分泌量を増やします。崖から下界を見ようとすると、誰もが崖に近づけば近づくほど足取りが遅くなるように、学校に行こうとすると不安や恐怖(アドレナリン)が強くなり、足がすくんで動けなくなります。

3-1.小学生の不登校原因そのその1.食生活の偏りが脳の働きを悪くする

あまり知られていない事実ですが、小学校や中学校の給食にビタミンB1の添加が義務付けられています。なぜなら、一般の家庭での食事では、もはや一日に必要なビタミンB1をとることができないからです。この事実を前提にすると、夏休みなど長期休暇明けに不登校が増えるのは自然なことです。

3-1-1.偏食では食欲を満たすことができない

食欲とは、単に腹を満たすという欲求ではありません。すべての栄養を十分にとれという本能の叫びです。飢えた獣が獲物を探すように、偏食で栄養が満たされていなければ交感神経が緊張することになります。栄養が満たされるまでずっと交感神経が緊張することになります。

すでに説明したように、このときアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌され続けることになります。猫ににらまれたネズミのように、「はじめから不安とイライラ」を抱えていますから、情緒が不安定になるのは自然なことです。

3-1-2.嗜好品のとりすぎが脳を不安定にする

繰り返しますが、国は家庭での食生活で十分なビタミンB1がとれないことを認識しています。だからこそ、とくに夏休み明けに不登校が増えます。なぜなら、夏はジュースやアイス、お菓子などの嗜好品をとる量が増えるからです。

糖分の代謝には必ずビタミンB1が使われます。つまり、ジュースなどをとればとるほどビタミンB1が不足します。そして、このビタミンB1は組織がエネルギーを作るときに欠かせませんから、不足するとエネルギーが作れなくなります。

脳は体で使われるエネルギーの20%以上を使っています。ならば、ビタミンB1の不足により脳が不安定になること。情緒が不安定になることに私は疑いをもちません。

ジュースやアイスなどをとる習慣があるお子さんなら、こういったものをやめることは不登校改善のために必要不可欠だと認識してください。

3-2.小学生の不登校原因その2.体の不調もまた脳の働きを悪くする

冷たい風にあたると体は硬直します。また、注射のとき誰もが無意識に体が緊張します。このように、五感からの情報はもちろん、体からの情報は常に脳に届けられています。また、その情報をもとに、脳は体に指令を出し続けています。

インフルエンザや嘔吐下痢症、風邪をひいた結果、明るく元気になる人など大人でもいません。誰もが不快ですし、やる気もなくなりますから、肩や首のコリ、頭痛などがある子供ならそれはなおさらでしょう。

3-3.小学生の不登校原因その3.朝が起きれない

私は朝が起きれないのもまた、自律神経の乱れが原因だと考えています。また、すでに説明したように、ビタミンB1をはじめとした栄養が不足すると組織は十分な活動ができなくなることが朝、覚醒できない原因でしょう。

3-4.小学生の不登校原因その4.発達障害

体で使われるエネルギーの20%以上を使うのが脳です。私は発達障害の一因に、栄養素の不足と体調不良が関わっていると考えています。また、事実、これらの改善により発達障害が改善したケースが少なからずあります。このことから、発達障害もまた自律神経の乱れが原因だと考えられます。

4.小学生の不登校への対策

不登校対策においての正解とは、「本人が回復するまで休ませる」ことです。そして今、不登校の原因が栄養不足と自律神経の乱れとわかりましたら、その回復への手立ては容易にお解りいただけると思います。

4-1.小学生の不登校対策その1.十分に栄養をとる

私たちの体は60兆個もの細胞から成り立ち、そのひとつひとつにランダムな形で栄養が届けられています。また、脳は千数百億もの神経細胞により知的・理性的な働きが営まれていますが、その10倍もの数のおもり役が脳には存在します。

これをグリア細胞と呼びますが、脳の神経細胞はこのグリア細胞から栄養をもらわないと生きていくことすらできません。つまり、ひとつの神経細胞が住人のグリア細胞とう乳母に養われています。

また、体を構成するタンパク質は、およそ10万種類あるといわれています。 人のからだの70%は水分ですが、タンパク質が占める割合は水分に次いで多く、からだの20%近くにのぼります。そして、このタンパク質の構成成分の主役がアミノ酸です。

こういったことから、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど幅広く十分な栄養を補うようにしましょう。なお、繰り返しますが、食生活レベルでは通常時でも十分な栄養などとれていません。不登校というストレス状態の子供たちはなおさらです。

不登校や発達障害、起立性調節障害はもちろん、分子栄養学などに詳しい医師や薬剤師のアドバイスの元、サプリメントを選ぶようにしてください。

4-2.小学生の不登校対策その2.体調不良を改善する

雨漏りがして壁紙や畳が濡れたとき、誰もが雨漏りの原因となる穴をふさぐはずです。雨漏りの原因を放置して、壁紙や畳を替えても意味はありません。不登校における体調不良も同じです。頭痛薬や吐き気止めなど、対症療法でごまかしては問題解決ができません。つまり、西洋医学の対処では不登校の解決はムリがあると考えていいでしょう。

私は漢方というアプローチで実績を上げていますが、他の東洋医学である鍼灸や気功、整体やカイロプラクティック、呼吸法、ヨガ、ストレッチなど、体全体へのアプローチでも理屈上は効果があるはずです。体全体へのアプローチを心がけてください。

4-3.小学生の不登校対策その3.フリースクールを利用する

十分な栄養をとりながら体調不良を改善する。このアプローチにより、情緒が不安定だった子供たちが明るく元気になっていくのが観察できるはずです。また、気持ちの切り替えがどんどんできるようになることもわかります。

すると、今までは学校関連の情報で過敏に反応したり黙ったり、部屋にひきこもったりしていた子供に変化があらわれます。学校や友達の話に「聞く耳」をもち、その内容で会話ができるようになります。これが、登校を促して良いサインになります。(詳しくは「不登校の対応はこれ!解決に向け必ずチェックすべきポイントまとめ」をご覧ください。)

このとき、とくに小学生で重要なポイントは「遊ばせる」ことです。小さな子供であればあるほど、楽しい思いを重ねると容易に気分が上向きます。その意味で、フリースクールなどを利用することはお勧めです。

5.小学生の不登校で注意すべきポイント

ジュースやアイスなど、糖分が多いものをとるとその代謝のために栄養素が消費されてしまいます。ですから、不登校になったのなら、せめて嗜好品を減らすようにしてください。また、今までの話でコンビニ弁当などでは栄養がとれないこともお解りいただけると思います。

さらに、最後に強調しておきたいのが、酸化した食べ物の排除です。スーパーのお惣菜やポテトチップスの類をとると、ひどく体が酸化することになります。それが感情を瞬時に狂わせることになりますから、とくにこの類はとらないように気をつけましょう。

まとめ

食生活を改善し、サプリメントなどで栄養を十分にとる。その上で体の調子を整える。この、当たり前のアプローチはメリットこそあれデメリットはありません。その結果、小学生の子供たちの不登校が解決していく。

また、このとき、子供たちは明るく元気に、前向きになります。多少のストレスには負けない、力強く生きていける子供として成長していってくれます。

冒頭で「子育てが楽になった!」そう、不登校を解決したお母さん方から言っていただけるのは、十分な栄養をとり体調が良くなると、子供たちがたくましく成長していくからなのです。騙されたと思ってこのアプローチをお試しください。きっと驚かれると思います。

不登校の対応はこれ!解決に向け必ずチェックすべきポイントまとめ

「不登校の子供にどう対応したらいいのか?わかりません。」

 子供が不登校になると、ほとんどのケースでお母さんが先生やカウンセラー、ご主人やご家族などの間に挟まれて苦労されているようです。

 ご主人:「無理やりでも学校に行かせれば気分が変わり登校するようになる!」

先生:「とにかく学校に連れてきてください。休み癖がつくと面倒ですよ!」

カウンセラー:「自発的に登校するまで待ちましょう!」

臨床心理士:「少しずつ学校にいけるようにと、学校をイメージするところからはじめましょう」

 このように、立場が違うと子供に対して違った対応をするようアドバイスをします。なかには家庭内暴力や暴言、ひどい落ち込みや発達障害、精神疾患を疑われるようなケースまであるのにです。

 また、例えば同じ先生という立場でも、別の先生は違うアドバイスを口にされたりする。これはカウンセラーや臨床心理士なども同じですから、私の経験では間に挟まれたお母さんは何をどうしたらいいのか困り果てていらっしゃいました。

 そこで、この記事では不登校の子供たちへの対応について、登校刺激も含めてご説明しますのでお役立てください。

 1.不登校の原因

「学校に行かなくなる前から頭痛、腹痛など、朝になると調子が悪くなり内科に連れていきましたが異常なく、心療内科を紹介されました。」

「朝になると腹痛や吐き気を訴えるくせに、学校に休むと連絡すると元気になるので怠けていると思ってしまいます。」

 不登校になるとこういったケースがほとんどのため、怠けやさぼりを疑いこころの問題を疑うことがほとんどのようです。しかし、私の経験上、不登校の原因のほとんどは次のふたつです。(詳しくは別記事「それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策」をご覧ください)

 

1.脳の栄養状態が悪い

2.自律神経の乱れからくる体調不良

 

脳の栄養状態が悪くなると、自律神経が緊張しアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)などのホルモンが分泌されます。これは栄養状態が改善しない限り続きますから、このホルモンの情動(感情)に五感からの情報が上書きされます。

 また、体調不良が続くと同じことが起こります。これは生理前に感情が乱れる女性と同じです。わけもなくイライラしたり落ち込んだりする。その情報に五感からの情報が上書きされますから、些細なことに不機嫌に反応することになります。

 こういったホルモンの分泌量と、その子どもの性格や家庭環境などが複雑に絡み合った結果、家庭内暴力や落ち込みなどさまざまな形での不登校となります。

 1-1.不登校の対応。まずは子供の体調をチェックする

朝、登校前に頭痛や吐き気、不屈などを訴える。それ以外はあまり不調を口にしないからと、子供さんの体調を気にかけていないご家庭がほとんどです。ですが、ここに私が不登校で利用する問診内容をご紹介しますので、いちど子供さんと一緒にチェックしてみてください。

 

・頭の症状:頭痛、頭重、頭がすっきりしない

・目:疲れる、かすむ、目の奥が痛む、まぶしい、乾く(ドライアイ)

・耳:耳鳴り、耳がつまる、音が頭にひびく

・口:粘つく、苦い、まずい、味覚異常、乾く

・めまい、立ちくらみ、動悸

・胃腸:食欲がない、胸のあたりがモヤモヤ・ザワザワする、ゲップ、シャックリ、お腹が

 張る、ガスがたまる、腹部膨満感、お腹が空かない、食べるとすぐにいっぱいになる、

 吐き気、胃もたれ、胃痛、胸やけ

・アゴ:ガクガクする、歪んでいる、痛い、朝ものを噛むとき違和感

・筋肉:肩こり・痛み、首のこり・痛み、背中のこり・痛み、腰のハリ・痛み、ふくらはぎ

 痛、コムラ返り、関節痛、関節のだるさ、風邪かと思って熱を測るが熱がない

・唇の皮がむける、さかむけ、抜け毛、髪のパサつき、爪に縦線が多い、爪に横線がある

 

これは相談前に必要とする最低限のチェック項目ですが、おそらくほとんどの子供さんが10以上の不調を抱えているはずです。寝不足はもちろん、風邪をひいて気分が良くなる人などいません。

 繰り返しますが、体調不良によるアドレナリン(不安・恐怖)やノルアドレナリン(怒り・イライラ)などのホルモンが持続的に分泌され続けること。そこに学校の情報が上書きされることで情緒が不安定になる。これが不登校の原因です。

 なかには子供に学校へ行かない理由を確かめたとき、「友達との関わり」や「先生の対応!」などを口にしたという話もあるでしょう。しかし、それは「思いついた言葉」にすぎません。私たちは自分の身を守る(危険を回避する)とき、それを前提に思考することを忘れないでください。

 2.不登校の解決に必要なアプローチ

不登校の原因が栄養状態と体調不良にあるとわかりましたから、解決へのアプローチは説明するまでもないでしょう。そして、このアプローチで単に不登校というだけでなく、家庭内暴力や精神疾患、発達障害といった問題まで解決してしまうケースがほとんどです。

 2-1.十分に栄養をとる

ストレス時、人は大量の栄養を必要としますから、不登校なら十分に栄養をとらせてあげましょう。強調しておきますが、このとき食生活の改善は必要ですが、それだけで栄養がとれるなどとカン違いなさらないようにお願いします。

 事実、通常の家庭の食事では十分な栄養などとれません。そのため、国は学校給食にビタミンB1の添加を義務付けています。逆に、夏休みなど長期休暇の後に不登校が増えるのは、休み中に栄養が不足したことが大きく関わっていると私は確信しています。

 とくにジュースやアイスをとる習慣がある子供の場合、糖分の代謝にビタミンB群が消費されてしまいます。給食でとれていた分のビタミンB1が不足した、その上でジュースなどの代謝のためにビタミンB1が消費される。こういったことで、脳の働きが悪くなることに私は疑いをもちません。ジュースやアイスを当たり前のようにとる習慣はやめるようにしましょう。

 また、ビタミン剤などをとると小便が黄色くなります。これは体内で使いきれなかったビタミンが尿中からでたことを意味します。ならば、小便が透明なら体内でビタミンが足りているはずもありません。また、ビタミンが不足するような食事なら、アミノ酸やミネラルなども足りているはずもありません。

 これが現実ですから、不登校と分子栄養学などに詳しい医師や薬剤師のアドバイスの元、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどをサプリメントで補うようにしましょう。

 2-2.体調不良を改善する

不登校における体調不良とは自律神経の乱れが原因です。したがって、頭痛や吐き気など、ひとつひとつの症状に対して対症療法によるアプローチでは意味がありません。なぜなら、症状とはSOSのサインにすぎず、原因は自律神経の乱れにあるからです。

 このことから、体調不良へのアプローチは東洋医学など体全体へのアプローチが必要です。私は漢方というアプローチで実績をあげていますが、この事実を前提にすると鍼灸や整体、カイロプラクティック、ヨガ、ストレッチなども効果があるはずです。とにかく緊張をほぐしてあげましょう。

 3.不登校への対応

繰り返しますが、不登校でもっとも重要なことは、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンの情報(感情・情動)に五感の情報が上書きされることです。つまり、これらのホルモンの分泌量の増減により、子供たちの精神状態は左右されます。

 ホルモンの分泌量が多ければ、より情緒は不安定になります。逆に、栄養状態と体調不良を改善すればするほど、ホルモンの分泌量が減ります。その結果、子供たちはどんどん穏やかに前向きになります。

 当然のことですが、子供たちの精神状態次第で対応が変わりますので、それを判断するポイントをご紹介します。

 3-1.不登校の対応その1.まずは休ませる

不登校になったのなら、交感神経が緊張してアドレナリンやノルアドレナリンが大量に分泌され、情緒が不安定になっています。こんなとき、決して頑張らせてはいけません。なぜなら、頑張るとはさらに交感神経を緊張させることになるからです。

 こんなとき、ムリに登校をさせるとホルモンの分泌が増えます。また、交感神経が強く緊張するとアドレナリン(不安・恐怖)の分泌がさらに増えます。それが五感からの情報に上書きされ、強く記憶されますから問題が大きくなります。

 この強い記憶は9.11と聞けばご理解いただけることでしょう。感情(情動)が強く働いたときとはアドレナリンやノルアドレナリンの分泌を意味します。このとき記憶が強化されますから、9.11と聞けばあの「ビルに飛び込む飛行機」を思い出すことができるのです。不登校も同じですから、まずは休ませてあげましょう。

 3-1-1.こんな様子なら学校を休ませましょう

もし今現在は登校していても、帰宅時に次のような様子は子供のSOSです。私なら学校を休ませることを優先します。

 

・あきらかに疲れ切った表情をしている

・疲れ切って寝てしまう

・足の痛みを訴える

 

このような状態は相当ムリをして登校を続けています。そしてこんなとき、ご両親の言動などに過敏な反応をしたり、友達や先生のグチが多くなっていることがほとんどです。その理由はすでに説明したようにアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンの影響です。

 帰宅して疲れているのは体力の問題ではありません。学校で緊張したまま過ごしたため、精神的な疲れが原因です。また、緊張したまま動くため、ろくに運動もしていないのに足が痛みます。これは体育などで激しく動いたときはなおさらのこと。

 こんな状態で登校を続けていると、なおさら情緒が不安定になります。ガマンを続ければ続けるほど不安定になり、落ち込みやイライラは激しくなりますしこだわりが強くなります。その結果、ある日パタッと登校できなくなり、統合失調症や発達障害といった診断がなされたというお話が少なくありません。

 3-2. 不登校への対応その2.子供への対応を見極めるポイント

不登校になる前、ほとんどのケースでSOSのサインが子供にでています。たとえばゲップやシャックリ、おならなどが増えたり口臭が強くなります。これは交感神経が緊張し、胃腸の働きが悪くなったサインです。逆に、このときアドレナリンやノルアドレナリンが大量に分泌されています。

 情緒とはこれらのホルモンの分泌量で左右されますが、次のような子供たちの特徴でそれが判断できます。

 3-2-1.学校の話をすると態度が悪くなる

不登校の子供に学校関連の話をしたとき、あきらかに表情が曇るならまだまだ休ませる必要があります。登校を促すような言葉や学校に行かない理由を聞くなど、学校に関連する情報はできる限り話題にしないことをお勧めします。

 表情とは情緒の表出です。また、情緒はアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンの分泌量ですから、学校関連の情報で表情が曇るならホルモンの分泌量がまだまだ多いと判断できます。ですから、表情に限らず学校や友達などの話題で…

 

・話をしなくなる

・自分の部屋に行ってしまう

・落ち込む

・イライラしはじめる

 

こんなときに登校を促すことなど厳禁です。

 なお、栄養状態と体調不良が改善すればホルモンの分泌量は減りますから、このアプローチを続けると情緒は徐々に改善していきます。ですが、決してあわてないでください。私の経験ではほぼ例外なく、次のような流れで確実に改善しています。

 3-2-2.学校の話でコミュニケーションがとれる

ホルモンの分泌量が十分に減ると、学校の話でコミュニケーションがとれるようになります。今までならふさぎこんだり不機嫌になったり、ときには部屋にひきこもってしまった友達や学校の話に対し「聞く耳」をもつようになります。

 重要なのは、この「聞く耳」がでるまえに登校刺激を絶対にしないこと。逆に、聞く耳が出たということは情緒が安定してきた証拠です。ですが、こんな日があったからといって、すぐに登校刺激はしないでください。

 ただし、ここでは今までとは違った対応ができます。たとえば、不登校になり友達と遊ぶこともなかったのなら、友達と遊ぶことを勧めてあげましょう。また、休日も家にひきこもっていたのなら、外出するように誘ってみましょう。そうじなど、お手伝いを頼むのもいいでしょう。

 「聞く耳」をもちはじめたのなら、このようにふだんの生活の改善を促すことが重要です。

 3-2-3.自ら学校のことを口にしはじめたら…

学校のことや今まで口にしなかった友達のことを口にするようになったのなら、情緒はだいぶ落ち着いたことになります。そしてほとんどのケースで、このとき「ヒマ!」を口にするようになります。

 また、ヒマを口にするようになると、自分がやるべきことが見えるようになりますから、今までならできなかった「片づけ」や「お手伝い」などをしたり、勉強をしはじめたりします。さらに、学校に行くようなそぶり。たとえば前の晩に学校に行く準備をはじめたりといった、明らかな前向きな姿が見れるようになります。

 ここまでくれば、表情は笑顔がほとんどでしょう。また、すねたり怒ったりすることがあったとしても、ご両親が驚くほどはやく何もなかったかのように気持ちが切り替わるようになっているはずです。

 当然ですが、こんな状態なら登校を促すことは問題がありません。ですが、本人は登校していたころの記憶がありますから、「まだ…」とか「怖い!」みたいなことを口にするかもしれません。ですから、あせらず次のようなことを確認してください。

 3-3.不登校への対応その3.登校を開始するにあたり観察すべきポイント

登校をする前、まずは先生に会ってみることをお勧めします。このとき、本人が「緊張する」とか「疲れた」と口にするかもしれません。しかし、先生に会ったときの様子をまずは観察してみましょう。

 以前はこわばっていた表情が柔らかくなっていたり、目を合わせることができなかったのが視線を合わせていた。ろくに返事ができなかったのに、文章で返事ができるようになっていた。など、違いがわかるはずです。しかし、もっとも重要なのは先生と会った、その後の様子です。

 もし、アドレナリンやノルアドレナリンなどの分泌量が多ければ、先生と会った後、精神的な疲れとなってひきずることになります。帰宅して横になってしまったりボーっとしていたりと、他のことができなくなります。

 一方で、もし「疲れた」などと口にしても、その後、自分がやりたいことができているようなら心配はいりません。繰り返しますが、子供たちの言動とは「反応」や「思い付き」にすぎません。

 これは保健室や別室登校でも同じです。重要なのは、子供たちの言っている言葉ではなく、その後の様子で判断してあげることです。中学生なら部活動からの復帰でもかまいません。部活から帰宅した後も明るく元気なら、どんどん良い方向に行くことに疑いはありません。あとは、時計の針が進むのを待つだけです。

 まとめ

家庭内暴力や精神疾患もふくめ、不登校の子供たちの言動とは、アドレナリンやノルアドレナリンというホルモンによる感情(情動)に五感からの情報や記憶などが上書きされた、単なる「反応」や「思い付き」にすぎません。

 「ヘビだと思ったらヒモだった!」という年配の方なら誰にでもある経験でわかるように、

私たちのこころは、物事を認識するそれ以前に生まれているのです。

 この事実を前提にすると、不登校の対応とは確実に改善するアプローチを実行した上で子供たちの様子を観察することがすべてです。ぜひ、この記事を参考にしていただき子供たちが元気に登校できるように応援してあげてください。

安易な中途退学は大問題に?知っておきたい大学生の不登校の原因と対策

「大学から連絡があり、子どもがまったく授業に出ていなかったことがわかりました」

「単位がとれずに留年です。朝起きれず、午前中の授業を受けていなかったようです」

とくに一人暮らしをはじめた大学生に多いのですが、ここ数年、冒頭のようなケースの不登校の相談をいただくケースが増えています。

「元気に大学生活を送っているだろうな…」

「勉強はそこそこで、バイトばかりやってるんじゃないのか?」

「夜遅くまで遊びほうけているんじゃない?」

 一人暮らしの大学生の子どもをもつ親は、こんなことを心配しながらも子どもが大学生活を楽しんでいると信じています。それが大学から「授業に出ていない!」という突然の連絡ですから、ご両親たちはひどく驚かれているようです。

そんな大学生の不登校について、一般にはあまり話題にならないことが不登校の原因となっていると私は経験上確信しています。また、その原因に基づいた対策をご紹介しておりますのでお役立てください。

 1.大学生の不登校。昔と今の違い

授業に出ない。この事実を不登校というなら、昔からそういった学生はたくさんいました。しかし、現代の大学生の不登校は、昔とは違った傾向があります。

授業には出ないが友達に頼んで代返(出席をとるとき友達の代わりに返事をする)や代筆(友達の代わりに出席カードに記入)をお願いし、試験はちゃんと受けて単位をとり卒業する。昔から、そんな学生はたくさんいました。

そんな彼らは部活やサークル活動に夢中だったり、アルバイトでお金を稼ぎ自転車で旅に出かけたり海外に貧乏旅行に行ったりと、何かしら行動していました。一方で、今の不登校になる大学生は、ほぼ行動がありません。

ほとんど何もせず、一日中家のなかにひきこもっている。授業に出ないことはもちろん、代返や代筆を頼むこともない。外出もせず、もちろん友達との交流もしないままテストも受けずに過ごす傾向が強く見受けられます。

当然のことですが、出席が足りなければ単位がとれません。そのため、留年したり休学を選択することになります。しかし、復学をしたとしても、ほとんどのケースで不登校を繰り返すのが現状です。

 2.大学生が不登校になる原因

一般には不登校とは「こころの問題」が原因とされ、カウンセリングなどで問題解決を考える方がほとんどでしょう。しかし、私は不登校の原因は大きく次のふたつあると考えています。(詳しくは別記事「それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策」で確認してください。)

  1. 脳の栄養状態が悪くなった
  2. 体の不調

こういったことが情緒の混乱を招くこと。無気力になる原因になることは、あまり知られていないようですのでご説明します。

 2-1.大学生の不登校原因その1.食生活の偏りが脳の働きを悪くする

食欲とは単に「腹を満たす」ことではありません。「必要な栄養を十分にとれ!」という本能の叫びが食欲です。これを前提に、とくに一人暮らしの男性の食生活を想像してみてください。

ラーメンやコンビニ弁当、スーパーのお惣菜…。こういった食生活が続いていて、果たして十分に栄養がとれるでしょうか?

私たちが遊んだり勉強したりと活動できるのは、脳にある千数百億個もの神経細胞の働きによります。しかし、この神経細胞はグリア細胞の助けをなしには生きることすらできません。なぜならば、神経細胞はグリア細胞から与えられる栄養によって働いているからです。

脳には神経細胞のおおよそ10倍ものグリア細胞が存在しています。1つの神経細胞を10ものグリア細胞が養っている。この事実からも、脳の働きに栄養がいかに重要なのか想像できると思います。

インスタント食品やファーストフードなどの利用が当たり前になったからこそ、私はひきこもり状態の大学生の不登校が増えているのだと考えています。

 2-2.大学生の不登校原因その2.生活のリズムが崩れ、体の不調が現れる

寝不足が続いたら、誰もが機嫌は悪くなります。また、頭痛や肩コリをはじめとした体調不良もそれは同じです。さらに、こういったとき、体の修復には大量の栄養が必要となります。

すでに説明したように、栄養が不足するだけで情緒が乱れたり無気力になったりします。また、寝不足や体調不良も必ず精神面に悪い影響を与えます。その上で、さらに栄養が不足するわけですから、情緒の乱れや無気力がなおのこと悪くなるのは自然なことでしょう。

 2-2-1.朝が起きれない

朝、起きようと思って目覚まし時計をふたつもみっつも使っているのに起きれない。家庭でも、ご両親がゆすっても叩いても目を覚まさず起きれない。こんな朝起きれない人たちは起立性調節障害と診断されるケースがほとんどです(起立性調節障害については別記事をご覧ください)。

朝起きれなければ授業に出席できませんから単位がとれません。これもまた不登校のひとつであり、こういった人たちは総じて無気力であるという特徴があります。

 3.不登校になって大学を退学した後の就職状況

労働政策研究・研修機構2012労働政策研究報告書 No.148「大都市の若者の就業行動と意識の展開」―「第3回若者のワークスタイル調査」からによると、中途退学離学をした後、正規雇用で働くのは7.7%と著しく低くなっています。

その一方で、非正規雇用(パートやアルバイト、派遣など)が70.9%、失業・無業状態になる者が15.0%もいます。

 4.大学生の不登校に対する対策

中途退学後の就職状況を前提にすると、安易に退学を選ぶわけにはいきません。卒業が多少遅れたとしても、卒業できたほうが将来の選択肢が広がることがわかります。そこで不登校の対策ですが、こころの問題としてではなく次のようなアプローチをお試しください。

 4-1.大学不登校の対策その1.十分に栄養をとる

あまり知られていない事実ですが、栄養素が不足すると人により精神疾患のような症状を招くことになります。そこで、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど幅広く十分な栄養を補うようにしましょう。

ただし、このとき食生活の改善だけではいけません。確かに食生活の改善は必要ですが、それは必要条件にすぎません。例えば、小中学校の給食ではビタミンB1の添加が義務付けられています。なぜならば、現代の日本人の食生活では必ずビタミンB1が不足してるからです。

そのため、学校給食では1日に必要とされる3分の1がとれるよう、ビタミンB1が添加されているわけです。逆に、夏休みなどご家庭の食事で子供たちはビタミンB1が必ず不足します。とくに夏はアイスやジュースをとるケースが増えます。こういった嗜好品には糖分が多く含まれますが、これが体内で代謝されるときにビタミンB1は大量に消費されます。

つまり、夏休みでは給食でとれたビタミンB1が不足した上で、代謝で使われるビタミンB1が増えます。それが1ヶ月近く続くことになりますから、脳の働きが悪くなり情緒が混乱することになります。長期休養明けに不登校が増えますが、私はこういったことが大きな原因だと確信しています。

なお、どのようなサプリメントを補えばいいのかは、分子栄養学や不登校の問題に詳しい医師や薬剤師のアドバイスの元に選ぶようにしてください。

 4-2.大学不登校の対策その2.体調不良を改善する

インフルエンザにかかって、元気な人はいません。頭痛や腹痛、肩こりなど、体調が悪ければ誰でも元気がなくなります。この事実を前提に、本人の体調不良を確認してあげましょう。例えば、私はご相談をいただく前に、次のような体調不良のチェックをしていただきます。

・頭の症状:頭痛、頭重、頭がすっきりしない

・目:疲れる、かすむ、目の奥が痛む、まぶしい、乾く(ドライアイ)

・耳:耳鳴り、耳がつまる、音が頭にひびく

・口:粘つく、苦い、まずい、味覚異常、乾く

・めまい、立ちくらみ、動悸

・胃腸:食欲がない、胸のあたりがモヤモヤ・ザワザワする、ゲップ、シャックリ、お腹が張る、ガスがたまる、腹部膨満感、お腹が空かない、食べるとすぐにいっぱいになる、吐き気、胃もたれ、胃痛、胸やけ

・アゴ:ガクガクする、歪んでいる、痛い、朝ものを噛むとき違和感

・筋肉:肩こり・痛み、首のこり・痛み、背中のこり・痛み、腰のハリ・痛み、ふくらはぎ痛、コムラ返り、関節痛、関節のだるさ、風邪かと思って熱を測るが熱がない

・唇の皮がむける、さかむけ、抜け毛、髪のパサつき、爪に縦線が多い、爪に横線がある

本人が口にするのは頭痛や肩コリ程度かもしれません。しかし、そういった症状をちょくちょく訴えるのなら、上記の症状を複数、それも10個以上は抱えているはずです。なぜなら、これらの症状は自律神経を介した体調不良だからです。

また、自律神経の乱れから起きる体調不良ですから、西洋医学での対処(対症療法)ではいけません。例えば、隣の家が燃えていてその火の粉が自分の家に飛んできたとき、その火の粉が燃え上がるのを防いでも根本的解決にはなりません。火元である隣の家の火事を消すことが必要です。

自律神経の乱れも同じ火元です。そして上記の症状とは、その火の粉が飛んできておきる症状です。そして自律神経の乱れには東洋医学のように、体全体へのアプローチが必要です。私の場合は漢方という手段ですが、このアプローチで効果があることから鍼灸や整体、カイロプラクティックはもちろん、ヨガや太極拳などの呼吸法も有効だと思われます。

なお、繰り返しますが、体調不良があればその修復に栄養が必要であることはあらためて指摘するまでもありません。十分に栄養を補うことを忘れないでください。

 5.大学生の不登校で注意すべきポイント

不登校を解決するにあたり、次の3点には注意が必要です。

1.登校を促してはいけないときがある
2.とりすぎは注意!できるだけ控えなければいけない飲食物とは?
3.昼夜逆転にはどう対応すればいいのか?

別記事「それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策」で詳しくご紹介していますのでご確認ください。

 まとめ

出典元は忘れてしまいましたが、何年か前に18歳以上で家にひきこもっている人が全国で160万人もいるという話を聞いたことがあります。おおよそ30~35世帯に1人がひきこもっている。これはとても大きな問題ですし、割合から考えても他人ごとではありません。また、中途退学後15%の人が失業状態でことも忘れないでください。

子どもが大学生になっても、こころのケアは重要です。しかし、一般に素人がこころの理解と適切な対処などできません。ですから、現実的な対処としてここにご紹介した方法をお試しになってください。多少の温度差はありますが、どんなご家庭でもこの対処ならすぐに実行ができるはずです。

その結果、不登校に何が起きるのか?観察してみてください。きっと驚かれると思います。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。

それって本当に子供のため?親なら必ず知っておきたい不登校の原因と対策

不登校 原因

「…行きたくない」
「行きたくないじゃわからない。学校に行かない理由を言いなさい!」

子供が不登校になり、こんな会話が繰り返されるご家庭も少なくないと思いますが、不登校には大きく次のふたつがあると私は思います。

1.イジメや家庭環境にあきらかな理由があるケース
2.理由が全く分からないケース  

前者は理由が明確ですから、その問題に対して対策を考え、具体的に行動することができます。
片や後者のケースは親はもちろん、本人も「学校に行けない」また「行きたくない」理由がわかりません。もし理由を言ったとしても、それは曖昧なことがほとんどですから、対策を考えようもありません。

そのため、冒頭のようなやりとりに終始することになりますが、こんな質問は子供を追い詰めることになります。そのため、子供たちは身を守るため、「だって友達が…」とか「死にたい…」など思いつきの適当な返事をすることになります。

こんなやりとりが続き、「落ち着くまで様子を見るしかないな…」と、何の手も打てずに不登校が続いているというご家族は少なくないでしょう。

なお、この不登校の特徴とは、私の約20年のカウンセリング経験で子供たちから得たものです。(※この記事内容は経験談に基づくため、医学的根拠はありません。)

この記事を読めば、あなたのお子さんが学校に行きたくない理由、行こうとしても行けない理由など今までわからなかった不登校の原因や特徴が必ずご理解いただけることでしょう。
ぜひご参考にしてください。

1.不登校の原因

不登校の原因は、「脳の栄養状態」と「体調不良」にあると私は考えています。
これは、私がご紹介してきたアプローチ方法で、すでに300名以上の子どもたちが元気に登校するようになっている事実から確信していていることです。

この不登校の原因を理解する上で、脳の働きについての理解が必要ですので、まずはそこからご説明します。

脳の働きはとても複雑です。
その一方で、脳をつくっている細胞はわずかふたつととてもシンプル。神経細胞とグリア細胞で、脳の細胞はこのふたつしかありません。あとは、血管があるだけです。

そんな脳の主役は千数百億もある神経細胞で、これがお互い手をとりあって複雑なネットワークをつくっています。
しかし、この神経細胞は自力で生きることができません。それを助けているのがグリア細胞です。

グリア細胞が栄養を与えることで、神経細胞は成長して枝葉(軸索)を伸ばすことで、どんどん複雑なネットワークを構成することができます。このグリア細胞は、神経細胞のおおよそ10倍以上もの数で存在しています。

千数百億もある神経細胞ひとつひとつに栄養が必要である。そしてそこに栄養を与えるグリア細胞というお守役は、なんとその10倍もある。そう考えると、脳がいかに栄養を必要としているのか想像できることでしょう。

また、脳の感情物質や酵素など、その主成分はアミノ酸です。このアミノ酸とビタミンやミネラルが力を合わせて働くことで、私たちは活動ができます。
こういったことからアミノ酸やビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、マグネシウムなどを中心に、幅広く栄養をとらなければいけません。

そのため、もし栄養が不足したなら、脳は「栄養をしっかりとれ!」と自律神経を介して次のような指令を体に下します。

1)胃や腸への血液の流れを抑える
2)交感神経が働き、心臓の拍動を高め、活動に備える
3)活動をするため、筋肉に血液が集められる
4)栄養状態の悪化によるストレスに対抗するため、副腎からアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が分泌される

脳が栄養不足に陥れば、この反応は誰にでも起こります。
誰にでも起こる一方、必要な栄養が満たされれば、この反応は治ります。
不登校の子供たちは、身体に必要な栄養素が足りていないことでこの反応がずっと続いているのです。

この前提を理解していただき、次のような不登校の特徴をもとに、不登校の原因について考えてみましょう。

なお、この不登校の特徴とは、私の 約20年のカウンセリング経験で子供たちから得たものです。
これらを元に、不登校の6つの原因についてご説明します。

1‐1.不登校の原因その1.朝、登校前に腹痛や吐き気がおきるのは?

梅干しを見たときはもちろん、「梅干し」と聞いただけで私たちは口のなかに唾がたまります。
このように、食事と消化液の分泌は自律神経(副交感神経)により自動的に調節されています。つまり、食事をとると、胃や腸は働こう(動こう)とします。

しかし、先ほどの説明の通り、栄養不足がおきれば胃や腸への血液の流れが抑えられることになります。
胃腸もまた、血液からブドウ糖をガソリンとして酸素とビタミンからエネルギーをつくり働いていますから、血流が抑えられ栄養が不足すればエネルギーがつくれません。そのため、血流が抑えられるとこわばる(動きが悪く)なります。

緊張して顔がひきつっているとき、無理やり自然な笑顔などできません。
また、足などがつった(こむら返り)とき、すぐに自然に歩けるようになりません。同じように、こわばった胃腸が動こうとしたとき、どうしてもうまく動けません。これが、不登校の子供たちの腹痛や吐き気の原因です。

なお、この胃腸の働きが悪くなったとき、ゲップやシャックリ、ガスがたまる(お腹がガスで張る)、口臭などの症状がでることがあります。また、便秘や下痢など排便にも影響がありますし、トイレに長くこもる傾向が強くなります。腹痛や吐き気などに限らず、胃腸症状は子供からSOSであることを忘れないでください。

1‐2.不登校の原因その2.首や肩、背中がこったり疲れやすいのは?

栄養が不足すると、活動(狩りをしろ)という指令が体に下されます。
このとき、筋肉に血液が送られることになります。そして、これが続くと筋肉にコリが生じることになるのですが、それは次のようなことがおきるからです。

筋肉はガソリンとしてブドウ糖を使い、ビタミンB1を利用してエネルギーをつくっています。
このとき、その廃棄物(代謝産物)として必ず乳酸がでます。そしてこれが溜まると筋肉にコリが生じ、血流が悪化することでますますコリがひどくなります。

不登校の子供たちはみな、首や肩、背中などのコリを訴えます。
もし、そういった訴えがなければ自覚していないだけですから、肩や背中を押してみてください。必ず「痛い!」と口にするはずです。

このコリは全身の筋肉でおこりえます。横隔膜がコルと呼吸が浅くなりますから、ため息が増えます。また、そのコリがひどくなれば息苦しさや酸欠感を訴えます。さらに、舌がコレば滑舌が悪くなります。

また、ふくらはぎがコルと、転びやすくなります。野球やサッカーなどスポーツをする子供なら、ねん挫などケガを頻繁に繰り返すことになります。これもまた、子供からのSOSであることを忘れないでください。

1‐3.不登校の原因その3.些細なことで落ち込んだりイライラする!無気力。元気がない。

ストレスに対抗するため、アドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が放出。そのため、五感からの情報、家族の表情や言葉にこれら不安やイライラが上書きされますから、すぐにカチンと反応したり落ち込んだりします。

こういった反応は、家族なら気を使わずにすみますからなおさらですが、言葉や態度、表情などがイヤでイライラしているのではありません。ネコに睨まれたネズミも、限界になれば窮鼠猫を噛むように、いつも不安だからこそ、その恐怖から逃げ出したい一心で過敏に反応することになります。

また、こういった反応をしたときに体の緊張はさらにひどくなります。このとき、よりアドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)の分泌が増加するのです。

ストレスを強く与える実験では、とくに強く交感神経が緊張したときアドレナリン(不安・恐怖)がでることがわかっています。そんなとき、無気力になったり元気がなくなるのは自然なことでしょう。

1‐4.不登校の原因その4.登校しようとすると、足がすくむのは?

不意に「バンッ!」と大きな音がすれば、誰もが一瞬体が硬直します。このとき、大きな音という情報により、「いつでも逃げることができる」ように、また「いつでも戦うことができる」よう体に指令が下されます。

これが、ストレスに対抗する体の反応であることはすでにご紹介しました。また、1‐3で不登校の子供たちは〝いつも″不安であること、つまりいつも緊張していることもご紹介しています。これは、例えるならサスペンス映画を見ているようなもの。

サスペンス映画を見ているとき、「ワッ!」と大きな声をかけられたら誰もがひどく驚きます。そして、このサスペンス映画が終わったとき、誰もが「ふぅ~」と息を吐きだすことからも、映画を見ているとき緊張していることが想像できることでしょう。

サスペンス映画を見て緊張しているからこそ、大きな声でひどく驚いてしまう。
同じように、不登校の子供たちはみな、ふだんから緊張しています。
また、はじめから不安を抱えていますから、学校の情報がそこに上書きされたとき体はさらに緊張します。足がすくんで動けなくなるのはこういった理由からなのです。

1‐5.不登校の原因その5.睡眠中の寝言や寝相、夢、昼夜逆転は?

自律神経には活動を担当する交感神経と、休息(食事や睡眠)などリラックスを担当する副交感神経のふたつがあります。このことから、日中は主に交感神経が働き、睡眠中は主に副交感神経が働くことが想像できると思います。

しかし、すでに繰り返し説明しているように、栄養が不足しているのならそれが満たされるまで交感神経が働くことになります。そして、寝ているときに交感神経が必要以上に働くと睡眠の質は悪くなります。

寝相なら、90度や180度回転したり、隣のヒトに乗っかって寝ていたりします。
その一方で、緊張がひどければ横になって縮こまって寝ていたりします。また、会話のような寝言を口にするケースもあります。中には、夢遊病者のようにムックリ起き上がって歩いたりする子どももいます。

また、交感神経が必要以上に働くと夢もはっきり見ます。
さらに、アドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)が夢に影響を与えますから、怖い夢や嫌な夢を見る傾向が強くなります。そのため、寝ているときにうなされる子どもも少なくありません。

さらに、今までご説明してきたような反応とは、すべて本能的な働きの結果です。
ならば、自然と暗闇を警戒することは自然なことですから、昼夜逆転になることも何も不思議なことではありません。また、事実として、栄養状態と体の不調が改善された子どもたちはみな、自ら昼夜逆転を改善しています。

1‐6.不登校の原因その6.学校に行かない。学校に行けない理由を言えない

「友達が自分の口を言っている」ような気がする。
「仲間外れにされる」ような気がする。
「先生が自分ばかり怒る」ような気がする。
「みんなに嫌われている」ような気がする。

アドレナリン(不安・恐怖)とノルアドレナリン(怒り・イライラ)がでると、五感からの情報に限らず、記憶や思考にも「不安」を感じることになります。
何事にも不安になりますから疑心暗鬼になります。

「〇〇のような(気がする)」のはこれらが原因であり、そのため情緒が不安定になります。

不登校調査

これは厚生労働省による調査ですが、どちらも情緒の混乱を不登校のきっかけとする回答が小中学生とも第一位です。また、すでにご紹介しましたが、混乱していれば無気力になりますし、対人関係に問題がでることも明らかです。

2.不登校の子供にすべき対策。その3つのポイント

体調不良や栄養不良が原因で情緒が不安定になっているのが不登校ですから、私は次のような流れで不登校への対策をしていただけるようアドバイスしています。

2‐1.不登校対策その1.まずは十分に休ませること

情緒不安定なとき、もっとも問題になることは記憶です。
「9.11」と聞けば誰もがあのジェット機がビルに突っ込む映像が思い浮かぶように、情緒が不安定なとき、ムリに登校することでそれが強く「苦手」とか「怖い」と記憶されることになります。

こういったことから、まずは、ゆっくり休ませることは最優先となります。

2‐2.不登校対策その2.十分に栄養をとらせる

ほうれん草は冬、キャベツは春と冬のはじめ、ニンジンは秋と、それぞれの野菜には旬の時期があります。
しかし、栽培技術や輸入などにより、今ではほとんどの野菜が一年中手に入るようになりました。しかし、これが私たちの栄養摂取に大きな影響を与えています。

実は、野菜を旬の時期とそうでない季節外れの時期を比べると、その栄養価は2倍~それ以上の違いがあります。これはほうれん草やニンジンに限らず、他の野菜でも同じ調査結果が出ているそうです。また、野菜の栽培方法により、食材の栄養価が落ちているという調査結果もあります。

昔は自然と旬のものを食べていましたが、上記のようなことも栄養が十分にとれない理由のひとつです。また、パン食やパスタ、ラーメン、冷凍食品、コンビニ食などを利用しているのならそれはなおさらです。

その意味で食生活を改善することは必要です。肉や魚、卵、貝類など良質なたんぱく質をまんべんなくとりましょう。
とくにビタミンB1を多く含んでいる豚肉はお勧めです。また、味噌や漬物、納豆などの発酵食品も毎日食べていきたい食材です。

その一方で、食生活の改善は必要条件ですが十分条件ではありません。すでに不登校になっているわけですから、ストレスも加わり栄養の消費は計り知れません。このとき、とても大きな問題であるのに、一般に知られていないことのひとつに「栄養の消費量が増える」という事実があります。

また、次のようにビタミンB群やビタミンC、たんぱく質の欠乏によりさまざまな問題がおこります。

栄養素の不足で起きる症状例

重要なのは、これは一例にすぎないことです。アミノ酸やビタミン、ミネラルなどはお互い助け合って働いています。
これは例えるなら歯車のようなもの。たったひとつの歯車(栄養素)が欠ければ、歯車全体の働きが止まります。

こういったことから、不登校の子供にはサプリなどを利用して幅広く十分に栄養をとらせてあげましょう。偏食のお子さんならば、それはなおさらです。

なお、どういった栄養をとったらいいのかは、ビタミン剤やサプリメントを販売している薬局の薬剤師さんのアドバイスを参考にしていただけるといいでしょう。

※ここでご紹介しているアミノ酸とは、アミノ〇〇などの清涼飲料水やゼリージュースのことではありません。勘違いなさらないようにご注意ください。 

2‐3.不登校対策その3.体調不良の改善も重要ポイントのひとつ!

不登校における体調不良とは自律神経の乱れによります。ですから、東洋医学である漢方や鍼灸など、全身へのアプローチがポイントに。
なお、整体やストレッチ、カイロプラクティックなど、体の歪みを改善するアプローチも有効です。 

※起立性調節障害(朝が起きれない)や側弯症、緘黙(かんもく)と診断された方で以下に思い当たるものがあるのなら、とくに漢方を試すようオススメします。

  ・ひどい寝相:90度や180度回転、隣のヒトに乗っかって寝ているなど
  ・丸まって寝ている(動かない)
  ・起きているかのような寝言
  ・鼻血

3.不登校で注意すべき対応と対策

不登校において、他ではあまり語られて以下の注意点をここでご説明します。

3‐1.不登校の子どもに登校を促してはいけないときがある

私は、「学校に行くように促したほうがいいですか?」と聞かれたら、基本的には必要がないと答えています。
ですが、登校を促してはいけないタイミングは確実にあります。そのサインは、子どもたちの表情や言葉遣い、睡眠などにあらわれています。

混乱中 改善すると…
ずっとゲームやスマホ ゲームなどの時間が少なくなり、本を読んだり家族と同じ空間でコミュニケーションをとるようになる。
昼夜逆転 夜、眠気を訴えるようになり、勝手にふつうのリズムで眠るようになる。朝起きも楽になる。
話しかけてこない 話しかけてくるようになる
話しかけても返事は単語 返事が文章になる。より改善すると、文章の質に厚みがでる。
険しい(乏しい)目や顔 笑顔が増える
言葉が乱暴 穏やかな言葉になる
学校などの話をすると部屋にこもったり、口をつぐんでしまう。(緘黙)

第一段階:学校の話から逃げなくなる
第二段階:学校のことを口にするようになる - このとき「ヒマ」を口にするようになる
第三段階:学校の話を自分からするようになる

ボーっとしている ボーっとしている時間が短くなる

すでにご紹介したように、情緒が不安定であればあるほど、そのときの記憶は強く脳に刻まれることになります。
その意味で、左欄の「混乱中」での刺激は避けることが必要です。

一方で、右欄のような精神状態なら、聞く耳がでていますから登校刺激をしてもさほど問題はないでしょう。
ですが私の経験では、調子が戻ると勝手に子どもたちが「学校に行く」と口にするようになりますから、あせらずに子どもの体調面の改善に努めていただきたいと思っています。

なお、登校をはじめたとき保健室登校や別室登校などにするのか、それともすぐに教室に通うようにするのか本人の気持ちを優先してあげてください。
栄養状態と体調不良が改善していれば、見える景色が必ず変わっています。あとは、時計の針が進むのを待つだけです。

3‐2.不登校の子どもがとりすぎは注意!できるだけ控えなければいけない飲食物とは?

アルコールをとるとビタミンB1など、ビタミンB群が欠乏することは知られています。同じように、甘いもののとりすぎもまた、ビタミンB群が欠乏する原因になります。中でも、とくに注意してほしいのが炭酸ジュースなどのジュース類やアイスなどです。

すでに説明したように、エネルギーをつくるときビタミンB群、とくにビタミンB1が必ず必要です。もし不足したのなら、エネルギーが不足し脳の働きは必ず悪くなります。くれぐれも、炭酸ジュースなどを毎日とるような生活はやめてください。

また、ポテトチップスやスーパーなどで売られている揚げ物などはできるだけ避けてください。酸化が進んだ食材は、情緒を不安定にする大きな原因となります。

3‐3.不登校の子どもの昼夜逆転にはどう対応すればいいのか?

「早く寝ないから朝起きれない」と、ほとんどの方が思われているようですが、それはまちがいです。彼らは情緒が不安定だからこそ、無意識に夜を警戒しています。また、眠りが浅くなり、疲れがとれず起きれません。

逆に、栄養状態と体調不良が改善したのなら、自然に寝起きは改善します。また、その後、布団に早く入るようになります。
このように、昼夜逆転は本能的な行動であるため、「言い聞かせる」ことができないとお考えください。

4.まとめ

不登校の原因は曖昧である。その理由がお解りいただけたことと思います。
また、そこに不登校の原因があったこと。また、不登校の特徴から、その原因が体の本能的な働きの結果であることもご理解いただけたと思います。

不登校への対策とは、子どもの栄養状態と体調不良を整えるという、ごく当たり前の対処をすることにつきます。
もちろん、今まで周知されてきた「こころのケア」とは違うため、戸惑う方も少なくないでしょう。

しかし、このアプローチをお試しいただいた上で、先ほどご紹介した「混乱」→「改善」のチャートで子どもさんを観察してあげてください。
見違えるように明るく元気になっていく姿に、きっと、ご家族の方は驚かれると思います。

本サイトは私の実務経験に基づいた考察をご紹介しています。また、解説する病気の症状は典型的なものを紹介しています。記載された症状がその病気をもつすべての方に当てはまるわけではありません。治療法その他についても、あくまでも自分でできうる対処と医療における代表的なもののみを掲載しており、治療法すべてを網羅するものではありません。病気の診断および治療に関しては、必ず医師による説明を受けるようにしてください。